過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2010年3月7日放送

特集

がっちりお年寄りビジネス第2弾!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、矢口真里さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは「お年寄りがっちり」第2弾!お年寄りの心をくすぐるような商品で儲かっている会社から全国でがっちり儲かっているお年寄りまで、超元気いっぱいの30分です!

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アイデア杖で、がっちり!

お年寄り「で」、がっちりビジネス!まずは、岐阜県羽島市にある岩田鉄工所。航空機や自動車のエンジンなどの精密部品を加工している、なんとも硬派な会社。特にお年寄り用のモノは作ってなさそうですが、一体、何を作ったのか?とりあえず、社長の岩田勝美さんのいらっしゃる社長室へ。って、社長室のはずなのに、工作機械やら部品やらで足の踏み場もない!岩田さん、ここ社長室ですよね?いま何をしているんですか?

岩田さん:没頭しています、モノづくりに!

こちらの岩田社長、大好きな発明がやめられず社長室まで作業場にしちゃった!で、画期的なお年寄り向け商品を開発!一見、普通の杖のようですが、どこが画期的なんですか?

岩田さん:実は、伸びるんです。電動で伸びて縮むんです。
スタッフ:名前は何ていうんですか?
岩田さん:「伸びて助ける」と書いて、伸助さん。

そう、こちらが世界初!電動伸縮ステッキ「伸助さん」!
これまでの杖は、伸び縮みさせる事は出来ても手作業で、お年寄りには結構面倒でした。ところがこの「伸助さん」なら、電動でワンタッチ!しかも、60cmから最大100cmまで、長さをミリ単位で自在に調整できちゃう!これ、お年寄りにとっては一番何が便利なんですか?

岩田さん:高齢者にとっては、階段の上り下りでしょうね。

例えば、通常の杖だと、下りる時、杖の長さが足りない。そのため杖をつこうと前屈みになってしまうため、とっても危険!でも伸助さんなら、

岩田さん:杖を一段分伸ばすわけですね。そうすると、前かがみにならずに非常に安心して下りることができると。

上るときは、体重をかけやすくするために短く。姿勢を崩さず安全に上り下りができるってわけ!実際に使っている人に聞いてみると、

お年寄りの方:階段下りるときに、調整ができると楽ですわね。

さらに、この伸助さんのもう1つの自慢が!

岩田さん:このメタボの75kgが乗っても大丈夫ですね、これ!

スイッチひとつで伸び縮みするのに、重さ100kgまで耐えられる!仕組みはどうなっているのか?今回、特別に見せていただきました!

岩田さん:ネジなんですよ!

そう、伸縮自在で重さに強いヒミツはボルトとナットの仕組み!ボルトは回転させるだけでナットが伸び縮み。この仕組みを使ったのです。

岩田さん:ネジとナットの関係ですから、押しても全然縮まないわけです。簡単な原理です。

お値段1本2万2,000円とちょいお高めですが、発売2か月で100本以上の売上げ!

岩田さん:こういう風に、右肩上がりでがっちりです!

おしゃれな補聴器でがっちり!

お年寄り「で」、がっちりビジネス!続いては、皆さんご存知の電機メーカー最大手「パナソニック」!商品企画チームの光野之雄さんに、パナソニックが満を持して開発したお年寄り向け商品を見せていただきました。それが!

光野さん:補聴器です!

そう、こちらが補聴器!「オンワ モデルJJ」!一見、音楽プレーヤーにしか見えないデザイン、そしていわゆる普通の補聴器と比べるとずいぶん大きい。この大きさとデザインにはワケがあるのです。

光野さん:お年寄りくさいとか医療機器のイメージがあったんです。

これまでは、なるべく目立たないようにと、とにかくサイズを小さく、色も肌色で開発してきた補聴器業界!ところが肝心のお年寄りからは、「何だか年寄りっぽく見える!」という声が。そこでパナソニックが目をつけたのが、ヘッドホンスタイルの音楽プレーヤー!実際に使っている人に聞いてみると、

お年寄りの方:これだと音楽か何か聴いているのかなっていう感じを受けますのでね。

昨年1月に発売されるやいなや、従来の補聴器を使っていたお年寄りはもちろん、これまで「年寄りと思われたくない」と補聴器を使っていなかった、ややお年寄りなみなさんにも受けて大ヒット!さらにこのオンワ モデルJJ、この形にした事でもうひとついいことが!

