過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2010年2月28日放送

特集

イオン

ゲスト

イオンリテール株式会社代表取締役社長 村井正平さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは「イオン」!総合スーパーとしての売上げは3兆2500億円と日本一。他にも、ランドセルの年間売上げ22万本は日本一、浴衣の売上げも年間20万枚と日本一、子供用水着の売上げ480万着も日本一!「日本一」だらけの総合スーパー、イオンの儲かりのヒミツに迫ります!

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イオンの儲かり戦略!その1

「日本一」だらけの総合スーパー、イオン!総合スーパーとして3兆2,500億円と日本一の売上げを誇るイオン。その創業はなんと江戸時代中期の1758年。元々は織物や日用品を扱う小さな商店でした。

それが今や、こんなに大きくなっちゃった!埼玉県越谷市にあるイオンレイクタウンは、とにかくバカでかい!東京ドーム6個分の敷地に、なんと年間のべ4,500万人のお客さんが!あの東京ディズニーランド・ディズニーシーの年間入場者数を軽く超えるお客さんが訪れるという、超巨大ショッピングセンター。
イオンレイクタウン最大の特徴は、「ここに来れば何でもそろう」こと。直営の総合スーパー「ジャスコ」だけじゃなく、「ユニクロ」や、輸入食品の「カルディコーヒーファーム」、家具の「ROOM DECO」など、様々な専門店が500店以上も入っている。
銀行もあれば、映画館もある。その気になればポーンと車も買えるし、急なご不幸があれば、お葬式まで出せちゃう。とにかく「行けばなんでもある」という期待感が、お客さんを集めるのです。
でも、衣料品や食品など、ジャスコと専門店で同じジャンルのものを扱っていたりもするわけで、これってお互いに食い合ってジャスコの売上げが落ちたりはしないんでしょうか?ジャスコレイクタウン店の店長、北田稔さんにお聞きしました。

北田さん:そんなことはございません。数多くの店がございますから、お客さんにとっては選択肢が広がります。それだけ集客力も高まりますから。

お互いに食い合うマイナスよりも、ここに来たら何でもそろうプラスの方が、断然大きいってこと。そしてイオンといえばおなじみなのが、

電子マネー「WAON」のポイントシステム!現金じゃなくてこのWAONカードで支払えば、200円ごとに1ポイント、1円分が貯まっちゃう!さらに、5の付く日に買い物をすればポイントが2倍とか、1個で30ポイントなんてボーナスポイントもあって、お客さんが得するのはわかるけど、イオンにはどんなメリットがあるんでしょう?

北田さん:お客様の囲い込みですね。リピーターを増やして他社様に行かずにイオン、ジャスコに行こうという方が増えると思います。

ポイントを貯めようと、お客さんが何度もお店に来てくれる。でも、こんなに大きなボーナスポイントを付けたら、イオンは損しちゃうんじゃないですか?

北田さん:そんなことはございません。メーカー様のご協力も頂いておりますし、当社はボーナスポイントについて負担は発生しておりません。 

なるほど、ボーナスポイントはメーカーからのお金でまかなっているってことなんですね!お金を出しても、商品が売れればメーカーはうれしいしもちろんお客さんもお得、イオンもニコニコってわけ。
ところで、夕方のスーパーで一番イヤなのが、レジ待ちの長い行列。でもイオンでは意外に列が短い。なんでかというと、お客さんが自分でレジを通してお会計している!通常のレジの隣に設置されているのが、イオン名物のセルフレジ。

お客さん:普段やらない作業なんで、楽しんで出来ます!

楽しいから子供もやりたがる!

しかもセルフレジなら狭いスペースにたくさん置けるし、お客さんもレジ待ちのイライラが解消されるというわけ。
そしてイオン系スーパー、最大の売りといえば当然「値段が安い」こと。シチューが198円、トマトケチャップが158円って安っ!さらに月2回ある感謝デーには5%引きなんて特典も。なんでこんなに安いのか、そのヒミツは、イオン本社にありました!

イオンの儲かり戦略!その2

「日本一」だらけの総合スーパー、イオン!その安さのヒミツを探りに、千葉県は海浜幕張のイオン本社に向かいました。中に入ってみると、広いスペースを細かく仕切って、いたるところで打ち合わせ中。ちょっとだけ話を聞かせてもらうと、

板垣さん:お買い得な価格でお客様に提供したいので、価格を見直していただきたいと。

鋭い視線でお願いしているのがイオン寝具担当のバイヤー、板垣壮佐さん。

メーカー担当者:数量を加味して出させてもらった値段なので…

と、ちょっと切ない表情なのがメーカーの営業担当の方。今日は、どうしても売りたい寝具「アイスジェルパッド」を持ち込んで商談中なのです。

板垣さん:グループ企業への展開も含めて、もう少し価格を見直していただきたいと。
メーカー担当者:たとえば量が増えると?
板垣さん:そうですね、大きいセールスにまず、かけていくと…

