過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2009年12月27日放送

特集

年末恒例!すごい社長が大集合!

ゲスト

原田泳幸さん(日本マクドナルド(株)代表取締役会長 兼 社長 兼CEO) 渡邉美樹さん(ワタミ(株)代表取締役会長 兼CEO) 福井正一さん(フジッコ(株)代表取締役社長) 鈴木喬さん(エステー(株)取締役会長 兼 代表執行役社長) 宮沢俊哉さん((株)アキュラホーム代表取締役社長) 宋文洲さん(ソフトブレーン(株)マネージメント・アドバイザー)

番組内容

大がっちりマンデー年末恒例企画!不況を勝ち抜いたスゴイ社長が大集合、どこよりも早い新年会を開きました!
今回は、そんなスゴイ社長の「儲かるぅ話」が盛りだくさんですよー!

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儲かるぅ話その1「ネーミング」

スゴイ社長の「儲かるぅ話」!今年番組で紹介した「儲かりネタ」を、お越しいただいた社長の皆様に「儲かるぅ」「う〜ん」で判定していただきます!まずは、農業運搬車のシェア40%を占める、大分県の「筑水キャニコム」。社長の包行均さんにお話を伺いました。何でそんなに売れているんですか?

包行さん:それはやっぱり、我が社はネーミングじゃないですかね!

たとえば立って乗るタイプの運搬車は、

包行さん:立って乗るということで、立ち乗りひろしです!

そして草刈機は、

包行さん:草を刈るのはこれしかないということで、草刈機まさおです。

さらにこちらの芝を刈る機械の名前は「芝耕作」!一見ふざけたネーミングのようですが、日刊工業新聞社主催の第19回ネーミング大賞で、「ビジネス部門」の第1位を「芝耕作」が獲得したのです!

包行さん:買ってもらった草刈り機のまさおはどうですかねと、「まさおは頑張ってやっているよ」「うちのまさおはね!」と。我々が聞きたいのはそこですからね。

楽しい名前をつけることで、お客さんとコミュニケーションが取れ、新たな製品づくりのヒントにもなるのです。

筑水キャニコムが売れる理由は「作業車両に人の名前をつける」!

スタジオにて、「儲かるぅ」「う〜ん」で判定していただきました。
結果は3対3で真っ二つ!

「儲かるぅ」の札をあげた社長のご意見は、
フジッコ 福井社長:当社の商品にも、「おまめさん」というのがありまして。関西では豆を普段呼ぶときに「おまめさん」と呼んでいたので、その名前を商標登録して売り出したら大変親しまれたので、売れたのではないかと自社分析しているので、やはりネーミングは大切なんだと思います。

エステー 鈴木社長:当社の商品の名前は全部私が付けるんです。「消臭力」も、当時いちばん強かった「長州力」から取った名前で大きな売上げになりました。ネーミングは大事なので人には任せないんです。

アキュラホーム 宮沢社長:私どもの会社も、一戸建て応援プロジェクトの名前に「新すまい55」とつけました。その「55」があったから550万円(からの家づくりプラン)を作ってくれと開発に言ったんです。だからネーミングというのは大事だと思いますよ。

「う〜ん」の札をあげた社長のご意見は、
ワタミ 渡邉会長:スーパーやコンビニなど手に取る商品はネーミングが重要だと思いますが、ひとつ何十万もするものはネーミングは重要ではないですね。ダメというわけではないですし、経営者の方がユニークだなというのは伝わりますが、売上げにはつながらないんじゃないかと思います。きっと筑水キャニコムは性能が良いんでしょうね。

マクドナルド 原田社長:エステーさんの商品と違って、今出てきたもののネーミングは商品のメッセージが無いような気がするんです。有名な言葉に引っ掛けたというだけで。特に海外に行ったらどうするんだろう?と思って。

加藤:「マサオ・クサカリ」になったり「コウサク・シバ」になったりするんじゃないですかね!鈴木社長は、どういう発想でネーミングが浮かぶんですか?

エステー 鈴木社長:夜明け前にスッとひらめくんです。そのくらいできないと社長なんかできませんよ!