スタッフ:お値段はおいくらですか?
光野さん:7万9,000円です!
スタッフ:ちょっと高くないですか?
光野さん:いえ、実は補聴器は高いものだと、片耳で30万円を超えるようなものまであるんです。

耳アナ型と呼ばれるこれまでの補聴器は、小さいサイズの中に最新技術がぎっしり詰め込んである。そのため小型化にコストがかかり、どうしても値が張っちゃう。
一方、オンワ モデルJJは、サイズが大きいポケット型。小型化するコストがかからないので、値段を抑えられる。
逆転の発想!隠さず見せた事で、価格も安く出来ちゃって、一石二鳥!ってわけ。

光野さん:パナソニックは、おしゃれな補聴器でがっちり!

リアルすぎる麻雀ゲームでがっちり!

お年寄り「で」、がっちりビジネス!続いては、「シグナルトーク」というソフトウェアの会社。

シグナルトークが開発したソフトは、パソコンで日本全国の誰とでも遊べるオンライン麻雀ゲーム「マルジャン」。2004年のサービス開始以来、会員数はうなぎ上り!その数、国内最大の40万人!社長の栢(かや)孝文さんにお聞きすると、

栢さん:おかげさまで、会員数は右肩上がりでずっと来ています。
スタッフ:それ、麻雀で言うと?
栢さん:麻雀で言うとですか?まあ、連荘しているような感じではありますけれども…

こちらのマルジャン、若者の利用が多いとされるパソコンゲームの中にあって、50代60代の年間平均プレイ回数が、20代の倍以上!なぜそんなにお年寄りがハマっちゃうのか?実際にハマっている方のお宅へお邪魔すると

お、やってるやってるー!こちらマルジャン歴2年のニックネーム「王子のハチ」さん、70歳!パソコンから「ロン」の声がすると、

ハチさん:あー、やられた!

う〜ん、悔しそう!一日どれくらいマルジャンで麻雀をされています?

ハチさん:時間にすると4〜5時間くらいになるのかな。

かなりハマっているご様子のハチさん!その理由を聞くと、

ハチさん:麻雀牌が見やすいから、楽しいよね。

マルジャンでは、お年寄りでも麻雀牌が見やすいようにと実物の大きさより1.2倍大きくしている!この微妙な差が結構大事なんです。さらに、

ハチさん:画面も実際の自動麻雀卓に似ていて、実際に麻雀を打っているような感覚なんです。

マルジャンの麻雀は、音も画もとにかくリアル!このリアルさが、サラリーマン時代から雀荘で実際の麻雀をやっていたお年寄りにはたまらないんだとか!さらにはこんな機能も!

わかりますか?普通の麻雀ゲームだと麻雀牌がキレイに順番に並んでいるのに、なぜかバラバラ。実は、対戦相手に自分の手の内を読まれないようにするため。これ、リアルな雀荘で使われる麻雀の高等テクニック!こうした実際の麻雀をしてきたベテランの方が、その技を発揮できるような細かい機能がたくさんついているのです。それが麻雀ゲーム・マルジャンの人気のヒミツ!

ハチさん:あー、優勝した!
スタッフ:おお、「王子のハチ優勝」!麻雀は楽しいですか?
ハチさん:やっぱり楽しいですね!

ということで、

栢さん:シグナルトークは、麻雀でがっちり!

スタジオにてお話を伺いました。
進藤:スタジオに「伸助さん」をお借りしてまいりました。
矢口さん:伸助さんおはようございます!
加藤:ご無沙汰しておりますー、本当に。階段も用意したので、やぐっちゃんやってみる?
矢口さん:はい!上るときは短く…ああ、伸助さんすごいですね。で、今度は杖を伸ばして下ります!…すごい、あたしの身長だと全然腰曲がらないですね!
加藤:これは考えたなあー。この伸助さんを作っている会社の社長、良さそうな人でしたね!
森永さん:モノづくりが好きで好きでしかたがないってオーラが出てましよね。

お年寄り派遣でがっちり!

お年寄り「が」、がっちりビジネス!まずは、東京都千代田区にある、その名も「高齢社」!早速、会社をのぞいてみると、社名の通り、会社の中はお年寄りでいっぱい。で、何をする会社なのか?

ネクタイがやや派手な、御年71歳の会長、上田研二さんに聞いてみると、

上田さん:60歳以上の人材派遣をやっている会社です。

なんとこちらの「高齢社」、60歳以上75歳未満限定の人材派遣会社なのです!元々は、東京ガスに勤めていた上田さんが、定年になった仲間たちと一緒に作った、東京ガスの検針業務などを請け負う会社。ところが2004年からそれ以外の仕事も請け負う人材派遣業務を始めると、これが大当たり。売上げも右肩上がりで急成長!
派遣先の職種は、天然ガススタンドの店員からビルの管理保全まで40種類以上!

そのうちのひとつ、東京器工株式会社のコールセンターで働く、70歳の篠崎さん。篠崎さんの仕事は、お客さんからの火災報知器に関する問い合わせへの対応。

篠崎さん:午前中ということになってましたが、まだ作業員が行っていなかったでしょうか?

