過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年9月27日放送

特集

キッザニア

ゲスト

(株)キッズシティージャパン代表取締役社長 住谷栄之資さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「キッザニア」!
「キッザニア」は今から3年前に東京豊洲にオープンした子供向けテーマパーク。開園からわずか3年で来場者数は280万人を突破!
子供も大人も、そして企業も夢中になっちゃう不思議なお仕事ワールド「キッザニア」のヒミツに迫ります!

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子どもも大人も夢中にさせる「キッザニア」のヒミツ!

2006年10月、日本初の職業体験型テーマパーク「キッザニア」が誕生!

この「キッザニア」は、広さ6000㎡の小さな街の中で、消防士にカメラマン、証券会社からゼネコンまで、実に80種類以上のお仕事が体験できちゃう!
お仕事ができるのは3歳〜15歳までの子どもで、大人は基本的に「見てるだけ」。
年間来場者数90万人以上と、とにかく絶好調なんです!

しかし、ジェットコースターも観覧車もない、ただお仕事が体験出来るというだけで、なぜここまで大成功したのでしょうか?

<キッザニア成功のヒミツ1>
『子どもが夢中になる』!

そのヒミツを探るべく、早速園内に入ってみると…

何だか薄暗い!さらに街灯まで点いています!
しかし、これには理由があるのです。企画部部長の油井さんによると…

油井さん:子どもたちは普段、夜活動する事が少ないので、大人になったような気分を味わったりですとか、わくわくしてもらえるように、夜の設定にしています。

そう!普段子どもたちが出歩くことの少ない"夜の世界"を作ることで、おとな気分が味わえるんです!この「子どもをおとな扱いする」ことこそが、子どもが「キッザニア」に夢中になる最大のポイント!
街には子どもをおとな扱いする要素がたくさん!例えば…

【おとなポント1『とにかくホンモノにこだわる』!】
街の通りに面したお店を見てみると…

「ピザーラ」に「モスバーガー」、「出光」に「コカコーラ」!実際に街でよく見かける看板と一緒!街にはちょっと小さめの「はとバス」まで走っています。

油井さん:やはり子どもほどリアルにこだわりますので、子どもには子どもだましは通用しないと思っていますから。

ブロック遊びじゃない、リアルな"おとなの世界"を表現するため、「キッザニア」の中にあるのはすべて実在する企業ばかり!

こちらも!「こども銀行」ではなく、ちゃんと「三井住友銀行」です!
看板はもちろん、店舗や内装、ユニフォームや機材に至るまで、それぞれの企業が提供してくれてるんです!

例えば、「アルソック」の警備センターには、現金輸送に使うジュラルミンケースや、お札を数えるカウンターも!実際に使われているものと全く同じなんです。
さらに…

なんと、仕事が選べない子どものために、あの「リクルート」さんが職業案内所をオープン!いろんな意味でリアル。
こうして限りなくホンモノの世界を再現することで、子どももおとなの気分に浸れるんです!

【おとなポイント2『子ども扱いしない』!】
街なかにある病院のなかでは…

9歳のももかちゃんと6歳のけんしろうくんの姉弟が手術の仕事に向けて準備中。
まずはしっかりと手を洗い、オペ用の手袋をはめたら、手術着に袖を通して準備完了!
そして、いよいよ患者が待つ手術室へ!

室内には医療用の酸素ボンベから、本物の心電図、そして中央の手術台には酸素吸入を受ける人形の患者に麻酔がかけられ、目を閉じています。
そこでまずは、スーパーバイザーと呼ばれるおとなのスタッフから、仕事の内容について説明を受けるのですが…

そう!名前は「さん」付けで呼ぶんです!

油井さん:一人前の大人として、これから一緒に仕事をしていこうという、ある意味対等な立場で。ここでは子どもでも「ちゃん」を付けたりということはないです。

さらに…

スーパーバイザー:検査をしたところ、「胆石」という病気が見つかりました、そこで…

「胆石」とか「腹腔鏡手術」とか難しい専門用語を連発!
でも、コレあえて使っているんです!仕事を体験する子どもたちは、子ども向けの言葉ではなく、おとなのプロの言葉を聞いているうちに、「遊びじゃない!」という気分にどんどんなってきます。
2人の顔つきも、瞬きもせずピリッとおとなっぽくなってきました!