このやりとり、一見普通に見えますが実はけっこうスゴイこと。通常は、メーカーと小売店の間には卸業者が入るもの。でもイオンはメーカーと直接取引しているんです。

スタッフ:イオンさんの要求もけっこう厳しいですね。
メーカー担当者:そうですね、その分、量を増やしてもらって売上げを増やそうと考えているんですけれども。

と、このようになるべく卸業者を通さずメーカーと直接取引することで、ぎりぎりの低価格が実現されるのです。そしてイオンの直接取引はこれだけじゃない!再びジャスコレイクタウン店の店長、北田さんに伺うと、

北田さん:当社は物流とか配送も工夫しております!

やってきたのは千葉県市川市にあるイオン物流センター。こちらもかなり大きい!で、いったい何を工夫しているのか?イオングループSCM株式会社の山本浩喜さんにお聞きすると、
 
山本さん:なるべくセンター運営を自前でやることによってコストを下げています。具体的にはメーカー様へ商品を自前で取りに行くという取り組みをしております。

イオンは商品をメーカーに直接取りに行く!従来は、お店側に商品を届けるのは、メーカーや卸業者の仕事でした。でも、イオンは直接メーカーに商品を取りに行くことで、物流効率を大幅にアップさせたのです。

山本さん:メーカー様で作ったままの価格で売っていただいて、そこから先はイオンの物流センターで、自前で運営することによってコストを引き下げるという取り組みです。

とにかく、「なるべく自前で大規模に」!それがイオンの「安さ」最大のヒミツなのです。
そして、そんな自前の精神はこんなところにも。島根県の漁港で見つけたのは、なんとイオンの旗を掲げた漁船。イオンリテール株式会社の松本金蔵さんに伺うと、

松本さん:定置網にかかった魚を、網ごと丸ごと店舗にお届けします。

イオンは今、全国各地の漁港から魚を船一隻分まるごと買うという試みを始めているのです。イオン側は、「その船でとれた魚をまるごと買うから、ちょっと安くして」とお願いできる。漁師さん側も、珍しくても安定した漁獲量が見込めず売るのが難しかった魚も、捨てずに売りさばける、ということでお互い嬉しい!

こちら埼玉のジャスコ与野店では、こうしてゲットしたお魚がズラリ。

店員さん:江ノ島からとれたてのお魚を漁師さんから買い取って、うちの社員の者が今朝運んできたんですよ。だからとれたての魚だから!

確かにとれたてが一番ですよね!

▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:安さのヒミツはシンプルですね!問屋さんを飛ばしてメーカーと直でやるということですね。でも、たとえば鰯とかだけじゃなくて他の雑魚(商品価値の低い魚)とかが入っていたらどうするんですか?
村井さん:全部売りますし、全部買います。
進藤:他のスーパーがそれをマネできない理由は何ですか?
村井さん:物流システムが私どもの規模のところが無いからでしょうね。先ほど出てきた物流センターが全国に10か所あるんですよ。
加藤:専門の物流に頼んだほうが安くつくんじゃないですか?
村井さん:自前でやるほうが絶対に安くなるんですよ。メーカーさんは卸業者まで持って行きますよね。メーカーさんで積み込んで卸業者に卸す、卸業者は小売専用の配送便にまた積むんです。
加藤:なるほど!その間にどんどん値段が上がっていくと利益が上がらないから、自前でやれば最初の値段でずっといけるということですね!

プライベートブランドが儲かる理由!その1

「日本一」だらけの総合スーパー、イオン!イオンで今一番売れているブランドってなんだかわかります?それは、「トップバリュ」!

イオン独自のプライベートブランド、いわゆる「PB商品」で、いろんな商品がメーカーのブランド名ではなく、イオンのブランド「トップバリュ」として売られているのです。実際、売り場でトップバリュを探してみると、お醤油にマヨネーズ、カップ麺と、PB商品のオンパレード。
そしてトップバリュの隣には、メーカーのブランドが並べられている。お値段はトップバリュが断然安い!お醤油なんかだと100円違う!なんでこんなに安いのか?イオンのミスタートップバリュ、商品本部長の堀井健治さんに聞いてみると、

堀井さん:自社の商品ということで、計画的に生産を依頼して、それを全品買い取っていくという形で、安さの仕組みを作っているのが一般的です。
スタッフ:返品はないんですか?
堀井さん:そうですね、基本的にプライベートブランドで返品はないと思います。

トップバリュが安くできる最大の理由、それは「すべて買い取りで返品なし」という仕組みのおかげ。メーカーも、全部買い取ってくれるのがわかっているから安心して作れるし、大量に買ってくれる分、ちょっとくらい安くしてもちゃんと利益は出る。だからトップバリュはかなりお安く店頭に並ぶというわけ。
ところで、イオンのトップバリュには、他の小売チェーンのPB商品と大きな違いがあるのをご存知ですか?一般のPB商品には、ラベルに製造メーカーの名前が入っているのが普通。ところが、

堀井さん:トップバリュは販売者表示だけにさせていただいております。

トップバリュには、製造メーカーの名前が書いていない!販売者イオン株式会社、と表示されているだけ。なんで?