なにやらトラブル発生。

篠崎さん:そうですか、それは申し訳ございません。再度ご連絡いたしますけれども、今日はまだおいでになりますか?もうしばらく…

お客さんからのクレームに、冷静に対応する篠崎さん。なんでこんなに物腰が柔らかいのかというと、実は篠崎さんは元営業マン!様々なお客さんと接して来た経験が、生かされているのです!職場の担当者、熊田浩二さんに聞いてみると、

熊田さん:高齢者の方は今までそういうことをすべて経験なさっているので、即戦力で仕事ができるというメリットがあります。

コールセンターのような職場には、若い人よりも、言葉遣いが丁寧で経験豊富なお年寄りの方が向いているんだとか。
ところで、高齢社にはお給料に関してちょっと変わったシステムが!それは、「お給料の年金併用」ってこと。高齢社で働くお年寄りは、年金をもらっている人がほとんど。働きすぎると年金がカットされちゃう。なので、労働時間は週3日、30時間未満と決まっているのです!さらにもうひとつ、

上田さん:休日割り増しはいらないんです。

一般の派遣社員は土・日・祝日に出勤すれば休日手当などが貰えるのですが、高齢社では、土・日・祝日に出勤しても休日手当は一切いただきません!会長、一体どうしてですか

上田さん:毎日が日曜日の人に手当を付ける必要がない!

お休みがいらないから休日手当いらず!こりゃ若い派遣社員もうかうかできませんぞ!

熟練の技で、がっちり!

お年寄り「が」、がっちりビジネス!続いては兵庫県西脇市にあるカーテン縫製会社「広田縫工」。家庭用のカーテンから舞台用や映画館用のモノまで、数百種類のカーテンを縫製しています。早速、社長に会いにいくと、

広田さん:おはようございます。本日は遠方のところ、ありがとうございます。お世話になります、どうぞよろしくお願いいたします。

誠に丁重なご挨拶を頂戴いたしましたのが、社長の広田千代さん。失礼ですが、お歳は?

広田さん:今年で90歳になります。
スタッフ:90歳!?でもお元気ですね。
広田さん:できるだけ働かせてもらおうと思ってがんばってます!

卒寿にしてとっても元気!現在、広田縫工で働く社員は167名。

広田さん:その中で、60歳以上の方が41人おられます。

実際にミシン場を見せていただくと、確かにベテランが多い!結婚式場やレストランの窓など特注のカーテンの縫製が多い広田縫工。どうしても手作業で布を縫い上げなくてはならない。そこには、ミシンを巧みに操るover60の熟練の技が必要不可欠なのです!お話を伺ったのは、班長の井上多紀子さん。お歳はヒミツですが、ミシン歴なんと43年の大ベテラン!早速、熟練の技を見せてもらうと、

は、速っ!一度も止まらずミシンに通していきます。これは何をやっているんですか?

井上さん:カーテンの耳を巻いているんです。耳巻きです

耳とは、カーテンの両側のこの部分のこと。簡単そうにみえますが、このスピードで長さ3mの生地を一気に縫い上げられるのは、井上班長だけ!

もちろん仕上がりもご覧の通り、一糸乱れずキレイに真っすぐ!そのヒミツは、右手。

井上さん:ここをこういう風にして…

つまり、親指と人差し指で真っすぐ縫えるように微調整しているのです。もはや名人芸!そんな井上さんの熟練の技を学ぼうと、最近は、若い社員もミシン場へ来て指導を受けながら技術を磨いている!

スタッフ:平均年齢を下げてくれてますね。
井上さん:下げてくれてます、アハハハハ!

ということで、

広田さん:まだまだがっちり!

スタジオにてお話を伺いました。
森永さん:もっとすごい力を秘めているのが、これから中国などでも高齢化してくるんですよ。今のうちに高齢者ビジネスをきちんと作っておくと、そのビジネスモデルを中国などに持っていけるんです。
加藤:なるほど、これは大きなビジネスになりそうですね!
進藤:森永さん、今後ヒットしそうなお年寄りビジネスを教えてください!
森永さん:それは「50銭パチンコ」です!「1円パチンコ」ってご存じですか?
加藤:はい、知ってます!
森永さん:いま急速に出てきているのが「1玉50銭(0.5円)」というものなんです。年金生活のお年寄りにとってすごくいい遊びの場所になっているんです。たくさん景品がほしいのではなくて「台そのものを楽しみたい」というニーズがあるので、これからくると思います!
加藤:これ、今後はいろいろ考えていけば…今がチャンスってことですよね!
進藤:なるほど…!
加藤:お、進藤さん何か思いついた感じですね?
進藤:…何にも思いつきません!

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