過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2010年1月24日放送

特集

ニチレイ

ゲスト

(株)ニチレイ 村井利彰代表取締役社長

番組内容

今日のがっちりマンデーは「ニチレイ」!
国内に出回る冷凍食品の20%、年間1,800億円を売り上げる日本一の冷凍食品メーカーですが、ただ冷凍食品を売っているだけじゃない!
私たちが普段お世話になっている「アレ」も陰で支えていたニチレイの、儲かりのヒミツに迫ります!

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冷凍食品工場に潜入!その1

冷凍ビジネスNo.1、ニチレイのヒミツ!
冷凍食品の代表選手といえばコロッケにから揚げ、ハンバーグ、といった料理を思いつく人が多いと思いますが、今ではほうれん草の炒め物や、焼き茄子なんてメニューまであって、ニチレイの冷凍食品はバリエーション豊か。
国内の冷凍食品の20%を売り上げる日本一の冷凍食品メーカーなのです!

そんなニチレイの創業は戦時中の1942年。
最初は主にお魚の販売を行う「帝国水産統制」というおカタい会社でした。
1951年に自社初の冷凍食品の生産を開始。
その記念すべき第1号商品が、「冷凍みかん」!これが大ヒットしたのです。

今では2,000種類の冷凍食品を販売しているニチレイ。
中でも超売れ筋の商品が、「牛肉コロッケ」!
でもレンジでチンした冷凍のコロッケがなんでそんなに売れているのか?
がっちりマンデー!!経済予報士見習いの岡村が頂いてみました。

岡村:うん!サクサク音がしますよ。中はホクホクです。ジャガイモがおいしい!

そう、この衣のサクサク感が人気のヒミツなのです。
このサクサクコロッケを作っているのが、北海道は十勝平野の真ん中にあるJA士幌町食品工場。

まずは原料のジャガイモの保管庫を見せてもらいました。うわ、すんごい量!
ニチレイのコロッケは、すべて広大な十勝平野でとれた新鮮なジャガイモを使用。
課長の佐藤伸也さんも、

佐藤さん:やはり、ここのジャガイモがおいしいと思います。

とのこと。では、どうやって作られているのか?
蒸したジャガイモは、皮をむいてからほぐされ、牛肉、玉ねぎと混ぜ合わせて、調味料で味付け。これをコロッケの形にしてから向かう次の工程が、衣付け。

佐藤さん:すみません、ここからはヒミツの工程になりますので!

そう、レンジでチンしてもサクサクに仕上がるのは、この衣付けの工程にヒミツがありました。ポイントはパン粉を付ける前のつなぎに使う卵と小麦粉の比率。これを上手い具合に混ぜることで、レンジでチンしたときに具の中の水分が衣にしみ込むのを防ぐ。
だからニチレイのコロッケは衣がサクサクになるというわけ。

この後、油に投入され、一度完成したコロッケは、熱々のままマイナス40度の冷凍庫へ。
実はこの、「熱々のままマイナス40度の冷凍庫に入れちゃう」のがとっても重要なんだとか。
千葉みなとにあるニチレイの技術開発センターで、研究開発部マネージャーの吉野達也さんにお話を伺いました。

岡村:冷凍食品作りで一番大事なのは何ですか?
吉野さん:急速に凍結することが一番重要です。

一般の冷蔵庫のフリーザーは、マイナス18度くらい。
すでに凍ったものを保存するのは大丈夫なのですが、食べ物を凍らせるのには力不足。

吉野さん:こちらにマグロの冷凍の写真がありますのでご覧ください。

これがマイナス40度で急速冷凍したマグロの断面図。
白い部分が氷の結晶、つまり水分。
けっこうキレイに並んでいますよね。一方、マイナス18度、家庭の冷蔵庫で凍結したのがこれ。

岡村:まだらな模様になっていますが、これはなんでですか?
吉野さん:緩慢凍結の場合は氷の結晶が大きくなってしまうので、細胞の構造が壊れてしまっているんです。

普通の冷蔵庫で凍結させると、細胞内の水分もゆっくり凍るため、その過程で細胞を傷つけちゃう!これが、解凍したときに壊れた細胞からうまみ成分が流れ出る原因になっていたのです。
この「解凍」そのものも、ここでの研究対象。
あるお部屋に案内していただくと、電子レンジがたくさん!
しかもよく見ると、それぞれメーカーが違う。これってどういうこと?

