過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2008年1月27日放送

特集

儲かるオキナワ

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト) 、ビビる大木さん

番組内容

今日のがっちりマンデー、テーマは沖縄!
いくらなんでも冬に沖縄なんて季節が違いすぎると思ったアナタはまるでわかっていません!
今、沖縄では観光ビジネ スだけではない新たな儲かりビジネスが続々と生まれているのです!
ということで今回は儲かる沖縄を徹底リポートしていきます!

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沖縄ならでは!儲かるビジネス

「経済特区」、少し硬い言葉ですが、実は日本の中で沖縄は少し特別な場所なのです!
沖縄では本土からの企業誘致を進めるため、法人税や地方税を安くするなどの特別措置が取られています!
昨年、本土から沖縄に進出した企業はソニーやソフトバンクなどおよそ30社にも及びました!
これにより、県内では新たに約2500人の新規雇用を生み出しました。

そして2004年、那覇市の郊外にDFSギャラリア沖縄がオープンしました!
売り場面積は1万平方メートルもあり、ハワイの店舗に次ぐ世界第2位の規模を誇るデューティーフリーショッパーズ!
つまり、ここは海外高級ブランドの免税デパートなのです!
しかし、通常デューティーフリーのお店には、空港で海外への出国審査を受けてからでないと入れないはず…

しかし、なんとここでは海外へ行かなくても沖縄から県外へ向かう国内線の航空券があれば、誰でも免税品を買うことが出来るのです!
この沖縄の新名所は経済特区のおかげで生まれました!

そして、今沖縄で最も熱いビジネスがこんなところになりました!

▼沖縄が熱い その1 〜コールセンター大集結〜
コールセンターは皆さんもご存知ですよね?
例えば、電話番号案内の104に電話すれば「はい、104の久手堅です」と掛かります。
なんと、この104のコールセンターは沖縄にあるのです!

つまり、東京で104に電話すると沖縄のオペレーターに繋がるというわけ!そんな104も含めて現在、沖縄は計41の企業のコールセンターが集結するコールセンターアイランドになっています!
しかし、なぜ沖縄なのでしょうか?
沖縄からだと電話代も相当高くなりますよね?

この疑問について、沖縄県観光商工部の玉城恒美さんにお話を伺いました。

玉城さん:これは東京と沖縄、それと大阪を結ぶ回線を県の方で借り上げまして、それを無償で企業にお貸ししているんです。

番組スタッフ:タダなんですか?
玉城さん:そうですね。東京のアクセスポイントから沖縄のアクセスポイントまでは無料で提供できます。

東京・大阪から沖縄まで専用回線を引いて、料金は国と県が負担する。
これが沖縄にコールセンターが増えている一番の理由なのです!

こちらが2006年に開設されたNECのコールセンター!

「お待たせしました。担当仲地(ナカチ)でございます。」
「お待たせしました。担当金城(キンジョウ)でございます。」

他にも安室(アムロ)さん、真栄城(マエシロ)さんと、皆さんの名字からしてもここはまさに沖縄!全てというわけではありませんが、全国からの NECパソコンに関する電話サポートは、沖縄の人が受けているのです。

オペレーターの新垣貴子さんにお話を伺いました。

新垣さん:たまに訛りが出たりすると、お客様の方から微笑んでくれて「いい感じだ」とおっしゃって下さる時もあるんですよ。お客様とよく会話ができるようになるのであれば、訛りも良いんじゃないかなと思っております。

そして、沖縄にコールセンターが集まるのにはもう1つ理由がありました!

沖縄にコールセンターが集まるのにはもう1つ理由とは…

NECパーソナルプロダクツ株式会社の六角淳子マネージャーにお話を伺いました。

六角さん:NECのパソコンのお客様は、初めてパソコンを使われる方や、年配の方が多くいらっしゃいます。シニアの方はやはり柔らかい対応、ホスピタリティをすごく重視されますので、そこが沖縄の県民性とすごくマッチするんです!

沖縄では三世代同居が当たり前!つまり、オペレーターさんはおじいちゃん・おばあちゃんへの対応に慣れているので、コールセンター業務にはピッタリというわけなのです!

そして、こちらが那覇市内にあるビルごと全部コールセンターという施設。
席数1300と県下最大で某大手電機メーカーを始め、複数の企業のコールセンターが稼動しています。
ビルの中には託児所も完備していて、女性従業員が多く、出生率の高い沖縄ならではの配慮もしっかりなされています。

最上階には東シナ海と首里城を展望できるリフレッシュルームまであります!

某大手メーカーコールセンター勤務の方にお話を伺いました。
「仕事内容としてストレスが溜まる部分も多いんですけど、この空間がとても良いリフレッシュになります。」
たとえ、どんなキツいクレームを受けても、この沖縄の空と海が癒してくれるというわけなのですね!

トランスコスモス株式会社事業企画部の佐久川尚子さんにお話を伺いました。
佐久川さん:あたたかい対応と高いホスピタリティをここ沖縄から提供しております。全国の企業の皆さん、ここ沖縄でがっちりお待ちしております!

このように多くの企業が進出すれば必ず儲かるところがあります…それは不動産!

▼沖縄が熱い その2 〜不動産がスゴイ〜
地元の不動産事情に詳しい有限会社喜納住宅開発の喜納兼功社長にお話を伺いました。
喜納社長:那覇市内に米軍基地の広大な土地がありまして、そこがちょうど開放(返還)になったので、どんどんマンションが建っているところです。

沖縄新都心と呼ばれる米軍の払い下げ用地に、去年10月に沖縄で最も高い90メートルの25階建てマンションが完成しました!

