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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2008年12月7日放送

特集

イー・モバイル

ゲスト

イー・モバイル(株) 千本倖生 代表取締役会長兼CEO

番組内容

ケータイの会社といえば…docomo、au、SoftBank!
この3社がしのぎを削っていますが、実は昨年、新しいケータイ会社が誕生しました。
それが、イー・モバイル!サービス開始時から注目度は高く、お店には長蛇の列!
スタートから2年足らずで契約数90万件を突破!

でも、イー・モバイルといわれても知らない人いますよね?
イー・モバイルは、携帯電話やスマートフォンを扱いつつも、その中でもダントツの稼ぎ頭がノートパソコンの横に付いているデータカード・データスティック!
パソコンにカチャッと差し込むだけでインターネットに接続できる!
イー・モバイルは、とにかくはやい・安い!
今年度の売上は500億円に迫る急成長の会社なのです。

そんなイー・モバイルの創業者が千本倖生会長。
スタジオには60代で新しいケータイ会社をつくったパワフルな千本会長が登場。
イー・モバイル急成長のヒミツに迫ります!

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日本の通信業界のカリスマ

2007年3月ケータイ業界に新たに参入したイー・モバイル。
還暦を過ぎてこの会社を立ち上げたのが千本倖生会長。

人呼んで、日本の通信業界のカリスマ!
そんな千本会長、元々はNTTの社員でした。
ところが、海外と比べて格段に高いNTTの市外通話料金に疑問を抱く…"僕がやったら通話料金を安くできるのに!"と、NTTを退社!

そして1984年、DDIを設立し市外通話料金の大幅値下げに成功しました!

日本の長距離電話料金(※平日3分間)を比較すると、NTTだけの時代では400円だったのに対して、現在では20〜30円になりました!
つまり、長距離電話を現在安く使えるのは、すべて千本会長のおかげ!

次に、世の中がケータイ電話に突入すると…

"ケータイ料金が高すぎる!僕がやれば安くできるのに!"

そこで、DDIポケットを設立 。
低価格の新ケータイ"PHS"を日本中に広めたのです。

そして、次に到来したのはインターネット時代…

"日本のインターネット通信は高くて・遅い!僕がやればもっと安く・はやくできるのに!"

そこで、1999年にイー・アクセスを設立。
海外では既に主流だった安くて・はやいADSLという通信方式を国内に導入!
すると、日本のインターネットは安くてはやくなりました!

そして、近年はノートパソコンを使って屋外でもインターネットをする時代になりました!
そこでも、

"日本の無線インターネット通信は高くて遅い!
僕がやればもっともっと安く・はやくできるのに!"

そこで、2007年に誕生したのがイー・モバイル。

固定電話・携帯電話・ADSL・無線ネット通信と、千本会長は日本の通信業界に風穴を次々にあけてきた人物だったのです!

はやい・安い・うまい

そんな会長がつくったイー・モバイル急成長のキーワードは「はやい・安い・うまい」!このフレーズどこかで聞いたことあるような…

まずは、イー・モバイルを使っているビジネスマンに話を聞いてみました!

ビジネスマンの方:ここのところ使っていて手放せないです!つなげっぱなしにしても非常に安いです。

イー・モバイル急成長のヒミツ、まずは"安い"!そのデータ通信の安さのヒミツを探りに、本社を直撃!まず向かったのはモチロン、千本会長のもと!

コチラが千本会長のお部屋ですが、ちょっと殺風景ですね…

千本会長:会長室はよっぽど機密なことを話す以外はいらないから、コレで十分ですよ!ムダ!1円の節約は1円の利益ですからね!

「1円の節約は1円の利益」これは会長が今思いつきで言ったものではありません!
この格言は、イー・モバイルの大切なお言葉。

だから、皆さんの社員証の裏にはこの格言が書いてありました!
通信業界の最先端にいる人にはあまりに似つかわしくはありませんが、皆さんちゃんと持っています!

社員では1円の利益の為、コピーだって節約!1枚16円もするカラーコピーは社内用では禁止!

Q:カラーコピーくらいはいいんじゃないですか?
千本会長:カラーコピーは社内でいらないじゃないですか!社内で使うのはわら半紙に白黒で十分!1円大切ですね!1円の感覚を無くすとビジネスはバブルになります!全社員が1円2円3円ということに対して神経を使う。1円節約したら1円利益増えるじゃないですか!

なので、社内では…

社員の方:コピーする時も1枚1枚コピーするのではなく裏表を必ず使え、1枚で4分割すれば1枚で8ページ分コピーできるだろと、こういうところは大事にしろと言われています。

普通なら8枚使うコピーも、4分割の両面印刷で1枚で済ます!
これだけで7枚分の計16円(1枚分2.3円)の節約!
100人に配ると考えると、1600円以上の節約になるのです!

