過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2007年11月18日放送

特集

社訓

ゲスト

池上彰さん(ジャーナリスト)、山本モナさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、社訓!
ちょっと古めかしい感じがするって?
ところがどっこい!今、この社訓を見直して伸びてる会社が多いんです!
そこで、今日のがっちりマンデーは、うちはこの言葉で伸びた!我が社のお言葉!!

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伸びてる会社の社訓が続々登場!

▼我が社のお言葉1

ちょっと恐そうなお言…。
一体どこの会社のお言葉か!?
それは、世界一の広告会社、電通!
電通は、テレビや映画、スポーツイベントなど、様々な分野で活躍する巨大広告会社。
その連結年間売上は2兆円を超える!!
このお言葉を残したのは、広告の鬼と言われた4代目社長、吉田秀雄。

彼が1952年、電通社員に向けて書いたのが、その名も"鬼十則"!その中身は過激!

六、周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

引きすり回せって…でも確かに指導権を握る事は重要。さらに…!

十、摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

事なかれ主義の日本人には耳が痛〜いお言葉!
吉田が書いた"鬼十則"は、電通マンたちをバリバリ働かせただけでなく、海外でも翻訳され、営業マンの心得として使われているのです。
全世界30万人の従業員を誇るゼネラルエレクトリック(GE)社のオフィスにも掲げられたといいます。
"鬼十則"の精神は、今もなお生きているのだ!

▼我が社のお言葉2

たった4文字の企業理念、これで世界を制した会社がある!
それは…世界一の外食企業のマクドナルド!!

そんなマクドナルドの世界共通の企業理念が、
"QSC&V"。

QはQuality(品質)、SはService(サービス)、CはCleanliness(清潔さ)、そしてVはValue(付加価値)。この4文字は、外食産業に必要な要素をギュッと詰め込んだ、マクドナルド儲かりのキーワード!
提唱したのは、マクドナルドシステムを創立したレイ・A・クロック。

この"QSC&V"、マクドナルド社内では日常的に使われている言葉で、国内に13万人いるアルバイトさんもみんな知っているといいます!

そこで、実際にマクドナルドに直撃!
アルバイトさんに聞いてみると…意味もバッチリ覚えています!
というのも、アルバイトで入ってまず初めに覚えるのが、この"QSC&V"なんですって!
この"QSC&V"のおかげで、日本マクドナルドは月の純利益が昨年度5倍に!さすがです!!

▼我が社のお言葉3

この言葉は…クロネコでおなじみ、ヤマト運輸の社訓!

ヤマト運輸は、年間売上1兆1千億円の宅配便No.1企業!

営業所の朝礼に参加すると…
「社訓の唱和!一、ヤマトは我なり。一、運送行為は委託者の意思の延長と知るべし。一、思想を堅実に礼節を重んずべし。」

そう、ヤマト運輸では毎朝必ず従業員全員で社訓を唱和しているんです。

父の会社を引き継いだ小倉昌男社長は、様々な改革でヤマト運輸を業界トップに押し上げました。

しかし!唯一変えなかったのが1931年に制定されたこの社訓!
"ヤマトは我なり"という言葉は、自分自身がヤマトだという意識を持て!という言葉。
ここから生まれたのが…セールスドライバー!
ドライバーが、配達だけでなくチラシ配りや保養機器などの営業活動もしちゃう、一石二鳥のシステム!
70年以上変わらない社訓がヤマト運輸を支えていたのです!

まだまだある!ユニークな社訓!

▼我が社のお言葉4

ちょっと小学校の目標みたいなお言葉ですが…。
これ、建設業界大手の鹿島に残るお言葉!
鹿島といえば、六本木ヒルズを始め東京湾アクアライン、恵比寿ガーデンプレイスなど、数々の有名建築を手がけたスーパーゼネコン。
男臭そ〜うな建築業界で"本を読む時間をもて"と言ったのは、第4代社長の鹿島守之助。

守之助、元々は外交官。
結婚して義理の父となった当時の社長、鹿島精一に頼まれ取締役に就任。
しかし、その頃の経営状況は最悪…。

そんな時、守之助が発表したのが、事業成功の秘訣二十ヶ条!

