過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2007年4月1日放送

特集

VISTA

ゲスト

蟹瀬誠一さん(国際ジャーナリスト)、リサ・ステッグマイヤーさん

番組内容

今回のがっちりマンデーのテーマは…世界経済!
なんか難しそうだなー、関係ないなーって思っているあなた!
これから伸びる国、儲かる国を見極めれば、私たちにだって儲けるチャンスはあるんです!!

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今から儲かりそうな国…名付けてVISTA!

さかのぼること3年…
わが「がっちりマンデー」は他に先駆けて、当時儲かりそうだった4カ国、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)=BRICs(ブリックス)をご紹介!
すると、ロシア、インド、中国、ブラジルと、どの国も急成長!
そんなBRICsの儲かる波に乗り遅れたあなた!ご心配なく!
次の波がやってきましたー!
このBRICsに続く、新たな儲かり国家グループとして注目を集めるのは…VISTA(ヴィスタ)!!

これは今から儲かりそうな5カ国、ベトナム(Vietnam)・インドネシア(Indonesia)・南アフリカ(South Africa)・トルコ(Turkey)・アルゼンチン(Argentina)の頭文字をとったもの。
なぜVISTAの各国が伸びるのか、どうすれば私たちも儲けることができるのか…。
今回のがっちりマンデーで徹底解明いたします!
 
Q:VISTAという言葉を初めて提唱したのが、経済アナリストの門倉貴史さん。でも、ちょっと意外な国が並んでいるような気がしますが?

門倉さん:VISTAは2000年代に入ってから驚異的な成長スピードを達成するようになっています。

VISTA5カ国のGDPを元にした伸び率を世界の先進国G7と比べてみると…

この通り!すでにかなりの成長が始まっているのがわかります!

しかし、どうしてこの5カ国が儲かっているのか?
その国のことを知るためには、その国の人に聞くのが一番!
ということで、ニッポン在住の各国のみなさんを直撃!
最初は…VとI

最初は…VとI

▼ベトナム:Vietnam
トップバッターはVISTAのV!ベトナム!!

ベトナムといえば、2年前のがっちりマンデー新年会スペシャルでも…

サイバーエージェント藤田晋社長:僕の周りでも『ベトナム ベトナム』と言ってるんで。
横浜市中田宏市長:ベトナムだったらこんなに高く手を挙げてた!

皆さん、ずいぶん前からベトナムに注目!
これはかなり気になる!
というわけで…ウィアー・エンジニアリング株式会社でエンジニアとして働く、ハーさんとファンリンさんに直撃!

ウィアー・エンジニアリング麻生邦夫社長:ベトナムの期待の星です。

日本の社長さんもお二人を大絶賛!…で、

Q:ベトナムの強さの秘密って、ズバリ何ですか?
ハーさん:人間ですね。

え…人間?
ハーさん:勤勉で誠実ですね。
 
とにかく勤勉で誠実なベトナムの人々。
勉強も仕事もまじめで一生懸命!
そんな環境で鍛えられたハンさんは…

麻生社長:大学トップクラスの成績でございます!

そう、ベトナム最大の強さの秘密、それは「勉強」!
1954年の独立以来、国は「勉強」を最重要政策に!
そのため、識字率、文字の読み書きができる率は実に90%と、アジアでもトップクラス!

教育の中で特に力を入れているのが…数学。

突然ですが、ここで実験!
ベトナム出身のハーさんと日本人の番組スタッフが、数学の計算問題に挑戦!
数学検定用のちょっとむずかしめの問題ですが、どちらが先に解き終わるのでしょうか?
なかなかペンが進まないスタッフに対し…ハーさんはスーラスラ。
そして2分後…なんと、ハーさん終了!
スタッフは問題の半分も解き終わっていませんでした!
しかも答えを見てみると…全問正解!

ベトナム人が数学に強い秘密は…学校!

