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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2010年9月12日放送

特集

ロングセラーのヒミツ大解剖!「学校編」

ゲスト

森永卓郎さん (経済アナリスト)、熊田曜子さん

番組内容

がっちりマンデー、今日のテーマは大好評企画第5弾「ロングセラーのヒミツ大解剖」!
今回注目したのは「学校」のロングセラー!
小さな子供からお年寄りまで、みんながお世話になった「学校」のロングセラーの秘密に迫ります!

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学校のロングセラー「ジャポニカ学習帳」

まずは、皆さん1度は使ったことがあるであろう「ジャポニカ学習帳」!
そこで、「ジャポニカ学習帳」を作っているショウワノートさんを訪ねてみると…

ありました!いっぱい並んでいます!
では「ジャポニカ学習帳」は、一体どれくらい売れているのでしょうか?
片岸社長に直接お話を伺ってみました。

片岸社長:発売以来40年になりますけど、売り上げは約10億冊強だと思います!

累計販売数はなんと10億冊!!
「学習帳」とは児童向けの練習帳こと。この分野で「ジャポニカ学習帳」はトップシェアの40%!
ところで、なぜ40年という長い間売れ続けているのでしょうか?

◆ロングセラーのヒミツ1 「百科事典とのコラボ」
片岸社長:我が社は、学習帳としては大変後発のメーカーでして、最初はエリート学習帳という教科書のようなものを作っていたんですが、これが全く売れなくて会社が潰れそうだったんです。

今やロングセラー商品「ジャポニカ学習帳」を持つショウワノートも、40年前は弱小メーカー。
もう普通の学習帳では会社が潰れてしまう!ということで目をつけたのが…
当時大ブームだった小学館の「ジャポニカ百科事典」!

その内容をちょっとだけ織り込んだ学習帳を1970年に発売!
ためになる百科学習帳が誕生したのです!
百科事典を意識したのか、金字で書かれた表紙のデザインも画期的でした!
そして、ノート業界で今までなかった戦略に出ます!それが…

こちらのCM!なんとこのCM開始から3年間で売り上げが27倍に!

片岸社長:「ジャポニカ」という名前の指名買いが起るようになったんです!これが売れなかったらショウワノートは潰れてたと思います!

そして「ジャポニカ学習帳」と言えば、忘れてはいけないのが表紙の写真!この表紙にはスゴイこだわりがあるんです!
開発部長の大場さんにお話を伺いました。

大場さん:6000万円くらいのお金がかかっています!

世界の珍しい動植物たちを子供たちに見せたい!というテーマのこの表紙は「世界特写シリーズ」といいます。およそ5年毎に写真を変え、世界のあちこちへ取材に行くため、その度に6000万円もかかってしまうんだとか!
例えば…

こちらのマレー諸島編の「キララシジミ」!
こんな珍しい蝶を撮影するには、辺境な場所へ行くことがほとんど!
しかも、1000枚撮影して80枚ほどしか使われないんだそうです。
そしてさらにスゴイのが、32年前から表紙の撮影をしているのが"たった1人のカメラマン"というところ!
そのカメラマンである動物生態写真家の山口進さんに連絡を取ってもらったところ…留守電に…。

大場さん:ダメですね!大体1年のうち10ヶ月くらい、海外のジャングルに行っておられるという方なので…。

山口さんは今も世界を飛び回っているみたいです!

◆ロングセラーのヒミツ2 「豊富な種類」
「ジャポニカ学習帳」は全54種類!
では、なぜそんなたくさん種類があるのでしょうか?
実際に、学校指定の学習帳を販売している文房具店に伺ってみました!
見せていただいたのは…

手書きの表!!学年ごと、教科ごとに違うのはもちろんのこと、同じ地区でも小学校ごとに指定のノートが異なるのだといいます!
また、同じ教科でも「マス」だったり「行」だったり、「ガイドの線」が入ったりと、先生や児童の様々なリクエストを受け、現在の54種類になったのです!
実際に使っている小学生に聞いてみても大好評!

百科事典の内容とキレイな写真、そして小学生の使いやすさにこだわった「ジャポニカ学習帳」!
ショウワノートは、この「ジャポニカ学習帳」で"がっちり"なんです!

学校のロングセラー「サクラクレパス」

続いての学校のロングセラーは、「サクラクレパス」!
皆さん、この"クレパス"とは、どのようなものかわかりますか?"クレヨン"との違いがわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで、その違いを聞くため大阪にあるサクラクレパスの本社に伺い、清水さんにお話を聞いてみました。

清水さん:クレパスは、クレヨンとパステルの良いところを取り合わせたものです!クレヨンの「クレ」と、パステルの「パス」で『クレパス』です

そう、「クレヨン」+「パステル」!それが「クレパス」なんです!

「クレヨン」は、紙にしっかり定着するため、線を書くのに適しており、「パステル」は、クレヨンよりも粉っぽく、色をのばしたり混ぜたりして使うことができます。
そして、「クレパス」はクレヨンのように紙に定着し、それでいて「パステル」のように色を混ぜることもできる、まさに良いとこどり!!様々な塗り方や、幅広い表現ができるのも「クレパス」の特長です!

この「クレパス」が登場したのは、1925年のこと。最初は8色でした。
水彩絵の具の3分の1の価格だったこともあり、小学校の図画教材としても推奨され、大人気になったのです!

