過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年9月20日放送

特集

カメラ業界

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、眞鍋かをりさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「カメラ業界」!
カメラといえば、「キヤノン」に「ニコン」に「オリンパス」、「富士フイルム」に「カシオ」と、日本の有名メーカーがズラ〜リ!それもそのはず、日本のデジカメの世界シェア「77%」と圧倒的No.1!

しかし!日本にはそれとは別にも〜っと儲かっている「カメラ業界」があったんです!
それは、あんなところやこんなところにも付いている「街中のカメラ業界」!
そう!「防犯カメラ」に「車載カメラ」。今、街中にはいろんなカメラが溢れているんです。

そこで今日は、「最新型防犯カメラの威力とは!?」、「年齢を識別できる顔認識システムって!?」など、今"がっちり"な「カメラ業界」に迫っちゃいます!

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最新防犯カメラの威力とは!?

街中でよく見かけるカメラといえば、「防犯カメラ」。
ここ最近、この「防犯カメラ」がどんどん増えているのに気づいてましたか?
昨年の防犯設備市場は、1兆3700億円で、「防犯カメラ」は毎年5%以上の成長が見込まれる超儲かり市場なんだとか!
そのなかでも、今一番売れているのが…

この中に、カメラが内蔵されているドーム型カメラ!
従来の防犯カメラに比べて、「監視されている」という威圧感が小さいため、スーパーやデパートがこぞって導入しているんです!

今回は、この「ドーム型カメラ」の本当の実力を知るために、家電メーカーながら、防犯カメラのシェア"6年連続のNo.1"の「パナソニック」にお伺いしました。
案内されたのは防犯カメラのショールーム!

そして、こちらが「パナソニック」最新式のドーム型カメラ!
今回は、案内してくれた佐藤さんに特別にドーム型カメラの中身を見せていただくことができました!
しかし、この「ドーム型カメラ」一体何がスゴイのでしょうか?

佐藤さん:スゴイところは、自由自在に水平方向に360°、垂直方向に180°動くところです!ぐるぐる回るんです。

そう、カメラ自体がぐるぐる回るんです!
これ1台で水平方向に360°、垂直方向180°、つまり見たい場所全てを監視できちゃうんです!
そして、もう1つスゴイのが「ズームイン」!
この入り口に立っている番組スタッフにズームインすると…

なんと!高速30倍ズームでネームプレートまで読めるようになっちゃうんです!!

さらに、スゴイのは「持ち去り・置き去り検知」!
例えば…

カウンターにおいてあるパソコンを持ち去ってしまうと、カメラが自動で検知して、アラームで知らせるんです!
反対に、ふんだん道端に普段ない物が突然置かれたら…

これも自動で検知し、アラームがなるというスゴ技も!
この最新ドームカメラ、銀行や、駅、空港などの公共施設がいち早く導入を進めているんだとか。

さらにこの防犯カメラの技術を使って…

佐藤さん:「工場見える化システム」という商品を開発しました。

「工場見える化システム」とは工場内に付けられたカメラで、急なトラブルが発生したときに、危険物に素早く反応!それをアラームで知らせたり、30倍ズームで作業員の手元をチェック!サボっていないか一目瞭然になってしまいます。

佐藤さん:日本側から海外の工場をリアルタイムでモニタリングすることができますので、出張費のコストの削減ができます!

そうなんです、わざわざ地方や海外の工場まで行って指導しなくても済むため、出張費も削れるというわけ!
そんな「パナソニック」はドーム型カメラで"がっちり"なんだそうです!

▼スタジオでゲストのお2人にもお話を伺いました。
加藤:スゴイね!入構証の会社名まで見えるようになってんだよ!

森永さん:今まではあっちこっちに防犯カメラつけなきゃいけなかったけど、アレ1個付ければ、360°全部映りますから、1つ1つは結構なお値段がするんですけど、数が減らせるからそんなにコストがかからないんですよ!

あなたの顔は判断されている!?

そのカメラは京浜急行品川駅の、駅員さんが出入りをする事務所の中にあるパソコンに付いていました!

