過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2011年10月2日放送

特集

日本を元気にする儲かるなでしこジャパン

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、アジアンさん

番組内容

サッカー女子ワールドカップ優勝など、日本中が大注目の「なでしこJAPAN」!
今や彼女たちは日本の活力源!でも、日本を元気にしている"なでしこ"は、サッカーだけじゃない!
そこで!今回のがっちりマンデーは、女性らしさで大成功した「儲かるなでしこジャパン」を大特集いたします!

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女性だけの町工場

「儲かるなでしこジャパン」まず最初は、東大阪市にある株式会社エストロラボ。
こちらには一体どんな「なでしこ」たちがいるのでしょうか?
お邪魔してみることに。
すると、所狭しと工作機械が並び、作業しているのは女の人ばかり。
そう!エストロラボは、女性だけが働く町工場なのです!
早速、エストロラボ社長の東山香子さんにお話を伺いました。

スタッフ:こちらではどんなお仕事をしているのですか?
東山社長:金属に穴をあけるのが仕事です。ここの真ん中に穴をあけて貫通させています。

そう!金属に小さな小さな穴をあけているんです!
エストロラボは、社長を含めメンバーは5名。32歳〜46歳までの腕に覚えのある女性たち!
彼女たちの正確な技術が評判を呼び、創業からわずか5年で、取引先を500社にまで伸ばしたやり手町工場なのです!
エストロラボがあける小さな小さな穴は、一体どんなところで使われているのでしょうか?

例えば、半導体を運ぶノズルの穴。工場などで小さくて軽いチップを運ぶのは大変!
挟むと割れるし、揺らすと壊れる…そこで考えられたのが、半導体を小さな穴に吸い付かせて運ぶという方法。
そこで、ノズルに穴をあけるのですが、その大きさは直径わずか0.3mm!
でも、なんで女性だけの会社を作ったのでしょうか?

東山社長:周りの友達とかを見てても、女の人が技術を身につけても、ずっと働き続けるのは、出産とか育児の問題があって難しいじゃないですか。それを理解できて許容できる会社を作りたかったんです。

せっかく技術があるのに、結婚や出産で町工場を辞めていく女性たち、そんな人たちがシッカリ働ける場所を作りたいと、東山社長が考えたのが女性だけの町工場だったんです。
では、その職人技を見せていただきましょう!
披露してくれるのは和田恭子さん。

スタッフ:シャーペンの先端部分に穴をあけることはできますか?
和田さん:やってみないと…って感じですね。

穴あけの方法は、電気の放電を使う「細穴放電加工」。
この時、一番大事なのは、穴をあけたいパーツを機械の電気を飛ばすポイントに対してピッタリ合わせること!

まずは、計測器のメモリを見ながらハンドルを回して調整、機械を上下させてシャーペンの先端部分が機械に対し平行になるようにする。
そして、銅製の棒でコツコツと叩いて微調整します。
このひと叩きで1/1000mm単位のズレを調整する!
これで準備は完了!
果たして、シャーペンの先端に穴はあくのでしょうか?

お見事!シャーペンの先端に、わずか0.2mmの小さな穴があいています!
試しに、その穴に細い管を通してみると、ちゃんと貫通してる!
当然、芯の部分にも穴があいています。
この技術が町工場のなでしこ、エストロラボの自慢!
そんなエストロラボでは、何やら女性らしいルールがあるそうなのですが…

東山社長:みんなのランチを誰かが作ってきて、作って来てくれた人に、みんなでお金を払うんです。

お昼を作ってくれた人に、1人400円払うのが会社のルール。
そんな、エストロラボは細穴放電加工でがっちり!

女性だけのタクシー会社

続いての「儲かるなでしこジャパン」は、岡山県岡山市にある両備グレースタクシー。
こちらの会社は、乗務員が全員女性のタクシー会社!
下は20代後半から上は50代まで、15名のなでしこドライバーが活躍しています。
でも、何で女性だけのタクシー会社を作ったのでしょうか?
両備グレースタクシー株式会社、小嶋光信社長にお話をお聞きしました。

小嶋社長:女性の安心感っていうのは、タクシーの場合には活きる割合がかなり多い!やっぱり優しいもん!基本的に物の言いようとかね。

そこで、実際に乗車してみることに。
すると、車内には空気清浄機や人形、キャンディーまであり、とっても女性的!
快適な車内と丁寧な運転でお客様の評判も上々なんだとか!

そんな両備グレースタクシーは、心のこもった接客が評判を呼び、創設から4年で利用者は2倍に!
さらに、女性ドライバーという強みを活かした、ちょっと変わったサービスがあるんです。
そこで、これからそのサービスに出かけるという毛利経子さんに、同行させていただくことに。

スタッフ:どちらに行かれるんですか?
毛利さん:今から子どもさんの送迎で小学校にお迎えに行きます。

そう!子どもの送迎サービス!
この日は、小学校1年生の女の子を学校まで迎えに行って、学童保育まで無事に送り届けました。
育児経験のある女性ドライバーだからこそ、安心してお願いができるらしく、まだまだ利用者は増えそうです!
ところで、女性だけのタクシー会社と他の会社では、どう違うのでしょうか?
槙尾恵営業本部長にお話を伺いました。

槙尾さん:女性が多いので、家庭と仕事を両立する事ができる会社というのを目指しています。

というのも、なでしこドライバーの就業時間は、仕事が家庭に影響しないよう、基本的に朝8時から夕方5時までとなっています。

子どもを保育園に預けてから出社する小玉さんは、朝8時から夕方5時までですが、子どもが成人している神崎さんは休憩を取りながら、朝8時から夜8時まで働いています。
ライフスタイルに合わせて就業時間が選べるのも両備グレースタクシーならでは!
そんな両備グレースタクシーは、なでしこドライバーでがっちり!

