過去の放送内容
2008年12月14日放送
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特集
あなたの会社のNo.1パート・アルバイト
ゲスト
森永卓郎さん(経済アナリスト)、ハリセンボン(近藤春菜さん、箕輪はるかさん)
番組内容
今日のがっちりマンデーは、大好評企画第5弾あなたの会社のNo.1社員…ではなく、特別企画「あなたの会社のNo.1パート・アルバイト」!
現在、企業に勤める全労働者の中でパート・アルバイト・派遣といった非正社員の占める割合は37.8%!
なんと全体のおよそ4割がパートやアルバイトとして働いていることをご存知でしたか?
日本経済を支えているのは社長でも社員でもない、パート・アルバイトだったのです!
番組でリサーチしたところ、とんでもないスゴ技を持ったパート・アルバイトがいました!
クルーでがっちり
あなたの会社のNo.1パート・アルバイト。
そこで、日本一アルバイトの多い会社"日本マクドナルド"にやってきました!
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マクドナルドでは、店舗で働くアルバイトのことを"クルー"と呼んでいて、全国で計15万人ものクルーが働いています。
そんな15万人のクルーの頂点に立つのがこの8人!
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それを決めるのが、マクドナルドで年に1回行われているAJCC(オールジャパンクルーコンテスト)。
カウンター接客・ミートパティの焼き方・ハンバーガーの組み立てなど、部門別にその技を競い合います!
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そして、最優秀と認められたマクドナルドチャンピオンクルーの8人は、今年の夏に北京オリンピックへ揃って出張しました!
選手村・プレスセンターの特別店舗で、まさにニッポン代表クルーとして腕を振るったのです。
今回は、8人の中から3人のクルーのお仕事ぶりを拝見させて頂きました!
1人目は、さいたま市内のマクドナルドで働いている古池大介さん。
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古池さん:私はポテト部門で選ばれました!
古池さんの得意技はポテト作り!この鮮やかな手さばきをご覧下さい!
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古池さん:僕のポテトが一番おいしいと思います!
マクドナルドのポテトの塩加減にはマニュアルはあるものの、実は各店舗の担当者によって微妙に差があるのだとか。
古池さんの塩加減はよく見ると、マクドナルドの「M」の字に塩を振っていました!
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同僚のクルーの方:同じ量のポテトを何回作っても(同じ量で)盛り付けられるのがスゴイと思います!
同じ量のポテトを盛り付けられるということで、早速やって頂きました!
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ポテトMサイズの目安は143g…なんとピッタリお見事!2回目もまたもピッタリ143g…さすがポテトの達人!
古池さんは、この先マクドナルドに就職して正社員になるかどうかを真剣に悩んでいるそうです!
もしかしたら、彼のポテトを食べられるのは今だけかもしれませんよ!
2人目は、渋谷区のマクドナルドで働いているツェンドアユシ・ドルゴルマアさん。彼女の担当ポジションは…
ドンゴルマアさん:私はバンズを焼く部門で選ばれました!
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ドンゴルマアさんは、モンゴルからの留学生。
バンズを焼く部門で、並居る日本人を押しのけ、見事チャンピオンクルーに選ばれたのです!
彼女のスゴイところは、その手際の良さ!
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Q:日頃から気にかけていることは何ですか?
ドンゴルマアさん:誰よりも早くバンズを焼けることと、正確でおいしいハンバーガーを届けることです。
マックには三種類の基本バンズがあり、焼くタイプと蒸すタイプに分かれています。
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また、ラッピングの紙もメニューごとに別々になっています。
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ディスプレイに表示された注文をいかに効率よくさばいていくかがドンゴルマアさんの腕の見せどころ!
でも、どうやってこの早業を身につけたのでしょうか?
ドンゴルマアさん:日々の努力もあって成長したと思います。
納得!そんなドンゴルマアさんの夢は…
ドンゴルマアさん:モンゴルでマクドナルドを開くことです!
Q:モンゴルにはマクドナルド無いんですか?
ドンゴルマアさん:今のところはマクドナルドはありません。
日本マクドナルドの原田社長、そのときはよろしくお願いしますよ!
最後の3人目は、新宿区のマクドナルドで働いている羽中田美紀さん。
羽中田さん:私がカウンター部門で優勝しました!
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マクドナルドのスマイルNo.1!
白い歯の印象的な羽中田さん!
それでは、そのスマイル接客を拝見させて頂きました!
いつ見ても、どんな時でもスマイル!
そして、背筋がピンと伸びています!
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同僚のクルー:羽中田さんのところにはいつもお客さんが並びます。ファンのお客さんもいらっしゃるみたいです。
この笑顔見たさに毎日来るお客さんもいるのだとか!