喜納さん:沖縄県内よりも本土の方で随分売れていると聞いています。

そう!今、沖縄の不動産業界のキーワードは「本土からの移住」!先ほどのマンションも141戸すべて完売し、その内の5割が本土からの移住者なのです。

喜納さん:2・3年前とは随分様変わりしていますよ。これからもさらに儲かると思います!

沖縄への不動産投資、今がチャンスかも!?

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:イメージ的には沖縄の地価って上がり切った気もするんですが、実際はどうなんですか?

森永さん:今はもうかなり高くなってきていて、実は普通の地方よりも圧倒的に沖縄の方が高いんですよ!東京に近いというイメージを持った方が良いくらい既に開発されたところの地価は上がってきています。北部へ行くほど安いんです!例えば、那覇市よりも沖縄市の方が安いし、もっと北に行くともっと安いですよね。

加藤:じゃあ、その辺に土地を買っておいて将来地価が上がるのを待つという戦略もあるかもしれませんか?

森永:そういう戦略もあるし、離島を買っておくというのもありますね!

沖縄バヤリースの知られざるヒミツ

沖縄には、まだあなたの知らない儲かりビジネスがありました!
沖縄のビールといえば、県内シェア50%のオリオンビール!
では、ジュースや清涼飲料水といえば…
そう!バヤリースオレンジです!

でも、このイラストを懐かしいと感じる方は相当のバヤリース通かも!?
沖縄で売られているバヤリースオレンジと沖縄以外の全国で売られているバヤリースオレンジを比べてみると、顔の向きが違います!
これは一体どういうことでしょうか?

そこで、がっちりマンデー取材班は「沖縄バヤリース」へやって来ました!早速、株式会社沖縄バヤリースの上間長恒社長にお話を伺いました。

上間社長:日本でバヤリースオレンジを製造・販売している会社は2つあるんです。

そう!バヤリースは日本に2つあったのです!沖縄以外の全国でバヤリースを売っているのはアサヒ飲料ですが、本土に復帰する前から沖縄だけでバヤリースを売っていたのはこの沖縄バヤリースなのです。

番組スタッフ:元祖バヤリースと考えていいですか?
上間社長:そうですね!私どもの方は沖縄で1950年から製造・販売しておりますので、その時の味をずっと守り通しています。

ご覧の通り、色も味も全く違います!
でも、この2つのバヤリースは決して競合はしていません。アサヒ飲料のバヤリースオレンジは沖縄で売っておらず、沖縄バヤリースのバヤリースオレンジは県外では売らない約束になっています。つまり、沖縄バヤリースを飲めるのは沖縄県内だけなのです!しかし、それでは儲からないのでは?

上間社長:バヤリースオレンジだけじゃなくて、最近は新しいジュースが非常によく売れているんです!

新しいジュース!?その上間社長がイチオシする儲かりジュースとは、一体どのようなものでしょうか?

上間社長:これがシークワーサージュースです!

シークワーサージュース!ここ数年、沖縄特産のシークワーサーが全国的なブームになっているのです!
皆さんも居酒屋さんで「シークワーサーサワー」を飲んだことありませんか?

このジュースの元祖が沖縄バヤリースなのです!
現在では、全売り上げの30%以上をシークワーサー飲料が占めているのだとか!
沖縄バヤリースはシークワーサージュースでがっちり!

沖縄発!医薬品ビジネス

那覇市内に、日本初の世界に誇るスゴイお薬を開発した医薬品ベンチャーがありました!その名も「レキオファーマ」!早速、レキオファーマ株式会社の奥キヌ子社長にお話を伺いました。

ところで、一体何の薬を開発したのですか?
奥社長:痔のお薬です!イボ痔を治す薬です!

奥社長が開発したのが、イボ痔のお薬「ジオン注射薬」!国民の4人に1人がなるといわれるイボ痔。これまでは手術で切るしかなかったイボ痔ですが、このジオン注射薬を使えば患部への注射だけで治すことができるという画期的な薬なのです!

しかし、このジオン注射薬の開発にはすさまじいドラマがありました!今から20年ほど前、那覇市内でキヌ子ママはクラブを経営していました。ある日、お店で中国に良く効くイボ痔の治療薬があることを聞きつけました。

奥社長:単純にこれはビジネスになるなと思いました。

その治療薬を日本に輸入して売り出そうとしましたが、この薬は長期間保存ができないという欠陥があり、日本では販売の許可が下りませんでした。そこで、なんと奥社長自ら試験管を振って薬の開発を始めたのです!薬には全くの素人の奥社長が薬品の開発にチャレンジし、この無謀な挑戦はその後16年間も続きました。

奥社長:那覇の松山でクラブを経営していました。夜はクラブで働きながら、昼間は試験管を振って薬の開発をしていました。

クラブでの儲けを全て「ジオン」の開発資金につぎ込み、その後は大手の製薬会社が開発のパートナーになりました。そして2004年、遂に厚生労働省から認可が下り、苦節17年目にして発売されたのがこの「ジオン注射薬」なのです!現在、全国650の病院で使用されていて、将来的には世界中で1000 億円を超えるビジネスになる可能性を秘めているとも言われています!

奥社長:医薬品ベンチャーを沖縄の知的産業という位置づけにしたいんです!当然、お金儲けは他の国からするんですが、拠点はやはり沖縄に置いておきたいんです。

奥社長は生まれ故郷の沖縄に尽くしたいと熱く語りました!

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