そしていよいよ手術開始!

電気メスと鉗子を使い、モニターに映るリアルな胆石を取り除いていきます!
2人も真剣な表情で、ふざけたりすることは一切ナシ!
そして……手術は無事成功!

「ホンモノのおとなのお仕事をしてる!」という満足感が、子どもたちを夢中にさせるのです!そして、仕事を終えた子どもたちが味わう一番の"おとな気分"それは…

【おとなポイント3『お給料がもらえる』!】
そう!「キッザニア」で仕事をすると、お給料がもらえるんです!
1回の仕事でもらえる金額は「8キッゾ」。
この「キッゾ」とは「キッザニア」の中だけで使える専用の通貨のこと。
やっぱり自分で稼いだお金は…

そして、稼いだお金はちゃんと使えるんです!
例えば、「キッザニア」内にあるデパートでショッピング!棚には、"50キッゾ"のおもちゃや、"70キッゾ"のジグソーパズルなどが!
さらに、ドコモショップでは"10キッゾ"で本物の携帯電話が借りられたり、レンタカー店では"10キッゾ"で車が借りられて運転できちゃう!

「自分の稼いだお金で買い物をする」。たったこれだけのことだけど、欲しい物があったら自分で頑張って働かなきゃいけない!
たくさん働けばより良いものがゲットできるという、働く喜びと、経済の基本が体で覚えられる何ともよく出来た仕組みなんです!

ところで、何で給料は「8キッゾ」なんでしょうか?

油井さん:パビリオンにもよるんですが、1つのサービスを受ける場合、だいたい10キッゾが多いですね。ですから、1回働いたら必ず何かサービスが受けられるわけではないんです。その辺も少し社会の厳しさといいますか。

そう、こういった社会の厳しさも学べちゃうんです!
こうした様々な"おとな演出"に子どもたちが夢中になるんですね!

そして、子どもと同じくらい夢中になっちゃってる人たちも!

<キッザニア成功のヒミツ2>
『パパもママも夢中になる』!

子どもが来たくなる「キッザニア」ですが、ただ見てるだけのお母さんも夢中なれるんです。一体なぜなのでしょう?
来園していたお母さんに伺ってみました!

お母さん:普段は結構ふざけてるんですけど、ちゃんと話を聞いて、言われた通りにできるんだなって。

そう!「キッザニア」で普段お仕事をしている子どもたちは、普段パパやママが見ている甘えん坊で泣き虫な、アノ我が子とは大違い!
みんなのなかでビシッと働く子どもの姿に、お母さんは見とれちゃう!

やっぱり、親は誰でも成長した我が子を見てみたい!そんな親心をくすぐられて、笑顔のパパママが誕生するんです!
でも実は、そんなパパやママは、「キッザニア」で働く"おとなの世界"の子どもたちを"子どもの世界"に引き戻してしまう困った存在…。
だから…

「キッザニア」のパビリオンは姿は見えても声は聞こえない"ガラス張り"!
どんなにパパやママが夢中になっても、声が掛けられないようにするためなんです。
このように、「キッザニア」は子どもだけじゃなくて大人も夢中になれるテーマパークなんです!

スタジオでも住谷社長にお話を伺いました。
加藤:体験できて、その大変さも分かるから、色んなことが変わってきますよね?
住谷社長:そうですね、体験することによって、作り手側の考え方というのが分かっていいんじゃないですかね?
加藤:メキシコから持ってこられたわけですけど、日本とメキシコの違いってあったりするんですか?
住谷社長:メキシコの子どもたちは、遊ぶ場所でまずお金を使っちゃう!「なくなったら働く」と。日本人はまず働いて、使わずに貯金。やっぱりDNAですかね〜

「キッザニア」また来たくなるヒミツ!