そんな節約精神はまだまだあった!
とあるビルの屋上へやって来ると、ここには電波を受信するアンテナと電波を中継する基地局がありました。

他社の基地局と比べてみると、イー・モバイルのはこんなに小さい!
部品のひとつひとつを1円の節約にこだわり徹底的にチェックした結果、大きさは他社の10分の1、お値段は10分の1以下、それでいて性能は従来以上!
とても小さいから設置工事のコストも節約できる。

とても安いから次々と数を増やせる。
創業からたった2年で日本全国85%を既にカバーしているのです!

こちらでもやっぱり、「1円の節約は1円の利益」!

はやい・安い・うまい

イー・モバイル急成長のヒミツ、続いては"はやい"!

イー・モバイルのはやさを他社のものと比べてみると、イーモバイルの圧勝!
でも、なぜこんなにネット通信を早くできたのでしょうか?
その理由は、皆さんが持っているケータイとの電波の仕組みの違い。

日本のケータイ電波は、通話をするのに優れた電波。
その電波を使ってメールや写真などのデータを通信しているので、通信速度が遅い。

しかし、イー・モバイルが使っている電波は通話をするよりもデータ通信に優れた電波なのです。
だからイー・モバイルは、はやい!

そんなはやさのヒミツは社内にも…会長が向かったのは会議室。
集まっているのは営業担当者、会議内容は企業秘密のため撮影禁止ですが、わずか15分で会議終了!
イー・モバイルは会議のスピードもはやい!

Q:もう会議終わったんですか?
千本会長:すぐ次のアクションを起こさないといけないから!ともかくリアルタイムで話を聞いていく!また夜に聞いたりとかね!スピード!

イー・モバイル流会議は、「時間は短く・小刻み」!
1日に同じ部署で何回も会議をすることもあるそうです。

はやさにこだわる会長は、なにしろ歩くのもはやい!どこへ行くにもとにかくはやい!
1秒の節約はいくらの利益になるんですか?

Q:ひょっとして、会長せっかちですか?
千本会長:せっかち!1秒でも惜しい!次のお客さん待ってますから!

会長のせっかちな性格も、イー・モバイルのはやさのヒミツかも?

はやい・安い・うまい

イー・モバイル急成長のヒミツ、最後は"うまい"!
何がうまいかというと…交渉がうまい!

今では契約数90万件のイー・モバイルですが、総契約件数1億のケータイ業界ではまだまだ新参者…
大手メーカーと取引するのは難しい!

そこで、イー・モバイルは千本会長自らメーカートップに直談判!
この日も、取引先である日本エリクソン(株)のフレドリック・アラタロ社長と交渉!

会長は英語で直接交渉!日本エリクソンの社長に千本会長について聞いてみると…

フレドリック社長:タフなネゴシエーター(交渉人)かって?もちろん!一緒に交渉のテーブルにつくのがとても楽しいよ!ディスカウントって千本は言うけど、当社の商品の価値を認めてくれているって事だからね。ホントにナイスなディスカッションだよ!

Q:ハードなネゴシエーターだと…

千本会長:ウチは優しい日本人みたいに「あぁそう」というネゴシエーター(交渉人)じゃなくて、タフなネゴシエーターですよ!やっぱりグローバルにはタフですよ!1円でも安く買わなきゃいけないから!

千本会長のウマい交渉術で、他社にはない新商品が続々と登場しているのです!

はやい・安い・うまい!これこそ、イー・モバイル急成長のヒミツでした!

▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:会長の歴史を見てきて、最初NTTにいたらNTTで出世しようと思いませんでしたか?

千本会長:NTTにいたら50歳位までは幸せかもしれない。だけど、それは自分達でつくった会社じゃない。

加藤:でも、60歳超えてたら失敗が怖いとか思いませんでしたか?

千本会長:やっぱり世界を見ることですよね。世界の動きの中で日本だけが遅れている。KDDIのときも、今のウィルコムのときもそうだし。

加藤:なんで遅れていたんですか?日本が1番はやくて良いと思いませんでしたか?

千本会長:とんでもない!20年前に独占だったり、競争が無かったり、新しいアイディアがなかったり、それを一旦アメリカやヨーロッパへ行って見てみたら物凄く良いサービスがあった!そういうのを常に見ていかないとダメ!日本のメーカーの端末は、ひとつひとつ見たらすごい技術の塊です。ところが、世界でマーケットシェア何%ありますか?全部集めたって6〜7%でしょう。韓国のサムスンは世界の 20%以上を持っている。

加藤:どうして日本のメーカーはサムスンに勝てないんですか?

千本会長:サムスンは世界を見て世界に売っているから!日本のケータイメーカーは自動車と違って世界を見ていない!自動車は世界を見てるでしょ?だから、いくら技術が良くても、世界で使えないような技術というのは勝てない!

加藤:世界基準のものにできるんですか?

