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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2007年5月13日放送

特集

新日本石油

ゲスト

新日本石油(株) 西尾進路 代表取締役社長

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儲かりの秘密&石油ビジネスの裏側

年間売り上げ6兆1000億円!!
国内最大の石油会社、新日本石油。確かに街のあちらこちらでENEOSのマークを見かけます。

でも、石油会社は一体どんなお仕事をしているんでしょうか。
その仕事は大きくわけて3種類。

一つ目は、掘る。
世界中で油田を見つけてどんどん掘るお仕事です。

二つ目は作る。
掘り出した原油を、ガソリンや灯油などいろいろな種類の石油製品に作り変えるお仕事です。

そして三つ目は、売る。
私たちにも馴染みの深いサービスステーションや、航空会社などの企業に燃料を売ったりしています。

この、掘る・作る・売るの中で一番儲かるのが、なんといっても、油田開発部門「掘る」なんだとか。中東の産油国や、エクソンモービル、シェルなど、欧米の巨大石油会社がこの部門に集中して、莫大な利益を上げているのです!

一方、日本の石油会社は、1980年代に入るまで、作ることと売ることしかやっていませんでした。
原油はお金を出せば買えるもので、莫大なお金をかけて開発する余裕がなかったんだとか。
しかし、自分たちで原油を掘り、作って、売ることが一番儲かり、さらには日本のためにもなる!!
ということで立ち上がったのが、新日本石油。

現在2000億円の資金を投入して、世界十カ国で、石油と天然ガスを採掘中!
国内の石油会社で、この掘る部門に一番積極的なのです。
というわけで、新日本石油の儲かりの秘密を探るべく、がっちりマンデーが向かったのは、ベトナム。

石油を掘る!

ベトナムは、今急速に開発が進む東南アジアに位置する美しい国。
特にホーチミンは日本からの直行便もあって、最もアクセスしやすい町なのです。
ベトナム南部の町を飛び立ったヘリが向かったのは、さらに南の海上。

飛び立って、40分後に見えたのが、ランドン油田。

1998年の操業開始以来、一日でドラム缶4万本分の原油を生産する、新日本石油ナンバー1の儲かり油田なのです!
ヘリポートに着いて、まず最初に向かったのが、油田で最も大事な場所。

ここから油井が地下3〜5000メートルまででていて、原油を生産しているんだとか。
現在は掘った井戸にパイプを入れて原油をくみ上げている真っ最中なんです!

掘るときには、水深60mの海底からさらにその下3000mの地層めがけて掘り進めるのです。
日本の最新技術を駆使した掘削法。それが、水平堀り。
原油の層に当たったら、水平に向きを変えるというすごい技。

この技術で、これまでより20%以上効率的に原油を採掘できるようになったんだとか。
この装置の先端部分は、一つ200万円もする超鋼鉄製。
でも、40時間ほど使用すると、ぼろぼろになっちゃうんです。

ところで、現在ランドン油田では、東京の山手線と同じくらいの範囲に、4箇所の油井が稼動しています。
すべての原油が集まってくるのが、N1プラットフォーム。
およそ50人が住む居住棟と二つの原油生産施設、そして油井から成っています!

次に、とれたての原油を見せてもらうことに!!
その温度は60〜70℃。金額にすると、一日3億5000万円分の原油を生産中!!

石油から作る!

そして、ここが、新日本石油精製、根岸製油所。海外から運んできた原油から、ガソリンや灯油などの石油製品を「作る」ところ。

新日本石油は全国7箇所に巨大な製油所を持っているのです。
こちらは、原油を貯蔵する原油タンク。

許可をもらって屋根に登らせてもらうと、その大きさもさることながら、屋根が低すぎ!
実はこの屋根、原油が満杯なら上まで、減ると下がる「浮き屋根式」なんです。
原油の表面と屋根を密着させることで、大気汚染の原因になるガスの発生を防いでいるんだとか。
そして製油所の中心部が、高さ50mもの巨大装置、蒸留塔。

加熱炉で350℃に熱した原油を、この塔の中に入れ少しずつ冷やすと、沸騰する温度の差によって、下から重油やアスファルトが、真ん中あたりでは、ガソリンや灯油が、上からはプロパンガスを分けて取り出すことができるのです。

