過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2009年6月21日放送

特集

コクヨ株式会社

ゲスト

コクヨ(株) 黒田章裕代表取締役社長

番組内容

今日のがっちりマンデーのテーマは、年間売り上げ3261億円!
文具業界ダントツNo.1の「コクヨ株式会社」。

スタジオに「コクヨ」3代目社長・黒田章裕さんをお招きして、文具だけじゃない「コクヨ」株式会社の儲かりの秘密に迫ります!

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「コクヨ」キャンパスノートでがっちり

まずは「コクヨ」を深く知るために、スタジオに足を運んで頂いた黒田社長に"ある質問をぶつけてみました。

加藤:「コクヨ」っていう会社の名前の由来って何なんですか?
黒田社長:私の祖父が富山から出てくるときに「富山の誉れになろう!」、つまり「国の誉(くにのほまれ)」になろうという意味で「コクヨ」なんです。

なるほど!「コクヨ」という社名にはこんな秘密が隠されていたのです!

そんな「コクヨ」の看板商品といえば、誰もが1度は使ったことのある「キャンパスノート」!1975年に初代キャンパスノートが発売され、1983年には2代目、1991年には3代目、そして4代目となる現在の「キャンパスノート」は2000年に発売され、これまでになんと累計20億冊を売り上げているんです!

そこで、企画開発担当の横田さんに儲かる文具の条件を聞いてみると…

横田さん:単価が高いものではないので、たくさん売れることも大切なんですけども、長い間皆さんに愛されて使っていただける商品だということが大切だと思います。

そうなんです、文具は一度にたくさん売れるよりも、そのジャンルの定番となって長〜く売れた方が儲かる!というわけなんです。

そこで、ロングセラーの秘密を探るべく、滋賀県にある「キャンパスノート」工場に潜入取材!果たして「キャンパスノート」はどのように作られているのでしょうか?

まず目に飛び込んできたのが、この巨大な紙ロール。これがノートのページ部分!
工場の管理部部長・水野さんによると、この1ロールで約7000冊のノートができるんだとか!

その工程はというと、まず最初にページの罫線を紙の裏表に印刷。そして、印刷の状態をチェックします。透かしてみて裏表のページの罫線がピッタリと揃っていないと、商品としてはNGなんだとか!
もちろん「キャンパスノート」はピッタリと揃っていて完璧ですが、外国産のノートには結構ズレているものも多いんだとか…。使うときにはほとんど気にならないこんなところに、「キャンパスノート」のこだわりがあるのです!

次の工程は、"にじみ"のチェック!この"にじみ"に関しても「キャンパスノート」は大丈夫ですが、外国産のノートのなかには書いた線がにじんでしまうものもあるそうなんです…。

スタッフ:ここでダメな場合はもうどうしようもないですよね?
水野さん:そのようなことはほとんどないんですが、万が一のことを想定してチェックをしています。

ここでチェックをして、ちょっとでも滲んでしまうようなら、巨大紙ロールごと即返品!紙の質にも相当なこだわりを持っているんです!

続いて次の工程では、ノートを2冊分の長さにカットし、裏表紙・表表紙の順番で表紙をのせていきます。そしてここからノート作りの一番重要な作業が待っています!それが…

水野さん:ここは撮影NGなんです、すみません。

なんと撮影NG…。一体どんな作業をしている工程なのでしょうか?

水野さん:のりづけの部分なんです。

そう、ノートの背固め、"無線綴じ"の工程。ここは「キャンパスノート」最大の企業秘密なんだそうです!

その昔、ノ−トは糸で綴じられていました。そのため"糸綴じノート"のページを破ると、もう片一方のページも取れてしまっていた。

それが今では、折り曲げたページを重ねてから強力なの"のり"で背固めをしているため、ペ−ジを破いても全然へっちゃら。
この"無線綴じノート"を全国に広めたのも「コクヨ」なんだそうです!

そして、こちらが今回特別に見せてもらった「コクヨ」が無線綴じに使っている"のり"!とても粘り気がある"のり"です
この1番重要な"無線綴じ"の工程もしっかり目視でチェックし、最後の工程で2冊に切り分けたら「キャンパスノート」の完成!
1日に24万冊、年間6000万冊の「キャンパスノート」がココ滋賀県の工場作られているんです!

しかし、なぜ「コクヨといえばノート」なのか…?それにはちゃんと理由があるんです!

