過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年6月7日放送

特集

YKK

ゲスト

吉田忠裕さん(YKK株式会社代表取締役)

番組内容

今回のがっちりマンデーは、きっと皆さんもひとつは身に付けている「ファスナー」を作っている会社「YKK」。
なんと国内シェア95%!地球上でもシェア45%と圧倒的!
ファスナーを売ってグループ年商6700億円!
そんなファスナーでがっちりな会社、YKKの儲かりのヒミツに迫ります!

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世界一のファスナー会社YKK 儲かり戦略を大公開!

年間売り上げ6700億円!国内シェア95%!全世界45%!
世界一のファスナーメーカーYKK。

いきなりですが、毎日なにげなく使っているファスナーが、なぜ開いたり、閉まったりするのかわかりますか?

まずはファスナーのお勉強。
ファスナーを構成する部品は大きく分けて3つ。

ムシ(務歯)という噛み合わせ部分と、テープという布の部分。

そして、これがスライダー、開けたり閉めたりするのに稼動する部分。
ファスナーがスイスイ稼動するヒミツは、この中にあります。

スライダーの中はY字路のトンネルになっていて、Y字に開いていたムシ同士が近づき互いに噛み合う。これがファスナーの仕組み。

そんなファスナーの誕生は今から120年前、アメリカで靴紐の代用品として発明されました。
その後、洋服やバッグにも使われ始め、世界中に広まっていったのです。

YKKの誕生は昭和9年、現社長忠裕社長のお父様、忠雄さんがファスナーの専門会社を作ったことに始まります。

昭和13年、サンエス商会から吉田工業株式会社と社名を変え、YKKと言い表すようになったのです。

当時のファスナーといえばとにかく壊れやすく、返品に継ぐ返品。
量産が困難な商品でした。

しかし、YKKは改良に改良をかさね進化させたのです!
YKKの歴史は、ファスナーを地道に改良し続けて歴史なんです!

でも〜改良と言っても昔からあまり変わってないような気も・・・
ところが!皆さんが気付かないうちに、凄く進化していたのです!

例えば、社会の窓が開いたままの人をあまり見かけなくなったのはYKKのおかげ。

これ、皆さんのジーンズに付いているファスナーですが、全く下がりません!
実はここにYKKの技術がありました!
ジーンズの引き手の部分を上にすると簡単に開きますが、引き手が下を向いていると動かないんです。

下向きの状態では、内側にある爪がムシに引っかかり、ロックが掛かる仕組み。
しかし、引き手を90度持ち上げると、爪が上がりロックが解除されスルスル動くように!

地味だけど凄いこの改良で、「ちょっとやそっとじゃYKKは開かない!」と世界中のアパレルメーカーから引っ張りだこに!

この改良によって、世界的に有名なジーンズメーカーが、伝統のボタンフライからファスナーに変える大きなきっかけになったんだとか。

そして、もうひとつはオートマチックスライダー。
オートマチックスライダーは引き手が上になっていても絶対に動かない。

ところが、引き手を持って引くとスルスル動く!

これまたスライダーの中に地味だけど凄い改良が!

引き手を持つと、浮いてる!
実はスライダー自体がスプリングの様になっており、引き手を持つと浮き上がる。
するとロックが解除される仕組みなんです!
そして、手を離すと再びロックが掛かる!

ファスナーが途中で開いちゃうことがあまりなくなったのも、YKKのおかげ。
ファスナーをつなぎとめるのに一番重要なのが、ムシ(務歯)。

少しでも誤差が生じてくると、噛み合いが悪くなり真ん中から開いちゃうんです。

YKKのファスナーは、この絶妙な曲がりが計算されているから、うまく噛み合い外れない。
一体どれくらい計算されているのか、工機事業本部 武隈清信さんによると

武隈さん:精度的にはミクロン単位で、1000分の1の精度を要します!

こちらの武隈さんは、YKKのもととなる金型作りのスペシャリスト。
手作業で金型を削り出すその精度はミクロン単位!
そんな、1000分の1ミリの誤差も見逃さない職人さんの細かい技術のおかげで、
YKKのファスナーは壊れにくいというわけ!

さらに、それだけじゃない!
金具から布まで、ファスナーに関わる全てすべてを自社で作ってる!

例えば、金具を作るとなったら、金属を仕入れて自社で作る。
布の部分を作るとなったら、糸を紡いで生地を織り、染色まですべて自社でやっちゃう!

