過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2011年11月6日放送

特集

栃木県

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、U字工事(福田薫さん、益子卓郎さん)

番組内容

今日のがっちりマンデーは、大好評シリーズ!第6弾!おらが県こそ輝くNo.1「栃木県」!
なんだか地味な印象で、凄いモノなど無さそうな県にも、実は日本一がたくさんある!
そこで、今回は、栃木県が誇る儲かり日本一の産業をご紹介いたします!

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「もやし」で日本一!

栃木県には、日本一の食べ物がいっぱい!
「とちおとめ」で有名なイチゴは、生産量が17年連続で1位!
かんぴょうにいたっては、全国シェア、驚異の98%!
しかし!そんなイチゴやかんぴょうよりも、スゴイ日本一があるのだという。
そこでやってきたのが、県の南東部にある真岡市。
伺ったのは、成田食品という会社の栃木工場。迎えてくれたのは、専務の佐藤信一郎さん。
栃木県の日本一の食べ物って何なのでしょうか?
さっそく聞いてみると…

佐藤さん:「もやし」です!栃木県は「もやし」の生産量が日本一です!

国内のモヤシの年間出荷額480億円の内、栃木県は、90億円で日本一!

全国トップシェアの成田食品をはじめ、栃木に2工場を構える富士食品工業!
ラムネ屋さんからもやし業に転身した、サラダコスモ等、業界で知らぬ者はいない、超有名もやしメーカーの工場が、ひしめき合っているんです!

でも、どうして、こんなにたくさん集まってしまったのでしょうか?

佐藤さん:水です!「もやし」は原料と水で7〜8割決まってしまうので!
スタッフ:その水は、川から汲み上げてるんですか?
佐藤さん:いえ違います!地下水です!

「もやし」は、栃木県の地下水が大好き!その水で作ると、なぜかよく育つんだそう!
だから、日本中のもやしメーカーが栃木に工場を作ってるんです!
では、具体的にどんな水なのでしょうか?

佐藤さん:それは企業秘密です!

お水の成分は、トップシークレット!
成田食品さんでは、栃木県のあちこちの地下水で試した結果、ここのお水が一番もやしにピッタリ!ということで工場の場所を決めたんだそう。
では、その水を使って、どうやってもやしを作っているのか?
工場の中を見せていただくことに!
細い通路を通ってやってきたのが…もやし製造メーカーにとって、秘中の秘である、「もやしの育成室」!今回は特別に見せて頂きました。

スタッフ:これ全部もやしですか?
佐藤さん:まだ「もやし」ではなく、これから「もやし」になる一日目の「もやし」です。

こちらが芽吹いたばかりの「もやし」!

「もやし」にやるお水は、もちろん栃木県のお水!
どれくらいの量、どれくらいのタイミングでお水をやるかも、「もやし」の出来を左右する超重要な企業秘密なんです。

スタッフ:何日かけて育てるんですか?
佐藤さん:約10日を基準に出荷させていただいてます。

この工場には、同じような育成室が16部屋あり、日にちをずらして育てることで、毎日「もやし」が出荷できるんです!
では、10日目の「もやし」があるお部屋へ!
あの小さかった「もやし」がどれだけ成長するのかというと…

出荷直前のピカピカの「もやし」!キレイに輝いています!

スタッフ:この部屋だけでどれぐらいですか?
佐藤さん:約50トン強の「もやし」が作られています!

そして、育成室を出た大量のもやしは、栃木の水で洗われ、どんどん袋詰めされて出荷されます。

スタッフ:年間どのくらい作ってるんですか?
佐藤さん:栃木工場では2万4000トンです!

これは、スーパーでよく見かける1袋200グラムのもやしが、1億2000万袋も作れちゃう計算!
栃木の水で作ったもやしで、がっちり儲ける成田食品!
工場のお隣には、第2工場を建設中!
栃木県は、もやしでがっちり!

「シャッター」で日本一!

続いて向かったのは、栃木県南部。
やってきたのは、こちらの巨大な工場!

一体、何で日本一なのでしょうか…?
その答えは、シャッター!
実は、栃木県はシャッターの生産額が、340億円で日本一!
というのも、シャッター業界トップ2の主力工場があるからなんです!
まずは、栃木県足利市にある、国内シェア50%を誇る三和シヤッター工業の足利工場!
そして小山市にある、国内シェア39%の文化シヤッターの小山工場!
なんと、この2社だけで、日本のほぼ9割のシャッターを造っているんです!
でもどうして、わざわざ同じ栃木県に、メイン工場を建てたのか?

せっかくなので、両方に聞いてみることに!
まずは、三和シヤッター工場長・越智幸司さんに伺いました。

越智さん:首都圏にも運んでますし、東北、新潟、長野の方にも運んでいるので、栃木県は一番ベストなところにあります。

栃木県はとにかく交通の便がいい!
東北新幹線を使えば、東京まで1時間ちょっと!
しかも東北自動車道もあるので、物流にも最適!東京へスイスイ運べちゃうんです!

