過去の放送内容
2008年9月28日放送
特集
セコム
ゲスト
セコム(株) 原口兼正 代表取締役社長
番組内容
今日のがっちりマンデーは…日本の安全を守る警備会社、セコム!
今、警備業界はグングン成長!
その市場規模は3兆5000億円!
そんな中、セコムは企業75万社を警備、42万世帯の一般家庭の安全を守る、日本最大の警備会社なのです!
スタジオには、警備一筋34年の原口兼正社長が登場。
ナンバー1警備会社、セコムの儲かるヒミツをがっちり、聞いちゃいましょう!!
No.1の警備会社セコム 儲かりの歴史!
年間売り上げ6829億円、日本一の警備会社セコム!
その始まりは46年前、当時は"水と安全はタダ"なーんて言われていた平穏な時代。
もちろん、警備専門の会社なんて一つもありませんでした。
そこで、セコムの創業者・飯田亮氏は考えた!
セコム創業者 飯田亮氏:誰もやってないなら、やれば大きくなれるかも!
そんな思い付きから、1962年、日本初の警備専門会社である日本警備保障を立ち上げたのです。
しかし、いきなり大きな問題が!
…仕事がない。
そう、当時の日本では、自分の会社の警備を他の会社に任せるなんて発想はなかったのです。
そのため初年度の顧客数は…1件。
惨憺たるスタート。
ところが2年後の1964年、チャンスが訪れる!
それは、東京オリンピック。
オリンピックと言えば、世界中の選手たちが集まるビッグイベント!
その重要拠点であるオリンピック選手村の警備に、日本警備保障が大抜擢されたのです!
当時の警備風景がこちら。
自転車で巡回…若干のどかな感じが。
でも、東京オリンピックのおかげで、警備会社が大注目!
そしてその1年後、更なる追い風が!
最高視聴率40%、TBSの大ヒットドラマ、「ザ・ガードマン」がスタート!
日夜警備会社で活躍するガードマンは、一躍子どもたちの憧れの職業に!
実はドラマのモデルは、日本警備保障。
ドラマでは日本警備保障のマークが使われ、度々ロゴが登場。
これがとってもおいしいPRになりました!
その甲斐あってか、売り上げも大幅アップ!
初年度は7万5000円だった売り上げが、「ザ・ガードマン」放送の年である3年後には、1億8000万円と急成長したのです!
勢いにのったセコムは翌年、これまでになかった警備方法を開発。
それは…機械警備。
その頃はまだ、警備員が見回りをする巡回が警備の主流でした。
それをセコムは大きく変えたのです!
取り付けた防犯センサーが侵入者をキャッチ。
すると、電話回線を使って、コントロールセンターに異常事態を自動連絡。
即座に警備員が駆けつけるという、新たなシステムを開発!
機械化する事で警備の精度も上がり、巡回していた警備員の人件費の削減に成功!
またまた売り上げアップ!!
更に1981年、まだ家庭の防犯に対して関心が薄かった時代に、一般家庭向けの機械警備システムを販売。
創業者の飯田亮最高顧問(当時)はテレビでこんな事を…
創業者 飯田亮会長(当時):将来的にはやっぱり家庭というのは、成熟社会になればなるほど安心感を得たいという欲求度が強くなってくると私は見ているんですね。
予測は見事的中!売り上げは更にアップ!!
現在では、一般家庭42万世帯をセコムが守っているのです。
No.1の警備会社セコム 最新防犯システムを公開!
そんなセコムが今、力を入れて守っているのが…データ。
昨今、企業が一番恐れているのは、データ流出。
企業の存亡に関わる莫大な損害を出す事も。
そんな企業の重要機密データを、日本のとある場所でセコムが守っていたのです!
それは…セキュアデータセンター。
その存在自体は、セコムの中でも最重要機密。
場所が特定できない事を条件に、特別に取材許可を頂きました!
緊張した面持ちの岡村が案内されたのは、とある一室。
そこでいきなり!
セコムトラストシステムズ(株)古賀康司さん:こちらが機密保持に関する誓約書と言いまして…
がっちりマンデー!!経済予報士見習い 岡村仁美(TBSアナウンサー):誓約書ですか!?
私、ちょっとロケに来ただけなんですけど…
古賀さん:今日見たり聞いたりした事を、他の方に喋って頂きたくないというお願いでございます。
取材の前に、スタッフ全員が機密保持の誓約書に署名。
そして次に案内されたのが、企業の機密データを守っているセキュアデータセンターの入口。
実は、どこにでもあるようなオフィスビルの一角にあるのです。
古賀さん:セコムグループの中にあるという事を社員も知っているんですが、どこにあるかという細かいところまではわかっていないです。
ですので、この部屋は研究室という位置づけで表示しているという事ですね。
岡村:「研究室のため関係者以外立入禁止」と書いてありますけど、これは…ウソ?
古賀さん:そうです、ウソです!
敵を欺くにはまず味方から!
これ、セキュリティの第一歩。
そんな極秘中の極秘!セキュアデータセンターに岡村が潜入!
