過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年8月16日放送

特集

行ってみたくなる地方がっちり

ゲスト

蟹瀬誠一さん、眞鍋かをりさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、お盆休み特別編「行ってみたくなる地方がっちり」!
落ち込んだ景気はしばし忘れて、お出かけしてみませんか?
この夏、不景気を吹っ飛ばして地方で儲かってるところを大公開!

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「アートな島」でがっちり!

「行きたくなる地方がっちり」、まず最初は香川県にある「直島」。
「直島」は瀬戸内海に浮かぶ人口3300人ほどの小さな島。ココが今、世界中から観光客が訪れる大注目の島になっているんです!
人気の秘密を観光客の方々に聞いてみると…

客:アートな島というイメージがあります。

そう!「直島」は島中に芸術作品があるアートな島なんです!
だから、港にもいきなり…

不思議な巨大かぼちゃが!実はこれもアート。
作者は「au」の携帯電話の斬新なデザインで話題になった草間彌生さん!草間さんの作品とあって、ものスゴ〜く人気が高いんです。
他にも「直島」はアートだらけ!

浜辺にもアート、小高い丘にもアート、そしてこちらに見えてきたド派手な建物。実はコレ、銭湯なんだとか!
「直島」の人たちが毎日疲れを癒しに来る"アート銭湯"なんです。こうしたアートを目当てに、「直島」には日本国内はもちろん、世界各国から観光客が集まってくるんです!

そこで、観光協会副会長の奥田さんに、年間どれくらいの方が「直島」を訪れるか伺いました。

奥田さん:去年が34万人だったかな。もう毎年増えています!

そう、島民3300人の島に、30万人以上の観光客が訪れていたのです!

「直島」は、かつて金属製錬を中心として栄えた町。しかし、高度経済成長が終わると若者は島から消え、老人ばかりの過疎の島になってしまったそうです。
"島の生き字引き"高橋さんによると…

高橋さん:観光なんていうのは特に関係なかった。これだけのいい光景があっても観光なんてほとんどなかった。
それが、ベネッセが来ていっぺんにブレイクしちゃったわけ。

そう!「直島」がアートの島に変身したのには、通信教育の最大手「ベネッセ」が開発に乗り出したからなんです!

「子供達のために夢のある島をつくりたい!」
そう考えていたベネッセの会長・福武さんは島を探していました。

笠原さん:それで島を調査していたんです。その時に「直島」側が島の南側を開発したいと。

そう教えてくれたのは、「ベネッセ」の笠原さん。
こうして、「ベネッセ」によるアート開発がスタートしたんです。

1992年には、「ベネッセハウス」という建物を建設!ここは建築家の安藤忠雄氏が設計した、宿泊施設が併設されていて、泊まることができる美術館。

2004年には、地中美術館がオープン!
島の景観に配慮して地中に埋めた美術館には、世界的アーティストの作品が展示されたのです。
こうして国内外の有名芸術家が作品を提供。「直島」は"アートの島"へと大変身を遂げたのです!
しかし、地元の人たちはどう思っているのでしょうか?またまた"島の生き字引き"高橋さんにお話を伺ってみると…

高橋さん:現代アートはようわからん!これがええんかなぁ…って。
スタッフ:観光客がいっぱい来るようになってどうですか?
高橋さん:それでまたパワーをもらえるんやわ!若い娘がおおいしな!

この高橋さん、実は直島町民がやっている「観光ボランティアガイドの会」の会長さん!
アート巡りにやってきた人たちの観光案内を、地元のお年寄りたちが率先してやっているのです!

こちらの"うちわ"でパタパタしている堺谷さんも島のガイドさんなんです!
この堺谷さんは65歳。2年前からガイドをはじめたんだそうです!
これから堺谷さんが案内するのは、「直島」でも一番人気のアート!それは…『家プロジェクト』。

『家プロジェクト』とは、過疎化が進み廃墟となった民家を何とか活用できないかと考えたもの。使っていない廃屋を町が有名アーティストに提供。改修して家を丸ごとアート作品にしてしまうんです!
中に入ると…

座敷には一面の水。水中ではデジタル数字が揺らめいています。
さらに窓にもデジタル数字が!

そしてこちらは、古い歯科医院を改造したアート。作者は、いま美術展で"一番客を呼べる芸術家"といわれる大竹伸朗さん!
廃材を加工しなおして作ったという斬新なアートでも、ガイドの堺谷さんにかかると…

堺谷さん:廃材でアート作ってるんですよ。私の家とか全部アートや。ゴミを捨てるの大嫌いだから!
大竹伸朗さんが作ったからアートだけど、私が作ったらゴミ!

