過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2011年7月17日放送

特集

はかる業界

ゲスト

田北浩章さん、眞鍋かをりさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「はかる業界」!
長さ、重さ、広さ、厚さ…など世の中には「はかる」ものがいっぱい!
そんな「はかる業界」の市場規模はナント1兆7100億円!
今回は、「はかる業界」の儲かりのヒミツに迫ります!

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はかって儲ける!その1 人数を計るスゴい機械

まずは始めにお邪魔したのは、京都市伏見区の技研トラステム株式会社。
迎えてくれたのは、国内営業部部長の三島一久さん。

スタッフ:こちらは何をはかってる会社ですか?
三島さん:人の数を自動的にカウントするメーカーでございます。

そう、技研トラステムが計っているのは、「人数」!
元々は1976年に地元京都のデパートから、「機械でお客さんの数を数えられないか」との依頼が。
そこで世界初となる自動人数カウントの機械を開発。
当時は、床のマットに仕込んだセンサーで、人数を数える仕組みでした。
そして1978年、天井からの赤外線で人を感知する新製品を開発。

するとこれが、バカ売れ!
この赤外線システムは、来客数を知りたいお店や施設など、全国およそ1万ヵ所に設置され、「人数」を計る会社としては日本トップに!
そんな技研トラステムが、14年前に最新型の人数を計るマシンを開発しました。
それが、こちら!

入り口に付けられたカメラの情報がコンピュータへ。
人数を数えながら、リアルタイムで状況がわかっちゃうという優れもの!
もちろんこの技術は世界初!その仕組みをすごく簡単にいうと…

三島さん:その人の形や輪郭をとらえるんですが、いわゆるロックオンした形で、画面から消えるまで、ずっとその人を追跡していく。

モニターに映し出された映像から、人間の頭っぽい20cmぐらいの円形と、胴体っぽい 幅40cmぐらいの逆三角形を検知して、数えています!
実は、このシステム、同時に何人も追跡可能なんです。
試しに、社員さん20人でシュミュレーションしてみても、出たり入ったりする人を次々に数えていき、見事正解しました。
さらに…

三島さん:(このシステムは)外からどういう風に入ってきたか、あるいは、店内の人がどういう風に動いたか、4種類8方向のデータとして、分けて出す事が可能になります。

そう、数えるだけでなく、どの方向から来てどの方向へ抜けて行ったか、という情報もばっちり。

この「人が向かう流れのデータ」が役立つ例は、デパートのエスカレーター周辺。
エスカレーターで上がってきて、また上がっていった人や、この階で乗り降りした人をきっちりカウントして、人の流れを分析し、売り場の配置換えなどに役立てるんです。

三島さん:(客数カウントの)シェアは80%以上ですね。

そんな技研トラステムは客数カウントで、がっちり!

はかって儲ける!その2 甘さを測る人々

続いての「はかって儲けてる会社」は、埼玉県深谷市にある、株式会社アタゴ。
スタッフを迎えてくれたのは、3代目社長の雨宮秀行さん(40歳)。

スタッフ:こちらは、何をはかってる会社ですか?
雨宮社長:甘さを測っておりまして、それを数値にする機械を作っています。

そう、雨宮社長の会社で測っているのは、「甘さ」!

雨宮社長:実はこれが、世界に先駆けてつくったデジタルの糖度計なんです。毎年もう増産増産で…

この糖度計は、2003年に発表した超小型タイプで、今までにないコンパクトさと操作の簡単さがうけ、これだけで、なんと売上35億円!海外を中心にバカ売れしているんです!

この糖度計は、水に糖分が混じっていると、光が屈折しやすいという特性を利用したもの。

例えば、水100グラムに砂糖が50グラム溶けていれば、糖度は50%になります。
そんな糖度計の一番のお得意さんが、フルーツを作っている農家さん。
というわけで、英晃農園の吉田光晴さんにお話を伺いました。

吉田さん:まだ収穫までは1週間位前なんですけども、どれぐらいになっているかというのを試しに測っています。

フルーツを出荷する時、とっても大事なのが、ちゃんと一定の甘さになっているかどうか、という点。
例えば、リンゴにこんな風に書いているの見た事ありますよね?

