過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2010年2月21日放送

特集

ご当地お菓子第3弾

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、藤田朋子さん(女優)

番組内容

今日のがっちりマンデーは「ご当地お菓子」第3弾!地方で売れている最新スイーツからロングヒットを続ける老舗お菓子まで、知られざる儲かりのヒミツ全部教えちゃいます!

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兵庫で人気の極上スイーツ

儲かりご当地お菓子第3弾!まずは、毎日完売、兵庫の極上スイーツ!神戸から車で2時間の兵庫県三田市。交通の便も決して良くはないこの山あいの町に、なぜか毎日お客さんが大行列をなすお店が!皆さん、一体何を買いに来ているんですか?

お客さん:友達の分も含めてロールケーキを12本。
お客さん:小山ロールですね。

皆さんのお目当ては、スイーツ専門店パティシエ・エス・コヤマの看板商品「小山ロール」!1本1,260円。関西では、あの大阪・堂島ロールと並ぶ2大ロールケーキのひとつ。毎日1,400本のロールケーキが、オープンから3時間で売り切れになってしまう人気ぶり!

お客さん:食べた食感みたいな。よそにはないですね。
お客さん:高貴な味がする!

試しにスタッフも食べてみると、確かにうまい!

スタッフ:!! 一本いっちゃいますね!

その小山ロールの考案者がパティシエ小山進さん。人気の秘密をご本人に聞いてみると、

小山さん:生地の作り方を重要視するかしないかで、かなり変わってくる気がします。

そう、小山ロールがウケている最大の理由はしっとりとした生地!

小山さん:欧米の方と比べると、唾液の量が少ない。ですからパサパサしたものがあまり得意じゃない。しっとりふんわりというのはすごく日本人の方のお好きな味だと思います。根本にあるものを大切にしなくちゃいけないなと思って。

「しっとりした生地」を作り出すポイントは、玉子!通常は黄身と卵白を一緒に混ぜるところを、ここでは別々に溶き、後から一緒にします。最初から一緒にかき混ぜるよりも、この方が焼き上がった時、断然しっとりとした食感になるんだそうです!しかし、なぜメインをロールケーキにしたんでしょうか?

小山さん:比較対象がはっきりしています。「ロールケーキやろ!」と思って食べられるから余計に、いい意味で自分の想像を覆すという。

しかし、現在の味にたどり着くまでにはこんな苦労もあったとか。

小山さん:小山ロールのために5台オーブンを壊しました。壊すというのは、改良していったという意味です。

生地を最大限に生かすため、レシピは変えず、生地と加熱部分との微妙な距離や熱効率など、通常のパティシエが手を出さないような所にまでこだわった小山さん。こうした細かな努力の積み重ねで出来た味が、お客の心をがっちりつかみ、今では、このロールケーキだけで年間6億円を稼ぎだしちゃう!

小山さん:未だに僕はINGだと思っているんで。
スタッフ:小山ロールはまだ進化する?
小山さん:と思います!

小山さん:みんなでやろうか!小山ロールでがっちり!

岩手のユニークなお菓子

続いては、岩手のお菓子!岩手の皆さんに地元で一番人気のお菓子を聞くと、

通行人の方:かもたま!かもめの玉子!

こちらが、岩手の人なら誰でも知っている「かもめの玉子」。黄身あんをカステラ生地で包み、ホワイトチョコレートでコーティングした、玉子型のユニークなお菓子。そのカモメの玉子を作っているのが、岩手県大船渡市にある「さいとう製菓」。それにしても、なんで「かもめの玉子」だったのか?社長の齊藤俊明さんに聞いてみました。

齊藤さん:個性がある、皆さんと違ったものをやろうと。今でいう、かっこ良く言えば差別化!

50数年前の岩手には、コレ!という名物スイーツが少なかった。商品も何だか地味なものがほとんど。そんな中、「目立つ商品を作れば絶対売れる!」と考えたのが、先代社長の齊藤俊雄さん。地元大船渡の海にいるカモメをモチーフに「かもめの玉子」を作成!地味な岩手のお菓子売り場で、ひと際目立ち大ヒットに。今では関連商品も10種類以上!

齊藤さん:3つの会社のグループになっていまして、合わせて約100億ちょっとなんですが、86億までは玉子型のお菓子なんですよ。玉子がこければ会社もこけるという図式ですね。

そんなカモメの玉子はどのように作られるのか?

齊藤さん:これは1分間に200個まんじゅうを作っている機械です。丸く、丸く、丸くしております。

続いてローラーで楕円形にしたところで玉子の形をした型に入れ、焼いていきます。

齊藤さん:1周して5分!それで焼き上がり!

焼き上がりがこちら!しっかり、玉子の形に!