水野さん:和式帳簿の表紙を作るのが最初だったみたいですね。
スタッフ:表紙だけ?
水野さん:表紙だけです。

「コクヨ」の創業は1905年の大阪。最初はこのような和紙を使った帳簿の表紙のみを作る会社だったんです。その後帳簿の中のページ、さらには伝票・便箋など、ほぼ50年間は紙製品の専業メーカーだったんだそうです。
これを知ると、「コクヨといえばノート」というのも納得です!

コクヨデザインアワードでがっちり

今の「コクヨ」はノートだけではありません!「スティックのり」に「修正テープ」、「電子暗記カード」など、様々な分野の文具を生み出しています。

「コクヨ」が儲かる文具を生み出すためのキーワードは……ズバリ「際立ち」!

横田さん:他と同じではダメで、「なんとなくどこでも見るよね」という商品では、これからお客様に選んで頂けないんですよ。

そんな「他のモノより際立っていないとお客さんに選んでもらえない」…という考えから「コクヨ」が2002年に始めたスゴい企画あるんです。

それが『コクヨデザインアワード』!この『コクヨデザインアワード』は、全く異業種の外部デザイナーや専門学校生はもちろん、さらには一般のお客さんからも文具の新しい形・デザインを募集するというというもの。

受賞者にはなんと最高200万円の賞金が送られるんだとか!受賞作のうちいくつかは「コクヨ」が商品化。これがとても売れちゃう!応募した人も「コクヨ」も"がっちり"の儲かりシステムなんです!

それでは、『コクヨデザインアワード』受賞作のなかから大ヒット中の文具をいくつかご紹介します!まずは、2002年受賞作の「カドケシ」。

先が丸くなった消しゴムで小さい文字を消そうとして、消さなくてもいい他の文字も消えてしまった経験ってありますよね?
これを解決したのが「カドケシ」!この特徴的な形のおかげで、どこを使っても常に角の部分で文字を消すことができるため、小さい文字を消すのには最適!受賞翌年の2003年に発売されると1ヶ月で20万個、累計100万個以上を売り上げる大ヒット商品になっているんです!

続いては2007年受賞作の「ビートルティップ」!

昨年発売された蛍光ペン「ビートルティップ」。この「ビートルティップ」の特徴は"ペン先がカブトムシの角のようになっている"という点!この形のおかげで従来の太線はもちろん、細線もラクラク書けるように!

さらにはこんな二重線でのマーキングも可能になったんです。これだとコピーしてもマーキングで文字がつぶれることがないため、とっても見やすくて便利!今までになかった発想で今大ヒット中なんだそうです。

その他にもページを斜めに切って簡単に開くように工夫したキャンパスノート「パラクルノ」や机に置いたまま簡単に資料を綴じることができるホッチキス「たまほっち」などなど、『デザインアワード』は儲かり文具を次々と連発しているんです!

そしてスタジオには「コクヨ」のカタログも登場!

カタログに載っている商品には「×(バツ)ECO」と書かれたこんなマークがついているものも。

黒田社長: "エコバツ"と呼んでおりましてエコじゃない商品につけています。

そうなんです!社長自らの発案で「リサイクルが出来ない」など、環境に配慮が足りない商品に対して、あえて"エコバツ"マークを付けているんです!

黒田社長:でもこれは3年経ったら、カタログから全部"エコバツマーク"を取りますという宣言なんですよ

つまり、3年経っても"エコバツ"がついている商品はカタログから消えてしまう…。
社員のみなさんは「自分の担当している商品が3年後にはカタログから消える可能性もある」ということでより必死になるんだそうです!
現在、この"エコバツ"がついている商品はカタログに載っている全商品の3分の2!そのなから"エコバツ"な商品を社長が紹介してくれました。

黒田社長: "かさ"が大きすぎるんです。もっと小さくできるのに非常に大きい。これだと運搬の時にガソリンの無駄遣いになるということで"バツ"なんです。

超進化型「コクヨ」のオフィス

文具と並ぶ「コクヨ」のもう1つの柱、それは「オフィス関連商品」!
TBSリハーサル室にある机は"コクヨ製"、椅子も"コクヨ製"。と、机や椅子、ロッカーやパーテ−ションなど、「コクヨ」のオフィス関連の売り上げはなんと1382億円!しかし、「コクヨ」はただ単にオフィス家具を売りまくっているわけではないのです。
その、もう一歩先を行く儲かり戦略を広報担当の海老澤さんに伺いました。