吉田さん:(人の舌だと)その日の体調とかによって、甘く感じたり、感じなかったりっているのがあるんですけど、機械なら何度っていうのが出れば、一目瞭然。そこで(甘さの)判断ができるので。必ずなくては困るものですね。

かつては人間の舌で測っていた、果物の「甘さ」。
この糖度計は数字できちんと確認できる大事な道具なんです。
試しに、一般的に手に入りやすい色んなフルーツを測ってみると…

ぶどうは18、8%と、思ったより糖度が高い。
反対に、いちごは8.4%と、イメージより甘くなかったり。
数字にすると、けっこう人間の感覚とは開きが!

雨宮社長:国内で90%くらいシェアは取れてるんじゃないかと思います。

日本中の農家さんに使われているアタゴの糖度計。
そんな糖度計の技術を応用し、果物とはまったく関係ない意外な所で、世界的に活躍しているものがあるのだそう!それが…

雨宮社長:例えばドーピングなど…尿を測るものですね。

なんと、スポーツの国際試合のドーピング検査でも、アタゴの計器が大活躍!
こちらが北京オリンピックでも使われた実物。

見た目はまるで糖度計、これで尿の濃さを判定。
この検査では、ほぼアタゴの製品が独占状態!こりゃ、ますます儲かりそうです!!
そんなアタゴは糖度計で、がっちり!

はかって儲ける!その3 味覚を測る装置

続いての「はかって儲けてる会社」を求めて、やってきたのは、横浜市にある慶應義塾大学。ここに会社なんてあるのでしょうか?たどり着いたのは、一見、普通の研究室。
迎えてくれたのは、慶應義塾大学の研究員にして、AISSY株式会社の代表取締役社長の鈴木隆一さん。
なんでも、鈴木さん達が取得した特許をもとに、大学がバックアップして会社をつくり、何かをはかって儲けているらしいのですが、一体、何をはかっているのでしょうか?

鈴木社長:こちらに味覚を測る機械があります。

そう、鈴木さんがはかっているのは、「食べ物の味」。
しかも甘さだけじゃなく、苦さや酢っぱさなんかも。
さっそく、実際に測ってもらうことに。
醤油を入れたガラス管をマシンにセットすると、センサーが感知!

機械の中に醤油が吸い込まれていきます。
マシンの内部には18種類の、味を感じるセンサーが!

鈴木社長:例えば、塩味ですと、塩化ナトリウムなので、Na(ナトリウム)とCl(塩素)をつかまえるセンサーを持っていて、それで定量化(数値化)します。

この1つ1つが別々の味を感じるセンサーになっており、そこから得られた18のデータをもとに、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味という5つの味覚を独自に数値化。
先ほどの醤油だと…

鈴木社長:塩味が非常に強いので、酸味や甘味をあまり感じないんですけど、よくよく調べると、あるんですね。

この味覚センサーを使えば人間がはっきりと認識できない、微妙な味の違いや、隠し味まで分かっちゃう。
例えばこんな事も。
コーヒーにまずは1回でお湯を入れきってしまう。かたや数回にわけてお湯を入れる。
見た目は同じこの2つのコーヒーも、味覚センサーで測定すると…
お湯をそのまま入れたものは、酸味よりも苦味が大きい。
蒸らしたほうは苦味と酸味がほぼ同じ値。
鈴木社長によると、このように2つの味覚の数値が同じくらいになると、「美味しい」と感じるんだとか。
この仕組みを利用すれば、「美味しい組合せ」なんてのも分かるそう。
例えば白ワインに、相性の良いとされる魚料理。
この味グラフは…何と全てのバランスが整っている。

ところが、白ワインにお肉をあわせてみると…いびつな形に!

こうした研究の結果、新たな美味しい食べ方が判明!
それはハンバーグに、お酢をかけて食べるというもの!

鈴木社長:そのものも、もちろん美味しいんですけど、それとまた異なる美味しさが味わえますよ。

そんな鈴木さんの会社は、およそ40社の食品会社と契約。

鈴木社長:味覚の隠れた情報を引き出して、その情報を売るというサービスをやっています。

ところで鈴木社長、味を調べていただくには、いかほどかかるのでしょうか?

