過去の放送内容
2008年10月5日放送
特集
外国人ビジネス
ゲスト
森永卓郎さん(経済アナリスト)、小倉優子さん
番組内容
今回のテーマは"外国人ビジネス"!
昨年、日本を訪れた外国人旅行者は835万人と過去最高を記録!
彼らが日本で使ったお金は、なんと1兆4000億円!
外国人向けのビジネスは今絶好調なのです!
今回のがっちりマンデーは、世界のマネーがドンドン集まる"儲かる外国人ビジネス"のヒミツを探ります!
意外な観光スポット
こちらは東京の有楽町にある観光案内所。
近年、外国人旅行者の行きたい場所が変わってきているのだとか…
上野裕子さん(日本政府観光局観光情報センター):デパートの開店の儀式も、非常に丁寧なお辞儀をしながらお客様を開店のときに迎えられますよね。
そういったお辞儀を見たい外国人の方もいらっしゃいます。
有名な日本のラッシュアワーを体験したってことを自慢したいから、一番混雑する駅とポイントと時間を教えてって言われたことがあります。
京都や富士山といった日本観光の定番スポットから、外国人の興味は大きく変化しているのです!
そんな中、世界各国の外国人が行きたがる一風変わったツアーがあるのだとか!
その集合場所は愛知県名古屋市内。
参加するのは、ドイツ、シンガポール、オーストラリア、中国と世界各国の旅行者の皆さん。
彼らは一体どこに向かっているのか?
名古屋市内からバスで30分、目的地に到着。
入口を抜けて、外国人観光客が見たモノとは…"自動車工場"!
でも、工場見学なんて社会見学みたいで退屈そうですが…外国人の反応は?
外国人旅行者:It's amazing! It's amazing! It really is! (スゴイ!スゴイ!超スゴイ!)
大興奮!日本人には見慣れた工場も外国人にとっては珍しく見えるのです!
実はコレ、世界のトップメーカー"トヨタ"の自動車工場を見学する外国人向けのツアーなのです。
寺内光太郎さん((株)JTB中部国際旅行推進担当):おかげ様で参加者が本当に増えております!
他社さんでも工場を見学する外国人専用パッケージツアー商品はまだ無いと聞いております。
でも、なぜ自動車工場が外国人にこれほど人気なのか?
外国人旅行者:トヨタ以外にこんなツアーはないわ!
外国人旅行者:シンガポールには無いし日本だけだよ!
外国人にとって、ほとんど見ることができない日本の自動車工場。
しかも、世界トップクラス「トヨタの生産ライン」を見学できるとあって、海外の自動車ファン達が世界中から集まってくるのです。
だから、ツアー客の視線は真剣そのもの!
ベルトコンベアーでドアを運んでいるだけなのに、行列ができます!
単なる展示物のエンジンにも興味津々!
このツアー、トヨタの工場と博物館を見学して8900円!お食事付きです!
続いては、外国人買い物客が急増している新宿タカシマヤ。
その為、正面玄関では英語・ドイツ語・中国語・韓国語の通訳スタッフがお出迎え!
中でも大忙しなのは、こちら中国語通訳スタッフのヤン・ユウジェさん。
ヤンさん:私が接客したときは300万円お買い上げしたお客様がいらっしゃいました。
ワニの皮製バッグをお買い上げされていました。
ワニのバッグ、300万円のお買い物!?
今や百貨店にとって中国人のお客さんは上得意様!
中国人客の1回の購入額はなんと平均6万円と、日本人の10倍にもなります!
そんな中国人客のおよそ9割が持っているモノが"銀聯カード"!
これが中国人のお買い物パワーの源、銀聯カード。
中国人のお客さんは皆さん持っています!
Q:一体、銀聯カードって何ですか?
ヤンさん:クレジットカードは限度額がございますのでそれまでしか使えないのですが、銀聯カードですと銀行にどれくらいの貯金があれば、どれくらいでも使えるカードなので、すごく儲かりカードなんです!
海外でたくさん買い物をしたい中国人にとってうれしいのが、銀聯カード!
実は中国では、現金はおよそ55万円までしか海外へ持ち出すことができません!
クレジットカードで買い物をしても限度額がある!
でも、この銀聯カードを使えば銀行の貯金残高の範囲ならいくらでも支払えます!
だから、お金持ち中国人にとっては高額商品をドンドン買える超便利な儲かりカードなのです。
そんな銀聯カードを持つ中国人観光客に買ったものを見せて頂きました。
中国人観光客:たいしたモノ買ってないですよ、5万円のマフラーよ!
予算オーバーしてるけど銀聯カードがあるから平気よ!
おそるべし!中国人の銀聯パワー!
外国人観光客の間で大人気のお土産
今、外国人観光客の間で大人気のお土産があります!
そんな人気のお土産を作っているのは埼玉県八潮市にある文具メーカーのイワコー。
一体どんなモノなのでしょうか?
