過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2011年12月4日放送

特集

儲かる"木"

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、井森美幸さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは「儲かる"木"」!
あまり儲かるイメージのない「木」!実は、これが意外とすごかった!
そこで、今回は、儲かる「木」ビジネスを続々紹介します!

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日本一高いレア木? 「カヤ」

おそらく日本で一番値段の高い木がある!と聞いてやってきたのが、九州は宮崎県の綾町。
さっそく、綾町の木に詳しい黒木誠司さんと山の中へ。
そして、見つけたのが、カヤの木。
カヤは、イチイ科カヤ属の木。特に宮崎のカヤは値段が高いことで知られています。

さて、このカヤの木、いったい何を作るのに使われているのでしょうか?

黒木さん:カヤの木で一番いいのは碁盤とか将棋盤なんです。

そう、カヤから作られているのは、碁盤や将棋盤。
木目の美しい宮崎のカヤから作られるものは、軽く30万円を超える最高級品なのです。
でも、どうして、ここ、宮崎県綾町のカヤは値段が高いのでしょうか?

黒木さん:特に綾町の国有林は、下の土壌に岩混じりが多く、育ちが悪いんです。育ちが悪いから、年輪の目詰まりが細かくなるんです。

土壌が悪くて木の育ちが遅いから、年輪が詰まっていて木目が美しい、というのが高価な理由なんだとか。
確かに、樹齢20年の木もかなり細め。

最低でも300年はかけて育った下のような大木でないと使い物にならないそう。

続いて、綾町にある熊須碁盤店の熊須健一社長を訪ねました。
さっそく、碁盤作りの最初の工程、木取りをみせてもらうことに。

熊須社長:切ってどういうものが出るかですよね。傷が出るかもわからないし、キレイかもわからない。

そう、原木は切ってみないと中の状態がわからない。
この作業が一番わくわくドキドキする時なんだそうです。
切られた木がこちら!

社長、これ、どんな感じですか?

熊須社長:傷がないですね。キレイな盤が取れますね。

切り出された盤はいったん、倉庫の中で乾燥させる。

その期間なんと5年間!
5年以上自然乾燥させないと、木がひび割れたり、カビが発生してしまうのだとか。
切り出したばかりの盤は、約40キロ、とても持ち上げられません。
ところが、5年間乾燥させたものは、中の水分が抜けて半分以下の重さになるのです。
でも、どうして碁盤や将棋盤にカヤが向いているのでしょうか?
それは、カヤ最大の特徴にありました。

熊須社長:弾力性が他の木と比べて優れていて、長時間、囲碁・将棋やっていても、指先が疲れないと言われているんです。

数ある木材の中でも、カヤの弾力性はピカイチ!
そのしなりのおかげで、プロの棋士たちが1日中碁や将棋を打っても、指や肩が全然疲れないというわけ。
売れ筋は30万円台。でも中には、樹齢500年のカヤで作られた、800万円のものも!

年間約100面が売れていくそうです。

なぜアイスの棒に? 「シラカバ」

続いては、シラカバ。
カバノキ科カバノキ属。高原の別荘地などで見られる白く美しい木です。

このロマンチックな木は、意外と身近なものに変身していました。
やってきたのは、埼玉県本庄市にある赤城乳業のアイスクリーム工場。
赤城乳業といえば、そう、ガリガリ君!