「旧来の方法が一番いい」という考えを捨てよ
本を読む時間をもて
給料は高くせよ
なるべく機械を使うこと

シンプルですが、今でも通用する経営感覚にあふれた言葉が多い!
この20ヶ条の精神で改革を進め、1963年遂に、受注額世界一という偉業を成し遂げたのです!
経営者としてずぶの素人だった守之助が、何でこんな20ヶ条を作れたのか?
それもやっぱり本のおかげ!
会社経営や土建業の本を片っ端から集め、それを参考にしてこの20ヶ条を作ったといいます。
無類の本好きだったからこそできたお言葉!

そんな守之助の晩年の口癖は…"どんな本でも手に入る書店が欲しい"
その願いが現実になりました。
東京駅の前にあった鹿島の旧本社跡地。
そこに建てられたのが、八重洲ブックセンター。

実は、守之助の遺志を継いで鹿島が開店したものだったのです。
"本を読む時間をもて"と社員達に言った鹿島守之助の精神は、建設業のワクを超えて様々な人に影響を与えているのです。

▼スタジオでお話を伺いました。
山本さん:八重洲ブックセンターの話は知りませんでした。

池上さん:鹿島が建設したビルってあちこちあるでしょ?
そういう所に八重洲ブックセンターって結構入っていますよ。

加藤:鹿島の"給料を高くせよ"っていいじゃないですか!

池上さん: "給料を高くせよ"って事は、それだけ売上がなければ実現できないでしょ?
企業の利益を上げてこそそれができるのだから、みんなのために頑張ろうという事になるんですね。

進藤:面白いものの筆頭で出てきました、電通の"鬼十則"ですが…

池上さん:僕が気になったのは、"三、大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする"。

山本さん:普通は逆じゃないですか?
小さな仕事も頑張ってやりましょうっていうような社訓は多そうですよね。

池上さん:つまり、それくらいの情熱を持って仕事に取り組まなければいけないという事でしょう。

加藤:僕は"七、計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。"が好きですね。
ビジョンをしっかり持った方がいいっていうのが、ちょっとわかるんですよね〜。

山本さん:私は"四、難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある"。
できそうもない仕事の方が努力しますもんね。
そうすると、何かスキルアップしている気がするから。

▼我が社のお言葉5

これはソーセージなどでおなじみ、マルハのお言葉。

でも、"しけのあるうちにイカリを巻く"って一体…?
これは、天候が良くなってから出たのではもう遅い!リスクを怖れていては事業は成功しないという教え。
これはマルハの前身、大洋漁業の創業者、中部幾次郎が言った言葉です。

明治3年、明石の海で獲れた魚を大阪の市場へ卸すのが、幾次郎の仕事でした。
でも、当時はまだエンジンのない手漕ぎの和船…。
運ぶ間に鮮度が落ちて買い叩かれる日々!

そこで幾次郎は、スピードの出せる発動機付きの船を自分で作る事に!
船を作るなんて莫大な費用もかかり、リスクも大きい挑戦です!
しかし幾次郎は、2年の歳月をかけて日本初の発動機船、新生丸を完成!

鮮度のいい魚が運べるようになり、大繁盛!
さらに昭和11年には、これまた日本初となる捕鯨母船、日進丸を建造。

当時、巨額な準備費がかかり、リスクが大きいとされた南氷洋での捕鯨事業を大成功させたのです!

"しけのあるうちにイカリを巻け"。

自らの言葉を自らの行動で証明した中部幾次郎。
大洋漁業、マルハと社名は変わっても、その言葉は変わらず受け継がれています!

覚えやすい!インパクト!こんな社訓で急成長!

▼我が社のお言葉6

一体どこの会社かと思えば…以前番組にも出て頂いた、雪国まいたけの大平喜信社長が従業員に向けたお言葉!

大平社長と言えば、まいたけ、もやしなどを独特の戦略で販売。年商250億円を誇る会社に育てた、創業社長!
社長に案内してもらい、社内を見せてもらうと…
フロアのあっちを見てもこっちを見ても、社長のお言葉を書いた張り紙がびっしり!