儲かるぅ話その2「儲かる場所」

スゴイ社長の「儲かるぅ話」!続いては、予約不要、10分1,000円のヘアカット専門店「QBハウス」。その早さと安さが人気とあって、最近1年間の店舗売上げは120億円!急成長のヒミツは「出店場所」にあるということなんです。営業本部長の入山祐左さんにご案内していただきました。その出店場所とはなんと、

駅のトイレの横!

入山さん:トイレの横というのは私どもの一等地だと思っております。

まず駅のトイレの横の土地は家賃が安い。そして何より、

入山さん:みなさんトイレに行かれると、鏡で最後髪型を整えると思うんですが、そのときに「髪が伸びたなあ」と思われたお客様が、トイレを出られたすぐそこにQBハウスがあるというわけなんです。

QBハウスの儲かる場所は「トイレの横を選ぶ」!

スタジオにて、「儲かるぅ」「う〜ん」で判定していただきました。
結果は4対2で「儲かるぅ」優勢!

「う〜ん」の札をあげた社長のご意見は、
フジッコ 福井社長:ぼくは行きつけの場所があるもんですから。

加藤:いやいやそういうことじゃないですよ!福井社長の行きつけの場所聞いてもしょうがないですから!

「儲かるぅ」の札を上げた社長のご意見は、
マクドナルド 原田社長:商売の秘訣のひとつは、同じ時間に同じ人数の方がひっきりなしに来ていただけることなんですよ。トイレというのはお客さんがずっと行っているじゃないですか。お昼休みだけ多くて夜は全く来ないというのでは家賃が払えないんです。そういった点で良い着眼点だなと思いました。

エステー 鈴木社長:日用雑貨業界では、だいたい40%が衝動買いなので、いかに店頭やレジ前に置くかが勝負なんです。

加藤:つまり場所が重要になってくるというわけですね!棚のどこにあるかが大事だったりします?

エステー 鈴木社長:はい、体のへそのところですね。棚で言えば真ん中。売れ行きが2、3倍違います。

進藤:その場所を確保するためにはどうしていらっしゃるんですか?

エステー 鈴木社長:それはノウハウなので、タダじゃちょっと…

加藤:確保する秘訣があるんですね!そして渡邉会長も「儲かるぅ」!

ワタミ 渡邉会長:これは客単価が非常に低いので客数でどんどん稼がなきゃいけない。そうすると一等地を取らなければいけないので結局家賃倒れしてしまうビジネスなんですね。でもトイレの隣ということで一般の業者が取りにくい立地なので、一等地であっても家賃が低いと。だから良いビジネスだと思いました。

進藤:ワタミさんが出店を考える場合の条件は何ですか?

ワタミ 渡邉会長:店舗前通行だとか商店街の数だとか、チェック項目は挙げれば100も200もありますよ。でも最後は「カン」、空気です。全く同じ数値が出ている土地でも、何かみんなが楽しく歩いているところと歩いていないところ、買い物しようと歩いているところ、食べようとして歩いているところは全然違います。

マクドナルド 原田社長:やっぱり最後は商売のカンとか、あとは売れるか売れないかではなくて、売るか売らないかという気持ちが大事です。

加藤:マックがすごいのは、車を運転していて「腹へったな」って思うと必ず看板出てくるんですよ。あれも計算されているんですよね?

マクドナルド 原田社長:ドライブスルーで重要なのはリードサインといいまして、「あと何百メートルでマクドナルドがあるよ」というものが大事なんですね。

加藤:完全に誘導されていますね!

儲かるぅ話その3「席替え」

スゴイ社長の「儲かるぅ話」!続いては、年間売上げ2,700億円、文具業界No.1のコクヨ株式会社!ここのオフィスがスゴイ!あるフロアのパソコン前にいる、社員の方に尋ねてみました。何をされているんですか?

社員の方:朝来て、自分の席を予約しようとしているところです。

なんとこのフロアでは7割の社員が自分の決まった席を持っていないので、コンピュータが席を割り当てる仕組みになっているんです。

社員の方:席が自由だと仲が良い同士とか部門同士で固まってしまう傾向があると思いますが、このシステムですとランダムに席を決めてくれるので、違う部門の人と一緒に座ったりということで自然にコミュニケーションが取れるようになっています。

ここで出社されたのが社長の黒田章裕さん。なんと社長も席が決まっていない!日によって社長の席が替わるというわけなんです。今日の社長の席の横には若手社員が。社長と社員が机を並べて仕事をする!
しかも席の割り当ては30分ごとに、最大2時間まで。2時間経ったらまた席替えするということ。

社員の方:2時間の中で自分がきっちり時間管理をして、仕事をその時間内に終わらせます。

社員が自ら時間管理をすることで、仕事の効率もアップするというわけ!