ということは、手に持っているアイスの棒が…?
開発本部の池田善太郎さんに話を伺いました。

池田さん:こちらのアイスの棒は、シラカバの木で作られています。

そう、ガリガリ君の木の棒は、シラカバだったのです!
全て中国産のシラカバで、現地で加工されたもの。

スタッフ:シラカバじゃないとダメな理由ってあるんですか?
池田さん:ダメな理由はないんですが、シラカバの方がいい理由として、お口に入れるものですので、味や匂いが少ないというところで、アイスに適していると言えます。

試しにスタッフが匂いを嗅いでみると…

スタッフ:確かに言われてみればそうですね。

シラカバの最大の特徴は木に匂いがほとんどないこと。
というわけで、ガリガリ君だけでなく、多くのアイスメーカーもシラカバを使っているんだそう。
そしてさらに…

池田さん:シラカバは枝が少ないので、節が少ないんです。なので、加工もしやすく、ささくれも出来にくいというメリットがあります。

だから、表面をつるつるに加工しやすく、ささくれも出来にくいってわけ。
しかも、アイスの棒1本のお値段は、1円以下とかなりお安いのも魅力!
他にもこのシラカバは、街の定食屋さんの割り箸や爪楊枝に多く使われています。

たんすが桐の理由 「キリ」

続いては、キリ。
ゴマノハグサ科キリ属。日本では昔から菊の花と並ぶ神聖な木として知られています。

「キリ」と聞いてまず思い浮かぶのが、キリの箪笥。
福島県会津若松市に、最高級の桐箪笥を作っている家具屋さんがありました。
その家具屋は、「會津松本」。

ん〜そんなに儲かってる感じはしませんが…
工場内では、職人さんが手作業でひと竿ずつ桐箪笥を作っていました。
気になるお値段は、最高級品だけあって、100万円クラスのものがずらり。

でも、どうして昔から箪笥といえばキリなのでしょうか?
社長の松本さんに話を伺いました。

松本社長:まずは、非常に軽いってことですね。移動が楽。

そう、日本で一番軽い木といわれているのが、キリ。だから運ぶのが楽ちん。

松本社長:あとは、湿気に強い。衣類などに一番良くないのが、湿気なんですよね。キリが湿気を吸って、引き出しの隙間が膨らんで、隙間がなくなって湿気が入ってこなくなるんです。

キリは湿気を吸いやすく、膨張するので、引き出しの隙間が膨らんで密閉性が高まり、中の衣類に湿気が入りづらいってわけ。

松本社長:あとは、大変火に強いんです。金庫の内装なんかにも、キリが使われているほど、火に強いんです。

ということで、キリとスギ、ヒノキを使って実験してみました。
一番最初に燃えるのはどれなのでしょうか?

あら?キリが最初に燃えてるような…。どういうことなのでしょうか?

松本社長:まずい。
スタッフ:燃えにくいというのは嘘だったんですか?
松本社長:実はね、火事の時には、消火の水を散布する訳ですよ。湿気を吸うのと同じで、水を吸うんですよ。そうすると、今度は火を寄せ付けないんです。

少し慌てちゃいましたが、キリは消火の際の水を吸って、燃えにくくなるんです。
まさに箪笥としてはいうことなしのキリ。
今でも、年間300竿の桐箪笥を全国に販売しているそうです。

車の内装で大活躍! 「クルミ」

続いては、クルミ。
クルミ科クルミ属。海外では、ウォールナットと呼ばれ、チーク、マホガニーと並ぶ世界三大銘木の一つ。

私たちがよく知っているのはクルミの実の方ですが、クルミの木を使ってあるものを作っている会社がありました。
その会社は、静岡県浜松市にある、ヤマハファインテック。
いったい、クルミの木で何を作っているのでしょうか?
これがもしかしてクルミ?

ペラペラのシート状になっていますが…。
カーパーツ事業部の池谷さんに話を伺いました。

池谷さん:クルミの丸い木の表面をかつら剥きにしたような感じです。

これがクルミをかつら剥きしているところ!

こうして0.2ミリの厚さにスライスしていくんだとか。
1平方メートルのお値段は、約1万円!
で、これ、何に使うんでしょうか?

池谷さん:高級車の内装に使っているんです。

そう、レクサスのハイブリッドなど、1000万円超えの高級車には、クルミの本木目を使った内装パネルが!