Q:なんで会社中に貼ってあるんですか?
大平社長:よく見えるように!すぐ忘れますから。

雪国まいたけには、元々別の社訓もあったのだとか。

大平社長:社訓は20年前位前に作ったものがあるんだけど、10項目もあって内容がボケているんです。これを覚えるだけで、なかなか心は伝わらない…。今の行動指針だと、一個で社訓の何個分もカバーしちゃうわけですよ

言葉が多すぎて、なかなか真意まで伝わらなかった10個の社訓を、ぎゅっと2つに凝縮。
こうして2年前に制定したのが、この行動指針でした。

何事もすぐに出来ないというのではなく、よく考えて出来る理由を探しなさいというのがこの言葉。

確かに大平社長といえば、出来ないといわれていたまいたけの人工栽培を成功させた人物。
雪国まいたけの大平社長は、この行動指針で次の世代にも創業精神を受け継がせているのです。

▼我が社のお言葉7

なんと、ストレートな…一体どこの会社?
それは、日清食品!日清食品といえば数々のヒット商品を生み出している、即席麺業界のキング!

そんな日清食品には、社員全員が心にとめて行動する教えがある!
それが…日清マン10則!

社員さんが持っている手帳を広げてみると、日清マン10則が!
これは、創業者、安藤百福の創業精神に、2代目の安藤宏基社長の経営感覚を織り交ぜ、言葉にしたもの。

日清マン10則の書かれた手帳をなくしてしまったら、社員は始末書もの!
それほど重要なお言葉なのです!

その内容を見てみると…

これは、何事においても先駆者となれという教え。
確かに、1958年発売のチキンラーメンは世界初の即席麺。

71年に発売されたカップヌードルは、世界で初めての容器入り即席麺。

日清食品には、各ジャンルの先駆者的商品ばかり!
それにしても、気になる言葉は…

非常にインパクトがありますが、決断を求められる場面で摩擦を怖れずに納得いく解決を求める姿勢が表れているこの言葉は、組織の中で良いアイデアが埋もれてしまわないためにと、日清食品が全社員に示したものなのです!

正にお言葉通り!理念を貫いてがっちり!

▼我が社のお言葉8

これは、検索サイトGoogle(グーグル)のお言葉。
グーグルは、ここ数年で急成長!

年商7,000億円、株式の時価総額15兆円という、世界で一番使われている検索サイト!

このお言葉、グーグルの企業理念の一説!
グーグルが1つのことを極めたのは、もちろん検索。
グーグルマップは即座に場所を検索。

グーグルアースは地球そのものを検索。

Gメールは検索精度が高い!
こうして検索にこだわってきた結果、gooやBIGLOBE、@niftyなどのポータルサイトに対して、検索テクノロジーと広告を提供して、ジャンジャン利益が出ている!
お言葉通り、1つのことを極めた結果です!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:社訓を実践している会社は伸びていますね。

池上さん:創業者が一生懸命やってうまくいった事がありますよね。
それをそのまま後継者に伝えても、後継者が忘れちゃうって事がありますよね。
社訓にしてみんなが見ていると、それがずっと伝わる訳ですよね。

加藤:日清の10即の"決断なき上司は無能と思え。社長へ直訴せよ。"はすごいですね。

池上さん:あの社訓があると、困るのが中間管理職ですよね。
自分が決断しないと、部下がいきなり社長に直訴しに行っちゃうかもしれないでしょ?
そうなると、自分の立場がないですよね。
だからこそ、中間管理職が一生懸命やる訳ですよ。

加藤:言葉って大事ですね。

池上さん:例えば、赤福って最近不祥事起こしたでしょ?
なんで赤福と言うかというと、「赤心慶福」。
赤い心、つまり真心を持って皆さんに幸せを与えるというところから、赤福となった訳です。
素晴らしい名前だと思うんですよ。
しかし、それをいつしか忘れているから、ああいう不祥事が起きるんですね。
やっぱり社訓をちゃんと守っていないと、どこかでおかしな事になるなと思いますね。

山本さん:番組も作ったらどうですか?

池上さん:「がっちりマンデー!」って、番組のタイトルに訓が入っているでしょ?
つまり、日曜日に経済の事を勉強して月曜日からがっちり儲けようって事でしょ?
だから「がっちりマンデー」なんですね。

進藤:池上さんが今一番おすすめの社訓を教えて下さい!

池上さん:ヤマト運輸にもう一つ社訓のような言葉があるんですね。
それは、"安全第一営業第二"なんです。
"安全第一"ってどこの会社も言いますでしょ?
工事現場に行くと必ず"安全第一"ってありますよね。
当たり前だと思って、みんなついつい忘れちゃうんですね。
ところが"営業第二"、つまり金儲けは二の次だとわざわざ書く事で、第一が引き立つんです。
わざわざ第二を書く事によって第一を浮き彫りにするのは、素晴らしい社訓だと思います。

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