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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2011年9月25日放送

特集

日本を儲けさせるお役所シリーズ第4弾!統計局

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、友近さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「統計局」。
普段なかなか見ることのできない、「統計局」の意外なお仕事が明らかに!
今回は、日本を儲けさせるお役所「統計局」のヒミツに迫ります!

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潜入!謎のお役所「統計局」 何してるの?

さっそく「統計局」を訪ねたスタッフ。
まずは、広報担当の佐藤加奈子さんに話を伺いました。

スタッフ:統計局って何をしてるとこなんですか?
佐藤さん:日本の状況を把握して、データを提供しています。

簡単に言うと統計局は、日本が今、どんな状態なのか?数えたり、調べたりしているところ。
どこに、どんな人が、何人住んでいるかを調べる国勢調査をはじめ、失業率などを調べる労働力調査など、全部で15の調査を行っています。

ニュース番組などで、出典元の表記「総務省統計局」っていう文字、見た事ありませんか?

あのデータが、ここで作られているんです。
ところで、統計局があるのは、なぜか新宿区若松町。
そのことについて、佐藤さんに聞いてみると…

スタッフ:霞が関じゃないんですか?
佐藤さん:霞が関ですと、(調査表を)保管したりする幅がなかなか取れないので、こういったちょっと離れたところに置いているんです。

全国で調べた資料が大量に集まるので、あえて新宿にあるんだとか。
そんな統計局のデータ集めに欠かせないのが、調査員!
各都道府県に委託して、色んなデータを集めてもらうのです。
今回は、この道27年のベテラン調査員・北原悦子さんに密着!
普段、まず見ることのないそのお仕事振りを見せて頂きました。
北原さんの担当は東京都大田区大森地区。

北原さん:東京都庁統計調査員、北原でございます。

北原さん:家計簿、お預かりさせて頂きます。いつものようにご丁寧にお書き頂いております。
スタッフ:今、どういうことをされたんですか?
北原さん:お願いしておりました家計簿を回収させて頂いたんです。

北原さんが今、集めているのは、家計調査の記入用紙。
家計調査とは、一般家庭に家計簿を書いてもらい、それをもとに、どの地域のどんな人々が、何にどれだけお金を使ったかを調査するもの。 
記入欄には、購入した商品の名前はもちろん、月々支払う公共料金の金額欄まで! 
これを集計することで、年間、ビールを一番飲んだのは60代ってことまでわかっちゃう。
そう、調査票の中身は個人情報だらけ!信頼関係が めちゃくちゃ大事なんです!
だから、調査員はなるべく、同じ人が同じ地域を長く担当するようにするんだとか。
北原さんはこれまで、家計調査を始め住宅土地統計調査など、合計8調査を経験済み。
来年2月には、企業版の国勢調査「経済センサス」という新しい調査を実施!
これは忙しくなりそうです!
そんなお仕事の中でも、一番大変なのは、なんといっても5年に1回の国勢調査。
唯一、日本の全世帯が対象なので、1日100軒以上訪ねることもある超ハードスケジュール!
北原さんのような調査員さんが全国に68万人いらっしゃるんだとか!

さて、調査用紙を集めて、次にやらなければならないのが、チェック作業。
統計局の地下2階にあるOCRという部屋では、スゴイ音をたてて、機械が動いています!

これ、調査票をデータ化する専用機械で、「シャシャシャー」と1分間に500枚を処理!
これによって調査票がパソコンで見られるようになるんですが、この後にさらに大変な作業が待っています!
やってきたのは、2階の製表グループというところ。
中には、たくさんの女性が! 

一体どんなことをしているのでしょうか?
製表グループ副マネージャーの森谷弘子さんにお話を伺いました。

森谷さん:今は国勢調査の符号格付けっていうのを行っています。

そう、こちらのみなさんのお仕事は、国勢調査の用紙のマーク式ではない部分、手書き部分を目で読み取って、符号データにしていくという作業。

一体どういう作業なのか?
入力担当の村野育代さんに、サンプルの画面で教えてもらいましょう。

村野さん:調査票には「四国タクシー」と書かれたものが表示されています。

村野さん:この場合は、タクシー会社というのがわかりますので、タクシー会社は道路旅客運送業なのでHが付けられます。

そう勤め先が書かれた記入欄を見て、職業を判断し、それぞれ決められたアルファベットに振り分けていくんです。
例えば、お笑いタレントの加藤さんや友近さんは、娯楽業となって、統計局のアルファベットでは、「N」。かつて進藤さんがお勤めだった、テレビ局のアナウンサーなら「G」、 森永さんの本業は学校の先生なので「O」という具合に、アルファベット26文字に振り分けられるんです。
ここで、国勢調査票から1日21万件のお仕事を振り分け中!
さらに、同じ階のお部屋では、キーボードをすさまじい勢いで叩く女性達!

こちらの部署でやっているのは、家計調査の手書き部分を番号に変換する作業。
例えば、ガソリンの場合は「7・5・0」、もやしは「2・4・5」、こんにゃくは「2・9・0」といった感じ!

ここで働く方には、ちょっと驚きのスゴ技が!
なんと、どの商品が何番なのか、完璧に覚えているんです!その数なんと、600以上!
試しにいくつか質問してみても、完璧!
ちなみに、パソコン用のマイクは「808」、ハンドマイクは「809」といったふうに、同じ名前でも、使う用途によって番号が変わります!

