過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2010年9月5日放送

特集

象印マホービン株式会社

ゲスト

象印マホービン(株) 市川典男 代表取締役社長

番組内容

今回のがっちりマンデーは、「象印マホービン」!
象印の魔法瓶はなんと!年間売り上げ92億円!
しかし、象印は魔法瓶だけじゃない!
コーヒーメーカーにホットプレート、炊飯器も売り上げシェアNo.1なのです!
今回はそんな「象印マホービン」の儲かりのヒミツに迫ります!

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意外と知らない魔法瓶の世界!

魔法瓶は、今から110年ほど前のヨーロッパで誕生し、日本に初めて輸入されたのが1908年。この頃は「保温保冷24時間保証真空瓶」という長い名前だったんです。
その後、1918年に象印マホービンが創業。市川銀三郎・金三郎兄弟が大阪で始めた「市川兄弟(テイケイ)商会」がその前身でした。この小さな会社が、象のマークを商標にしたのが創業から5年目の1923年。でも、この象のマークは90年の間に何度もモデルチェンジ!
始めは結構リアルだったのが徐々に可愛くなり、最初のマークと現在のマークを比べると…

こんなに違うんです!
ちなみに、この象のマークに対抗して生まれたのがタイガー魔法瓶!
以来90年に渡り、象とトラはライバル関係にあって、現在の魔法瓶市場の8割はこの2つの会社で占められているのです!

1948年、象印戦後第1号の魔法瓶がこちらの「ポットペリカン」。
今見てもオシャレなデザインで大ヒット!
でも実はこのデザイン、当時のヨーロッパのメーカーの真似だったのです…
しかし、象印の本当のオリジナルはここから!それが…

1956年に発売の「スーパーポットS型」。
でも、この頃の魔法瓶は中蓋を外さなければお湯を注ぐことが出来ませんでした。
それを画期的なアイデアで解決したのが、7年後の1963年に発売した「ハイポットZ型」。
傾けると口が開いてお湯が注げるように大改良!
そのヒミツが…

この部分!注ぎ口の裏に重りを付けて、傾けると口が開く仕組み。
会津地方の玩具「起き上がり小法師」を参考にして作ったんだそうです。
そして1973年には、本体を傾けなくてもお湯を注げるエアーポット「押すだけ」を発売。

これは、中の空気に圧力をかけて水面を押すことで、お湯がパイプを通って外に出るって仕組み!
そんな新技術の連発で、魔法瓶メーカーNo.1に躍り出た象印マホービン!
でも、お湯の出し方だけでトップになったわけじゃない。
象印はお湯を「保温」する技術がスゴかったのです!
では一体、魔法瓶はどうしてお湯を保温することが出来るのでしょうか?
そこで、象印の本社1階にオープンした「まほうびん記念館」にやって来たお客さんに、魔法瓶の中がどうなっているのか書いてもらいました!すると…

内側に分厚いガラスが貼ってあったり、2重構造になっていてその中にゼリーが入っていたり、中が2重になっていて空気の層で保温しているイラストなど、じつに様々。
そこで、象印グループ和新ガラス株式会社 井田公生専務にお聞きしました。

井田専務:3つとも基本的な大事なものが抜けています。一番大事なのは真空です!魔法瓶は真空が命です!

では、その命の真空がどの様に使われているのか、魔法瓶の断面を見てみると…

確かにガラスの瓶が2重になっています。
しかし、瓶を2重にしただけでは熱は空気の層を通って外に逃げる。この空間から空気を完全に抜き、真空にすれば熱を伝える物質がなくなるので、外へ逃げられなくなるってワケ。
実は、この真空層の作り方が一番大事な技術なのです!!
そこで、ガラスの2重真空瓶がどうやって作られているのか見せてもらうことに!

まずは、2重になる外側の瓶の下に穴を開けて、細いパイプを取り付けます。
次に、外瓶に墨汁を使い縦に線を引きます。

井田専務:これは外瓶を半分に切った時に、元の位置に戻すために印しているんです。

その後、外瓶を上下二つにカットしたら内瓶を中に入れます。
この時に重要なのが、内瓶の下に三箇所取り付けられているこの白い台座。
こうすることで台座の分、およそ3mmの空間が出来るってワケ!

そして、外瓶の上部を被せる。この時、先ほどの墨汁で印を付けたラインにピッタリ合わせるのが大事なんです!

その後、外瓶の繋ぎ目を溶接しながら、内瓶と外瓶の上部を完全に密閉するのです。
そして、ここからが真空にする前に行うもうひとつの大事な工程。
最初に外瓶に付けたパイプの中に銀メッキ液を注入し、外瓶の内側と、内瓶の外側にシルバーのコーティングを施します。

井田専務:外瓶の内側、内瓶の外側に銀メッキをすることによって、中に入れたお湯の熱が逃げないようになるんです。真空だけではダメなんです!銀メッキをすることによって中で反射するんです。

そう、銀メッキの鏡が外に向かう熱を反射して中に閉じ込めているんです!
そして、いよいよここからが2重になった空間を真空にする工程。

ゆっくりと時間をかけてパイプから中の空気を完全に吸い出したら、最後にパイプの先端を密封し、魔法瓶の中身「ガラス2重真空瓶」の完成です!