中学校の授業を見ても、他の教科に比べて数学の時間がダントツに多い!
そしてもう一つ、小学校にはちょっと変わった授業が…

ハンさん:刺繍のクラスがありますね。

なんと、ベトナムの小学校では、刺繍の授業が!
伝統の刺繍を小さい頃から学んでいるためか、ベトナムの人々は「手先が器用」!
機械の組み立てをやらせたら、他のアジア諸国の2倍ものスピードと言われています。

とにかく優秀なベトナムの人々。
でも、「まじめ」で「勉強好き」で「手先が器用」って、どこかで聞いたキャッチフレーズですが…

麻生社長:日本の30年40年位前の感じだと思います。

高度経済成長期の日本のように、「まじめ」・「勉強好き」・「器用」でグングン成長を続けるベトナム経済!

ところで、そんなベトナムパワーにのっかって、儲ける方法ってあるんでしょうか?
ありました!
現在は、日本国内の証券会社からでも、ベトナム企業の株のファンドを買うことが可能に。
さらには、こんな方法も!その名もズバリ、「ベトナム株式証券講座口座開設ツアー」!
なんと、このツアーに参加すると、実際の企業を自分の目で見たうえで、現地で投資が行える!
皆さん、ベトナムは今が買いです!
…でも、投資は自己責任でお願いします!

▼インドネシア:Indonesia
続いてのご登場は、VISTAのI、インドネシア!!

さっそく日本人男性と国際結婚をした、インドネシア奥様にお話を伺ったところ…

Q:何人兄弟がいるんですか?
日本−インドネシア家族の会 雑賀ティンチェさん:私11人兄弟いるんです。

長男との年齢差はなんと23歳!
しかもまだ弟さんがいるとか…
そう、インドネシア最大の特徴は、「人が多い」!

あまり知られていませんが、インドネシアの人口は2億3千万人、世界第4位!

しかも、働き盛りの若い世代が多い!

そして、人件費がアジアで2番目の安さ。

ということもあり、日本を始めとした外国の企業が続々と進出!
それによって今、インドネシア経済は赤丸急上昇!

急成長中のインドネシアでは、モノもよく売れる!
中でも一番売れているのが…「携帯電話」。
そのわけは…

ティンチェさん:インドネシア人は、新しいモノが大好きですね!

そう、インドネシアの人はとにかく、「新らしもの好き」!

携帯電話の数は、3年以内に日本を抜くと予想されています!さらに…

ティンチェさん:ビデオも使わないで、DVDが最近では売れています。

ビデオはDVDに、パソコンはデスクトップからノートへと、とにかくインドネシア人の家電製品は、次々と新製品へと変わっていくのです。

そんなインドネシアの株式も…日本の証券会社から購入が可能!
ただし、要注意!
まだまだ不安定なインドネシアの国内政治。
テロの発生などで株価が急落、なんて可能性もありますので、お気を付け下さい!

▼さて、スタジオでゲストの方にお話を伺いました。
蟹瀬さん:中国で同じ物を作るのとベトナムで作るのだと、3分の1の人件費で済んじゃって、ベトナムの方が安い訳です。だから今、工場などを中国からベトナムへ移転している企業も結構います。VISTAの中で、おそらく一番有望株というか…そんな気はしています。

加藤さん:逆にインドネシアはどうですか?

蟹瀬さん:インドネシアの特徴は、9割近くの方が、非常に穏健なイスラム教徒であるということです。イスラム教というのは、お金に関しては非常に合理的で、金儲けが卑しいという感じはないんです。

リサさん:インドネシアというと、ビジネスというよりもバリのような観光地のイメージが強かったですね

蟹瀬さん:でも全体で見たら、日本とインドネシアはものすごく経済関係が身近で、例えば輸出・輸入でも日本と比べて1位、2位という関係で。インドネシアはエビがたくさん取れるけれど、その6割が実は日本に輸出されている。我々が知らないうちに、インドネシアのエビバーガーとかを食べているんですよ。

続いて…SとT

▼南アフリカ:South Africa
続いては、VISTAのS、南アフリカ!