岡村:え!?ちょっと…空港みたいじゃないですか!
中に入ると、空港にあるようなX線検査装置と
金属探知機がお出迎え。
携帯電話はもちろん、金属類の持ち込みはNG!
撮影用のカメラも、X線で内部までチェック!
手荷物検査を終えると、更に1人用のカプセルゲートへ。
この中で何かをチェックしているのですが、何をチェックしているかは防犯上秘密。
岡村:ホントにいくつもセキュリティがあるんですね。
古賀さん:そうですね。このセンターは、セキュリティレベルを0から6まで設けておりまして、ここはレベル2になります。
センター内は警備体制の厳重度に合わせて、7段階にレベル分け。
数字が大きくなるほど、重要な場所という事。
岡村:(レベル2→レベル3の部屋へ)扉を開けてもずっと扉ですよ!
迷子になりそうですね!
扉を何枚開けても同じような光景…。
岡村:(レベル3→レベル4の部屋へ)また同じような扉がずーっと!
そう、同じ光景が続いているのもセキュリティの一つ。
侵入者がこの中で行動すると迷う仕組みに。
そして次の扉を開けると…
岡村:おっ!コンピューターのサーバーがたくさん!
こちらが、数千社の大事なデータを守るサーバー室。
この箱の中に、企業の機密データがぎっしり詰まっているのです!
でも、この部屋はまだレベル4…。
最強のセキュリティ、レベル6を目指して、更に奥へと進む!
進んでも進んでも同じ廊下。
ん?ここ、さっき通ったような気もしますが…?
通ってないような…?もう、わかんない!!
そして…
岡村:何ですか!これは?
目の前にはガラスが。このガラスの向こうが、セコムの最高セキュリティ・レベル6…なのか?
古賀さん:扉が4つございますが、そのうちの3つがレベル5です。で、最後の1つ、どれかは申し上げられないのですが、レベル6なんです。
この扉のうち1つが、レベル6。
内部には、セコムの警備能力の粋を集めた金庫のようなセキュリティが!
岡村:金庫の中に保管するサーバーって、どんなのですか?
古賀さん:どういうサーバーかは、やはりお客様のものなので言えないんですけども、非常に重要なサーバーですね。
例えば、金融関係のお客様の非常に重要なデータなどが入っています。
レベル6の警備料金は、防犯上これまたヒミツとなっております!
最新防犯システムを公開!続き
次にやってきたのは、セコムの最新の防犯装置を研究・開発している、SCセンター。
こちらで、様々な防犯システムを拝見!
岡村:真っ暗ですね。
まずは、夜真っ暗闇でも会社を守るセキュリティシステム、セコムAX。
侵入者を暗視カメラの映像で感知するという防犯装置。
開発センター画像システムグループ 高橋哲也さん:こちらのシステムは、従来のセンサーで監視するシステムと、防犯カメラを合わせたシステムになります。
従来のシステムでは、何者かが侵入した事を通報はされますが、現場に警備スタッフが到着するまで、どんな侵入者なのかわかりませんでした。
しかし、セコム AXなら防犯カメラの映像で侵入された状況が一目でわかっちゃう!
だから、侵入者にどんな対処をすればいいのか、すぐに判断できるのです。
そのため、犬などの侵入による誤報で、警備員が駆け付ける事もなくなりました。
さらにすごいのが、遠隔操作。
コントロールセンターにいながらにして、映像を見て様々な警備活動ができるのです。
例えば、金庫を狙う女泥棒がいると、天井に備え付けられた装置から…
岡村:キャッ!何も見れない!
部屋全体を真っ白にして、侵入者の視覚を奪う!
岡村:あぁっ!ゴホッゴホッ!すごい…!
単純ですが、犯行意欲をなくさせるには、煙が一番効果があるんですって。
岡村:ホント、何も見えないですよ!コホッコホッ!
続いて登場したのは、なんともかわいらしい車。
実はコレ、セコムの最新鋭警備マシーン、ロボットX!
警備をするには人目がかかる。
そんな広い工場などを警備員に代わって自動巡回する警備ロボット!
例えば、女スパイが侵入すると…追跡開始!
その様子は、搭載された360°全方位カメラでしっかり監視できるのです!
そして侵入者を追い詰めると…
セコムロボットX:誰だ!何をしている!
声で威嚇。
それでも立ち去らない時には…またまた例の最終兵器が!
岡村:わぁっ!真っ白!何も見えないです…
同時に、ロボットXからの通報を受け、警備員も現場に急行!
かわいいけどすごーいロボットX!
一ヶ月のレンタル料金は30万円。
▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:何ですか、社長!あのロボットXっは!?
進藤:ああやって警備にロボットの登場が多くなってくると、人間はどんどんいらなくなるという事ですか?
原口社長:いや、全然そうじゃないんですよね。
あれだけがいても意味がないんですね。
同じ敷地内にあの人数の警備がいるからこそ役に立つんです。
加藤:でも実際に昔よりは、常駐する人数が少なくてすむようにはなってきているんですよね?