ファスナー用に自分たちで作った布だから、よく見ると生地の織り方が内側と外側で微妙に違う。
内側の金属が付く所は、しっかり固定できるように厚く作られ、外側は、繋げるものによって生地の織り方を変えているんです。

そんなYKKの技術が結集している黒部事業所。
ファスナーに関するものはすべて作っているので、とにかく広い。

東京ドーム41個分の敷地に、ファスナー工場が、ずーーーと、ずーーーっと直線距離で500mも並んでいるんです。

工場内はファスナー製造ノウハウの塊。
そのため工場内部の撮影はカメラの位置もきっちり指定!
でも、ちょこっとだけ見せてもらったのが、ファスナー製造機。
この機械の中ではムシを布にくっ付けているそうです。

細かい部品から全てを作っているYKKですが、こだわりすぎてなんと・・・

ファスナーを作る機械も自社で作ってる!
世界中にあるYKKの工場すべてで、YKK製の機械を使っているのです。
機械を自社で作るから細かい改良にもすぐに対応できる!
だから、世界中どこでも同品質のファスナーが供給できるってわけ。

品質にこだわり抜き、今や全世界でのシェア45%!
2位以下の会社は、それぞれわずか数%ですから圧倒的No.1!
今や全世界70の国や地域で現地生産。
YKKファスナーの9割以上は海外で生産されているんです。
だから、海外赴任中の日本人社員は600人以上!なかには・・・

社員さん:私は香港と台湾、インドネシアの3カ国で通算27年になります。

この長い赴任期間にはわけが・・・
ファスナーは生活の身近にあるモノ。だからお客さんの近くで商売をする。
これがYKK海外事業の鉄則!

とにかく、その土地になじむことでニーズに素早く対応できるようになるのだとか。

こちら今度上海に初めて赴任する堀田さん。
しかし、堀田さんにはある心配事が・・・

堀田さん:言葉は全くしゃべれないです。今勉強はしているんですけど、全く分からないです。

そんな堀田さんに、海外歴27年の先輩からありがたいお言葉が・・・

先輩:大丈夫です!その気持ちだけで行ってきて下さい。

なんともざっくりなアドバイスですが、現地の言葉は現地で覚えよ!
これもYKK流なんでしょうか??

YKKが誇る最新儲かりファスナーが続々登場!

ファスナーNo.1メーカーYKK!そのスケールはとにかくでかい!
ファスナー年間生産量は200万km以上!およそ地球50周分!
現在、素材・色・用途に合わせ、ファスナーの種類はなんと20万種類以上!
そんなYKKの凄さのヒミツは、常に新しいファスナーを考えている人がいること。

こちらの中山さんが開発したのが、ストレッチファスナー!
その特徴は・・・?

伸びること!

中山さん:このように伸びるものを使うとですね、生地と一緒に追従して伸びてくれます。そして、開けた時も伸びてくれるので、これだけでも着るときに非常に心地よいんです。

普通のファスナーと比べると、こんなにも伸びちゃう!

布だけでなく、歯の部分も伸縮するのに耐久性はまったく損なっていません。
激しい動きを要求されるスポーツウエアや、競泳用の水着などに使われ大ヒット!

こちらの野崎さんが開発したのが、イージートラック。
これまでのファスナーは、先からしか繋げることが出来なかったので、冬場は手がかじかんで入りにくかった。

でも、このイージートラックは横に溝が付いているので、誰でも簡単にカチャンと入っちゃう!

野崎さん:グローブをしてても、このイージートラックだと、横からすんなり入って上げられます。

昨年発売されたばかりなのですが、スキーウエアや子供服に採用され大ヒット!

そして、技術開発センターの近藤祐司さんが今開発に勤しんでいる凄いファスナーが、形状維持ファスナー、通称・骨。

近藤さん:ファスナーが開いている状態ですと、柔らかく柔軟性のあるファスナーなんですけど、実はこれ、閉じると一直線に固まるんです。

一体、これ何に使えるのでしょうか?

近藤さん:ファスナーが硬くなるので、テントを支える事が出来ます。持ち運びをする時はファスナーを開けて折りたたみ、設営の時はファスナーを閉めたら、もう出来上がってるんです。

テントの支柱の他にも、骨折時のギブスなどファスナーに新しい利用価値が生まれると期待されているんです!

続いては、YKKの新ファスナーが登場する会議に潜入しました。
でも、製品になるには一筋縄じゃいかない!

スタッフ:どれくらいのパーセンテージで商品化されるんですか?
社員さん:5%位いったら上出来です。

この日、新しいファスナーを提案するのは若手社員の高荷さん。

高荷さんが考案したのは、形状を自由自在に変えられるファスナー、その名もスネーク!
ファスネーで襟の形をデザインできるのが売り。
で、その会議の様子は・・・

社員さん:これ商品化したら買う?
女性社員さん:私、欲しいですね。

女性社員からもなかなかの好印象!
ところが・・・

社員A:これは本当に縫製とか出来る?
社員B:先染めの糸を使っているから、その色も調べておかないといけないし
社員C:堅いところにミシンの針とかが落ちて折れちゃったらやばいよね
社員A:コストの問題もあるよね。

先輩方から次々と的確で厳しい指摘に高荷さん意気消沈・・・

高荷さん開発の新ファスナー、アイデアはいいけど縫製の仕方、コスト面でも問題ありとのことで、今回は見送りに。

社員さん:失敗しても成功せよが我々の会社ですから、どんどん失敗して、またそこから這い上がってヒット商品を出すという風にいきたいと思っています。

「失敗しても成功せよ!」
これYKKに受け継がれる言葉。
成功するまでチャレンジし続けなさいという、創業者吉田忠雄の教えなのです!

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