コクヨの効率アップ作戦「2時間で席替えする」!

スタジオにて、「儲かるぅ」「う〜ん」で判定していただきました。
結果は3対3で真っ二つ!

「儲かるぅ」の札をあげた社長のご意見は、
ワタミ 渡邉会長:仕事は効率をどう上げるかですから、2時間で仕事を完結させるという仕組みとして「儲かるぅ」に評価しました。

マクドナルド 原田社長:スピードと質を上げるために「残業をするな」というのと同じように、時間の中でいかにスピーディーにやるかということが意識されますからね。

「う〜ん」の札をあげた社長のご意見は、
フジッコ 福井社長:いや、今の話を聞いていると「儲かるぅ」かなあ…と。

加藤:いやいや、社長なんですから一回決めたらバーンと行ってくださいよ!

フジッコ 福井社長:いやまあ、でも「う〜ん」と思ったのは、本当に効率が上がるのかなと。いつもある場所に必要な物がないとかパソコンが自分の物じゃないというところで、そうなってくると使い勝手も悪いし、効率よくできるのかなというところで「う〜ん」と思ったんですよね。

エステー 鈴木社長:私が社員だったらやっていられないから御免こうむって原田社長のところ(マクドナルド)に行きますよね。

加藤:鈴木さんは社長室があるんですよね?

エステー 鈴木社長:ありますけど、社内外ぶらぶらしていますね。社員は無視していますけど

加藤:それなら席バラバラにする必要ないかもしれないですね!ワタミの渡邉さんは会長室があるんですか?

ワタミ 渡邉会長:前からありますけどね。みなさん来るとせまいと言われますけれど。机がひとつと、4人掛けがあるだけで。8畳〜10畳くらいかな。

加藤:そうなんですね!原田さんのところは?

マクドナルド 原田社長:ここ(収録しているリビング)よりひとまわり小さいくらいですかね。会議テーブルと机と、ちょっとしたソファと。

加藤:これは30畳くらいありますね!渡邉さんのところの3倍はありますよ!

儲かるぅ話その4「おてつだいネットワークス」

スゴイ社長の「儲かるぅ話」!続いては、いま副業として大人気の「おてつだいネットワークス」!一体どういうものなのか?株式会社ロケーションバリュー社長の砂川大さんにお聞きしました。

砂川さん:近くにいる人にすぐ来てもらって働いてもらうと。今まで最短が、募集をしてから働きだすまでに7分です。

「おてつだいネットワークス」とは、「今1時間空いたから、これから近くでバイトしたい!」という、人のための、今すぐ働ける超短期バイトのこと。
まず、おてつだいネットワークスの携帯電話サイトで、「今ヒマ」スイッチをON。これで、携帯電話のGPS機能が作動。すると、溜池山王駅にいる冨樫さんの場合、その周辺でアルバイトの募集をしているお店の情報が入ってきます。飲食店、イベント、引越しなど、業種は様々!履歴書や面接は不要なんです。ではお店側はどうやって採用を決めるんでしょう?実は、おてつだいネットワークスには「評価」という上手い仕組みがあるんです。

応募者のプロフィール画面にある「評価」欄の印は、応募者がこれまで働いてきたお店で受けた評価を表す、いわば成績表。「◎(二重丸)」が好評価。今まで雇った人が評価しているから、履歴書よりもよっぽど信用できる。無断欠勤するとドクロマークが付き、2回やると強制退会!
この評価システム、お店もアルバイト側から評価されるんです。アルバイトから評判の悪いお店は応募者がいなくなっちゃう。この「相互評価制度」のおかげで、自然と良い働き手、良い雇い主だけが残る淘汰システムが確立されているのです。

おてつだいネットワークス「携帯電話1つですぐ働ける」!

スタジオにて、「儲かるぅ」「う〜ん」で判定していただきました。
結果は4対2で「儲かるぅ」優勢!

