過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2007年5月20日放送

特集

地方でも世界NO.1!

ゲスト

蟹瀬誠一さん(国際ジャーナリスト)、新山千春さん

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世界のトップブランドから注文殺到!

シェアNO.1!
世界を支える日本の地方!!
まず最初は、広島県!
広島県安芸郡熊野町。
人口わずか2万6000人。
こんな山間の小さな町に、世界シェア60%を占める株式会社白鳳堂があります。

その白鳳堂が作っているのが、化粧筆!

世界中で使われている化粧筆の60%がこの工場で作られているんだとか。
そしてさらにすごいのはその納付先!!
日本の大手化粧品メーカーや、アメリカの有名化粧品ブランド、香水などでもおなじみのフランストップブランドの化粧筆も白鳳堂さんがつくっているのです。

しかし、広島の山奥にある小さなメーカーがなぜ世界から指名されているのでしょうか…
それは、筆がいいから!!

2〜3時間でも鏡台の前に座って化粧したくなるような筆を作っているのです。
某量販店の筆と比べてみると、某量販店のものは、毛先を並べてから機械でカットしているため、肌触りが粗くなっています。
しかし、白鳳堂は毛先を切らず、丸く整える技術をもっているため、肌触りが滑らかに!!

ではなぜ熊野町から品質の良い化粧筆が生まれたのか…
そう、ここ熊野町は、江戸時代から今に至るまで、知る人ぞ知る筆の名産地だったのです。確かに町中には、筆を象徴したものがあちこちに。

そんな筆の町で、今から33年前、伝統的な書・絵筆を作る工房として創業した白鳳堂。
その需要の低下から、技術を生かし化粧筆を作ることにしたのです。

でも、簡単に世界トップシェアを取れたわけではありません!!
そこには斬新な技術革新がありました。
それは、「徹底した分業制度」。
筆作りをおよそ100もの工程に分け、一つの工程をずっと担当することによって、短期間でその作業専門の職人を育成。
高品質を保つ伝統の技と、大量生産を両立して、世界NO.1シェアを獲得したのです!!

栃木では、脅威の世界シェア100%??

続いては、栃木県。
餃子で有名な宇都宮から車でおよそ30分の真岡市。
訪れたのは、神戸製鋼所真岡製造所。

世界一を誇るその製品とは、アルミディスクブランク基盤!!

一見CDやDVDのようなこの円盤。
ハードディスクドライブ用の基盤なんです。
この真岡製造所から、世界の60%の基盤を出荷しているんだとか!
ハードディスクといえば、デスクトップパソコンやDVDレコーダーなどにどんどん使われている、なくてはならない必需品。その中で、情報を記憶するこのアルミ基盤の世界生産量は、なんと年間6億2300万枚!!
つまり、真岡製造所では、年間3億6000万枚のアルミの円盤を生産しているのです。

ところが、栃木県のすごいのはこれだけではありません!
やってきたのは、古河電気工業日光営業所。

実は、この工場でも神戸製鋼と同じ、ハードディスク用のアルミ基盤を生産しているのです。
なんとそのシェア、世界40%!

つまり、世界中のアルミ基盤は、すべて栃木県で作られていたんです!!

こうして世界中に出荷されているアルミ基盤。
その工場をみせてもらうと、世界トップシェアを誇る高度な技術がありました。

こちらは、円盤の基となる、薄く延ばされたアルミの板。

これを決められた形にくり抜いていきます。
そして、一番重要なアルミ基盤の平坦度をチェック!

ハードディスクの基盤は、平坦度が命。
記録を読み込む際、基盤とヘッドの間はわずか0.01ミクロン(1/10万ミリメートル)という距離で高速回転しています。

それをジャンボジェットに例えると、飛行機がわずか0.5ミリの高さで飛び続けるほどの繊細さ!
だから、ほんの少しのゆがみや指紋の汚れでも、ヘッドとぶつかってしまい、製品として出荷できなくなってしまうのです。こういった平坦な基盤をつくる精密な技術が必要なのです。
こうして今日も栃木から世界中にアルミの円盤が出荷されていくのです!

