過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年4月19日放送

特集

不景気なのに最高益の会社

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、長澤まさみさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、不景気なのに最高益の会社の秘密に迫ります!
あなたの会社と何が違うか確かめてください!

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不況なのに過去最高益の会社!
「王将フードサービス」「日本マクドナルド」「ダイセキ環境ソリューション」

▼まず最初の最高益の会社は「王将フードサービス」
王将フードサービスは、中華レストランナンバー1チェーン!

餃子の王将の会社、創業は1967年。
2008年は41年間で一番の経常利益61億円!!

最高益のヒミツは「餃子問題」!
それは2008年問題になった冷凍餃子の食中毒事件!
餃子がウリの餃子の王将ではイメージダウンだったのでは…?
ところが!

イメージダウンどころか、逆に売上げがアップ!
実は冷凍餃子問題の後、餃子は食べたいけれどちょっと心配…という人達が結構いたんです。

そんな餃子好きのハートをがっちり掴んだのが「餃子の王将」!
安心で、美味い餃子とあってバカ売れ!
手作り餃子がピンチをチャンスに変えてくれたんです!

▼続いては、最高売上を更新した会社「日本マクドナルド」
ご存知、外食産業のキング、マック!創業は1971年。
2008年は創業から37年間、過去最高の売上5183億円!
最高売上のヒミツは「コーヒー」!
ハンバーガーじゃないの??

そこで、日本マクドナルド株式会社コーポレートリレーション本部 荻原和之さんにお聞きしました。

荻原さん:実はこの"プレミアムローストコーヒー"が去年の主役だったんです。

メガマックも売れました、クォーターパウンダーも売れました。
でも、一番売上に貢献したのはプレミアムローストコーヒー!
販売総数はなんと!1億8000万杯を突破!

でも何で、このコーヒーが最高売上げに貢献したんでしょうか?
実は2008年マクドナルドのコーヒーは完全リニューアル、コーヒー豆にこだわった本格派コーヒー!

でも、変わったのはコーヒーだけではなく店内も…

落ち着いたシックな内装、コンセントがあるのでパソコンも使えて,ビジネスマンや学生にも人気!
だから、コーヒー1杯でもお店に入っちゃう!しかも、居心地がいいからついついメニューを追加して頼んでしまうんだとか。
そうです、コーヒー効果でハンバーガーも売れたってわけ!

▼続いて最高益の会社は、「ダイセキ環境ソリューション」
建設予定地の環境調査をしているダイセキ環境ソリューション、創業は1996年。
創業以来右肩上がりで2008年の経常利益は10億円!

最高益のヒミツは「土の調査」!
でも何でこれが儲かっているのでしょうか??

それは2003年に施行された土壌汚染対策法。
ビルを建てる前に、土地が汚染されていないかどうか土壌調査が義務付けられたのです。
実は、土壌調査の需要が伸びている今、ダイセキはその調査が出来る数少ない会社なんです!

さらに、調査だけじゃなく汚染された土の浄化技術も持っている!
これがダイセキ環境ソリューション最高益のヒミツ!

不況なのに過去最高益の会社!
「カプコン」「メガネトップ」「鳥越製粉」

▼続いての最高益の会社は「カプコン」
人気ゲームソフト「バイオハザード」や「ストリートファイター」などを開発しているカプコン、創業は1983年。

25年間伸びて伸びて、2008年の経常利益はなんと148億円!

最高益のヒミツは「モンスターハンターポータブル2ndG」!
略して「モンハン」

販売数およそ300万本を誇るゲームソフト!
このソフトひとつでカプコンを最高益に導いたんです!
さらに、モンハンが遊べる「プレイステーションポータブル」、ニンテンドーDSに人気や売上げも押され気味でした。
しかし、2008年3月、モンハン効果で一時期売上が逆転したほど絶大な人気を誇っているんです!

▼続いて最高益の会社は「メガネトップ」

ヨン様でお馴染み眼鏡市場、創業は1980年。
まさかの急成長で、2008年の経常利益は過去最高の46億円!