清水さん:色鮮やかさとか、柔らかさとか、描きやすさというものを目の当たりにした先生方によってどんどんクチコミで普及していったそうです。

そんな「クレパス」は、今やクレヨン・クレパス市場のシェア6割以上を占めているのです!さらに…

専門家用のクレパスも登場!85色のセットで1万6800円!
さらに最近では…

「大人のクレパス教室」が大人気!
ほとんどが50歳以上の方で、クレパスの懐かしい感触に夢中になる大人が急増!
生徒さんたちにお話を伺ってみると、『懐かしい』、『手軽さがいい』などのご意見が!
そして…

清水さん:フランスに多く輸出したことがあるらしく、サクラクレパスは「使いやすい!世界一だ!」という意見も良く聞いています。

サクラクレパスは、「クレパス」で"がっちり"なんです!

学校のロングセラー「試験に出る英単語」

続いて、学校のロングセラーがあるということで伺ったのは「青春出版社」!
ここにある学校のロングセラーを「青春出版社」の武田さんに聞いてみました!

武田さん:「試験に出る英単語」!これがロングセラーになっています!

こちらが、受験生に愛され続ける「試験に出る英単語」!1967年に発売され、累計1488万部のロングセラーです!
実際、今でも売れているのか?本屋さんにお話を伺ってみると…

本屋さん:置いているだけで売れてくれるので非常にありがたい商品ですよ!

では、なんでそんなに売れているのでしょうか?

本屋さん:1つの単語に、1つの和訳というのが原則となっておりまして、効率的に単語を覚えられるんです!

そんなロングセラーの著者は、1955年から13年間、都立日比谷高校の英語教師だった森一郎先生!
その頃、入試に必要な英単語は1万語とされていましたが、先生は「これでは多すぎる!」と徹底的に分析し、試験に出題されやすい1274語に絞り込んだのです!
そしてズバリ「試験に出る英単語」として出版し、大ヒット!
さらに、大きなポイントが…

武田さん:この本が出るまでは"ABC順"に単語が並んでいたのですが、初めて"試験に出る順"で単語を載せたのが画期的でした!

その"試験に出る順"の1番目最初に載っている単語は「intellect」!覚えている人もいるのでは!?

◆ロングセラーのヒミツ「40年以上変化なし」
発売以来43年、CDが付いて少し大きくなりましたが、デザインはほぼ変わっていません!
もちろん中身も変わっておらず、1975年に時事的な単語をわずか6語追加しただけ!
そして1997年には、赤い暗記用シートが付きました。

しかし、試験問題は毎年変わり、もしかしたら試験を出す人がわざと載っていない単語を使うこともあるのでは?という疑問も浮かびますが…
森一郎先生曰く「この本以外から試験を出そうとしても、それでは英文が作れない!」とのこと!!
そこで、受験のプロである予備校の先生に聞いてみると…

先生:試験にでる英単語は、ホントに試験に出るんですよ!よくまとめてあるんです!普遍的な本ですよ!

とプロも絶賛!
森先生の作った「試験に出る英単語」は、43年経った今も名作なんです!

学校のロングセラー「水泳帽」

続いては、現在ほとんどのプールが着用を義務付けている「水泳帽」!
そこで、早速フットマーク株式会社に伺い、磯部社長にお話をお聞きしました!

磯部社長:私どもが、日本で初めて学校用の水泳帽子を作ったんです!

実は、このフットマーク株式会社は、日本の水泳帽のシェア50%以上を誇る会社!

磯部社長:創業した時は、赤ちゃんのオムツカバーを作っていたんですよ。布のオムツだけではおしっこが漏れちゃうので、それをカバーするためにオムツカバーが必要だったんです。

1946年、社長のお父様がオムツカバーなどの製造卸しの会社を創業!
その後、跡を継ぐことになる磯部社長は、あることを考えたんだそうです。

磯部社長:夏場になると、オムツカバーは売り行きが落ちたんですよ。どうして落ちるのかというと、夏は蒸し暑いから。そこで考えたのが、夏に売れる物がないかということ。オムツから何かできないかなと考えていた時、オムツをかぶってみたら帽子になったと!

ということで、1969年には小学生用の水泳帽を全国展開!
社長自らが全国行脚をし、実際にかぶって普及に努めたといいます!

25年前のカタログのこの少年。今では、経営管理を担う長男の磯部徳史さん!
当時のことを聞いてみると…

徳文さん:お小遣い500円をもらいまして、写真スタジオで撮った覚えがあります!

思いついたらすぐ行動する磯部社長。
「先生が判別しやすいように」と、色違いの帽子を作ったのも社長のアイデア!
さらに、帽子に何級か貼れるようにしたり、ゴーグルをうっかり忘れたり、なくしたりしないように、ゴーグルと一体型の水泳帽も作っちゃったそうです!
そんなフットマークの商品は、日本水泳連盟のお墨付き!

さらに社長のアイデアは意外なところにも!

磯部社長:介護用品を売っているヘルスケア部というのがあります!

大人用の介護オムツ、さらには「介護」という言葉も、驚くなかれ社長の考案!登録商標も持っているそうです!

磯部社長:商標登録はしてあるけど、自由に使っていただく。無料で使っていただいた方が良いなと思います!ウチで独占しない方が良いと思うんです。

フットマーク株式会社は「水泳帽」で"がっちり"なんです!

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