例えばこんな例も!
「そば」の場合 普通ならば番号は「130」。
ところが、沖縄の調査票に「そば」と書かれている場合は、「沖縄そば」を意味し、中華めん「133」となるんです! 難しい…。
と、ここでスタッフ、先ほどから一つ気になる事が…

スタッフ:女性が多いですよね?
佐藤さん:そうですね。やはり入力作業とかが多いですので、女性の方が適していると。

そう、データ入力をする部署はおよそ100人。その女子率、なんと9割以上!
ちなみに、1日で1人2000項目の入力をこなしているとのこと。お疲れ様です!
こうして、データへの変換、チェック作業や集計が終わって、ようやく統計データが完成するわけですが、調査票はどうするのでしょうか?
広報の佐藤さんが連れてきてくれたのは、一階の「立ち入り禁止」になっている階段。

佐藤さん:特別に許可を取らせて頂きました。

地下1階に降り、薄暗い廊下をしばらく歩いた先にあったのが、ものものしい扉の調査票保管室。

そう、ここは全国から集めた調査票が保管される倉庫!
超マル秘の個人情報がぎっしり詰まっています。
今回は、責任者である情報管理課情報安全担当の石井博一さんにお願いして、特別に中に入れて頂くことになりました!

石井さん(電話で):第一扉を強制解除していただけますでしょうか。

ロック解除の指示を出す石井さん。
すると、ドアが開きました!さあ、ここからが本邦初公開です!
その中は、ずーっと先まで棚が続いています。

石井さん:この階ともうひとつ下の階に同じような倉庫がありまして、(1つのフロアが)テニスコートで10面くらいの広さです。

床面積60m×40m、2フロアに、調査用紙の入った段ボール箱がぎっしり!
その数 32万箱!
調査終了後の調査用紙は、国勢調査で3年間、それ以外は最低でも1年間保管するのがルール。 
その後、廃棄工場で水に溶かされ、トイレットペーパーになるんだそう!

「統計局」のデータを使って儲ける会社!

統計局で作られた 様々なデータ。
実はこれを上手に使って、がっちり儲けている会社があるんです。
それが、株式会社JPS。
統計を一体どのように使って儲けているのか? 
社長の平下治さんにお話を伺いました。

平下さん:人口がどこに分布しいているか、国勢調査なんかを地図上にのっけるんです。

そう、JPSは統計を地図にして、見やすくしてくれる会社!
平下さんによると、統計局が公表されているデータは正確だけど、見るのが結構大変!
そこで作ったのが、国勢調査の情報をカラー地図にした「GIS」というもの。

これを拡大してみると、何やら細かく碁盤の目のように色分けされています。

1マス、1マスの色で人口の多い、少ないを表し、例えば、人口の多い順に、赤、緑、青、茶と色分けして、地名を表示させ、さらに見やすくしてみると…
新宿区歌舞伎町3丁目あたりに809人が住んでおり、

赤坂TBSのまわりに、2070人もの人が住んでいるというようなことが、一目瞭然!
でも、これ一体誰が買うのでしょうか?

平下さん:大体、流通業さん、消費財メーカーさん、サービス業さんなどが、出店計画なんかに使っているわけです。

どこに、どんな人が、どれだけ住んでいるか、一発でわかるので、新規出店を考えているチェーン店にとっては、ありがたいもの。
さらに、駅ナカに出店を計画しているドラックストア用に、1日の乗降者数の情報を足したり、学習塾を出したい会社用に、全国の学校の場所や生徒数の情報を足したりと、ニーズに応じたデータを付け足して、販売をしているんです。
さて そのお値段はというと…

平下さん:高いものだったら、150万円だとか…

なんと国勢調査を地図にしたもの(全国版)で、157万5千円!
それに、スーパーマーケットの情報をプラスすると、315万円!
これは、相当儲かっているのではないでしょうか?

平下さん:データを第3者に提供できるっていう権利を買わせていただいています。

そう、国勢調査の情報を第三者に売る為には権利が必要で、そのお値段1千万円以上なんです!でも、それを払っても十分儲かりますね…社長!
さて、そんな地図を使って、今グイグイきている会社を訪ねました。
それが、女性限定の30分間フィットネスのカーブス!
現在、全国に1038店舗を展開中の急成長のフィットネスジムです。
営業推進部の山木現一さんによると、カーブスのターゲット層は、35歳〜69歳の女性。つまりオバ様方。
なので、全国のオバ様がどこにどれだけいるかが数字で表示されている地図をJPSから買い取ります。

そうすることで、例えば、オバ様人口、全国第一位は東京都練馬区光が丘3丁目付近。
第2位は、東京都板橋区高島平2丁目付近!というようなことが検索できちゃう。
カラフルな色分けは、会員さんたちの住所をインプットさせた情報で、青色が濃ければ、オバ様は多いけど、会員さんも多いところで、出店には不向き。
赤色が濃ければ、オバ様が多く、会員さんが少ないところで、出店向き!
つまり、真っ赤なエリアに、お店を出せばいいということ。
チラシ配りなんかにも大活躍するこの地図が、100万円ちょっと。
カーブスの年間売上は53億円! 統計って、上手く使えば、儲かるんですね!

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