千本会長:今僕らがやっているものが世界標準のものです!世界からも入ってくれる!世界から入って来ることを恐れちゃダメなんです!世界へ出て行くことを考えなきゃ!

100円パソコン儲かりのヒミツ

千本会長行きつけの場所があると聞き、密着取材!

こちらが会長が使う移動車、高級外車かと思いきや、なんと国産ワンボックス!
車に乗り込むと、すぐにノートパソコンを開けてメールをチェック!
会長にとって、黒塗りの高級外車はムダ!
1円の節約は1円の利益ということで選んだのが、車内でも打ち合わせができる国産ワンボックス!

そして、30分の移動で到着したのは、郊外の家電量販店!
週に数回こうしたお店を視察しに回っているのです。
イー・モバイルの売り場をチェック!

次に、会長はライバル会社のコーナーもチェック!

Q:それはライバル商品なのでは?
千本会長:ライバルというかこういうのは秋葉原と一緒で店が一つだけあってもダメなの!だから、同じようなものがたくさんあると、全部売れやすいよね!

次に向かったのは、パソコンコーナー!実は、現在のイー・モバイルの目玉商品がコレ!

小型パソコンとイー・モバイル端末のセット!
これがバカ売れ!値段を見ると5万円のパソコンが、9980円!安い!

こちらのパソコンに至っては、39800円のパソコンが100円!?

Q:100円で売ったら儲からないんじゃないですか?
千本会長:きっちり儲かります!ちゃんと儲かります!

千本会長!ぜひ、100円パソコンの儲かる仕組みをスタジオで教えて下さいね!

千本会長:ドコモさんのしっかりしてますよね。これは何が良いワケ?

この後もスケジュールがビッシリなのに、なかなか売り場から離れようとしません!
千本会長はよっぽど機械に詳しいのですね?
イー・モバイルの阿部基成副社長に伺ってみると…

Q:会長は機械とか詳しいんですか?

阿部副社長:そこまではあまり詳しくないですね。通信は元々ずっとやってらっしゃるので詳しいのですが、ただ機械はそうでもない。たぶん、コレ流すなって言われると思うんですけど、「電話帳更新しとけ」って秘書にこんな感じですから。これ流しちゃダメですよ!ホントに!見せてもダメですよ!

副社長スミマセン!会長に見せてしまいました!

▼スタジオにてお話を伺いました。
進藤:それにしても気になるのが100円パソコンなんですけど、本当に儲かるんですか?

千本会長:儲かります!儲からないビジネスはやっちゃいけない!

加藤:100円で儲かる仕組みをわかりやすく説明して頂いてもいいですか?

千本会長:100円のパソコン自体は5万円とかしますよね?それに、イー・モバイルのデータカードを一緒に買ってもらう。データカードっていうのは、今はイー・モバイルが1番はやくて1番安いんですよ!その1番はやくて1番安い料金のものに少し料金を上乗せして毎月料金を貰う。そして2年の契約でやりますから、2年間でこのパソコンのコストを回収するということです。

進藤:でも、料金に上乗せというと少し高いのかなと思いがちですけど、それでも他の会社より安いんですよね。

加藤:次に何やりたいですか?

千本会長:次?次はもう死んでるでしょうね。それはわからないですけどね。

加藤:見極めのポイントはどうですか?会長はずっと成功してきてるじゃないですか。

千本会長:いや、成功してないですよ。やっぱり、いっぱい失敗してますよ。だけど、そのときに失敗したことが、次のときにすごいラッキーな事として経験で返ってくることがあるんですよね。だから、番組を観ている若い人たちに言いたいのは、人生ですごい失敗をするじゃないですか、そのときに失敗したということをもう100%ダメだと思わないことですよね。僕らだって、かなり深刻な失敗をした。でも、その失敗をしたことが5年7年経ってみて、あのときの失敗が実は今の成功のきっかけだったとわかる。繋がっているんです。だから、失敗したときのネガティブことだけを見て人生を生きちゃダメですよ。もうダメだと思って自暴自棄なことをしちゃいけない。失敗しても諦めず、とにかく耐えるんです!

進藤:最後に、千本流上手なお金の集め方を教えて下さい!

千本会長:僕らみたいに何千億というお金を集めて巨大ベンチャーをつくろうと思うと、いくつか大事しなきゃいけないことがある。1つ目は、ビジネスは周到に準備をする!要するに、簡単にお金ってなかなか出してくれませんから、何度も実際ビジネスをやっていることを自分でイメージできるようになるまで細かく「何年何ヵ月後にはこうなる!」という準備を徹底的にする!2つ目は、お金には"時"があるんです。2年前には数千億集められても、今集めようとしても出来ませんよね?もし、あの時に少しずつ資金を集めようとしていたら、今うちの会社は倒産してますよ。つい最近、本を出したんだけど、これが大変な困難と失敗の記録なんですよね。

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