「儲かるぅ」の札をあげた社長のご意見は、
アキュラホーム 宮沢社長:この仕組みを三男が使っているんですよ。大学に通っていて、元々やっていた塾のバイトがダメになって登録して今も食いつないでいると聞いたので、これは良いんじゃないかと。

エステー 鈴木社長:私が特に好きなのは相互評価制度ですね。兼ねてから私は社内外の取締役や委員会から1年刻みで評価されているので、これをさらに全社員に導入したいですね。

ワタミ 渡邉会長:タイムリーで無駄なく需要と供給をつなぎ合わせていると。うちのアルバイトさんも携帯電話で募集できるようになっているんですね。ただある程度の熟練がないと働けないので、ある程度の囲い込みの中でのこの仕組みはとても有効だと思います。

「う〜ん」の札をあげた社長のご意見は、
宋さん:あるものは反応するけれどあるものは反応しない、この職業は良いけどこの職業は良くない、あの社長は相性いいけどあの社長は良くないという問題がありますよね。またこういった仕組みを利用する人は社会に入ったばかりだから、いきなりアウトにされるともう嫌になるし、人事はフェイストゥフェイスが良いと思います。あと、相互評価制度は絶対認めないんですよ。凡人しか選ばないから変わった人間が使えないじゃないですか。

マクドナルド 原田社長:少なくともうちの場合はあのインフラで求人は絶対できないですね。うちが成長したいちばんの理由が離職率なんです。離職率をいかに下げて質を上げるかが成長のカギなんです。どういう職種が人材の流動性があってもいい職種なのかなと考えるとよくわからないので、儲かるとは言えないんですよね。

宋さん:この仕組みでは教育がなされないから質が上がらないですよね。

マクドナルド 原田社長:あとこれは厳しい言い方かもしれないけれど、若者にこういう仕事のやらせ方をしていいのかなと。好きなときにお金のために働くというような過ごし方をさせるような社会のインフラでいいのかなと思うんです。

加藤:原田さんはどういう理想ですか?

マクドナルド 原田社長:社会が育てる、会社が育てる、本人もあるひとつのビジョンを持ってキャリアを全うしていくというのがやはり大事ですからね。

進藤:それはアルバイトの方も?

マクドナルド 原田社長:もちろんです。

宋さん:一回仕事をやって切られたなと思って、次も行くっていうのが成長なんですよ。日本の問題は、こぼれ者は拾わないということなんです。捨てる神がいて拾う神がいる。それが経営者と社員の出会いだと思うんです。

マクドナルド 原田社長:おっしゃる通りで、普通ならクビになるだろうなという社員を一生懸命守ってきましたからね。ちょっと外れた人材も必要なんです。そうでないと組織が死んじゃうんです。普通の人を使うのは簡単なんです。ちょっと尖った人間を使うのがマネージメントの力量なんです。そうでないと普通の会社になっちゃうんです。

加藤:なるほど!面白いですね。

進藤:はい、予想外の熱い議論が胸を打ちましたー。

加藤:全然打ってないように聞こえましたよ!

儲かるぅ話その5「営業しない作戦」

スゴイ社長の「儲かるぅ話」!続いては、大阪市北区堂島浜にあるケーキ店「モンシュシュ」。開店30分前にも関わらず150人の大行列が!並んでも食べたいご当地名物がこちら!

ご存じ堂島ロール!大阪で生まれた超人気スイーツです。

こちらの美人双子姉妹、姉で社長の金美花さんと、妹で専務の金春花さんが、堂島ロールの生みの親。甘い物はお二人とも大好きなんですよね?

美花さん:実は私が生クリームが得意じゃなくて、
春花さん:口がオヤジなんです!私は好きなんですけど。
美花さん:妹は好きなんですけど、私は特別好きじゃなくて。

なんと、甘い生クリームはちょっと苦手という姉の美花さん。そこで生まれたのが生クリームの甘さを抑えた堂島ロール。これがサラリーマンに大うけ!行列を見ても半分以上が男性客です。さらに、姉の美花さんには堂島ロールを全国に広めた営業戦略が!

美花さん:私は営業は絶対にしない主義なんですよ。私たちがここに出店しようと思って出店したことは一度もありません!