海老澤さん:今最も力を入れているのがオフィス空間のデザインやそこで働く人たちへのワークスタイルの提案ということになります。

そう!「コクヨ」は机や椅子を売るだけではなく、まるごとオフィス空間のデザインをしたり、そのオフィスで「どう働けば仕事の効率があがるか」を提案!それが「コクヨ」の"オフィス儲かり戦略"なんです。
そんな「コクヨ」は自分の会社でスゴい実験を!そこでがっちりマンデー経済予報士見習いの水野が「スゴいことになっている」と言われる「コクヨの東京・品川オフィス」に急行!

早速オフィス内を拝見させて頂くと、緑もあって非常にオシャレな空間!さらに、ココにはスゴいシステムが導入されているんだとか!その秘密を探るべく、水野はコンピュータの前にいた社員さんにインタビュー。

水野:今何をなさってるんですか?
社員さん:朝来て、自分の席を予約しようとしているところです。
水野:え!?席ないんですか?
社員さん:席ないです。

そう、このフロアでは7割の社員さんが決まった自分の席を持っていない!いわゆる座席のフリーアドレス制を導入しています!ただし、空いている席に勝手に座るのではなく、コンピュータが席を割り当てるというシステム。

社員さん:席が自由だと仲のいい人同士だったり、部門同士で固まってしまう傾向があるんですけど、このシステムだとランダムに席を決めてくれるので、他の部門の人たちとも自然にコミュニケーションが取れるような仕組みになっています。

確かに、席を自由にすると同じチームや仲のいい人同士で集まってしまいがち…。しかし「コクヨ」のフリーアドレス制の場合、そんな心配は無用。他の部署の人たちとも交流できることがポイントなんです!

しかも席の割り当ては30分毎に最大2時間までと言う決まりが!つまり2時間たったらまた席替えをしなければならないんです。
では、一体なぜこのような面倒なシステムにしたのでしょうか?研究開発担当の植田さんに伺ってみました。

植田さん:席が2時間しか予約できませんから、2時間のなかで自分がきっちりと時間管理をして、仕事をその時間内に終わらせるという…

そうなんです!「2時間でやらなければならない!」なったら社員のみなさんも思わず頑張っちゃいます。このように社員が自ら時間管理をすることで、仕事の効率もアップするということなんだそうです!

そしてフロアの中心には太陽光を取り込んだ気持ちよさそうな空間が!さらに、フロアの照明も蛍光灯ではなくLED。このような取り組みで電気代を6割も削減することに成功したんだそうです!

さらにさらに、「ここよりさらにスゴいオフィスがあるので!」と植田さんが案内してくれたのが…

屋上にある中庭!?……と思いきや、実はここもオフィス!休憩ではなくちゃんと仕事をする場所!昨年の11月に開設された"究極の省エネ"「屋外オフィス」です!
照明がいらないから電気代もOFF、そして当然明るいうちに仕事を終わらせないといけないため残業代もかかりません!
すると、水野は"ある現場"を目撃!

水野:タバコですか?
社員さん:外ですから…。タバコを吸いながら仕事すればいくらでもしますんで!

と、愛煙家にはサイコーのオフィスなんです!
この時期はとっても気持ちいい屋外オフィス。しかし本格的な夏が来たら一体どうするんでしょう…?この問題に関して、社長の黒田さんは「水着で働くのもありなんじゃないか!」と語っていたこともあるというから驚き!

そんなユニークな社長の出社の様子を見た水野はさらにビックリ!

黒田社長:朝来て仕事を選ぶと、僕もフリーアドレスなんです。

そうなんです、なんと日によって社長の席も変わってしまうんです!そしてこの日社長の隣の席になった社員の方にお話を聞いてみると…

水野:緊張しませんか?
社員さん:最初はしました。

社長と社員が机を並べて仕事をする!まさに究極の"風通しのいい"オフィスなんです。

そんな自由な発想で、新スタイルのオフィスを提案する「コクヨ」。
これは『「コクヨ」が提案したオフィスで自ら結果を出すことで、さらに他の会社との"良い連鎖"が生まれるのではないか』という狙いを持った取り組みなんだそうです!

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