さらに…

越智さん:シャッターというのは、大きなものを作るので、それなりに広い土地が必要なんです。栃木県は首都圏と比べて土地も安かったので、一番マッチしました。

三和シヤッターが栃木に工場を建てた一番の理由は、『土地が広くて、結構安いから!』
シャッターは、大きいものだと幅が15m以上のものもあるので、工場は広くないとダメなんだそうです!
三和シヤッター足利工場の敷地面積は、ナント52600?!広過ぎです!
では、文化シヤッターのほうは、どうして栃木県に工場を建てたのでしょうか?
文化シヤッター小山工場の工場長・松田紀之さんに伺いました。

松田さん:3つあります!1つ目は輸送面が非常に良かった事。2つ目は広い敷地があった事。3つ目は敷地を安く購入できた事。

偶然にも、まったく同じ理由!
とにかく栃木県は、シャッターづくりにはぴったりの県なんです!
栃木県は、シャッターでがっちり!

「笛吹きやかん」で日本一

続いてやってきたのは、栃木県足利市にあるクックベッセルという会社。
一体、何で日本一なのでしょうか?
クックベッセルの湯浅幸雄社長に伺ってみると…

湯浅さん:笛吹きやかんです!

なんと、沸騰すると、「ピー」と音が出る、笛吹きやかんのシェア日本一が栃木県!

スタッフ:シェアはどのくらいですか?
湯浅さん:大体50%くらいはあると思います。

でも、どうして栃木県で、やかんなのでしょうか!?

湯浅さん:戦前、創業者が中島飛行機に勤めてました。

中島飛行機といえば、現在の富士重工業の前身となった日本初の民間航空機会社!
世界最高の技術と謳われた、戦闘機「隼」を開発したことでも有名。

クックベッセルの創業者・小峰俊一さんは、その「隼」の試作機の工場長だったんです!
そんなスゴイ技術を持ってたのに、どうして、やかんに!?

湯浅さん:戦争が終わって、自分で創業しよう!と、モノが無い時代ですから何かやろうと!

飛行機づくりで磨いたアルミ加工の技術を活かせるものがないか…
「そうだ、やかんだ!」というわけで、1951年、栃木県足利市でプレス加工の会社を興したのです。
最初は、ごく普通の急須や、やかんを作っていたんですが…「ダメだ!作るからには、もっとスゴイやかんを作りたい!」と、技術屋の魂が沸々と沸いてきた!
そんなとき運命的な出会いが!
それが、まだ日本では、輸入品しかなかった、笛吹きやかんだったんです!
「これだ!これよりスゴイやかんを作ってやる!」と、朝から晩まで試作器に次ぐ試作器づくり!

湯浅さん:とにかくもう、ものづくりの鬼みたいな人でしたから、徹夜して、何度も何度も作り直した。

そして1961年、ついに、日本初の笛吹きやかんが誕生したのです!

50年経った、今でも色褪せないデザインです!
さらに、1969年には、国内向け初となるホルンケトルを発売!

売り出されるや、たちまち大ヒット!
以来40年以上、笛吹きやかんのシェア日本一を守り続けているのです!
ところで、クックベッセルさんの商品って、お幾らぐらいするのでしょうか?

湯浅さん:安いもので3700円から、中心価格が5000円前後。

かなりお高い!にもかかわらず!

湯浅さん:今年ですと、15万個くらいの計画で生産しております。

15万個も売れちゃってる!
そんなクックベッセルの最近のヒット商品が、ホルンアップルケトル!

人気のヒミツは、沸騰するとハーモニカの音が出るところ!

湯浅さん:ピーですと赤ちゃんが起きてしまったり、ピーは嫌だからフタを開けっ放しでお使いになる方がいらっしゃるんですよ。

そこで、耳に優しく、しっかり聞こえるハーモニカの音がピッタリだったってわけ!
栃木県は、笛吹きやかんで、がっちり!

「ドロマイト」でも日本一

続いて向かったのは佐野市。
やってきたのは、吉澤石灰工業。迎えてくれたのは、採鉱部・椿徳弘さん。
一体、何で日本一なのでしょうか?

椿さん:栃木県はドロマイトの採掘量、日本一なんです!

へんな名前で、何の変哲もありませんが、カルシウムとマグネシウムが1:1の割合で入っている、ちょっと変わった石だそう。

これ、一体、何にどう使われているのでしょうか?

製造部の汐待孝信さんに聞いてみると…

汐待さん:ドロマイトは野菜の肥料に使われています!

そう、ドロマイトは野菜の肥料に欠かせない石なんです!
この鉱石で作られた肥料は、「苦土石灰」ともいわれ、お値段は1袋3〜400円。

ポイントは、カルシウムとマグネシウム。
まず野菜が育ちやすいように、畑の土壌の酸性度を中和してくれるのが、カルシウム。
もう半分のマグネシウムはというと、とっても丈夫な野菜が作れちゃう!
このマグネシウムが、日本でコレほど豊富に採れるのは栃木県だけ!
おいしい野菜が食べられるのも、栃木産ドロマイトのおかげなんです!
では、どうやって採っているのか?
やってきたのは、日本最大級のドロマイト採掘場!

どうやって採掘しているのでしょうか?
待っていると、サイレンの音が鳴り始め、10秒前からのカウントダウンの声も聞こえました。そして、「点火」の声の後、爆発が!

爆破してドロマイトを採っていたのです。

スタッフ:大体、年間でどのくらい採れるんですか?
椿さん:年間で300万トンくらいです。

国内の採掘量340万トンの内、なんと300万トンが栃木県産なんです!
吉澤石灰工業のドロマイトの年間売上は70億円!
栃木県は、ドロマイトでがっちり!

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