過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2007年11月4日放送

特集

地方がっちり 第4弾!!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、眞鍋かをりさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、大好評!地方がっちり第4弾!!
地方だからできるビジネスを大公開しちゃいます!!

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新たなスタイルで勝負をかける地方ビジネス!

北海道で驚きのがっちりビジネスを発見!
帯広から車で1時間、十勝郡浦幌町にあるのどかな牧場。
とある儲かり動物で、がっちりと成功を狙う社長がいるというのですが…

こちらが新たな夢にかける大浦也須史社長。
とある儲かり動物って一体どんな動物なのか?
その動物を飼育する小笠原信夫さんに教えていただきました。
ここで飼育している儲かり動物とは…

牛でも豚でもなく、なんとダチョウ!!

Q:毛とかを売っているという事ですか?
大浦社長:まだそこまではいっていないんですけれども、私どもは食肉として出しています。

現在、食肉用としてダチョウを飼育・販売しているというオーストリッチ浦幌。
味の方は大丈夫なのでしょうか?

小笠原さん:美味しいです。クセが全くないです。

これがダチョウのお肉。クセがなく、刺身で食べるのが最高なのだとか!!
オーストリッチ浦幌には、ダチョウならではのある儲かる特徴がありました!

▼儲かる特徴 成長が早い!
ダチョウは成長が早く、牛に比べると成長の早さがおよそ半分。
わずか1年で出荷が可能なのだとか。

まだまだ知名度は低いですが、ダチョウの美味しさが伝われば大儲けは夢じゃない!
牛・豚・羊・鶏に次ぐ第5の家畜はダチョウだ!!

▼スタジオでダチョウ肉を試食しました。

森永さん:美味しい!臭みがなくてすっきりしています。(ダチョウ肉は低カロリーでヘルシー)

加藤:すごく淡白な馬刺しみたいな感じ。

進藤:1羽が大体10万円ぐらいで出荷されて、1羽につき30kgぐらいのお肉が取れるとの事です。効率よく回っていけば、いいビジネスですよね。

千葉県にあるがっちりビジネス

続いては、千葉県にあるがっちりビジネス!
やって来たのは、アドベンチャースポーツパーク ターザニア。

すごいヒミツで、今注目を浴びているという事なのですが…
何だかよくある普通のフィールドアスレチックにしか見えません。
その上、料金が大人一人3500円で割と高い…。

しかし!この施設、7月にオープンしたばかりなのに、来客数はすでに1万人を突破!!
連日の大盛況!!
一体なぜ?

ではここで問題!
他のアミューズメントパークとは違う、ターザニアのがっちりのヒミツとは何でしょうか?

正解は…
危険なスリル!!

ここターザニアは他の施設では味わえない、怪我をするほどの高さでアスレチックを作っています。
そう!ターザニアの人気の秘密は、大人もビクビクするほど怖い事。
ビルの2、3階に相当する高さにある施設は、どれも一歩間違えれば怪我どころじゃ済まされない!

そのため、参加者はまずロッククライミングで使うハーネスという器具を取り付ける。
いわば命綱…。
さらにコースに出る前には、安全確保の基本動作の講習をみっちり受けます!
講習に合格すると、いよいよコースに出発!
たとえ子どもであっても、全ての安全管理は自己責任。
だからこそ、余計に怖いんです…。

まず始めに体験したのは、90mの長さを空中滑空するアトラクション、ジップスライド。

かなりの高さと勢いにリタイアする人も多いとか…。
続いては、10mの高さの木のてっぺんからロープで網に飛び移る、最高に難易度の高いアトラクション、ターザンスウィング。

くさいものに蓋?危険なものを避けて通る風潮が強い中、子どもの自立心を育てる施設として親子連れに大人気!
現在、地方にしかできない自然を生かした新しいテーマパークとして、全国各地から問い合わせが殺到中!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:完全に逆転の発想ですね。

森永さん:あえてスリルを高めた施設を作って、差別化を図ったんですね。また、ターザニアは自然を生かしてやっているので、設備費がすごく安いんです。

岡山県にあるがっちりビジネス

続いてのがっちりビジネスは、岡山県!
昔ながらの風情が溢れる倉敷市本町に、かなり儲かっているお店があるという。
それがこちら、平翠軒。

なんとも小さなお店ですが…。
中へ入ってみると、そこはお客さんだらけ!!

店の広さはわずか30坪。
そこに所狭しと置かれているのは食品。その数、1000種類以上!

この店でどんな商品を扱っているのかを、平翠軒森田昭一郎社長に伺いました。

森田社長:個人が個人の為に作るような物ですね。

Q:スーパーとかに置いていないんですか?
森田社長:ほとんど見当たる事はありません。

平翠軒で売っている商品のほとんどが、スーパーやデパートでは決して手に入らない品。
赤穂市にある居酒屋さんが店に出す、クリームチーズの味噌漬け。

イタリアのマルテッリ一家の7人が作っている、マルテッリパスタ。

ラーメン大好き人間石津さんが作った尾道ラーメン。

さらには、山口県仙崎に住む、今年85歳になる現役海女の中村さんが潜って獲り、自らビン詰めしたというウニも置いてあります。
しかし、中村さんは今年6月に心臓発作を起こしてドクターストップがかかったために、もう二度と海には潜れなくなってしまいました。
その時までに70本作っており、今お店に置いてある物は70分の1。
もう二度とお店に出る事はありません。
こんな貴重な物まで、平翠軒では置いているんです。

よそでは手に入らない珍しい品を求めて、全国からプロの料理人までもが足を運ぶ、大人気の店。
売れないとわかっている物まで置いています。
一体なぜ?