このガラスの魔法瓶の他に、ステンレス製の魔法瓶もありますが、卓上の魔法瓶に関しては今でもガラス製の方が圧倒的に売れているんです。
ステンレス製の魔法瓶といえば、今一番売れているのが携帯用のステンレスボトル。
これも中を見てみると…

外側のステンレスと、内側のステンレスの間にちゃんと真空層がある!
そして、この銅はくが銀メッキの役割を果たしているのです。
でも、真空層の空間はたったの1mm、これで本当に保温効果は大丈夫なのでしょうか?
象印 第三事業部の美馬本勝さんにお聞きしました。

美馬本さん:真空にすることで断熱をしていますので、厚みというのは基本的に関係ありません。0.1mmでも真空であれば断熱効果はあります!

そう!真空層はどんなに幅が狭くても、そこに空気がないってことだけで、断熱効果は全く変わらないんです!
そんな真空層を薄くするのにはかなりの技術が必要で、ほぼ同じ大きさの安い海外製のボトルと比べると…

こんなに真空の厚さが違う!だから象印のステンレスボトルは、より大きく中の容量がとれるってことなんです!

そしてもうひとつ、ステンレスじゃないとダメなのが、電気でお湯を沸かしてそのまま保温する電気ポット。実はそんな電気ポットにも魔法瓶の技術が使われているんです。

それがこの真空ジャケット!
筒状になった2枚のステンレスを重ねて、ガラスの2重瓶と同じように中の空間を真空し、電気だけでなく魔法瓶機能を使って保温することで圧倒的に電気代が安くなるんです!
この技術、魔法瓶メーカーが作る電気ポットだからできるワザ!
象印マホービンを支えていたのは、日本一の真空技術だったんです。

家庭に必ず一台はあるアレのトップメーカー!!

魔法瓶のトップメーカー「象印マホービン」ですが、実は会社の売り上げで魔法瓶が占める割合はたったの15%、残りの80%以上を占めているのが家電製品なんです!
中でも調理用の家電で象印は、知られざるトップメーカーなのです!
例えば、コーヒーメーカーや、ホットプレートの売り上げ個数はNo.1なんです!(09年メーカー別数量シェア)

そして、何と言っても炊飯器は、大手家電メーカーがしのぎを削る炊飯器市場で、4年連続1位をキープしているんです!
それは、象印マホービンが電気炊飯器の草分け的なメーカーだったからなのです!

そんな象印が1970年に発売したのが「電子ジャー」。
当時はガスの炊飯器が殆どで、炊いた後のご飯の保温が難しかったんです。
そんなガス炊飯器で炊いたご飯を移し替えてから、電気で保温するだけという単純な機能ながら、いつでも温かいご飯が食べられるとあって「電子ジャー」は発売以来3年連続100万台を売り上げる大ヒットを記録!
その後、ガスではなく電気で炊いて、そのまま保温ができる電子ジャー炊飯器を発売してバカ売れ!象印は魔法瓶で培った、温度をコントロールする技術を応用して炊飯器のトップメーカーに君臨しているのです。

そんな象印から先月発売されたのが「極め炊き」NP-NT10 6万6150円。
この炊飯器の一番の特徴を、象印 第一事業部 片岡利充さんにお聞きしました。

片岡さん:象印のこだわりの機能なんですけれども、7段圧力という機能が付いていまして、圧力センサーで中の圧力を見ながら細かく内圧をコントロール出来ます。

なんと!水の量は変えずに7段階の炊き加減を選べる!それを可能にしたのが「加圧システム」。釜の中の圧力を変えることで、米にしみ込ませる水の量を調整。硬めでも軟らかめでも同じようにご飯の旨味を引き出すことができるんです。
勿論、お釜には「真空」を採用!しかしこれは保温に適しているだけではないようです。

片岡さん:炊く時には下から熱を加えて、それがずっと上に伝わっていくんですけど、真空になっている事によって、外にいく熱を防ぐ事が出来ます。厚くて重いお釜と同じような蓄熱性をこのお鍋には持たせています。

象印は炊飯器にも魔法瓶の真空技術を応用しているんです。
多くのメーカーが日進月歩で新しい技術が生まれる炊飯器市場で、象印は得意とする真空を使った温度コントロールと、圧力技術に日々磨きをかけているってワケ!

そして近々、先ほどの炊飯器よりもっとスゴイ炊飯器が発売されるんです!
それが…

「極め炊き」NP-SA10 11万5500円!
このお高い炊飯器、一体なにがスゴイのでしょうか?中を見せていただくと…

釜の形がちょっとヘン!?

片岡さん:昔のかまどを参考にしながら開発しました。

象印が「極め羽釜」と名付けた最新式の釜にも…

スタッフ:もちろん「真空」が使われているんですよね?
片岡さん:いや、これには「真空」は使ってないんですよ。

え?!「真空」を使ってない?これまで「真空」にこだわり続けてきた象印が一体なぜ?最新式の釜には「真空」を使っていないのでしょうか?

▼スタジオにて市川社長にそのワケを伺ってみました。
市川社長:今までの色んな蓄積の技術はあるんですけれど、それをもう一度、白紙に戻して一から美味しいご飯の炊き方を考え直したら、羽釜に近い形状にたどり着いたんです。

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