最高益のヒミツは「18900円」!
これはあるターゲットを狙った均一価格!
それは老眼世代。

若者が使う近視用メガネは1万円以下で買えることもありますが、
老眼世代が使う遠近両用メガネは3万円以上と、どうしても高くなっちゃう…
でも、眼鏡市場は18900円ポッキリ!

しかも、20種類以上のレンズ、1200本以上のフレームの中から選べる!
だから眼鏡市場はターゲットを絞った戦略でがっちりなんです!

▼続いて最高益の会社は「鳥越製粉」!
業務用小麦粉の製造販売がお仕事の鳥越製粉、創業は1877年。
2008年は低迷期を乗り越え過去最高の31億円!

そこでヒミツを探るべく鳥越製粉株式会社 総務部 安達松樹さんにお話をうかがいました。

安達さん:これでございます!これは小麦の"ふすま"です。これで最高益です!

ふすまとは、小麦粉を作るときにいらなくなった皮の部分。
昔から家畜のエサとして使われていた「ふすま」ですが、
昨今エサの代表格であったトウモロコシが、燃料資源「バイオエタノール」に使えるとあって価格が高騰!
そこで、再注目を浴びたのが「ふすま」!
トウモロコシの代わりに「ふすま」が売れたってわけ!

不況なのに過去最高益の会社!
「エフピコ」「DeNA」「ワタミ」

▼続いて最高益の会社は、「エフピコ」

エフピコはお刺身やお弁当用など、食品トレーを作っている創業1962年の会社。
2008年は46年間で一番の経常利益88億円を記録!
しかし、食品トレーも全て石油製品、原材料の値上げで厳しかったはず!
一体どうやって最高益を更新することができたのでしょうか?

そこで、株式会社エフピコ 小松安弘社長にそのヒミツを伺いました。

小松社長:(最高益のヒミツは)トレーの軽重化です!

ただでさえ軽いトレーを、どの様に軽くしたんでしょうか?
そこで、エフピコの開発室を訪ねてみました。
迎えてくれたのは、株式会社エフピコ 環境対策室 松尾和則さん

そして、松尾さんが取り出したのは新型トレーと旧型トレー。
それを実際に量ってみると…

全く同じ大きさなのに、新型トレーは3.5g、旧型トレーは5.3gと2gほど軽い!

松尾さん:2gも軽いのは奇跡ですよね!?仕入れる原料がそれだけ少ないわけだから、その分利益に繋がっていくんです!

原料が少ないのに何故トレーが小さくならないのでしょうか?

それは発泡スチロールを、従来の3倍膨らませていたから!
だから石油の量が少しで済むんです!

さらにもう一つ最高益のヒミツが…

それはトレーの縁の形を改良し、角度を広げたこと、
縁の角度を広げることにより、重ねた時に隙間が出来にくい!

だから、同じ枚数を重ねて比べると新型の方が断然コンパクト!
これによるメリットは?

松尾さん:コンパクトになった分だけ輸送コストは掛からない!それがまた収益に繋がる!

原材料の石油を減らし軽量化!運搬コストも抑えることに成功!
この「軽量化」「形状改良」の2つがエフピコ最高益を生み出したヒミツ!

▼続いての最高益の会社は「DeNA」
「DeNA」とは、携帯に無料ゲームを配信しているモバゲータウン、
通称「モバゲー」を運営している会社、創業は1996年。
2008年の経常利益はなんと!146億円!

そんな「DeNA」の最高益のヒミツは、「年齢引き上げ戦略」!
これまでモバゲーを使っていた世代は約7割が10代!

しかし2008年ニュースや、乗換案内、天気予報など、大人向けのメニューを強化!
すると、2006年まで60万人だった20代以上の会員数が、2008年770万人に急増!
なんと3年間で13倍に!!

全体の数も200万人から1200万人に!
DeNA最高益のヒミツは、この年齢引き上げ戦略にあったのです!

▼続いて最高益の会社は「ワタミ」

居酒屋を中心とした外食チェーン店の「ワタミ」
創業は1984年、24年間ものすごい右肩上がりで2008年の経常利益は63億円!