でも、スマイル0円のファンが後を絶たないとは言え、ストレスも溜まるのでは?
羽中田さん:嫌なことがあると、さらに笑顔になろうと思うんですよ。そうすると、自分がその嫌なことを忘れていくんですよ。
ステキです!マクドナルドの儲かりを支えているのはクルー(アルバイト)の匠の技だったのです!
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マクドナルドのクルーはスマイル0円でがっちり!
勤続25年!熟練パートさんでがっちり
勤続25年!熟練パートさんでがっちり
続いてやってきたのは、栃木県を中心に300店舗をチェーン展開するクリーニング店の不二ドライ。こちらの本社工場では従業員55人の内、8割をパートさんが占めています!
Q:このクリーニング工場にすごいパートさんがいると伺ったのですが?
小堀正弘工場長(不二ドライ生産部):すごいパートさんがうちには居りまして、会社にパートで入って25年になったNo.1といっても過言ではないパートさんが居ります。
なんとパート歴25年!
小堀工場長:うちのNo.1パートの加藤良子さんです!
ピンクがお似合いの加藤良子さん。
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Q:No.1パートって言われてますよ?
加藤さん:(No.1パートなんて)ウソですよ!
加藤さんの担当は、ワイシャツの仕上げ!
襟・袖・ボディ・たたみという流れですが、加藤さんの何がスゴイのでしょうか?
同僚の方に聞いてみました。
同僚の方:速いです!枚数・生産性が上がります。
それでは、ワイシャツクリーニングの最終工程が"たたみ作業"で、その速さの違いを見せて頂きましょう!
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ご覧の通り、流れるような手さばきで加藤さんはあっという間に完了!
はやくも2枚目に入りました。すべての動作にムダがなく、一発で決めるから決してシワにならない!
この早さで、普通のパートさんの2倍近い量を1人でこなしてしまうのだとか!
そんな加藤さんを、頼もしげに見守っているのが、不二ドライの岡崎善胤社長。
岡崎社長:長年やって頂いているので正確で速い!グループでやるときはリーダーみたいなかたちやっていますね。もう欠かせない人材です!
フルタイム・週36時間働く加藤さんの時給は…ここだけの話、他の人より100円程高い860円!
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不二ドライはパートさんのスゴイ技でがっちり!
▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:もう少し時給が高くても良いと思うんですけど?
森永さん:そこが海外と日本の違いなんですよ。海外は「働いたんだから、その分くれなかったら働かないよ」とすぐなってしまうんですが、日本人は真面目なので他より少し100円時給が高いだけでもやる気になるんです。
進藤さん:不二ドライの加藤さんはそれだけではなくて、他人よりも30分早く来て、すべての機械のスイッチを入れて準備もなさるそうです。その間は無給なんですって。ご自身の意思で来ているそうです。
森永さん:日本が戦後の焼け跡から立ち直ったのは、あのような加藤さんみたいな人がいるから日本は経済的にも強くなったんですよ。
森永さん:日本のパート・アルバイトの方の特徴というのは、海外は仕事が全部細かく区分されていてそこしかしないんです。例えば、パンを焼く仕事の人は絶対に掃除はしないんですよ。だけど、日本の人はちょっとゴミに気が付いたら掃除するじゃないですか。そこが日本人のすごく優秀なところなんです。
社内資格制度でがっちり
茨城県を中心に133店舗を展開している地域最大のスーパーチェーン、KASUMI。
スーパーといえば、パートさんがいっぱい!
杉山真也アナウンサー:本日がっちりマンデーにデビューしましたTBS入社2年目の杉山真也です。私、月曜の深夜にざっくりマンデーという番組でMCをやらせて頂いているわけなんですが、今回初めてのロケということでざっくり…がっちりリポートしたいと思います!
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気合い十分の杉山アナがやってきたのは、カスミ鮎川店。
このチェーンが2005年から導入しているのが、店舗従業員の社内資格制度。
レジ・鮮魚・惣菜と3つの部門に分かれていて、社員もパートも関係なく部門ごとにその技術を3級から1級まで厳しく審査されるのです。
杉山アナ:あなたが鮮魚1級の鈴木さんですか?
パートでも鮮魚1級の鈴木恵美さん!
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杉山:ざっくり言うと1級とはどんな資格ですか?
鈴木さん:う〜ん…
それではざっくりと説明しましょう!
鮮魚部門では、制限時間内にいかに早く美しく魚がさばけるかが審査されます。
1級合格者は鮮魚担当1152名のうち、たったの13名という狭き門なのです。
一方、惣菜(デリカ)部門の1級を持っているのが、カスミ東大沼店の菊地麻衣子さん。
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お弁当や惣菜を早く美しくおいしく作れるスペシャリストなのです!