子どもに大人気の「キッザニア」!
しかし、日本超少子化時代。子どもの数がどんどん減っているはず…。
それなのに、「キッザニア」の来場者数は減ってない!!それにはワケがあるんです!

そう!リピーターがとにかく多いんです!
マーケティング部部長の関口さんにお話を伺ってみると…

関口さん:今、7割弱ぐらいが2回以上いらしてますね。この3年で。
多い方になると、3年で50回も来ました。なんて方もいらっしゃいます!

なんと、「キッザニア」に来るのは、およそ70%がリピーター!
では、なぜそんなに何度も来たくなるのでしょうか?

関口さん:「キッザニア」という施設のコンセプト自体が何度来ても楽しいという仕掛けが、色んなところに散りばめられてるんですね。

【「キッザニア」また来たくなるワケ1】
『お金がどんどん貯まる』!

仕事をすれば「キッゾ」というお金がもらえ、そのお金を使っていろんな買い物が出来る「キッザニア」。でも、それだけじゃないんです!
なんと、銀行でお金を貯めて増やせるんです!!

こちら、三井住友銀行が運営する「キッザニア」内の銀行では、お仕事して稼いだお金を、口座を開設して、預けることができるんです!
こうして、銀行に預金しておくと、次に来たときにそのお金を下ろして使ったり、さらに貯めたりできちゃう!

もちろん、街なかにはATMも設置!これまたホンモノです!
さらに関口さんによると…

関口さん:こんな時代なんですが、年利10%も利子が付くんです!

なんと、「キッザニア」の銀行は年利10%!
これも、世の中には「金利」があるということを学ぶための大事な仕組みなんですが…
それよりも増えていくお金、また来て確かめたくなりますよね!

関口さん:あとはリピートシステムのもう1つの特徴として、「お仕事カード」というものがございまして。

【「キッザニア」また来たくなるワケ2】
『お仕事カード』!

「お仕事カード」とは、キッザニアで仕事を1つ成し遂げるともらえる認定カードのこと。
その数、なんと80種類以上!
子どもならついつい集めたくなっちゃう!でも、1回来ただけでは集められないから、また「キッザニア」に来て、お仕事をしよう!って思うわけなんです!

さらにもう1つ、とっても嬉しい人たちがいるんです!

<キッザニア成功のヒミツ3>
『企業も夢中になる』!

「キッザニア」内にある会社・スポンサー企業は、「コカ・コーラ」や「ダイワハウス」といった大企業ばかり!その数、60社以上!
このスポンサーさんにはちょっと意外な事実があるんだとか。
そこで、またまた関口さんにお話を伺いました。

関口さん:スポンサーさんには、まずは出店のための資金をご提供して頂いてますよね。

そう、お店の設備やユニフォームを作るお金は、スポンサーの企業持ち!施設の光熱費なども、基本的に各企業が払っているんです。
これは、「キッザニア」にとってはかなり嬉しい!!しかし、企業側にとっても「キッザニア」への出店は、いろんな意味があるんだとか。
そこで、「キッザニア内」で証券会社のアナリストのお仕事を出している大和証券の金子さんにお話を伺ってみると…

金子さん:子ども達に経済や金融の仕組みについて知ってもらえれば、子どもが楽しんで体験できるので、印象としてスゴく強く残ると思うんです。
だからホントにいい催し物だと思います!

子どもたちに金融・証券の仕組みを理解してもらうこと自体が、長〜い目で見て意味があるんです!
そして、楽しい経験をした子どもは、「その会社のことを忘れない」というPR効果も!
最後に、金子さんからこんなナイショ話が!

金子さん:昨年のクリスマスの時に、スポンサーを集めて、「キッザニア」内で子どもたちが体験しているものを、大人も体験できるというイベントがあったんですけど、面白くてですね〜!
うちの会社からも何人か連れて行ったんですが、もう大喜び!!

何だか楽しそう!
「キッザニア」は"子ども"も"大人"もそして"企業"までも夢中になっちゃうテーマパークなのです!

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