過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2010年2月7日放送

特集

カカクコム

ゲスト

(株)カカクコム 田中実代表取締役社長

番組内容

今日のがっちりマンデーは「カカクコム」!
インターネットで売っているありとあらゆる物の値段を調べ、どこが一番安いかを教えてくれる超便利サイト「価格.com」を運営するこの会社が、最近の不況の中でも絶好調!
値段を調べるだけで、なんでそんなに儲かるのか?
ちょっと不思議なネットの会社の、儲かりのヒミツに迫ります!

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比べて儲ける価格.comのヒミツ!

カカクコムの儲かりのヒミツ!「価格.com」というサイト、仕組みはとっても簡単!たとえば「テレビを買い換えようかな」って思っているアナタが商品名を入れて検索すると、

今その商品を売っているネットのお店を値段の安い順にリストアップしてくれる!あっちこっちのネットショップでいちいち値段を調べて比べたりする膨大な手間が一気に短縮できちゃうんです!しかもこの価格.com、利用するのはなんとタダ!じゃあ儲かってないじゃん!と、思いきや、なんとカカクコム、創業以来売上げはずっと右肩上がり!2005年には東証一部上場を果たし、2009年度の経常利益は39億円!
一体なんでこんなに「価格ビジネス」は儲かるのか?そのヒミツを探るべくスタッフが向かったのは、渋谷区恵比寿南にあるカカクコムの本社。

迎えてくださったのは、経営企画部広報部長の甲斐かおりさん。ズバリ、どうやって儲けているんですか?

甲斐さん:価格.comのサイトからお店のホームページまでお客様をお送りする度に18円頂いています。

価格.comにお店が値段を載せるには事前に登録が必要。で、価格.comで値段を見たお客さんがお店のページのところをクリックすると、お店のサイトにジャンプ!この瞬間、価格.comに18円がチャリン!買ってくれそうなお客さんをお店に送った見返りとして、お店がカカクコムにお金を払っているのです。でも、普通のバナー広告だったら1クリック約5円。18円ってのはさすがに高くないですか?甲斐さん!

甲斐さん:価格.comに来る方っていうのは、何かを買おうと思っている目的意識の高い方なんです。お店のホームページまで行くという方は、かなり買う確率が高いと思っていただいていいと思うんですね。

価格.comを使うほとんどの人は、既に買う気がマンマン。だからわざわざお店のページまで見るって人はお買い上げの確率がかなり高い!って、ホントに?
ちょっと気になるので、実際にカカクコムに値段を載せて、パソコンや家電を売っているお店へ。お邪魔したのは台東区上野のパソコンショップ「PCボンバー」。

お話を伺ったのは店長の今井浩和さん。18円って高くないですか?

今井さん:そうですね、あの…若干厳しい数字だとは思いますが、儲けさせてもらっているので、払わざるを得ないといいますか。

何を隠そうPCボンバーさんは、価格.comに登録したお陰でかなりがっちり儲かってる!一見、どこにでもありそうなこぢんまりとした会社なんですが、まだ開店前だというのに売約済みの商品がどんどんトラックへ。商品の在庫がたった3日で空っぽに。とにかく売れまくってます!実はこの「売れまくり」に、価格.comが大きく関わっているらしいんです。それは、

今井さん:価格.comの中で可能な限り1位をとれるような価格更新を心がけています。

とにかくどの商品も価格.comの中で「安さ」が1位になるように、狙って値段を付けているんです!理由はもちろん、価格.comの中で一番売れるのが1位のお店だから!でも、1位をキープするのって大変なのでは?

今井さん:大変ですね!大変です、もう。

そこで、1位をめぐる激しい価格競争の現場を見せていただくことに!案内していただいたお部屋では、ライバル店の値段を監視しながら、PCボンバーの値段を入力している。マスクもかけて真剣そのもの!みなさんが操作しているこの画面って何?

今井さん:これは映しちゃダメです!

パソコンの中では1円単位で争う、ライバル店との駆け引きが行われているのです。と、その時!

今井さん:これはいけないですね、非常に許しがたいところです。3位ですね、これはいけないです。

PCボンバーの商品が3位なのを店長が発見!でもよく見てみると、違いはたったの12円。これでもダメなんですか?

今井さん:3位はマズいですね。すぐに更新かけます。

大事なのは「価格差」よりも「順位差」。1位から2位に下がると売上げが大幅に下がってしまうんだとか。

今井さん:はい、今1位に返り咲きました!

でも、毎日こんな競争で値下げしてたら、結果的に損はしないんですか?

今井さん:ギリギリのラインまでは、「頑張れるぞ」という中での競争はガンガンやらせてもらってます!