吉野さん:電子レンジメーカーによって特徴がありますので、様々な電子レンジを使って調理条件を調べています。
岡村:メーカーによって違うものなんですか?
吉野さん:ワット数が違ったりターンテーブルが有ったり無かったりと、条件が違います。

家庭によって使っている電子レンジは様々。
そこでレンジの種類や使用年数によって、解凍したときにバラつきが出ないか日々チェックしているというわけ。
そんな研究の成果もあって、一日なんと40万個以上のコロッケが生産されているのです。

冷凍食品工場に潜入!その2

冷凍ビジネスNo.1、ニチレイのヒミツ!
ニチレイでいま最も売れている商品が、「本格炒め炒飯」。
袋から出して、レンジで解凍。また岡村が試食してみました。

岡村:ごはんがパラパラしていますね!冷凍とは思えないです。

そう、このパラパラ感こそニチレイのすごい技術の結晶なのです。
このパラパラ炒飯がどうやって作られているのか。
なんと今回、がっちりマンデーに限り、製造工程をテレビ初公開!
ニチレイ船橋工場に潜入しました。
でも、なんだかスタッフじゃない人の数がやたらと多いような。特に、あなたは?

豊嶋さん:知的財産管理グループに所属しています。
スタッフ:やはり、同業他社に見られたらまずいところがあるんですか?
豊嶋さん:それはもう、いっぱいございます!

同業他社には絶対見せられないヒミツの工程とは?
では、知的財産管理グループ豊嶋敬史さん監修のもと、撮影開始!
まずはご飯を炊きます。炊き上がったご飯にチャーシューを乗せたら…

あらー、早くもモザイク。
副工場長の丸山大輔さんによると、ここで調味料を混ぜ込んでいるのだとか。
ちょっとだけ色づいたご飯を炒めているのが、

丸山さん:これが炒め装置なんですけど、ごめんなさい!ちょっと…

炒めの工程はマル秘中の秘。
でも今回特別に、一部モザイクを入れることで見せてもらいました!

あらー、ホントに機械が炒めてる!

丸山さん:本格的に炒めているというのがこの商品の売りになっています。

実はこれまでの冷凍炒飯は、「炒飯」といいながら炒めていなかった!
それは大量のご飯を機械で炒めるのが難しかったから。
つまり、この新開発の炒めマシンこそパラパラ炒飯のヒミツだったのです。
炒めた炒飯は平らにして、やはりマイナス40度で急速冷凍。
すると5分ほどで、冷凍炒飯が完成!

丸山さん:ほぼ毎日動いているような形でフル稼働状態ですね。売れてしょうがないという感じです。

今どき「売れてしょうがない」なんてなかなか言えませんよ!
実際、機械はフル稼働。1日8万袋の炒飯を生産しているそうです。
村井社長、こりゃウハウハですよね!

▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:今までの冷凍炒飯は炒めてなかったんですね?

村井さん:そうですね。炊いたご飯に具と調味料を混ぜるという形だったんです。

加藤:それをニチレイさんが初めて炒めたと?

村井さん:大規模な生産工程の中では初めてだろうと思います。

加藤:あの炒める機械はどうなっているんですか!?

村井さん:詳しいことは申し上げられませんが…技術開発には3年くらいかかっていまして、機械部品をバラバラに、いろんなメーカーさんに頼んで自社で組み立てを行いました。

加藤:機械の情報が漏れないようにということですね!

業務用冷凍食品でがっちり!

冷凍ビジネスNo.1、ニチレイのヒミツ!
ニチレイには、お家でチンする冷凍食品の他に、もうひとつ儲かりの柱がありました。
それを探りにやってきたのが、北海道は函館の近く、茅部郡にあるニチレイ森工場。
案内してくれるのは工場長の安居之雅さん。まずは工場へ行く前に、

安居さん:こちらをご覧ください!
スタッフ:ん、お墓ですか?
安居さん:とんでもないです!日本で初めてここで冷凍食品が作られたことを記念して建てられた、由緒正しい記念碑でございます。

記念碑には「日本冷凍食品事業発祥之地」と書いてある!
こちらは、1920年に開業した日本初の冷凍工場なのです。
こちらで作っているニチレイもうひとつの儲かりの柱が…えっ、ジャガイモ?

安居さん:コロッケを作っています!