蟹瀬さん:実はこのような会社はほかにもあったんです。
しかし、ITバブルの崩壊でどんどん他社が撤退していきました。
この2社は、これからハードディスクの時代が来ると予想して、作り続けたところがすばらしいですね。

今も世界シェアNo.1!あの有名な発明も地方発!

お次は、徳島県阿南市。田んぼの中にポツンとある、日亜化学工業株式会社。

この日亜化学が世界NO.1を誇るのが、発光ダイオード。

発光ダイオードとは光る半導体のこと。
実はこの発光ダイオード、1960年代には赤や緑色のものが作られていたのですが、どうしても青色だけは作れなかったのです。
もし青色が開発されれば、光の三原色でどんな色も作れるはず…
そんな中日亜化学は1993年に当時不可能とされた青色発光ダイオードを、世界に先駆けて開発!!

さらに1996年には、その青色発光ダイオードのまわりに黄白色の蛍光塗料を流し込む独自の手法で、白色発光ダイオードの開発にも成功したのです。

発光ダイオードには、たくさんの利点があるのです!
寿命が長く、省エネで、熱も発生しないため、携帯電話や信号機、駅の表示板などに使われ、市場規模は2010年には1兆円になるといわれています。

気になる世界シェアは、高輝度の発光ダイオードでは世界34%で、NO.1です!!

でもなぜ徳島で世界を変える発明が生まれたのか…
実は日亜化学工業では、蛍光灯や液晶画面に使う蛍光塗料でも世界NO.1のシェアなんです!
蛍光塗料を作る世界一の技術を応用することで、青や白の発光ダイオードを作ることができたのです。日亜化学は、新たな光を徳島から世界に向かって送り続けます!

続いては、埼玉県川口市のコミー株式会社。

パートを入れても従業員わずか25人。
決して大きな規模とは言えないこちらの会社の世界トップシェアの製品は、凸面鏡とFFミラー!!

凸面鏡は、スーパーやコンビニの万引き防止用に使われ、FFミラーは、ファンタスティックフラットミラーと言って、平面なのに普通の5倍の視野角を持っています!

1998年にボーイング社に採用され、飛行機の手荷物棚に取り付けられたのがきっかけで、世界中の注目を集めました。
今では、銀行ATMの覗き見防止用や、駐車場の入り口など、さまざまな場所で使われています。
凸面鏡は80%、FFミラーは、100%のシェアなんです!!!
年商は4億5000万円!!
もともとは、看板製造業として1967年に東京駒込で創業した、コミー。
しかし、1978年に、社長がディスプレイ用として作った不思議な回転ミラーが大好評に!

それを防犯用に使用しているお店からヒントを得て、防犯ミラー製造業へと転身していったのです。優れた技術があれば、東京でなくてもやっていける!!
わずか25人の日本の中小企業は、今日も世界のトップを走り続けます!

蟹瀬さん:白色発光ダイオードは、医療用の胃カメラに使われています。胃カメラに色のついた電気を使うと、患部の色が正しく認識することができないので、医療においても重要な役割を果たしています。

Q:世界で勝負できる企業になるために必要なことはなんですか。

蟹瀬さん:今までの地方の企業は、東京を目指し、進出することが、企業として一人前になることだと考えていました。しかし、先ほど社長さんも言っていたように、日本ブランドとして世界に売り出し、世界のブランドになることが大切だと思います。

Q:今地方で注目されている企業はどこですか

蟹瀬さん:いくつもありますが、長野県御代田町のシチズンミヨタ(株)です。シチズンが子会社化して持っているのですが、マイクロ液晶ディスプレイで世界シェア100%です。マイクロ液晶ディスプレイとは、ビデオカメラのファインダーの中やデジカメの中に使われる、従来と比較して高解像度・低コストを実現した次世代液晶のことです。そのほかにも、まだまだ日本で知られていない世界一がたくさんあると思います!!

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