クチコミを利用したサービスでがっちり!

カカクコムの儲かりのヒミツ!価格ランキング情報満載の「価格.com」ですが、人気のウラにはもうひとつ、とびっきりの情報が。

甲斐さん:もうひとつのウリは累計で1,000万件以上蓄積されている、ユーザーさんから寄せられるクチコミ情報ですね。

価格.comには商品ごとのクチコミ掲示板がある!これが、価格.comを陰で支えていると言っても過言ではないのです。たとえば、あるテレビのクチコミ掲示板を見てみると、
「画質は残像と映りこみが少し気になります。」
「映画鑑賞ならプラズマがいいと言う話をよく聞くね。」
といった、役立つ情報が満載!しかも、価格.comに集まった膨大なクチコミのデータを使って、さらに儲かる新たなビジネスを始めていました!それが、

甲斐さん:「トレンドサーチ」という、価格.comのすべてのデータがほぼ見れるというツールです。

この「トレンドサーチ」というサービス、一般向けというよりはメーカーや小売店向けのプロ専用。価格.comに蓄積されたデータを様々な角度から分析できちゃうんです!実際の画面を見ながら甲斐さんに説明していただきました。

甲斐さん:液晶テレビの中で、人気の高い順に並んでいます。そうすると、価格.comの中で、東芝REGZA 42Z 9000が今1位に来ています。次は、「共起クチコミ」というところをクリックすると、この製品がクチコミ掲示板の中で、どの製品と一緒によく書かれているかというのがずらずらっと出てきます。

加藤さんわかります?この「共起クチコミ」というサービス。「価格.com」1,000万件以上の膨大なクチコミデータの中から、この「REGZA 42Z 9000」という言葉を含むクチコミだけを抜き出し、その中に今度は、他のどんな商品が書かれているかをチェック。それをランキングしてくれるんです。これが何の役に立つのかというと、

甲斐さん:ここに液晶テレビと関係のない外付けハードディスクが出てきていて、きっとこの製品を買った人はこの外付けハードディスクもセットで買う人が多いということが考えられるんです。たとえば並べてセットでお売りするなどの、売り場作りにも生かせるのかなと。

このデータベースを利用してある言葉を検索すると、ちょっと危険なデータも見ることもできる!

甲斐さん:リスクマネージメントの観点からも活用いただけると思うんですが、たとえば、「不具合」と入力してみました。すると、ノートパソコンだと不具合といえばこういう風に出てくると。
スタッフ:これは見せられないですね。
甲斐さん:これはホントにダメです!

というわけで、残念ながらお見せする事はできませんが、ここに表示されているのは「不具合」をキーワードに検索されたノートパソコン。つまり、不具合のあったパソコンはコレやコレだ!というクチコミ。価格.comのお宝情報が詰まった、この「トレンドサーチ」というサービス。販売リスクを考える小売店や、クレームに対応するメーカーに売れ始めているんだとか。料金は月額約40万円!これでユーザーの貴重な意見がわかるなら、安いものですね。

▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:ああいう風に分刻みで値段が変わっていくと、どんどん値段が下がっていくということにはならないんですか?
田中さん:そうとも限らないです。たとえば人気のテレビなどは安いほうから売り切れていくので、結果として値段は上がっていくんです。需要と供給がマッチしているので、ちょうどいい価格帯で折り合いがついて売買されることになるんです。

加藤:数に限りがあるから、無駄に高くなったり安くなったりはしないということですね!
田中さん:その通りです。

カカクコム第2の柱「食べログ」

カカクコムの儲かりのヒミツ!実は、カカクコムには「価格.com」以外にも第2の儲けの柱となっている超人気サイトがあるんです。それが、「食べログ」!

全国のレストラン情報を扱う人気グルメサイト。5年前にスタートして以来、アクセス数がうなぎ上り!今では1か月になんと2億2,000万件ものアクセスが。そりゃ儲かってるはずだ!では、数あるグルメ情報サイトの中で、一体なぜ「食べログ」だけがそんなに人気なのか?それは、

村上さん:何はさておきクチコミです。

とおっしゃるのは、食べログ本部長の村上敦浩さん。一般的なグルメサイトのレストラン情報は、お店が登録料を支払って宣伝しています。しかし、食べログのレストラン情報は、お客さんが作り上げる「クチコミ」がベース!お店の住所もメニューもお料理写真も、全部お客さんが書き込んだもの。この逆転の発想こそが、食べログ儲かりのヒミツ!
でも、食べログユーザーの人たちは、なんでお店の代わりにわざわざクチコミを書き込むんでしょう?そこで、食べログ歴3年目の青葉奈々さん(仮名)と、お友達の杉紅さんに伺いました。書くのって大変じゃないですか?