女性だけで開発して大ヒット!

続いての「儲かるなでしこジャパン」は、大阪府大阪市の健康器具メーカー「アテックス」。
早速、中に入ってみると、男性社員の姿もチラホラ。
一体、これはどういうことなのでしょうか?
株式会社アテックス、商品開発部の岩井眞琴さんにお話を伺いました。

岩井さん:開発の企画チームというのは女性だけなので、女性だけで作った商品というのがあるんです。

アテックスの儲かるなでしこ達は、開発チームにいました!
そんな彼女たちが開発した商品が大ヒット!その数、なんと!2年間で300万台!
それが…

岩井さん:これです!ルルド・マッサージクッションです。裏返してもらってボタンを外すとスイッチがあるんですけど、これを1回押すともみ玉が回ります。

しかし、このマッサージクッション、発売当初は社内の評判はかなり厳しかったそうなんです。

岩井さん:営業部の食いつきがあまりよくなかったんで、初めの発注は3000台くらいしかいただかなかったんです。まず他の商品とかを見せられて、「こんなに揉む機能がいっぱい付いていてこの値段の商品がある!それに勝てるわけがない!」って言われました。

そこで、営業統括部長の中薗貢さんにお話を伺いました。

スタッフ:最初に見たときはどうでしたか?
中薗さん:今まで大きなマッサージ機のイメージがありますから、これは単純やないかと、こんなの売れるんかな?というのがありましたね。

しかし、社内の予想に反し、発売から2ヵ月後の11月に3万台、その翌月には30万台の注文が来るスマッシュヒットを記録!
すると…

岩井さん:それまで他の商品ばっかり売ってたのに、営業のみんながマッサージクッションに注目して売り出したのが不思議でした。
スタッフ:そういうのを見てどう思いましたか?
岩井さん:やっぱり嬉しいです!本当嬉しいです!「だろ?!」っていう感じでした!

先ほどの中薗さんも…

中薗さん:見誤りましたねぇ、見誤りました!

シンプルに見える商品ですが、人気の裏にはいたるところに女性ならではの拘りが!

岩井さん:コントローラーが出てこないようにしているんです。表を向けた時にクッションに見せたかったので、そこにコントローラーが出てたりすると、残念じゃないですか。

そう!岩井さんたちが拘ったのは、普段リビングに置いていてもダサくならない見た目。
マッサージ機能を使わないときにはコードを中に収納できたり、電源ボタンは目立たぬよう刺繍にしてみたり、パッと見は普通の可愛いクッション。
これなら、オシャレなリビングに置いても大丈夫!
女性らしい気遣いが詰まったルルド・マッサージクッション、昨年の売上額は、なんと!50億円以上!
これはボーナスも弾んだのでは?

岩井さん:開発部長にはありましたね。報奨金という感じでいただいてました。
スタッフ:じゃーみなさんも分け前を?
岩井さん:食事を奢っていただきました(笑)

そんなアテックスは、ルルド・マッサージクッションでがっちりです!

女性だらけの工務店

続いての「儲かるなでしこジャパン」は、目黒区自由が丘にある「KURASU」。
出迎えてくださったのは、株式会社KURASUの小針美玲社長。
では一体、こちらの会社はどんな会社なのでしょうか?

小針社長:工務店という形になります。

工務店って男性が働いているイメージですよね?
しかし、こちらでは小針社長が、「女性の視点に立ってお家を作りたい!」との思いで立ち上げた女性だらけの工務店なんです。

「女性の視点」というコンセプトが評判を呼び、5年前の創設以来、着実に成長!
昨年の年商は、なんと!2億5000万円!
では一体、女性の視点に立ったお家ってどのようなモノなのでしょうか?
そこで、KURASUが今建てているお家の現場を見せていただくことに。

小針社長:ウォークインクローゼットがあるんですけども、部屋からではなく廊下から使えるような形で設けています。

寝室の隣のウォークインクローゼット、普通なら寝室からクローゼットに直接入れるようにしますが、KURASUのお家は寝室からは入れず廊下から。
実はこれ、帰りの遅いご主人が、着替えの音で奥さんを起こさないようにとの配慮なんです。ライフスタイルを考えた、女性設計ならではのアイデア。
ところで、女性の設計って現場の大工さんはどう思っているのでしょうか?

大工さん:女性ならではの目線で、細部までこだわったとこに目がつくというか、1つ1つにこだわりがあってやってるなというのが作りながらもわかります。

小針さんのお家作り、肝心なのはお客さんとの綿密な打ち合わせ。
そこで、その様子を拝見させていただくことに。

小針さん:水周りと近いところにあるので、すごく導線が近いのでスムーズだと思いますね。

収納のボリュームや、細かい生活導線にまで女性ならではの気配りが!
では実際、お客さんの反応は?

お客さん:相手が女性だとスゴく話がしやすいし、ウチは布団での生活なので、お布団で生活するんですけどって話をしていたら「じゃーお布団干す所はどうしましょう?」って女の人だからかも知れないですけど、スゴく気を遣ってくれているなというのは感じました。

男性中心の建築業界で異彩を放つ女性だらけの工務店「KURASU」!
この業界のなでしこパワーからも目が離せません!

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