そこにやってきたのは若手駅員の中村さん。おもむろにカメラに向かってニヤリ!
すると、画面には中村さんの顔が!そして画面下には「少し眉を上げてみましょう。」とアドバイスも。

スマイル度数が数字で表示され、"平均笑顔度"と"MAX笑顔度"も表示されるんだそうです!
この後、このカメラを使用した女性駅員さんによると、お客さんと接するときに、上手く笑顔を作れるように毎日やっているんだとか!

これは、名付けて「スマイルスキャン」という顔認識システム!
カメラで撮影した顔の、"目元"や"口の開き具合"を分析し、笑顔の度合いを0〜100%まで数値化、表示するというものなんです!
このシステムのおかげで…
京急の駅員さんは、スマイル100%!

この「スマイルスキャン」を開発したのが電子機器メーカーの「オムロン」!
こちらの「オムロン」には、笑顔判定以上の最新顔認識システムがあるんだそうです。

そのカメラがこちら!オムロンの大橋さんによると…

大橋さん:人の性別・年代までもわかるような仕組みになっています。

性別だけではなく、何歳かまでわかる!?そこで早速、実験をしてみました!
大橋さんがカメラの前に立つと…

この赤く囲ってある部分にご注目!"M"はメイル、つまり男性。30歳〜39歳と表示されています!

こちらの犬飼さんは今年で25歳だそうですが…"F"フィメール、つまり女性。20歳〜29歳と、見事当たっています!

しかし、なんでこんなことが可能なのでしょうか?

大橋さん:捉えた顔の目の位置であったり、鼻の位置、口、しわなどのパーツの情報を読み取りまして、500万人以上の方の顔の情報を元に、何歳代の方はこういう傾向があるというのをデータベースとして持っています!そこに当てはめて分析しています。

そうなんです、500万人以上の顔のデータを元に、その人の顔を瞬時に比較分析して、性別・年代を割り出していたのです。さらに…

大橋さん:1度に10名まで測ることができまして、人が流れてくれば1分に30名程度計測することが可能です。

なんとこのシステム、1度に10人の顔を検知することが可能なんです!

例えば、ショッピングセンターの入り口にカメラを設置すれば、入ってくるお客さんの性別・年代が一瞬でわかっちゃうんです!
そして、このデータを蓄積すれば、開店から閉店まで、どんな年齢層のお客さんが多いか、少ないかをグラフにして、「何時にどんな商品を特売すればいいのか」なんて計画も立てられてしまうんです!

さらにこの顔認証システム、写真でもOKということなので加藤さんと進藤さんも認識してもらったところ…
加藤さんは「M40〜49」つまり、男性で40歳〜49歳!
進藤さんは「F30〜39」つまり、女性で30歳〜39歳!当たってますよね?
そして最後に、本日ゲストの現在52歳、森永さんはというと…
「M60〜」、60歳以上と認識されちゃいました…。

「オムロン」は顔認識システムで"がっちり"なんです!

駐車場のカメラは"アレ"を撮っていた!

最近、空港やショッピングセンターなどの大きな駐車場で、昔に比べると出口付近の混雑がなくなっていることご存知でした?
これにも、あるカメラが使われていたんです!

そこで、やってきたのは東戸塚の複合ショッピングモール「オーロラシティ」の地下駐車場。
その入り口では、普通に駐車券を取って中に入ります。

ところが!出口では駐車券を入れていないのに勝手にゲートが空いてどんどん出て行っちゃっています!これは一体どうなっているのでしょうか?
そこで、三菱プレシジョンの白石さんにお話を伺いました。

白石さん:今まで出口の精算で1台40秒くらいかかっていて、後ろにズラーっと並んでいたのが、ナンバーを読み取ることによって、1台5秒くらになりました。

ナンバーを読み取る!?って一体どういうことなのでしょう…?

実は、ゲートのココにカメラが付いていたんです!
車が入ってきたときにフロントのナンバープレートをパチリ!

文字を読み取って瞬時にデータ化するんです!
そして、お客さんは買い物をした後に、場内の事前精算機で駐車場の料金を支払います。すると、精算済みの車かどうかを出口のカメラがパチリと撮って確認!
そのままバーが上がって外に出られるというシステムなんです。

買い物に来ていたお客さんからも「ついうっかり駐車券をなくしてしまっても探さなくていいので、スゴイ便利だと思います」と大評判!
出口の渋滞がないからストレスなく外に出られるんです。

この「駐車場車番認識システム」で、全国7割のシェアを誇っているのが「三菱プレシジョン」という会社。
現在150ヵ所の駐車場に導入されどんどん増え続けているんだとか!
これは確かに儲かりそうです!