森山社長:もっと珍しい物を自分は知っているんだけれども、その商品をひょっとすると平翠軒では置くかもしれない。そういう非常にレアな物を紹介してくれるというのを期待しています。

変な物を置くのは、お客さんと話すきっかけ作るためのもの。
お客さんと会話して、もっと珍しい商品の情報を引き出すためのしかけだったのです。
それで、新しい品を店に並べる。すると、評判を聞きつけた別の食通のお客さんが集まってくる。
商品が増えると、お客さんもどんどん増えるという仕組み!

ここで問題!
他の店にはない平翠軒のある仕掛けとは何でしょう?

正解は…

電球。平翠軒の店内は少し暗め。

この照明の暗さも、森田社長の作戦なのです。

森田社長:人間というのは光が暗いと一生懸命物を見ます。
ですから光をわざと落としてやると、一生懸命物を見なくては見えない。

Q:買ってもらう為に暗くしているのですか?
森田社長:そういう事ですよね。

珍しい商品をそろえるだけでなく、照明を暗くする事でお客さんを商品に集中させ、どんどん買ってもらうという作戦をとっているのです。

森田社長:お客さんの滞在時間が長いですね。
長い人で5時間とかね。昼飯食ってまた来るとかね。

森田社長のこの作戦がピタリとはまり、平翠軒はがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:商品の並べ方も雑然としていてきちんと分類していない。これはわざとわかりにくくしている。ちょうどドン・キホーテみたいに、色々な物をごちゃごちゃに並べてその中を探検している気分にさせる。だから5時間もいる人がでてきちゃう。普通の食料品店ではありえない。「何かな?」っていうのを演出していて、すっごく賢いですよね。

北海道にあるがっちりビジネス

またまた北海道にがっちりビジネス発見!
今年3月、札幌市にオープンしたばかりのお店、コーチャンフォー。

店内をのぞいてみると、ごくごく普通の本屋さん。
一体この書店のどこに儲かるヒミツがあるのか?
登場して下さったのは、リライアブル札幌支社鈴木滋支店長。

鈴木支店長:ワンフロア1250坪というのは、日本で一番大きな書店だと思います。

そう!こちらの本屋さんのヒミツは、とにかくデカイ事!
ワンフロアでの売り場面積1250坪は日本一!書籍数はなんと、100万冊以上!
でも、コーチャンフォーがすごいのはそれだけじゃない!
書籍売り場を中心に250坪のCD・DVD売り場、680坪の文房具売り場、330坪のレストラン。
さらには、女性客を狙ったホビーコーナーなど、巨大複合施設として客を呼ぶ!

もちろん、メインとな書籍売り場には広さを活かした儲けのヒミツがたっくさん!

▼儲けのヒミツ1:ランキング
でも、本屋さんならランキングは普通じゃ…と思ってランキングを見てみると、1位、2位、3位…174位!?どうしてこんな順位まで?

お客さんによって探している本や好きな本は違います。こんな本が出ているんだというのを知る際、棚で探すよりもわかりやすいという意味で、お客さんがよく見ているのだそう。
文庫以外にも新書や実用書など他のジャンルも、それぞれ100位近くまで常に陳列というから驚き!

▼儲けのヒミツ2:全巻揃える
例えば、大人気コミックの『ドラゴンボール』の棚を見てみると、全42巻きれいに揃っています。
そう、シリーズ物の本の歯抜けは極力許さない!
それがコーチャンフォーのこだわり!
これは、全巻揃っている事でまとめ買いするお客さんを狙っての事。
コーチャンフォーは、大人買いするマニアにもがっちり対応。

▼儲けのヒミツ3:作家別陳列
広い本屋さんだと、目当ての作家さんを探してあっちへ行ったりこっちへ来たり、とっても大変。というのも、通常の書店では、出版社ごとに並べてさらにその中で作家ごとという並べ方をしているから。
そこでコーチャンフォーは考えた!
コーチャンフォーは、出版社を取り払って全て作者名で並べたのです。
お客さんが出版社ではなく作者・著者で探すから、お客さんは本が探しやすくなります!
でも、この並べ方だとお客さんが便利だけれどお店は大変!
そう、コーチャンフォーは毎日コツコツ本を並べ直しているんです。
とってもでかくて、とっても便利な本屋さんは、きめ細やかなサービスが支えていたんですね。

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:本屋さんってまだ他に儲かる方法があると思うんですよね。本屋さんのカバーって大体ベージュで本屋の名前が入っているカバーじゃないですか。あれをもっとおしゃれなのにすればいいんじゃないですか?

進藤:そんな加藤さんのために、コーチャンフォーでは12色のカバーを用意しているんですって。

進藤:それでは最後に質問です。
今都会にあるもので、地方に持っていったら儲かるのではないかというものを教えて下さい。

森永さん:それは、秋葉原です。大阪には日本橋という電気街があるんですけれども、シャッター通りになっていたんです。そんな所にゲームとかアニメなど、アキバ系の人達が行くようなお店を作ったら、業績がV字改革!一気に商店街が活性化したんです。だから、全国でも同じような事が起こるのではないかと。

加藤:地方にはお年寄りが多いですが、うまくいきますか?

森永さん:絶対にうまくいきます!これからは年取ったオタクがトレンドです。

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