お話を伺ったのは、南アフリカのお茶・ルイボスティーを日本で輸入販売しているクリントンさん。

Q:儲かってますか?
クリントンさん:ぼちぼち…。

クリントンさんはぼちぼちでも、母国はがっちり儲かってる!

その収入源は…

そう、「貴金属」!金やダイヤモンドなど、資源に恵まれる南アフリカは、これまでもその輸出によって高成長を遂げてきました。
中でも最近、特に儲かっているのが…

クリントンさん:今一番盛り上がってるのは、プラチナ!

このプラチナ、使い道はジュエリー用だけではありません。
今世界中で開発競争が繰り広げられている、自動車用燃料電池の材料として、なくてはならないものなのです。
もちろん価格もうなぎのぼり!

そんなプラチナが、全世界の75%も採れちゃう南アフリカ!こりゃウハウハだ!

さらに!今この国でどんどん売れているのが…「お家」。
南アフリカといえば忘れちゃいけない、悪名高き人種差別政策、「アパルトヘイト」。
かつては全人口の75%を占める黒人層が、住宅を持つことはおろか、狭い居住区に押し込められていました。
ところが、94年のアパルトヘイト廃止により、黒人も自由に住宅を選ぶ権利を獲得。所得が上がり始めた今、続々と新しい家を買い始めているのです!

そして、もう一つの儲けの種が…2010年開催のワールドカップ!

3年後の開催を控え、今急ピッチでインフラ整備が進む南アフリカ!
新しいホテルやレストランの建設など、経済効果は4700億円とも!

さて、そんな南アフリカに乗っかって、儲ける方法はあるのでしょうか?

門倉さん:南アフリカの場合は株への投資よりは、債券の投資が注目されています。

日本の証券会社でも買える南アフリカの国債。
利率はなんと7〜8%!為替の変動が大きく、損が出る可能性はあるものの、この金利の高さは大きな魅力!
あまりの人気に、発売直後に売り切れという状況もザラ!
買いたい方はこまめにチェックしましょう!

▼トルコ:Turkey
続いては、VISTAのT、トルコ!

その儲かりの秘密を探るべく訪ねたのは、トルコ中央銀行東京駐在員事務所。所長のギョカンさんにお話を伺いました。

ギョカンさん:日本大好きです!トルコの人にとって日本人の女性は非常に美人ということで…

そう!トルコ人は世界一ともいわれる親日家!
明治時代、トルコの天敵・ロシアに日本が日露戦争で勝利。
それがきっかけで日本を好きになったんだとか。

Q:トルコが儲けているポイントは何でしょうか?
ギョカンさん:トルコはヨーロッパとアジアの間ですから、トルコで作ったものは、ヨーロッパの方にもアジアの方にも売れます。

そう、トルコ経済成長の大きな理由の一つが…その「場所」!
トルコはヨーロッパとアジアの間に位置し、日本の自動車メーカーもヨーロッパ向けの輸出拠点として進出!

また、オイルマネーで潤う中東アジアは、アラブ諸国や中央アジアの石油を陸路でヨーロッパに運ぶ場合、トルコを通らないわけにはいきません!
そのため、現在、大規模なパイプラインが次々と作られており、石油の出ないトルコなのに石油産業が発展しつつあるのです!
トルコはオイルを出しているわけではないのに、「おいしい」国というわけ!

それだけじゃありません!
トルコの本当においしい部分は…日本でも購入可能のトルコ株式ファンド!
実は今、トルコ経済にはとあるビッグチャンスがあるのです!
それが…EU加盟!
現在トルコはEUへの加盟を申請中。
もしこれが実現すれば、ヨーロッパや中東、アジアのみならず、世界中の投資が集まり、とんでもない経済成長を起こす可能性も!
そうなれば株価も!?

当分、トルコから目が離せません…

最後の…A!

▼アルゼンチン:Argentina
最後はVISTAのA、アルゼンチン!