池谷さん:木目の色や柄がキレイだというのがありますね。

なんといっても木目が美しいのがクルミ!
これが、その木目をより際立たせるために行う塗装作業。

みるみる木目が浮かび上がってきます!
同じ木から採った材料でも、1枚1枚ちょっとずつ色や柄が違うのがポイントで、完成品も世界に一つだけのパーツになるってわけ。
ピアノやギター、バイオリンなど木製の楽器をたくさん作ってきたヤマハならではの技術で、がっちりってわけですね。

冬用タイヤで大活躍! 「クルミ」

そしてクルミは、みんなが知っている実の方も、これまた車のあるところに使われて、重要な役割を果たしていました。
やってきたのは宮城県にある東洋ゴム工業の仙台工場。
工場長の磯部さんに話を伺いました。

磯部さん:東洋タイヤのスタッドレスタイヤには、クルミの殻が入っています。

タイヤにクルミの殻って、どういうことなんでしょうか?

磯部さん:20年前になるんですけど、当時、スタッドレスタイヤではなく、その前のスパイクタイヤで、粉じん公害というのがありまして。

これがその時の映像。

スパイクタイヤが乾いた道を走ってアスファルトを削り、粉じん公害が大きな社会問題になりました。そこで!

磯部さん:スパイクピンの代わりとなる冬用のタイヤが求められていました。そこでクルミの殻を入れてそれで引っかくと。

これが、タイヤのゴムに混ぜ込むクルミの殻の粉末。

スタッドレスタイヤの表面をよ〜く見ると、たくさんの黄色い点!

これがクルミの殻なのです。
凍結した道では、殻の粉末が氷の表面をひっかきながら進み、乾いた道では、アスファルトより柔らかいため、路面を削ることなく、粉じんも起こさないってわけ。
氷より硬く、アスファルトより柔らかい。その絶妙な硬さがポイント!
実は、20年前にこのタイヤを開発したのが、磯部さんなんです。
やりましたね、磯部工場長!
20年間売れ続けるロングセラー商品で、がっちりってことですね。

驚きの清潔まな板! 「ヒバ」

続いては、ヒバ。
ヒノキ科アスナロ属で、別名ヒノキアスナロ。

ヒバの名産地として知られているのが、本州の最北端、青森県のさらに北部。
むつ市にある中西木工所。
迎えてくれたのは、社長の中西さん。
こちらは、ヒバをつかった家具屋さんなのですが、ここで一番売れているのが…

中西社長:これです。青森ヒバから作ったまな板です。

ヒバからまな板!?
これ、知る人ぞ知る、プロの料理人御用達のまな板なのです。
お値段は3000円から最高3万円もする高級まな板なのですが、プロから支持されるのには、理由がありました。
ヒバを研究している、青森県産業技術センター工業総合研究所の岡部所長によると、

岡部所長:ヒバは心材部にヒノキチオールという非常に抗菌力に優れた成分を持つんです。

つまり、抗菌作用のあるヒバは、まな板にぴったりってこと。
そこで、こんな実験を。
麹カビの中に、ヒバやヒノキ、スギなど、8種類の木片を置いたところ、3日後…

この通り、ヒバだけが全くカビを寄せ付けない!すんごい抗菌力!

岡部所長:神社仏閣にもよく使われておりまして、中尊寺だとかにも使われています。

世界遺産の奥州平泉の中尊寺の建材にもヒバが使われているんだとか。
でも、抗菌だけが、ヒバのまな板の売りじゃない!

中西社長:青森ヒバは、油分が多いものですから、水はけがすごくいいんです。

木に油分が多いので、水はけがよく、乾きやすい!
さらに、実際にお店でヒバのまな板を使っている方に聞いてみると、「切った後のスベリが良い」のだそう。
刃が当たる感覚が、プラスチックのまな板とは全然違って、リズミカルに切れるんだとか。
この青森ヒバのまな板、年間1000枚は確実に売れるヒット商品なんです。

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