そこで、最高益のヒミツをワタミ株式会社 執行役員PR・IRグループ長 中川直洋さんにお話を伺いました。

中川さん:最高益を更新するという中では、介護事業の利益がしっかり乗ってきています!

ワタミ最高益のヒミツは「介護事業」!

一般的な介護施設の平均入居率は約80%ですが、ワタミの介護施設はなんと93%!
人気のヒミツは介護食!
お年寄りにあった介護食って、味気なかったり美味しくなかったり…
でも、ワタミの介護食は外食事業で得たノウハウで、見た目はもちろん、味が抜群に良いと大好評!
この料理の美味さがワタミ最高益のヒミツだったのです!

不況なのに過去最高益の会社!
「スギ薬局」「ハマキョウレックス」「サントリー」

▼続いて最高益の会社は、「スギ薬局」
創業は1976年。2008年の経常利益は32年間で過去最高の117億円!!
スギ薬局と聞いて皆さんご存じないかもしれませんが、愛知県ではマツモトキヨシは10店舗、スギ薬局はその20倍、219店舗!
愛知県では断然スギ薬局のほうが有名なのです!

でも、どうして愛知県の薬局が最高益を更新できたんでしょうか?
そのヒミツはお店の中にありました!

一見、普通のドラッグストアーと一緒ですが、店内には「処方せん」の文字が!

つまり、スギ薬局最高益のヒミツは「調剤薬局」!

なぜヒミツなのかというと、国がススメている医薬分業がミソ!
昔は病院でお薬を貰っていましたが、今ではお医者さんが書いた処方せんを持って、
薬剤師のいる薬局に行かないと貰えなくなったのです。

愛知県は高齢者の数が全国で4位と、お年寄りが多い場所。
だから普通のドラッグストアーではなく、お年寄りが行くのは薬剤師が居るスギ薬局なんです!

▼続いて最高益の会社は、「ハマキョウレックス」
いま需要が伸びている通信販売。そんな通販会社の商品を代わって配送しているのが、
ハマキョウレックス!
創業は1971年、これまで山あり谷ありでしたが、2008年の経常利益は40億円!

そんなハマキョウレックス最高益のヒミツを、
株式会社ハマキョウレックス 大須賀正孝会長に伺いました。

大須賀会長:いかにムダを無くすかが基本です!

ハマキョウレックス最高益のヒミツは「ムダを無くす」!

モノを売って儲ける事ができない配送業。
配送業の収益を左右するのは、9割以上が人件費。
しかも、その作業内容はほとんど手作業。
だから運搬システムをいかに効率良くし、ムダを無くすかがカギとなるのです!

特に通販商品は、その日によって配送する数や種類が全く違う!

人気商品の受注が増えれば仕事量も増えますが、日が変われば違うグループが忙しくなる場合も…だから忙しいグループには人を多く、楽なグループには人を少なく、毎日効率よく人員配置することで、全体の人数をうまく減らしているんです。

当たり前のようですが、このムダの無い配置が最高益の最大のポイント!

▼続いて最高益の会社は、「サントリー」
ウヰスキーやビールなどの大手飲料メーカー!
創業は1899年、創業から100年以上で、2008年は一番の儲け792億円!

その最高益のヒミツを、サントリー株式会社 ビール事業部の山口昌利さんに伺いました。

山口さん:ビール事業としましては、参入46年目で初めて黒字を達成しました!

初めての黒字?

ということで、サントリー最高益のヒミツは、「ビール事業で初の黒字」!

サントリーのビール事業は、1963年の参入から45年間ずーーーっと赤字!
厳しいビール業界の中で、なかなか大ヒット商品に恵まれなかったのです。
そんなサントリーに念願の超大ヒット商品が誕生!

それが、ザ・プレミアムモルツ!そして、金麦!
ダブルで大ヒット!
さらに2008年の夏、原料の高騰で、一斉に値上げしたライバルメーカー!
しかし、サントリーだけが、据え置き価格で大勝負に!

この戦略が功を奏し、46年目にして初の黒字を達成!

国内シェアも万年4位から悲願の3位の座を獲得!!

まさにがっちりです!

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