サポーターは、アルゼンチンの日系二世で、イデア・ネットワーク代表取締役のJ.アルベルト松本さん。
アルベルトさんは生まれも育ちもアルゼンチンで、日韓共催のワールドカップでは、アルゼンチン代表選手の通訳も務めたことのあるすごいお方!

アルベルトさん:世界の流れからいつもちょっと遅れをとっている部分があるんですね。しかしながらいつもその後に恩恵を受けて、おいしいところを取ってサッと消えてしまう。

アルゼンチンといえば6年前、国自体が「デフォルト(債務不履行)」という破産状態に陥り、経済的には相当厳しい国だったはず。

それが今、どうしてこんなに好調なんでしょう?

アルベルトさん:ペソ(アルゼンチン国内の通貨)が下落したわけですから、輸出には有利なわけです。

アルゼンチン経済復活の理由…それは皮肉にも「通貨ペソの暴落」!
通貨が安くなったことで、アルゼンチン産の商品は海外でとても安く買えるようになり、世界中でバカ売れ!
その一つが…牛!

もともとアルゼンチンの牛肉生産は世界第5位!
しかも、アルゼンチン産の牛肉はBSEとは無縁だったという要素も加わり、世界のマーケットで売れまくりました!

そしてもう一つ!近年、世界が注目しているアルゼンチンの名産品が…

Q:食料用のトウモロコシですか?
アルベルトさん:いやいや、違いますよ。これは車やトラックを動かす為の燃料、バイオ燃料です。

世界第2位の収穫高を誇るトウモロコシ。
特殊な技術でトウモロコシから抽出される「バイオエタノール」が、今、石油に替わるとっておきの燃料として、人気急上昇中なんです!

どの国も捨てがたいVISTAの5カ国。
迷っちゃうよ!というあなたに、耳寄りな情報が!
その名も…VISTA5(ヴィスタファイブ)ファンド!

これには、VISTAすべての国の株式が入ってる!

門倉さん:それぞれの国が持っているリスクというものが、小さくなってくるということがあります。多分、5年とか持っていると相当いいと思います!

成長も急だけど、まだまだリスクの大きいVISTAへの投資。
長い目でそれぞれの国を応援しましょう!

▼引き続き、スタジオでゲストの方にお話を伺いました。
蟹瀬さん:アルゼンチンは去年、100億ドル位のすごい借金があったのを、すべて払い終わっています。だから、ここ2〜3年の経済成長率というのは、BRICsと同じくらいの8%で成長しているんです。

真鍋さん:トルコはEUに加盟を申請しているということですが…

蟹瀬さん:EU加盟に関してはなかなかハードルが高いと思います。実際にトルコを地図上で見た時、3%くらいがヨーロッパで、残りはアジアなんですね。だから、EUに今いる人たちの中には、『トルコはヨーロッパじゃない』と反対する人もいるわけですね。

加藤さん:そして南アフリカ…資源がなくなっていきはしないんですか?

蟹瀬さん:21世紀というのは、水も含めた資源の奪い合いの世紀になるだろうということで、当然のことながら、資源を持っている国というのは、それだけで強くなりますね。

加藤さん:今の時期、日本株に投資した方がいいのか、VISTAに投資した方がいいのか、どちらですか?

蟹瀬さん:短期で利回りを取ろうと思ったら、VISTAに入れた方がいいでしょうね。ただ日本株も今、外国の資本がたくさん入ってきていますから、徐々に上がっていくでしょう。短期で利回りを取りたい方は、VISTAの方が可能性が高いでしょうね。

真鍋さん:では最後に…BRICs、VISTAときて、その次にくる国はどこでしょうか?

蟹瀬さん:それはズバリ、東欧のポーランドではないかと思ってるんです。ポーランドは工業が共産主義時代にすごい発展して、2004年にはEUに加盟しています。そしてもう少し日本に近い国だったら、アジアのタイ。アジアのデトロイトと言われているくらい、自動車産業が発展しています。みんな優しいし、仕事を一生懸命頑張りますし。

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