過去の放送内容
2008年7月6日放送
特集
儲かる光線ビジネス!
ゲスト
森永卓郎さん(経済アナリスト)、菅野美穂さん
番組内容
がっちりマンデー、今回のテーマは儲かる光線ビジネス!
光線と言われてもピンと来ない方が多いかもしれませんが、リモコンでチャンネルが回せるのも赤外線という光線のおかげ!
DVDが見られるのも、レーザー光線のおかげ!
レントゲンが写るのもX線という光線のおかげ!
今や光線は私たちの生活と切っても切り離せないものになっています!
だから、光線ビジネスは今絶好調!
今日はがっちり稼いでいる光線がゾクゾク登場します!
紫外線でがっちり
儲かる光線ビジネス、まずは「紫外線」!
紫外線といえば、お肌の大敵!シミ・そばかすの原因になってしまう困りモノのイメージですが、使い方ひとつで儲かる光線になると言います!
取材班がやって来たのは徳島県にあるナイトライド・セミコンダクター(株)。
早速、社長の村本宜彦さんにお話を伺いました。
実はこの会社、社員数はたった11人ながら世界中が大注目の紫外線儲かりアイテムを作ったのです!
それがコチラの電球!?
村本社長:これはLEDです!
開発したのは紫外線を出すLED!
LEDは丈夫で長持ちすることから、電球に代わって大活躍している発光体なのです。
信号機や電光掲示板などはLEDに代わっています!そんな中…
村本社長:紫外線のLEDを作っているのは世界で私どもだけです!
ナイトライドは2002年、世界で初めてとなる紫外線LEDの量産化に成功しました。
でも、お肌の敵をわざわざ光らせて何に使うのでしょうか?
用意されたのは各国のお札。
部屋を暗くして、このお札に紫外線LEDの光を当てると、なんとラインが入っています!
村本社長:本物と偽者を区別するために、本物の紙幣には特殊なインクで細工がしてあります。
実は、お札の表面には紫外線の光にだけ反応する特殊なインクが塗ってあり、偽造防止に役立っているのです!
これには紫外線のどんな特徴が使われているのでしょうか?
紫外線はものすごく力が強く、人間には見えない光線です。
しかし、お札のインクに紫外線が当たると、その力をちょっとだけ吸い取ってしまいます。
それで力が弱くなった紫外線は人間にも見える光線になるというわけなのです。
そう簡単にはマネできないから偽造防止にもってこい!
そんな紫外線LEDが活躍しているのは…
村本社長:銀行のATMの紙幣の識別に使われているので、ユーロ・ドル・人民元に関してはほぼ私どものものが100%です。
元々、ATMには紙幣判別のために紫外線ランプを使っていたのですが、LEDの方が丈夫で長持ちと大評判!
村本社長:おかげさまで儲かってます!
その他、クレジットカードにもご覧の通り!
こちらのパスポートにも、顔とスタンプがご覧の通り!
出入国審査でやっていたのは紫外線による偽造チェックだったのです!
村本社長:今年以降は売り上げが10倍〜20倍位のペースで伸びていくと思います。
ナイトライドは紫外線LEDでがっちり!
このメンバーの中から世界的企業の幹部出る日も近い!?
X線でがっちり!
儲かる光線ビジネス、「X線!」 X線を使っているものといえば、レントゲン!
でも、どうして骨が見えるのでしょうか?
X線は他の光に比べてものすごくパワフルな光線!
人間の身体は分子が寄り集まってできているので、他の光は通れません。
しかし、パワフルなX線なら人間の身体もスイスイ通れます!
ただし、骨は通り抜けにくいため、白っぽく写っていたというわけ。
そんなX線でがっちりなのが、静岡県にある浜松ホトニクス!
昨年度の売り上げは約960億円!
儲かりのヒミツは、どんな小さなものでも中をはっきり見せるX線の技術!
例えば、携帯電話。X線を当てて、回転させながら見てみると、中の部品が丸見え!
SuicaにX線を当てると、カードの中の回線やICチップがばっちり見えます!
さらに小さなSDカードのこの小さな部分、グーンと寄ってこんなにハッキリ見えます!
なんと、この線1本は約20ミクロン(0.02ミリ)!
浜松ホトニクス(株)の田口達也さん:ここまでの画像が見られるのは、この製品だけです。
世界最高レベルです!
このX線の技術は、このような小さなSDカードの中の配線がきちんとできているかを検査するために使用されます。
これは、小型化する電子機器の内部をチェックするには欠かせない技術!
例えば、この小さなSDカードの配線が、こんな風に切れていても逃さずチェック!
この技術で浜松ホトニクスは…
田口達也さん:世界でも半分以上は占めているかな、推測ですけど(笑)
赤外線でがっちり
儲かる光線ビジネス、続いては「赤外線」!
赤外線を使ったものといえば…
(株)NTTドコモの山口久美子さん:この携帯電話にも赤外線が使われています。
ドコモの山口さんが言っているのは赤外線通信。
電話番号やメールアドレスや写真などを無料で送れます!
赤外線が活躍するのは携帯だけではありません!
赤外線でがっちりいってる会社が滋賀県の琵琶湖のほとりにあるOPTEX!
オプテックス(株)の今井貴之本部長にお話を伺いました。
Q:赤外線で何を作っているのですか?
今井さん:今通っていただいた自動ドアなんですけど、当社はこちらの自動ドアのセンサーで赤外線技術を使っています。
1980年、世界初の自動ドア用の赤外線センサーを開発。
日本でのシェアはなんと50%!