車庫入れ、縦列駐車にもカメラが!

駐車場に入ったはいいものの、運転歴の浅い人にとって、とっても難しいのが「車庫入れ」。
さらに縦列駐車となるとさらに難しい!

そんな時、駐車を手助けしてくれるカメラがありました!
それが…日産自動車の「アラウンドビューモニター」!
「車の前方」、「両サイドのドアミラー」、そして「車の後ろ側」と計4ヵ所にカメラが付いていて、

映像を車内のモニターで確認しながら車庫入れができるというシステム!
しかし、この左側の映像、車の上から撮っているように見えますが、一体どうなっているのでしょうか?
日産自動車の金岡さんにお話を伺ってみました。

金岡さん:180°相当のカメラをつけていまして、それぞれの映像を1本に集めて画像変換をして映像を流しています。

車の前後左右から超広角カメラで撮った4つの映像をコンピュータで合成処理!
あたかも真上から撮っているように、見せているといいうわけなんです!

そこで、「運転したのは2、3回」というペーパードライバー歴6年の番組スタッフが「アラウンドビューモニター」を体験してみました!

まずは「アラウンドビューモニター」を使わないで車庫入れに挑戦すると2回も切り返して、車庫入れにかかった時間は2分30秒!
それが「アラウンドビューモニター」を使うと…

音声でハンドル操作を全て教えてくれるんです!

後はモニターに表示されるオレンジのラインを青いラインに合わせてハンドルを切るだけ!
全く余裕の表情で1分もかからずに車庫入れが完了!

このカメラシステム、日産の高級車にオプション装備で9万7500円。車を購入した半数以上の方が付けていくんだそうです。
日産自動車は「アラウンドビューモニター」で"がっちり"なんです!

意外にもあのカメラが!

これ覚えてますよね?そう「使い捨てカメラ」です!
正式名称は「レンズ付きフィルム」。
昨年のデジカメの年間総出荷台数1100万台に対して、この「レンズ付きフィルム」は…なんと1680万台!

実は、日本一売れているカメラはこの「写ルンです」なんです!
「レンズ付きカメラ」の代名詞「写ルンです」は、年間1200万個を売り上げ、この分野のシェアおよそ70%とダントツ!

しかし、デジカメやケータイカメラが全盛の今、なんでそんなに売れているのでしょうか?
そこで、富士フイルムの吉村さんにお話を伺いました。

吉村さん:デジカメなどの精密機器を使いにくい、砂浜だとか海だとか山とかでも気兼ねなく使って頂けるところも人気の要因だと思います。

そこで実際の川辺のキャンプに行って見ると…

「写ルンです」を使っていました!
利用者の方にお話を伺ってみると、「水辺でデジカメだと濡れちゃったら困るので」というご意見が。
そんな「写ルンです」、今では完全防水で水中撮影まで出来るタイプも発売中なんだとか!
それでも27枚撮りで1300円と安い!

さらには、特に夜景をキレイに撮ることができるタイプも!

ごらんの通り、従来のものと比べると花火の"くっきり感"がぜんぜん違います!
しかも、デジカメのような複雑な操作ナシで、手軽にキレイな写真が撮れちゃう。
富士フイルムは、デジカメと共に「写ルンです」でも"がっちり"なんです!

▼スタジオでもお話を伺いました。
森永さん:警察とか医療機関とか写真の改ざんが絶対に許されない分野があるんですよ。デジカメはコンピュータに取り込んで修正できちゃうんですよ。でもフィルムは修正ができないので証拠能力っていう意味でもフィルムのほうが。

進藤:今後さらに儲かるカメラ業界を教えてください!

森永さん:「3Dデジタルカメラ」です!実はもう発売されているんですけど、これがプリントを見ただけで3Dに見えるんです!さらに動画も撮れるので映像も3Dで見られちゃうんですよ。

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