あのー、コロッケはもう取材したんですけど…

安居さん:こちらは業務用のコロッケを作っております!私どもの工場では油で揚げないで、たとえばスーパーマーケットにそのままご提供させていただいて、お店で揚げていただくタイプのコロッケでございます。

そう、ニチレイもうひとつの儲かりの柱は、業務用の冷凍お惣菜。
私たちが普段買っている家庭用冷凍食品とは別なんです。
たとえばスーパーのお惣菜コーナーで売られているコロッケやから揚げ、メンチカツ。
確かに揚げているのはお店ですが、その揚げる前の工程まで作ってから冷凍、お店に納品しているのがニチレイなのです。
他にも学校給食や会社の社員食堂、ファミレスのメニュー、お弁当屋さんのお惣菜も、実はニチレイの冷凍食品だったりするってわけ。

これが業務用の冷凍食品のパンフレット。
あらびきハンバーグとか、尻尾の付いた海老のチリソースとか、皆さん、どこかで見たことありますよね?この森工場からは、一日20万個のコロッケが、日本中のスーパー、レストランなどに運ばれているんだとか。

さらにすごいのは、洋食には絶対欠かせないブイヨン。
ニチレイ長崎工場では、各地の超有名ホテル、レストランが使うブイヨンを作っている!
肉や野菜などを大量に煮込むブイヨンは、ホテルなどの厨房で作ると、場所も取るし手間もかかって大変。というわけで、ニチレイが各お店のシェフからレシピをもらって作ることも。
このブイヨンも冷凍して長崎から全国各地に運ばれる、というわけ。

実はニチレイの冷凍食品の売上げの中で、お惣菜やブイヨンなど業務用が占める割合は6割。家庭用よりも多いのです。

冷凍倉庫ビジネスでがっちり!

冷凍ビジネスNo.1、ニチレイのヒミツ!
ニチレイには、家庭用、業務用冷凍食品作りの他に、第3の儲かりの柱がありました。
それが、「冷凍倉庫ビジネス」。

冷凍倉庫の保管能力は133万トンで、もちろん日本一。
さらには170台のトラックを保有する自前の運送会社まで持っているのです。
千葉県船橋市にあるニチレイの冷凍倉庫に伺いました。
マイナス23度に設定された倉庫内には、ニチレイの商品がずらり!
船橋物流センターの所長、佐久間聡さんに伺いました。これは全部ニチレイの商品ですか?

佐久間さん:ここはそうですけれども、その他に他社さんの商品もお預かりしています。

ちょっとだけ見せてください!と、すごい量!
ご案内いただいた倉庫には、ハーゲンダッツのアイスクリームが山積みにされていました!
このハーゲンダッツのように、倉庫に入っている商品の内、実に9割はニチレイ以外、他社のモノなんだとか。
つまりニチレイは冷凍倉庫を他のメーカーに貸して大きな利益を上げていたのです。

それを可能にしたのが、ニチレイが全国に80か所以上持っている巨大な冷凍倉庫。
冷凍食品を全国に運ぶときに大事なのは、常に氷点下を保つこと。
トラックに荷物を積み込む場所の温度も、マイナス1.5度に設定。

作業されている方にお聞きしました。
めちゃめちゃ寒くないですか?

作業員の方:そうですね、庫内は寒いですね。でも品質の面もありますんで、これくらい寒くないとダメなんです。

しかも、積み込みにかける時間まできっちり決められていました。こりゃ大変だ!
ニチレイはこんな冷凍倉庫を全国に持っている。
でも、多くのメーカーはそんな設備投資は出来ないってわけ。

夜の9時。暗闇の中で、なんだか見たことのあるトラックが!
そう、佐川急便の飛脚クール便。
佐川のクール便も、自前の冷凍倉庫を持たず、ニチレイの倉庫を借りて事業を行っていました。
これが今、年率17%の伸びで大躍進。
軽く年3,000万個以上の取り扱いになっているんだとか。

「こんにちは!」と元気いっぱいの佐川急便の横浜鶴見店店長、瀬島淳良さんに話を聞いてみると、

瀬島さん:当然ニチレイさんがいなければ当社の飛脚クール便は成り立ちませんので、一番大事なところだと思います。
スタッフ:てことは、ニチレイさんにお金払っちゃっているってことですよね?
瀬島さん:当然、業務委託契約をしておりますので、お支払いしています。
スタッフ:結構、払っているんですか?
瀬島さん:あまり、大きな声では言えませんが…払っています。

なるほど!冷凍倉庫でもがっちり儲かっちゃってるってことですね、村井社長!

▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:冷凍倉庫ビジネスはいつからやっていらっしゃるんですか?

村井さん:ニチレイ始まってからずっとです。冷凍食品より早い創業事業です。

進藤:同業他社の冷凍食品も預かっているんですよね?

村井さん:メーカーとしては、商品開発や営業では競争すると思うんですが、物流はお互いコストが安いほうがいいですしね。ですから同業他社の商品をお預かりするだけではなくて、配送も同じニチレイのトラックに積んで持っていくという事例も増えています。

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