アートでもひと笑い取っちゃうなんて、さすが地元ガイドさん!

そんな「直島」への渡航客は年々増えるいっぽう。昔は2軒しかなかった宿泊施設も、今は20軒以上まで増え、2店しかなかった飲食店も、今では30店近くになっているんだとか!

そして、こちらは港の一角にあるお土産もの売り場。店内は観光客でぎっしり!
直島グッズが飛ぶように売れているんです。
これに観光協会の奥田さんは…

奥田さん:あの面積ではじいたら、どこよりも凄いんやないかなと。

と自信満々!

ところで、「ベネッセ」はアート開発をするのに、なぜ不便な「直島」を選んだのでしょうか?再び「ベネッセ」の笠原さんに聞いてみると…

笠原さん:橋がないのがいいことです!やはり、目的意識を持った人だけが集まってくる。お客様同士も似たようなテーマを持っていますから島に来た者だけの交流も取りやすいですよね。

そう、船でしか行けない「直島」だからこそ本当に行ってみたいという人しか来ない!これこそ、「直島」がアートの島として人気が出た一番の理由なのかもしれません!

「儲かりタオル」でがっちり!

「行きたくなる地方がっちり」続いては、愛媛県の今治。
今治にかかる「来島海峡大橋」は、世界初の3連吊橋。この付近の海域で見られるのが、ダイナミックな渦潮!
そんな今治に、ハリウッドスターが愛用する「儲かりタオル」がありました!
そこで、早速そのタオルがあるという「七福タオル」という会社に伺ってみました

わざとらし〜くタオルで顔を拭きながら出迎えてくれたのは「七福タオル」社長河北さん!

スタッフ:儲かってますか?
河北社長:儲かってます!

もともと今治は日本有数のタオルの生産地。しかし、中国製の安いタオルに押され70年代には500社以上あったタオル関連会社が激減。100数社にまで減ってしまいました。
それなのに「七福タオル」は?

河北社長:おかげさまで、今年の7月末決算では売り上げ過去最高を更新しております!

なぜそんなに売り上げが伸びたのか?それには理由がありました!

<七福タオルが伸びた理由1>
『タオルに社名や産地を入れた』

それまで、今治のタオル業者は有名ブランドからの下請けがほとんど…。
「七福」もかつては…

河北社長:下請け的なタオルメーカーだったので、メーカーの名前はおろか、産地の名前も出ることはなかったです。

そこで若き河北社長は思った!「堂々と社名や産地が出せるタオルを作りたい!」。

そんな想いが実現したのが「東急ハンズ」と共同開発した吸水性の高いタオル。河北社長によると…

河北社長:プロユースなホテル仕様のタオルを初めて生み出して、未だにそのタオルは売られております。

そこで、一体どれくらい吸水性が優れているのか、実験してみました!
まず、「七福タオル」と「輸入物の安いタオル」を用意。それぞれを小さく切って、同時に水へ落とします。すると…

水をよく吸う「七福タオル」はすぐに沈み、「輸入物」はまだプカプカ浮いています!
この差は、織りの密度の違いによるもの!
「七福」のタオルは、織りの密度が濃いため吸水性が高い!対して輸入物は織りが粗いため水をよく吸わなかったんです。

バスタオルの相場が2000円のところ、3500円という高値にも関わらず、「七福タオル」は売れに売れて大ヒット!!
「七福タオル」という社名も入れることができました。

さらに、その後発売したタオルには、タグに社名とすぐに注文できるように電話番号を入れたのです。すると、今まで縁のなかった小売店からの注文も倍増!工場での生産が間に合わないほどに!

<七福タオルが伸びた理由2>
『デザイン性の高さ』

2002年、河北社長はアメリカ・ニューヨークで開かれた見本市にタオルを出展。
そこで、外国人バイヤーたちを唸らせたのが「デザイン性の高さ」!

たしかに、「七福」のタオルはたくさんの色を使い、様々な模様が描かれています!
その秘密を探るべく、スタッフは工場に潜入取材してきました!

「七福タオル」の織り方は、先に染められた糸を織り上げていく方法。
これだと何色もの色を使うことができるんです!