堀井さん:企画から、商品の販売にいたるまで、イオンが説明責任を負っているということですね。

「商品の責任はイオンが持つ」という意思表示はもちろん、名前を入れないからメーカーは自社ブランドの価値を守れる。そしてイオンは、価格を安くするための交渉がやりやすくなる、というわけ。でも、メーカーの名前が入ってないと、「品質は大丈夫かな?」なんて思っちゃいますよね。

それを日々チェックしているのが、イオン生活品質科学研究所。食品から日用品まで、トップバリュの品質を検査する。イオンはこんな施設を全国に5か所、200人ものスタッフで運営しているのです。株式会社生活品質科学研究所の名部利彦さんに伺うと、

名部さん:品質管理だけでなく、美味しさも測っております。

美味しさを正確に測るためのマシンがこれ、最新鋭の電子味覚システム。たとえば、とあるメーカーのめんつゆと、トップバリュのめんつゆを比べてみると、

メーカー品とうまみが重なっている!味に全く遜色ないのがわかりますよね。つまりトップバリュは、味の方でも、

所員の方:がっちりです!

プライベートブランドが儲かる理由!その2

「日本一」だらけの総合スーパー、イオン!トップバリュはメーカー商品だけでなく、トマトやもやし、牛肉など、農産物にも広がっています。契約した農家や牧場がイオンのために作物を作り、イオンが全品を買い取るというのは、普通のトップバリュと仕組みは同じ。そんな農産物系のトップバリュでいま最も売れているのが、なんと「うなぎ」。この「トップバリュうなぎ」の養殖の方法が、ちょっと他とは違うんだとか。

やってきたのは鹿児島空港から1時間半、志布志市にある山田水産。さっそく池の中を見せてもらうと、どうやらうなぎはお休み中のご様子。でもエサの時間になると、元気いっぱい!山田水産から年間130万尾のうなぎが、隣接する加工場で蒲焼にされイオンに出荷されているのです。ところで、一見普通の養殖に見えますが、何が他と違うんでしょう?
専務の山田信太郎さんにお聞きすると、

山田さん:稚魚の段階から出荷まで一切、抗生物質や抗生抗菌剤を使用せずに養殖しております。

実はうなぎの養殖には、病気を防ぐため抗生物質などの薬が欠かせない。しかし、水質やえさの改善など、丸2年の試行錯誤で薬を完全に廃止。

無投薬のトップバリュうなぎが完成したのです。

山田さん:イオンは高いレベルを要求されますので、安心・安全はもちろん、プラス味ですね。その辺の要求は非常に厳しいですね。

こんな真面目な山田専務から村井社長へメッセージが!

山田さん:私ども精いっぱい、安心安全のグリーンアイうなぎを作りますので、少しでも高く買い取りをお願いします!

お願いしますよ、社長!

▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:社長、山田水産の山田専務から言われましたけど?少しでも高く買い取っていただけないですかということで。
村井さん:わかりました、努力します。でもお客さんが許してくれないでしょうね。
加藤:ちょっと雲行きが怪しくなってきましたよ!
進藤:トップバリュの商品をお借りしてきましたが、やはり「販売者:イオン株式会社」とだけ表示されています。こうすることのメリットは?
村井さん:メーカーにとってのメリットもありますしね。
加藤:デメリットもないですか?問題があったときに製造元を出しておいたほうがいいという。
村井さん:そこは覚悟の上です。何かあったときには全部責任を持ちます。販売責任というのはお客さんに一番近いので、そこが責任を持つのは当然だと思うんですよね。
加藤:こういう取り組みを全商品にやっていこうということですよね?
村井さん:そうですね、しかもお客さんの声を商品作りに反映しているんです。たとえば400グラム入りのスパゲッティを100グラム、1人前ずつ束ねてあるんですよね。こういうことをすぐ商品作りに反映させられるんです。
加藤:メーカーにすぐ言えるし、対応が早いということですね!トップバリュでは今後どういったジャンルに広げていくんですか?
村井さん:もっと広げたいのは、家具ですかね。その辺はまだ遅れていますから力を入れたいですね。
加藤:個人的な野望はおありなんですか?
村井さん:えー…、ゆっくりしたいですね。野望なのかな、これは。

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