原口社長:そりゃあ、常駐する人っていうのはものすごくお金がかかりますからね、人間ですから。
それを何割か安くする、という事ですよね。
加藤:どんどんそういう形になってくるんですね、これからは。
原口社長:どんどんなるかどうかはわからないですけどね。
加藤:どっちなんですか、社長!
原口社長:いずれにしろ、まだロボットってのは技術の進歩の途中ですから。
だから、ロボットを「まだ役に立たない」といって使わなかったら、本当の開発ができないんです。
加藤:あれはすごいですね!データセンターですか!
原口社長:あれは、泥棒が来ないようにとかですね、それももちろんあるんですが、例えば強力な電波が来ても壊されないとか、そういうのでレベルが上がっていくんです。
加藤:あの入口にあるウソの「研究所です」っていう看板、あれテレビで見せちゃいましたよ!
研究所って書いてあるところを調べたら、わかっちゃうんじゃないですか?
原口社長:まぁおそらく普段は違う事が書いてありますよ。
加藤:あらっ!?あれ、テレビ用に研究所にしたって事!?
原口社長:そりゃそうでしょうねー。
加藤:社長ー!!何にも教えてくれないじゃないの!!
原口社長:トイレとかね、風呂場とかね。
わかんないですよ、今考えたんです。
加藤:トーク自体もセコムが入ってるみたいですね!
更に未来を見据えるとね、どんなセキュリティが必要になると思います?
原口社長:昔は動機がある人が犯罪をした訳ですから、大体備えられたんですね。
今は、急に何かやりたくなって悪い事しちゃったって人が増えてきている。
だから、動機はないけれども、普段ごく普通の人が突然悪い事をしてしまう。
こういうものを防ぐ方法ってのは、まだ想像もついてないですよね。
加藤:そうか…突発的なね!
でも先代の社長は、先ほどのVTRでズバッと当ててましたよ。
原口社長:まぁーそりゃ、はずれる訳がないですよね。
だってそうじゃないですか!
加藤:強気ですねー社長!
原口社長:明治時代に言ってるんじゃなくて、あれを昭和で言ってるんですから。
様々な場所でがっちりセコムしてました!
ナンバー1警備会社・セコムは、今、色んなところを守っているんです!
東京都三鷹市大沢3丁目の一角では、住宅街全体を守ってる!
町内には、何台もの防犯カメラが。
セコムの警備員が巡回して街を守る!
また、ロンドンのヒースロー空港をはじめ、成田や羽田など、日本の主要空港もセコムが守ってる!
世界中から観光客が来る、京都の清水寺も守ってる!
そんなセコムの警備技術が評価され、こんな所まで守ってる!
それは…刑務所。
実はこちら、セコムが最新警備技術を駆使して作った、日本初の民間刑務所なんです。
刑務所と言えば…高ーい壁と鉄格子。
でも、ここは刑務所なのに、高い壁がない!
受刑者の部屋も、窓があってとっても明るい!
鉄格子なんてありません!
その代わり、所内にはセコムの最新警備技術が満載!
もちろん、脱獄者はゼロ!
続いてやって来たのは、ちょっと豪華な建物。
ここで一体何を守っているのか?
迎えてくれたのは、アロハシャツの方々。
さながら南国の高級リゾートホテルみたーい!
スタッフ:こちらはどのような施設なんですか?
セコムフォート(株)鈴木久米男社長:こちらはセコムが運営しております、介護付有料老人ホームの一つでございます。
そう、ここはセコムが守っている介護付老人施設。
経営も行っているんです。
入居者専用のダイニングは、高級レストラン並みの豪華さ!
ゆったり入浴できる大浴場も完備。
お風呂でリラックスした後は、ラウンジで一杯…な〜んて事もできちゃう!
もちろん、セキュリティも万全!
キーを部屋のホルダーに挿すと、センサーが作動。
入居者の動きを管理します。
ある一定時間、入居者に動きがないと、急病などで動けないと判断。
緊急信号を送るシステムまで!
セコムが老後を守ってくれる豪華施設。
1ルームタイプのお部屋で、6000万円台〜。
セコムは色んなところでがっちり!
原口社長、お次は何を守るんですか?
▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:セコムがやってて経営もしていて、もし受刑者が逃げたって言われたら大変な事ですよね!
原口社長:そりゃそうですよね。
加藤:大丈夫なんですか!?塀とかたてないで!
原口社長:いや、塀の方がもっとマズイんじゃないですかね?
あれだったら全部見えますし。あれは全部カメラで見てますからね。
何かのためにちゃんと警報ベルが鳴りますから。
加藤:そっかそっか…
でもね、あの布団は良すぎるなと思いました。
あれはちょっと、「いてもいいかな?」って思ってるんじゃないですか?
原口社長:あれはですね、新しいからなんです。
どんな刑務所も新しい刑務所ができて、時代と共に古くなってくるんです。
だからあの刑務所も、きっと古くなると思いますね。
そうすると、皆さんが納得できるような雰囲気の刑務所に、だんだん育っていくだろうと。
加藤:めちゃめちゃ正論じゃないですか!