普通のタオルは縦糸には色つきの糸を使うのですが、横糸は白い糸のまんま。
しかし、「七福タオル」は、縦糸だけではなく、横糸も色つきの糸を使っているので鮮やかなデザインが可能となったのです!
そして…

社長にお願いして「がっちりマンデー」のロゴもごらんの通り!細かい文字までキレイに織り込まれています!
このデザイン性の高さがウケて…

河北社長:メリル・ストリープさんから、七福で作ったタオルの写真を見せられて「スゴイ!」と思いましたねぇ!

そう!ハリウッドスターたちが「七福タオル」を気に入って、愛用してくれるようになったのです!
「七福タオル」はタオルで"がっちり"なんです!

そしてスタジオには「がっちりタオル」が登場!

加藤:コレ新品なのに、肌触りが一番良い具合に使ってた感じがするんですよ!
蟹瀬さん:この柔らかさね!これを簡単に中国のメーカーが真似をできないっていうのがいいのよ!

「高級豚」でがっちり!

「行きたくなる地方がっちり」、続いては山形県の酒田。
酒田といえば庄内米で知られる米どころ。最近では映画「おくりびと」のロケ地としても知られ、多くの観光客が訪れています。
ここに、年商160億円というとんでもない養豚会社があるんです!

それが……「平田牧場」!
平田牧場が経営しているお肉売り場にはお客さんがいっぱい!売られているお肉はというと、豚肉100g、1200円!
って牛肉よりも高いんじゃないの〜!?
そう!「平田牧場」は高級ブランド豚で評判の会社!

こちらがオススメの「純粋金華豚」!キレイな霜降り状態で牛肉と変わりません!
さらに…

こちらが「三元豚」!「平田牧場」では中くらいのランクのお肉ですが、100g350円するんです!

そこで、"ブランド豚で160億円"の秘密を探るべく、平田牧場の本社へ伺いました。
迎えてくれたのは、「平田牧場」の新田嘉七社長。
年商160億円を誇る平田牧場。他の養豚業者と一体何が違うのでしょうか?

新田社長:自分たちが作っているお肉(三元豚・金華豚)の価値をどう伝えるかということになると思うんですが。

そう、『肉の価値を消費者に伝える』!!これが平田牧場の儲かりポイント!

普通、養豚業者は、育てた豚を卸売業者に売ることで利益を得たらもうおしまい。育てた豚がどこで、どのように売られているかは分かりません。

一方、「平田牧場」は卸売り業者を挟まないため、自分たちの豚肉のことをよく分かっている店を選ぶことができるんです!

さらに、直営のとんかつ店などを出店することで、自社の豚肉を美味しく食べる方法を消費者に伝えることもできるんです!

こうすることで、「平田牧場」の豚肉は"他と違う!"というブランドイメージが定着してくるんです。
そして、東京のミッドタウンなど、たくさん人が集まる所に次々と出店!
これに対して新田社長は…

新田社長:やっぱり日本の中心が東京ですから、東京の中心にできるだけお店を作って、日本全国の皆様に召し上がっていただきたいという気持ちが強いです!

そして、今回は「平田牧場」の豚舎にもお邪魔しちゃいました!

こちらが、あの100g1200円もする高級豚「純粋金華豚」!
この高級豚ちゃん、一体何を食べているのでしょうか?平田牧場の芝田さんに伺ってみました。

芝田さん:粉砕した玄米が入ってるんですよ。

そう、なんとお米を食べてるんです!

実はこれ、「飼料用米プロジェクト」と言って、減反で遊んでしまっている田んぼに飼料用の米を植え、農家が収穫すると「平田牧場」が買い上げて、豚のエサにするというプロジェクト!
米どころ酒田の企業だからこそのアイデアなんです!

さらに、「平田牧場」は自社の豚肉を使って、ハムやソーセージなどの加工製品も作っちゃう!普通にお店で販売してもおかしくないようなお肉で、たまたま余ってしまったものをハムやソーセージに加工しているんだそうです。

このように、全てを自社で行うことで、臨機応変な対応ができて、無駄か少なくなる!
だから…平田牧場は、美味しい豚肉で"がっちり"なんです!

スタジオでは「純粋金華豚」のしゃぶしゃぶを試食させていただきました!
加藤:こんな美味い豚肉食べたの初めてかもしれない!
進藤:たしかに甘〜い!
蟹瀬さん:製造から全部一貫してるから安心して食べられるでしょ?
味だけじゃないんですよ。そして、「豚でやった」というのが良かったですね!牛だとやっぱりブランドがいっぱいありますからね。

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