でも、どうしてパートさんが資格試験を受けるのでしょうか?
菊地さん:(資格に合格すると)時給も上がるので。
3級に合格すると1時間30円、2級に合格すると60円、そして1級に合格すると120円も時給がUPする!ただし…
菊地さん:1年しか有効期限がないので、また1年後に試験を受けて、受からないと時給が下がっちゃうんです。
次の年の試験で2級や3級に落ちる可能性もあるのだとか!
お待たせしました!鮮魚1級の鈴木さんの技、じっくり見させて頂きましょう!
イナダの頭を一気に落としたら、この見事な包丁あばきで、あっという間に三枚に下ろす。
飾り包丁を入れてから、お刺身に!確かに速い!
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鈴木さん:15歳のときから鮮魚はやっています!中卒で入りました。
10代の半ばから、見様見まねで身につけた職人技!
でも、どのくらいスゴイのか少しわかりづらいので、映画化されたコミック『築地魚河岸三代目』の監修を務めている、魚のことを知り尽くしている築地「千秋」ご主人の小川貢一さんに鈴木さんのVTRを見てもらいました。
小川さん:非常にスピード感があってリズミカルで思い切りがいいです。魚を長く触っていると傷んでしまいますから、魚を決して傷めていないということは分かりますね。うちの若い衆よりも上手いんじゃないかな。
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大絶賛!このスピードが、お刺身の鮮度を落とさない鮮魚1級のスゴ技だったのです!
杉山アナ:相当のお魚好きですね?
鈴木さん:いや、お魚は好きじゃないんです。全然食べられません。
さばくのは1級でも食べるのは全くダメなのだとか。
杉山アナ:店長、鈴木さんの働きぶりはいかがですか?
黒沢晃店長:うちのお店ではピカイチです!今は鮮魚全体が厳しいのですが、お刺身だけはずっと伸びているんです。これもみんな鈴木さんのおかげだと思っています!
近隣のスーパーと比べても、鮮魚コーナーの売り上げはダントツのNo.1なのです!これもすべて鈴木さんのおかげ!
手先の器用さでがっちり
埼玉県川越市にある大星電機株式会社。
小さいながらも業界では知る人ぞ知る、様々な自動化ラインのための制御盤を作る電機メーカーなのです!この会社の工場にスゴイ人がいると聞いてやってきました。
横山健二工場長(大星電機取締役):いますよ!横田のことですね!
この方が、横田みのりさん!
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なんだか、とても細かい作業をしているようです。
Q:何を作っているんですか?
横田さん:宇宙ステーション用の搭載ハーネスを製作しています。宇宙空間で実験を行う時に、その実験装置を動かすための電線です。
横田さんが作っているのは、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の中で使われる特殊な電線!
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横田さん:宇宙に飛んでしまったら手直しには行けないので、その面でやり直しは一切利きません。
そのやり直しの利かない作業が実に細かい!
剥いた後に残った被覆に残ったケバを特殊なニッパーを使って丁寧に取り除く!
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少しでもケバが残っていると、マシーントラブルの可能性が!
しかも、銅線にちょっとでもキズをつけたら即アウト!
ご覧下さい!たった15秒でキレイすっきり!
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横山工場長:作業の速さ・きれいさ・確実さ、ずば抜けていると思います!やっぱりモノ作りが好きじゃないと出来ないと思うんです。
横田さん:モノ作りは特に好きではなかったんですけど…
実は、横田さんは以前まで服の販売員をやっていて、パートとして大星電機に入社。
その後、手先の器用さが買われて正社員になったのだとか!
この会社では、まずパートとして採用した後に、才能のある人材を見極めて正社員にする方針をとっているのです。
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ところで、作業中とっても印象的だったのは足の状態。
横田さん、さすがです!他の方、ごめんなさい!
大星電機はパートさんを大きく育ててがっちり!
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▼スタジオにてお話を伺いました。
進藤:(パート・アルバイトの方は)皆さん責任感はあるけれども、控えめな方が共通して多いと思いましたね。
加藤:今日は色々なパート・アルバイトの方見てきましたけども、やっぱり全員心の根が良さそうな人ばかりでしたよね。
進藤:これからがっちり儲かるパート・アルバイトは何ですか?
森永さん:それは、着物を着るパート・アルバイトです。和風レストランとか着物を着るところの方が料金がやや高くて高級ですよね。そういうところで、着付けの先生無しに自分で着物が着られると、特殊な技術を持っている人は高く評価されるんです。
加藤:1個なにか技術が元々あると良いということですね!