そして最後はホワイトチョコでコーティング。でも、ここはトップシークレットなので、撮影はNG!なんで難しい玉子にこだわったんですか?

齊藤さん:この業界はマネされやすい業界なので、オンリーワンを狙ったわけです。

簡単にマネできないその形が、他の追随を許さない大ヒットへとつながったのです。

齊藤さん:さいとう製菓は、かもめの玉子でがっちり!

北海道の最新ヒットお菓子

儲かりご当地お菓子第3弾!続いては、北海道の最新ヒット商品!北海道と言えば、「ジャガポックル」や「生キャラメル」「白い恋人」など、大ヒット商品を次々に送り出している、ご当地お菓子の最激戦区!そんな北海道で、また新たなヒットお菓子が登場!

通行人の方:最近これを買ってきてくれって。多いですね。
通行人の方:今これを探して買えって指示を出したの。

それが、「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」。発売したのは昨年の4月。その月から、いきなり北海道お土産ランキングの3位に躍り出る大ヒット商品となったのです。しかしこのカリーせんべい、どこに売れる秘密があるのか?スタッフが食べてみると、

スタッフ:!! 単なるカレー風味じゃないっていうか、スパイスがすごい、本当のレストランのスパイスみたいな感じです!

と、ついついカレー通を気取りたくなる味!それもそのはず、このカリーせんべいを作ったのはこのお店。札幌名物のひとつ、スープカレーの人気店「ラ メゾン ド カリー クゥー」。

そのオーナーシェフ、勝山良美さんが考案したのです!

勝山さん:月間7万パッケージくらい出るんですね。すごく売れているんで、増産増産で大変みたいです。

お菓子のプロではなく、カレーのプロが作ったカリーせんべい。プロならではのこだわりが。

勝山さん:ポイントは、香辛料ですね。香辛料にこだわりました!

そう、香辛料!クミン、ナツメグ、ローリエなど、6種類の香辛料を独自の比率で配合。それをおせんべいにかけるのですが、これが秘中の秘!

勝山さん:そこのとこだけは人の手で作っているんですよ。フフフ。

手でつくる?面倒くさくないですか?

勝山さん:かかってない場所があってかかってる場所があって、トータルでうまみっていうのがより明確に出てくるんですね。それを全部均一にしちゃうと、何となくそれなりの味になっちゃうんですよ。

料理人としてのこだわりが生んだ「カリカリまだある?」。そのネーミングにもこだわりが!はじめは、「カリカリ」だけだったんですって!
家で試作品を食べている時、そのうまさについつい止まらなくなった勝山さんが「カリカリ、まだある?」と奥様に言ったところ、「それいいじゃない!」ということになり、即正式採用!

こちらが奥様のみゆきさん。って奥様!?

勝山さん:娘じゃないですから!奥さんですから!

歳の差、なんと28歳!出会いは?

勝山さん:得意の料理でホームパーティーをやって、大体8人くらい集まって合コンみたいになって。それで、僕の料理で、がっちり!

奥様のハートもがっちりつかみ、発売から10か月で3億円の大ヒット!

勝山さん:「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」で、がっちり!

スタジオにてお話を伺いました。
森永さん:この「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」がヒットしたのは、千歳空港の定番は「白い恋人」と六花亭のチョコレートっていう、甘い物だったんです。でも人間って甘い物と甘い物じゃ満足しなくて、甘い物と辛い物をセットにするとうれしいんです。だから一気にドーンと売れたんですね。

進化を続ける広島定番お菓子

続いては、進化し続ける広島の定番お菓子。広島の皆さんに聞いた広島土産の定番といえば?

通行人の方:もみじ饅頭ですかね!

言わずと知れた「もみじ饅頭」!元々は広島の名所、日本三景のひとつ「宮島」の名物として明治39年から売られていました。それが今では広島県内150社以上のメーカーがしのぎを削る、定番お菓子となったのです。中でも、常にトップを走り続けているのが、

こちらの「にしき堂」!もみじ饅頭のシェアは、実に60%。年間売上げは約30億円!にしき堂が、広島もみじ饅頭界でトップを走り続ける理由は何なのか?社長の大谷博国さんに話を伺ってみました。

大谷さん:お客様の声を素直に聞いてそれを反映させていくことです。

にしき堂トップの理由は「お客さんの意見を聞きまくること」!主力商品のひとつ「チーズクリームもみじ」も、お客さんとのやり取りから生まれたもの。

大谷さん:ここにあるもみじ饅頭は、普通のもみじ饅頭のように見えますけれども実は違うんです。あんこが入っていない!機械でもみじ饅頭を焼いてますけど、最初の一巡は温度調節のために、この「あん無し」を焼くんですね。それを毎日買いに来てくれるお客さんがいるんです。それで販売員がそのお客様に「どうやって食べておられるんですか?」と聞いたら、「実はスライスチーズを挟んで電子レンジでチンして食べてるんですよ」って。
びっくり仰天!私どもは和菓子屋でしょ?そんな、チーズなんて頭の中にこれっぽっちもないですよね。

こうして1985年、チーズクリームもみじが誕生!これをきっかけに、「抹茶もみじ」「チョコもみじ」「リンゴもみじ」など、ニュースタイルのもみじ饅頭を展開。こうした新たな取り組みが、大ヒットへとつながったのです!さらに、昨年3月、にしき堂は今までの概念を根底から覆す、全く新しい「もみじ」の開発に成功しました!