Q:こちらにすごく外国人に売れている商品があると聞いたのですが?
岩沢善和さん((株)イワコー代表取締役社長):消しゴムなんです!生産が間に合わないんです!
消しゴムが外国人に人気なの?一体どんな消しゴムなのか?
岩沢社長:コレが今売れている我が社の消しゴムです!
これ全部消しゴムです!間違いないです!
こちらがイワコー自慢の「おもしろ消しゴム」。
こんがり焼けた食パン、チーズがとろけてるピザ、ウニの軍艦巻きも超リアル!
全部で250種類!
もちろん消しゴムとしての機能もバッチリ!
1個50円という手頃さもあって、今では売上げの約3割が外国人のお客さん!
中でも人気なのが、鯛焼き消しゴム!尻尾からはみ出たあんこもリアルに再現。
1番人気はコマの消しゴム!
外国人旅行者:色とデザインが鮮やかね!
消しゴムなのにちゃんと回ります!
そして、開発者の渡辺さんのイチオシがこちらの鉛筆削り消しゴム!
渡辺信さん((株)イワコー開発担当者):これは鉛筆削りです!
鉛筆削りでも本物っぽく出来てるんですよ!
スゴいカワイイでしょう!
これホントにかわいいんですよ、大好きですね!
これは実はですね…600万円くらいかけて作ってます。
なんと1個50円の消しゴムに開発費600万円!?
実はイワコーの消しゴムはいくつかのパーツを組み合わせて作られたもの!
だからパーツの数だけ金型が必要なんです!
そして、リアルな質感を出す為、原型となるモデルを作るのは職人の手作業!
手間隙かけた消しゴムだったのです!
さて、渡辺さんイチオシの「鉛筆削り」、外国人旅行者の反応は?
Q:この鉛筆削りはどう?
外国人旅行者:まぁまぁ…
外国人旅行者:鉛筆削りは僕の好みじゃないな…
外国人旅行者:コレ何なの?I well like this one Sushi!(私はコレが好きよ、寿司!)
あれ!?鉛筆削り消しゴムは大丈夫でしょうか…まぁこれからですよね!
▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:消しゴムとは思いませんでしたね。ここまでリアルになってるんですね。
でも、外国人を狙ったのといったら天丼の消しゴムとかでしょう。
森永さん:意外と寿司とか天ぷらとか、割とまだ知っている食文化が狭いんですよね。
進藤:そしてコチラが銀聯カードと呼ばれるものでございます!
加藤:これはすごいカードですね。残高分使えるんだってよ。
小倉さん:このカードありがたくないですか?
中国の人がこうやってたくさん買ってくれるって本当にありがたいなぁって。
進藤:使えるところはドンドン増えてるんですか?
森永:そうです。だから今これをものすごく使えるようにすることによって売上げが増えることが知られてきたので。
加藤:あと、トヨタですね。
これは随分変わったなと思うんですよ。
こちら側の意識が止まってますね。
こっち側の意識としては江戸村的な時代劇みたいなところに外国人は喜んで行くのかと思っているんですけど、もう日本の最先端の技術の方にみんな向いているんですね。
森永:しかもあのようなツアーだけじゃなくて、日本人がまだ気付いていないツアーというのがあってね、たとえば相撲の朝稽古を観に行って、しかも親方と一緒にちゃんこが食べられる!
加藤・小倉さん:それ行ってみたい!
家族旅館でがっちり!
外国人に大人気の旅館があると聞いてがっちりスタッフが向かったのは、台東区谷中にある旅館「澤の屋」。
一体どんな宿なのか?
あれ、失礼ながら儲かり旅館には見えませんが…
迎えてくれたのはご主人の澤功さん。
Q:儲かっている旅館と聞いて伺ったのですが?
澤さん:儲かってはいないけど、今泊まっているお客さんの85%は外国の人なんですよ。
予約はもう先だと4月5月くらいまで入ってますね。
稼働率が92〜93%ですから、ほとんど毎日満員です 。
世間ではそれを儲かってるというんですよ!
来年5月まで予約が入っている澤の屋!
お客さんに頼んで部屋を見せて頂くと、ちっちゃい!
風呂・トイレもない6畳一間、窓からの景色は電線だけ…
Q:どういったところが良くて澤の屋に?
外国人旅行者:家族旅館が気に入っているの。
安心だし親切そうだから。
そう!澤の屋は昔ながらの家族旅館!
奥さんは朝食を準備、二代目の息子さんも接客を手伝い、お孫さんがロビーから学校へ!
こんな飾らない日本の普通の生活を体験できるのが大きな魅力!
館内の注意書きはすべて英訳されているので外国人客も安心して利用できる。
その為、外国人旅行者からの評判が高いガイドブック、ロンリープラネットでは下町の家族旅館として大絶賛!