青葉さん:そうですね、マメじゃないと続かないと思います。

そんな青葉さんたちの夕食に密着させていただきました。入ったお店は、渋谷区恵比寿西にあるもつ鍋の「黄金屋」さん。お料理が運ばれてくると、

クチコミと一緒に載せるお料理の写真撮影。でも、なんだか食べに来たのか写真を撮りに来たのかよくわからない。店員さんもちょっと怪訝な表情。なんでこんなことするようになったんですか?

青葉さん:最初のきっかけは、お仕事のつながりでちょっといいお店、お値段が高くて自分たちで行けないようなお店に行くことがあったんです。せっかくこんないいお店に行ったんだから、文字にして残しておきたいっていうのがあって。

なかなか行けないお店や初めて行くお店って、何か記念に残しておきたいって思う時、ありますよね。そんなグルメの心を上手く掴んだのが「食べログ」。クチコミを見てお店を選ぶ人も多いから、青葉さんたちもついつい気合が入って、

青葉さん:これを使います

持って来たのは、白い布。なんと、レフ板代わりにして料理をより美味しそうに撮っている。
さらに、食べログのグルメ情報をさらに信用できるものにしているのが「五つ星制度」!
これまたよくできた仕組みなんです。お客さんがそのお店に0〜5つの星を付け、その平均でお店を評価するという仕組みなんですが、単に数字上の平均というわけじゃない!
たとえば、星がたくさん付いているお店に、まだ一度もクチコミをしたことのない味オンチの誰かさんが食べて、テキトーに「う〜ん、星ゼロ!」なんて書かれると平均が下がってお店が困る!なので、

村上さん:ある程度食べログの中でクチコミを書いて活動しないと、お店の評価に影響を与えることができないようになっています。

星を付ける人がクチコミ評価をやったことのない人だと、お店の星に影響がない!クチコミが多い人、きちんとコメントで書いている人の星評価は、グッと大きくお店に影響するんです!だから、

村上さん:食べログは、3.5点以上のお店であればほぼハズレはなくて、4点以上だと感動することほぼ間違いなしです!

そんな食べログには、もうひとつ儲かりのヒミツが。

村上さん:実は、有料会員になっていただくと、めちゃめちゃ人が集まります。

と、村上さんが自信満々におすすめするのが、食べログに載るお店の有料会員制度!でも、お店情報は全部お客さんが書き込んで載せてくれるから、タダのはず。なんでわざわざお店がお金を払ってまで有料会員になるのか?

そこで、最近有料会員になった港区西麻布のとんかつ店「豚組」さんに伺い、代表取締役の中村仁さんにその理由を聞いてみました。

中村さん:いくつかあって、面白いことやるよねと思いながら半分やらしいことやるよねと思ったのが「PR」なんですけど。無料の場合は自分のお店のページを開くと競合になるお店のPRが出るんです。それが有料になると他のお店の広告が出なくなります。

たとえば、「赤坂がっちり亭」というお店が無料会員の場合、必ずそのお店の近くのライバル店のPR広告が出ている。お客さんにとってはお店選びをする上でとっても便利なことなんですが、お店にとっては、せっかくのお客さんをライバル店に取られてしまう可能性があるので、できれば避けたい!ところが有料会員になれば、自分のお店の下に、ライバルのとんかつ屋さんの広告が一切出ない。まさに、「広告のディフェンス機能」!しかも、逆にライバル店のページの下に自分の広告を出すことが出来る。これぞ「広告のオフェンス機能」!
ライバル店を相手に攻めと守りの広告が同時にできる、食べログ有料会員制度。上手いこと考えましたね、田中社長!

▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:若い社員が企画を提出したときに「これは違うよ、これはダメだよ」っていうことは言いますよね?
田中さん:そんなことを言う資格も知識もないですから、だいたいハンコ押しちゃいます。

加藤:それでよく儲かってますね!?
田中さん:これはインターネットだけに許された特権だと思います。たとえば自動車メーカーが新車を開発するとか製鉄メーカーが新しい高炉を造るとなると、ものすごい初期投資がかかるのでリスクが大きいんです。でも、さっきの食べログにしたって最初は村上くんともうひとりの二人で、サーバー1台でやってますから、初期投資なんて50万、100万の世界なんですよ。だから「やるリスク」よりも「やらないリスク」が大きい業界なんです。やらなかったら誰か他の人がやっちゃうかもしれないという。

加藤:現状で田中さんが思う盲点ってどこですか?
田中さん:目先の利益を追って広告をベタベタ貼ったり、ユーザーから見て使いにくいと思われたりするサービスにしてしまうと、会社としては衰退すると思います。

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