そう、売り込みは一切しない!ということ。

美花さん:好きな人がいたとして10回告白するから付き合えるというものじゃないと思うんですよ。その人と付き合うと思ったらイイ女になること。絶対に自分から告白しない。自分から営業に行かない!

モンシュシュの出店戦略「自分からは営業しない」!

スタジオにて、「儲かるぅ」「う〜ん」で判定していただきました。
結果は4対2で「儲かるぅ」優勢!

「儲かるぅ」の札をあげた社長のご意見は、
アキュラホーム 宮沢社長:まず甘さを抑えたとこから良いかなと。

加藤:いやいやそれ違います!営業しなくていいのかってとこでご意見をお願いします!

アキュラホーム 宮沢社長:失礼しました!営業は大事なんですけど、営業しないことが営業になっているんじゃないですかね。注目を集めているという。

宋さん:押し込むことが営業だと思っている人は営業をわかっていないんです。営業というのは売れるすべての仕組みが「営業」と言うんです。「営業しない」ってテレビで言っていると気になりません?

加藤:気になります!それが営業になっているということですね!

フジッコ 福井社長:ああいったお店の特徴は「クチコミ」が第一の戦略に入れなければいけないと思います。誰も何も言わなくてもお客様が騒いでくれるという場合に、むしろこちらから行くことのほうがおかしいですよね。ただずっとその形で売れるのかというと「?」マークですが、お客様が押してきたときにどう働きかけるかというのが大事でしょうね。

エステー 鈴木社長:私どもの会社は、たくさん売る営業と少し売ってうんと儲ける営業と2つに分けてやっています。これは少し売って大いに儲けて、細く長くやっている。これは良いなと思いますね。一気に営業をかけて大きくやり過ぎるとすぐ終わっちゃうんです。だから私どもはマスク(の販売)を6月ごろに止めたんです。

加藤:今いちばん売れるときじゃないですか?

エステー 鈴木社長:そうなんです。だいたい成功し過ぎてうまくいったものはないんです。始めがあれば終わりが来ますから。

「う〜ん」の札をあげた社長のご意見は、
ワタミ 渡邉会長:大阪で並んでいるのを見て、「あれ何?」ってタクシーの運転手さんに言ったら、堂島ロールのことを10分も説明されたから、それだけのクチコミを生み出したのはすごいと思うんですよ。ただ、それだけの商品力があるならば、堂島ロールは普及性があるんですよ。だから売り方によっては100倍、1,000倍は売れるんじゃないのかなと。

加藤:渡邉さんならあの堂島ロールを営業かけたら100倍、1,000倍にする自信は?

ワタミ 渡邉会長:実際に食べていないからわからないけど、それだけの商品力があるならば可能でしょうね。

加藤:ただ、そうなると鈴木さん、終わっちゃいますか?

エステー 鈴木社長:終わっちゃいますね〜。そんなスケベ根性は長く続かないですよ。

加藤:スケベ根性って!

ワタミ 渡邉会長:それは終わらないようにやりますよ!

マクドナルド 原田社長:儲かるっていうのはね、継続的に売上げも利益額も上がっていくということなんですね。列を作らせている以上は売上げは継続的に上がっていかないんです。列を作らせないようにしていかに売上げを継続的に上げていくかが次の課題だと思うんですが、それが見えないので「う〜ん」となるんですね。

進藤:商売として第1段階はOKで、次のステップにいくにはとそれが大事ということですね。

大予想!2010年の日経平均株価はいくら?

最後に、先読みが難しい景気の動向。それを毎年ピタリと当てる男が!それは、竹田製菓の会長で、時価総額100億円を超える日本一の大株主、竹田和平さん!これまで何度も番組に出演し、ピタリと予測を的中させてきました。2006年元日は「1万7,000円」と予測。結果は、

見事的中!さらに、2007年5月、多くの人が「株価は好調」と見ていたこの時点で、

和平さん:次の時代に向けて変革する冬の時代が来るんでね…

なんと、あの株価急落も予測していたんです。そして2008年末、8,000円台だった株価の動向を聞いてみると、

和平さん:そりゃ相当まだキツイと思うよ。6,000円台にまで突っ込むんじゃないの?