澤さん:外国のお客さんは30%くらいがリピーター、お馴染みさんなんです。
さらに、澤の屋には儲かるヒミツが!
澤さん:ひとつやったのはやっぱりギャランティーリザベーション
ギャランティーリザベーション、聞き慣れない言葉ですが?
澤さん:カード番号での予約を受けるんですよ。
もしお客さんがキャンセルをしないで来なかったらカード会社を通して一泊分をお客さんの口座から引き落として貰えるんですよ。
小さな旅館にとって、連絡無しのキャンセルは大損害!
そこで、予約客のカード番号を確認することで、キャンセル料を請求できるギャランティーリザベーション制度を導入!
これで急なキャンセルがあっても大丈夫というわけ!
こうして家族旅館ならではのおもてなしを続ける澤の屋は、27年間で100ヶ国以上!
外国人宿泊客延べ13万人が宿泊!
留学生でがっちり!
日本一の湯出量と源泉量を誇る、湯の町「別府」。
しかし、20年くらいまではすぐ隣の湯布院の人気に押され、宿泊客が激減!
ホテルや旅館は大ピンチに陥っていました。
しかし、それを救ったのが、韓国人!
温泉街を歩いてみると、韓国人旅行客がいっぱい!
一体なぜなのか?
旅行者激減で困っていた別府市は、一発逆転の大勝負に!
それは「大学への誘致作戦」
注目したのは留学生が多い立命館大学。
別府市内に立命館大学の新設校を作ってもらえれば、留学生がドーンとやってくるはず!
その狙いは見事的中!
2000年、立命館アジア太平洋大学が開校すると約6000人もの留学生が別府の町へ!
今では全国の市町村の中で日本一留学生の多い町に進化したのです!
中でも1番多かったのが韓国人留学生!
そこで別府市では次なる作戦へ!
韓国人旅行者を案内しているのは、同じ韓国人のミンユジンさん。でも、彼女は旅行会社の社員ではなく…
Q:どういったお仕事をしているんですか?
ミンさん:学生です!
ミンさんは別府に来て4年目の韓国人留学生!
別府温泉の良さを知る留学生にガイドをお願いすることで、韓国人旅行者のリピーターを増やそうとしているのです!
さらに、別府市ではリピーターを獲得するためにこんな作戦まで!
河野健司さん(NPO法人鉄輪ゆけむり倶楽部事務局):地元の銀行にお願いをして、韓国のウォンをホテルの窓口ですぐに両替できるようにした。
当時、まだ別府市では韓国ウォンの流通がありませんでした。
その為、円に両替するには一度米ドルに換えなければならず、二重の手数料が掛かっていたのです。
韓国ウォンから安く円に両替できるようになって、別府を訪れる韓国人旅行者が急増!
今では年間26万5千人が訪れる国際的温泉地へと復活を遂げたのです!
留学生作戦で復活した別府市!
この先まだまだ外国人ビジネスで大繁盛しそうです!
▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:立命館大学ができたことによって、それをうまいこと利用しようということですね。
森永さん:10年程前に別府で商店街の調査をしたことがあるんですが、その頃は商店街がシャッター通りになっていて本当に人がいなかったんですよ。
やっぱり、大学ができて若い留学生がいっぱい集まってくると町は活気が出てくるんですよね。
進藤:そのおっしゃる別府のシャッター通りなんですけど、留学生に空き店舗を貸して、そこでタダ同然で留学生達が韓国料理店やインド料理店を開いたりしていて、それがまた火付け役にもなっているそうです。
森永:これだけずっと衰退していた町が大復活を遂げるって珍しいんですよね。
進藤:あと、澤の屋さんもありました。
加藤:昔ながらの旅館の方だと「外国人なんて俺英語喋れないから受け付けないよ」ってなってしまうけど、それを27年前に受け入れたのは大きいですよね。
森永さん:思い切ってやれば、これからもまだまだ外国人相手のビジネスは広がると思いますよ!
小倉さん:銭湯とかでも結構今多いじゃないですか。
でも、外国の方が来てくれるおかげで銭湯も賑わうようになっていけばいいですよね。
進藤:では、今回は小倉さんに伺いたいことがございます!
何やらステキなお知らせがあるそうですが?
小倉さん:実はこのがっちりマンデーの妹番組として「ざっくりマンデー!!」という番組を月曜日の深夜に私がやらせて頂くことになりました!
ちゃんとマンデーで月曜日にやります!
加藤:そっちが本流で、こっちが亜流みたいになっちゃうじゃん!
月曜の何時から?
小倉さん:月曜の深夜0時59分からです!
「ざっくりマンデー!!」では、ここのセットもお借りしたいと思っています。
そして、第1回目のゲストに加藤さんと森永さんに是非いらっしゃって頂きたいと思います!
加藤:もう決まってんの!?
小倉さん:はい!