さて、製油所に世界各地の油田から原油を運んでくるのが、28万トン級タンカー。
がっちりマンデーは、タンカーへの潜入取材に成功しました。
この世界最大、28万トン級タンカーの全長は、東京タワーを横にしたのと同じ、333m!
この甲板の下に、34万キロリットル、25mプール630杯分の原油を積むことができるのです。
原油を満杯にして航行しているときと、原油を降ろしたあとでは、原油の重さで10m以上も高さが変わってしまうんだとか。

このタンカー一隻分の原油が、日本で使うエネルギーの半日分なのです。
年間に日本に来る大型タンカーの数は、のべ900隻。
その一隻一隻が、私たちの日々の暮らしを支えてくれているんですね。

Q:タンカーのお値段はいくらですか?
西尾社長:新しく作ると、130億円です。

Q:新日本石油では、タンカーは何台くらい持っているのですか?
西尾社長:20隻です。中東と日本の間を年間200往復しています。

Q:採掘にも相当お金がかかるそうですが…
西尾社長:一回掘るには、陸上油田だと1億円、海洋油田だと30億円かかります。ビジネスとして成り立つのは、100本掘って2・3本です。先ほどのベトナムの油田は、一回掘って大当たりしました(笑)

Q:ベトナムで油田を発見した場合、ベトナムにお金を払うのですか。
西尾社長:はい、でも現金で払うわけではありません。ベトナムの場合は、出てきた原油を分配することになっています。

石油の採掘現場や、製油所、タンカーではなくて、一番身近に感じる新日本石油が、町のサービスステーション、ENEOS。

日本全国で、業界ナンバー1の10500店舗を展開しています。
でもよく見ると、ENEOSの看板の隣に日新商事や、千代田石油などと書いてある…
そう、日本のサービスステーションのほとんどは、石油会社からガソリンを買って販売しているのです。
さて、サービスステーションで一番儲かっているのは、ガゾリンかと思いきや、実はガ利益に占める割合は、3分の1ほど。

この中で今最も期待されている分野が、洗車!!
洗車機による洗車ではなくプロの手による手洗いを売りに、3000円〜50000円もする特殊コーティング付き手洗いコースまでをご用意。
ちょっと地味ですが、この手洗い洗車でがっちりなんです!!

石油+ハイテク!先端の儲かり技術

石油は燃料に使われるだけではありません。
プラスチックや洗剤、化粧品の原料などにもなり、私たちの生活に欠かせないものです。そんな石油の新たなる使い道を次々と生み出しているのが、新日本石油中央技術研究所。
この研究所から生まれた、革新的な技術があるのです!!

▼儲かり技術1:すごい透明フィルム
一見普通のフィルムですが、これは携帯電話の中に使われているんだとか。
携帯の画面に貼り付けることで、どこから見ても画面がくっきり見えるようになるんです!

液晶フィルムと名づけられた、光に対して特殊な作用をするフィルムを開発。世界中で使用される7億台の携帯のうち、4億2000万台にこのフィルムが使用されているのだとか。

▼儲かる技術2:軽くて強い新素材
石油から作られた、軽くて強いカーボンファイバー。
この新素材は、大型化する液晶テレビのパネル運搬ロボットに使われていました。

この他、ゴルフクラブのシャットや、自転車の車体などまだまだ儲かりそうな技です。

▼儲かる技術3:次世代エネルギー
もちろん新日本石油は新しいエネルギーの研究にも余念がありません。
今話題の、ガソリンにエタノールを混ぜて使用するバイオ燃料を研究中。

現在のバイオ燃料は、サトウキビやとうもろこしを原料にして作られていますが、草や木から作ろうとしているのだとか。
この他、プロパンガスや灯油から水素を取り出して、電気をつくる家庭用燃料電を世界で初めて商品化するなど、中央研究所は、新日本石油儲かりの知恵袋なのです!!

Q:ガソリンを売っている会社が、バイオエタノールの研究をするのは本末転倒のような気がしますが…
西尾社長:そんなことはありません。その時代に必要なエネルギーを供給していくのが、ENEOSの役目ですので。

Q:さらに、新日本石油ではペットボトルの原料のパラキシレンの生産が日本一、世界でも2番目ということですが…
西尾社長:パラキシレンというのは、ペットボトルやポリエステルの原料になったりします。

Q:阪神淡路大震災の写真をみると、ガゾリンスタンドだけが壊れずに残っていますね。
西尾社長:ガソリンスタンドは、コンクリートと鉄の塊でできています。災害時に緊急の避難所となるようなガゾリンスタンドを作っています。

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