鈴木社長:1サンプル3万円とかですね。

はかって儲ける!その4 スゴい天秤が大活躍

続いての「はかって儲けてる会社」を求めて、やってきたのは、茨城県つくば市の、はかり工業団地!名前からして、かなり期待できそうです。
迎えてくれたのは、新光電子株式会社社長の安西正光さん。
一体、何をはかっている会社なのでしょうか?

安西社長:世界に誇る精密な電子天秤を作っているメーカーです。

そう、こちらではかっているのは、「正確な重さ」。
さっそくその電子天秤を見せてもらいましょう!

安西社長:こちらが、電子天秤です。我々の業界の中では、特に精度が高いものを天秤と呼んでいるんです。

そう、昔から天秤は、金や銀、宝石の取引など、微妙な重さをきちんと量るのに使われている道具でした。
その名残で、精度の高いはかりのことを「天秤」と呼び、区別しているのです。
そして、こちらの新光電子は、天秤業界における、世界のトップ企業!
一体、どれくらいスゴイのか?
なんと安西社長、AD佐々木のサラサラヘアを量ってみたいという!
普通のはかりに髪の毛を乗せても、ピクリとも反応しません。
それは当たり前。ところが、こちらの電子天秤だと、0.0015グラムときちんと量れました!
しかし、どうして、こんなに細かく量れるのでしょうか?

安西社長:(ヒミツは)世界で唯一のセンサーである、この音叉式センサーです。

音叉といえば、楽器などの調律の際に使う、安定した振動をする道具。

安西社長によると、音叉は重さが加わると、微妙に、音の高さ、つまり周波数が変わる。
この微妙な音の変化をセンサーで読み取り重さを量るそう!

そんな電子天秤の一番のお得意様が、薬局。
というわけで、ラムザ薬局の内田美智子社長にお話を伺いました。

内田さん:1日分の薬の量が0.15gとかっていうのがあって、それを4日分とかになると、どうしても下2桁まで必要なので、このはかりじゃないと無理ですね。

命に関わる細か〜い0.00レベルの重さを、正確に測らなくてはならない薬の調合には、電子天秤はもってこい!
今、新光電子の電子天秤は、世界45ヶ国に輸出され、総売り上げ20億円!
そんな新光電子は電子天秤で、がっちり!

はかって儲ける!5 柿ピー作りの救世主

続いての「はかって儲けてる会社」は、滋賀県にある株式会社イシダ。
実はこちら、2年前に「はかり業界」をテーマにした時、ご登場いただいた会社。
その際には、農協でピーマンなどの野菜を自動で袋詰めする機械で、しかも、大きさ、重さのまちまちなピーマンを、別々に量り、瞬時に同じ1袋150gになる組み合わせを見つけて袋詰めする、というスゴイものを紹介しました。
というわけで、さっそく新しい計量器を見せていただきましたが…
あれ?何だか見た目はあまり変わっていないようですが…。

西日本産機システム部の呉山俊満さんにお話を伺いました。

呉山さん:前回のものはCCW−R。今回のは、CCW−R218WB−Mになります。

名前が伸びたのはいいのですが、一体、何がすごくなったのでしょうか?

計量器を上から見てみると、そこには柿の種とピーナッツが…。
そう、イシダさんの最新鋭マシンはなんと!
1袋が同じ重さになるよう袋詰めするだけではなく、中に入れる2種類のものの重さの比率も、ぴったり一緒にできちゃうんです!
こちらのマシンで作られた柿の種とピーナッツ、いわゆる柿ピー1袋が40グラム。
中に入っている柿の種とピーナッツ比率は5:3とのこと。
実際に、1袋を柿の種とピーナッツに分けて量ってみると、柿の種は25グラム、ピーナッツは15グラムと、きっちり5:3になっています。
姿かたちの違う、当然重さの違う柿の種とピーナッツを瞬時に識別し、袋詰めする!
そんなマシンのお値段は…?

呉山さん:1台、約1千万円ほどになります。国内国外合わせて、ミックス計量器だと、約1千台ほど出ております。

ってことは、ミックス計量器だけで100億円!
技術も良くなり、売り上げも上がって、がっちりです!

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