2009年の日経平均は6,000円台になると予測!この予測に、スゴイ社長の皆さんは、
「そこまでは下がらない」とのご意見。結果は、

7,021円と、6,000円台突入寸前!さすが和平さん!では、2010年の株価はどうなるのか?ぜひ和平さんに聞いてみたい!ということでスタッフは和平さんのもとへ。6,000円台突入という予測、ニアピンでしたね!

和平さん:たいしたことないんですよ!

またまたご謙遜を!では、2010年の日本経済はどうなると読んでいますか?

和平さん:私はどちらかというと明るい方に加担したいね。パーッと明るい時になると1万2,000円くらいは行くかなあと。

2010年の日経平均は1万2,000円までいくと予測!

和平さん:東南アジアが経済成長することはだいたい間違いないようだから、そうすると日本もそんなに落ち込まずに行くんじゃないかと。東南アジアも豊かになりたいということでエネルギーがたまっているからね。東南アジアと取引をしている日本の企業は、利益を出すチャンスが非常に出てくると。

2010年の注目は、東南アジア!果たして竹田和平の予測はどうなるのか?

スタジオでも、スゴイ社長の皆さんに株価予測をしていただきました。

アキュラホーム 宮沢社長:景気は良くなると私は思っているんです。そうすると1万2,000円〜1万3,000円くらいには。行ってほしいという願いも含めて。

エステー 鈴木社長:私は1万5,000円くらい行くと思っているんですよ。私あまり深く考えないんですよ。明るく考えるんでね。日本全体が明るく考えればそこまで行くんじゃないかと。

ワタミ 渡邉会長:上海万博なんかを考えると1万2,000円くらいには戻ると思うんですよ。アジアとてもいいですからね。ただ日本は、いま大きなデフレスパイラルに入ってきているのは間違いないと思うので、最後は8,000円くらいまで落ちると思います。1万2,000円くらいまで上がって最後は8,000円くらいに戻るという。

マクドナルド 原田社長:1万円前後でしょうね。日本全体でいったらまだ厳しい時代が来ると思っています。

フジッコ 福井社長:1万円割るか割らないかぐらいのところじゃないかと思います。

宋さん:日本の株価はダウ平均とかぶせて見るとほとんどコピーですから、日本だけで景気を見ちゃダメなんですよ。来年も日本の株価は世界の株価に影響されて、1万2,000円〜1万3,000円くらいだと思います。世界はもっと上がるけれど日本はそれくらいまでしか上がらないという、弱気な感じですよね。

そして、「2010年、どう生き抜くか?」

加藤:どうなんだろう、どっちなんだろうっていう様子見の感じですよね。

マクドナルド 原田社長:悪い悪いって下向いていたら経営できないですよね。社長は、ウソでも社員に「なるほど」って思わせればいいわけですからね。商売のニオイ、カンみたいなものはあるんですよね。日本の国のリーダーもそうあってほしいですよね。

エステー 鈴木社長:だんだん私に似てきましたね、同感です。運とカンと度胸なんですよ。

ワタミ 渡邉会長:「すべてを前提として捉える」ということですよね。不景気だからダメということでなく、不景気は前提なんですよ。その中でどうやって前向きに経営していくのか、前向きに生きていくのかというのが大事だと思いますね。

加藤:不景気の中にもチャンスがあるということですね?

ワタミ 渡邉会長:必ずあります!

マクドナルド 原田社長:人間の歴史を振り返ってみても、厳しい時代に知恵が生まれているんですね。新しい価値が生まれているんです。そういう風に考えなきゃいけない時代なんですよ。それを全部悲観的に、人のせいにしているでしょ。自分は何もしていないんですよ。

宋さん:だから今日これを観た人は、「俺はがんばるんだ」って。こちらの社長の皆さんには及ばなくても、ひとりのお父さんとして、「家の社長」として、「社員」である奥さんと子供を抱えて、政治とか社長とかはどうでもいい、自分の家計だけは何とかすると思えれば、私は良い社長がいっぱい生まれると思います。
毎年この顔ぶれで、いい社長が出てこないもん、これ以上は!

加藤:最終的にゴマする形になりましたね宋さん!次の事業でも考えているんですか?
これは最後にいい話が聞けました。さすがビシッと締めますね皆さん!

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