今井さん:赤外線のいいところは目に見えないところですよね。
お店の入口がギラギラしていても困りますよね。
確かに、赤外線に色がついていたらお店に入りづらい!
身体にも優しい赤外線は自動ドアセンサーにピッタリ!
特殊なカメラで見てみると、赤外線が出ている様子がよくわかります!
センサーは赤外線を出すと同時に、跳ね返ってくる赤外線を受けているのです。
人がいないときは赤外線を受ける量が一定なので、扉は開きません。
人が近づくと出ている赤外線が身体に当たって反れたりするため、跳ね返ってくる量が変化する!
そうすると、扉が開くというわけなのです!
オプテックスは自動ドア以外にも赤外線を使った色々な商品を開発!
例えば、人が近づくと光るライトは…
今井さん:人体から出ている赤外線を感知して、光る仕組みになっています。
なんと、人からは常に赤外線が出ているのだとか!
それをキャッチして光るという仕組みなのです。
天井に付いている警報機も人からの赤外線に反応!
その動きを感知して警報を鳴らすという仕組みなのです!
オプテックスは赤外線関連商品で、なんと売り上げは約220億円!
続いて今井さんが見せてくれたのは、最先端の赤外線技術。
今井さん:人が立つとこういう形で立体的に形状まで認識できるんです!
跳ね返ってくる赤外線を20000ポイントという膨大な箇所でチェックすることにより、一体化に成功!これを一体何に使うのでしょうか?
今井さん:逆にこんなことに使えるんじゃないのかということがあれば、ぜひぜひ教えていただければ我々も参考になります!
オプテックスは赤外線でがっちり!
▼スタジオにてお話を伺いました。
加藤:あの赤外線技術は利用できますよね?
森永さん:今まではいるかいないかしか判別できなかったのが、形とか大きさまでわかるようになったのは大きいですね。
菅野さん:人から赤外線が出てるってどういうことなんですか?
森永さん:我々が見えないだけで、身体の中から赤外線がでているパターンもあるんですよ。
レーザー光線でがっちり
儲かる光線ビジネス、「レーザー光線」とは一体何でしょうか?
自然の光はあちらこちらバラバラに飛んでいますが、レーザーは機械を通して飛ぶ方向や強さをコントロールできます!
子どもの頃、虫眼鏡で光を集めて紙を燃やした覚えがありませんか?
同じように、レーザーは光を一点に集中することで強烈なエネルギーを出すことができるのです!
神戸市にあるコムネットはそんなレーザー光線でがっちり!
コムネット(株)の藤松慎治さん:弊社の機械では、レーザーでモノを切ったり、彫刻したりできます。
そこで見せて頂いたのが、コチラの機械。
レーザーで紙を切るというのですが、驚きのスピードで番組のタイトルが完成!
レーザーならではのこのスピード!
レーザー光線を鏡で反射させて角度を変えることにより、当たる位置をコントロールできるのです!
コンサート会場でよく見るレーザービーム!
これも鏡を使って色んな方向に光を飛ばしているのです!
続いて登場したのは厚さ2センチのアクリル板!
これも、レーザー光線の光を強くすることで、ラクラク切れちゃう!
レーザーは熱で溶かして切るので、切り口もキレイに仕上がります!これが今看板業界で大人気!
Q:これ1個作るのにいくら位かかりますか?
藤松さん:2万5000円〜3万円くらいはかかります。
儲かると思います!
さらに写真を使ってこんなことも!
加藤さんの写真をレーザー光線を使ってデニム生地にすばやくプリント!
これはレーザーの力を弱くして、表面にだけ当たるようにしているのです!
この技術は、表面を細かく加工するときなどに大活躍しています!
さらにこのレーザー光線、DVDにも使われていることを知っていましたか?
DVDはレーザー光線でディスクの表面に映像を記録・再生するもの。
1枚のDVDに2時間分の映像を録画できる。
ところが、今話題のブルーレイはレーザー光線を使い、なんとDVD5枚分の映像を録画できるとあって、買いたいと思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし、すでにブルーレイを超えるディスクが存在していると言うのです!
噂の出所はこちら横浜市にある新オプトウェア。
新オプトウェアの堀米秀嘉さん:ブルーレイっていうのがもう世の中に出てますけど、我々はもっと先のモノをやっております!
自信満々に言い切る堀米さん!
実はこの方、元はソニーで働いててあのMDを開発した方だったのです!
そんな発明王が作ったのはコチラ!
Q:なんて言う名前ですか?
堀米さん:HVDホログラフィックヴァーサタイルディスクです。
これが噂のHVD!
堀米さん:DVDで換算すると200本分の映画、ブルーレイだと40枚分。
なんと最新のブルーレイ40枚分と同じ容量を持つ怪物ディスク!
早速研究室にお邪魔すると…真っ赤!
これは赤い色だとレーザーが影響を受けずに実験できるという理由から!
HVDとはどんな仕組みなのか?
DVDやブルーレイはディスクの表面にだけ記録をしていますが、HVDはデータの層をグーンと厚くして、膨大なデータを記録・再生できるようにしたのです!
この技術で、新オプトウェアは世界中の特許や商標登録を獲得!
問い合わせも多く寄せられているのだとか!
堀米さん:ディズニーの本社に呼ばれまして、そこでプレゼンさせて頂いたりしております。
Q:感触はどうですか?
早く実現してほしいと熱き思いを語られました!
ディズニーも待ち望むスゴイ技術!
まずは放送局とかに向けて、作り上げて出そうとしております。
新オプトウェアはホログラフィックディスクでがっちり!