大谷さん:京都に八ツ橋がありますね。で、「生八ツ橋」があるじゃないですか。じゃあ広島にもみじ饅頭があるんなら、「生もみじは無いの?」って言われて。これまたびっくり仰天!10年がかりで開発して、「生もみじ」というお菓子が出来上がりました。

お客さんの声から生まれた「生もみじ」。普通のもみじ饅頭は、周りがカステラなのに対し、生もみじは、なんと餅を使用!

大谷さん:昔からの伝統的なもみじ饅頭の売上げを、ついにこの秋、抜いてしまったんですよ。びっくり仰天ですね、これも!

わずか1年で、レギュラーもみじを抜いてエースにおどり出た生もみじ。もちろん、にしき堂全体の売り上げも大幅UP! 

大谷さん:にしき堂は、もみじ饅頭でがっちり!

鹿児島が全国に誇るお芋スイーツ

儲かりご当地お菓子第3弾!最後は、女性が食いつきまくるお芋のスイーツ!やってきたのは、鹿児島県鹿児島市。ここで今、最も売れているご当地お菓子が、

通行人の方:さつまいもで作った、唐芋レアケーキというものがあるんです。

これがその「唐芋レアケーキ」!サツマイモの事を、鹿児島では「唐芋」と呼び、それで作ったレアケーキ!年間の売上げは15億円。今では鹿児島のみならず、羽田空港でもお土産ランキングのトップになるほどの人気ぶり!

この唐芋レアケーキを作ったのが株式会社フェスティバロ社長、郷原茂樹さん。儲かってますか?

郷原さん:いやもう、がっちりです!

郷原さんには、もう一つの肩書きが。

郷原さん:ちょっと私は物書きもやっているものですから。

実は社長、本業は作家さん!歴史小説から恋愛ものまで、著書は20作以上。作家さんがなんでお菓子を?印税でがっちり儲けて立ち上げた会社なんですか?

郷原さん:いえいえ、儲からなかったですよ。両親からもらった昔の唐芋畑があったもんですから。

きっかけは、遺産でもらった3ヘクタールの唐芋畑。鹿児島はサツマイモ生産量全国一!でもその7割がでんぷん用だった。「これでは、宝の持ち腐れだ!」と考えた郷原さん。自分のサツマイモで商品作りを決意!試行錯誤の末、北海道生クリームとサツマイモを混ぜ合わせた「唐芋レアケーキ」が誕生したのです。
そんな唐芋レアケーキが爆発的にヒットするきっかけとなったのが、全国の美味しい物には目がないあの人たち。そう、キャビンアテンダントさん!

郷原さん:どういうわけか客室乗務員さんが並んで買うんですよね。いっぱい買ってわーっと散らばっていったんですよ。そしたら周りの客が、客室乗務員が買ったのでわーっと押し寄せましてね、そのお陰で評判になっていくんですよね。

こうして、クチコミにより評判は広まり大ヒット!今や全国12の空港、さらには大手デパートにも置かれる、全国区のご当地お菓子に成長しました。

郷原さん:フェスティバロは、唐芋レアケーキでがっちり!

スタジオにてお話を伺いました。
加藤:客室乗務員のクチコミ効果ってまだ高いんですね!

森永さん:「じゃがポックル」も、福岡空港の「ロイヤルのスイートポテト」っていうのも客室乗務員さんが火を付けたんです。

加藤:そして「生もみじ」ですが、重量感ありますね!

藤田さん:生って感じ!普通のもみじと違うもん!ねえ、同じように思うでしょ!

加藤:わかりましたって!早く食べなさい!

藤田さん:お餅が、中のあんことの混ざり方がとってもバランスがいい!

加藤:これ、普通のもみじ饅頭とあんこ変えてますね!

進藤:森永さん、これから来るご当地お菓子があったら教えてください!

森永さん:それは「京都のわらび餅」です!いろんなお店があっていろんな味があるんです。それが微妙に違って美味しいんですよ。自分の一番のお気に入りのわらび餅を探す旅っていうのが京都の楽しみになっていくと思いますよ!

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