過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2007年2月18日放送

特集

せまい業界シリーズ第4弾・ポンプ

ゲスト

田北浩章さん(会社四季報編集長)、大沢あかねさん

番組内容

今回のテーマは…皆さんお待ちかね、せまい業界シリーズ!
今までエレベーターやねじなど、全く誰も知らないけど、実はがっちり儲けてる様々な狭い業界を取り上げてきたこのシリーズ。
満を持してお送りする第四弾は…ポンプ!!

ポンプといえば…
昔の町並みで見かけた井戸ポンプ、ストーブに油を入れる給油ポンプくらい…
う〜ん、あまりお金のにおいはしないなあ…
スタジオでもこんな会話がなされていました…

加藤さん:いつも興味あるテーマをやる番組なんだけど、今日はポンプだから!
大沢さん:いやぁびっくりしましたよ!楽屋にきて台本もらったら、「ポンプ」って書いてあるから。ポンプについての発言なんか、私できないですよ〜勘弁して下さいよ、アイドルなんだから(笑)
田北さん:いや、それは間違っています。鉄や半導体は「産業のコメ」とよく言われますが、それに対してポンプは「産業の心臓」なのです。実は、ポンプは儲かる!ポンプは、21世紀の成長産業なんです。

そう、私たちはポンプがなければ生きていけません!
水が飲めない、トイレも使えない!あれも、これも、できないんです!!

今回は、知られざる巨大儲かり業界、ポンプの秘密と裏側を吸いまくります!

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せまいけどとっても深いポンプ業界!

ポンプの歴史はとても古く、誕生は2200年前。
発明したのは、なんとあの哲学者、アルキメデス!
このポンプは、らせんを回すと水が揚がるという仕組み。
ポンプは世界最古の機械発明の一つなんです!

しかし、そんなに昔からあるものが未だに儲かっているのでしょうか?
まずは基礎知識を知るべく、ポンプメーカー各社が加盟する日本産業機械工業会の吉良さんにお話を伺いました。

Q:ポンプって本当に儲かるんですか?
日本産業機械工業会 吉良雅治さん:世界全体では200億ドルの規模があります。日本は年間で2千数百億円くらいの生産をしています。

200億ドル、つまり日本円にしてなんと、2兆円!
日本のポンプ市場規模は、2005年に2328億円となり、意外と儲かってます!

中でもダントツのトップを走るポンプリーダーが、荏原製作所!
年商は、ポンプのみで1800億円!羽田にある巨大工場でポンプを作りまくる、すごい会社なんです!

荏原製作所常務執行役員 鈴木 厚郎さん:世界では今3番目だと思っています。
ただ他の2番以内の2つの会社は、いろんなブランドをM&Aで大きくしてますので、シングルブランドではNo.1です。

つまり、荏原は世界一のポンプ会社!
その安定の秘密が、水道!
私が普段から使っている水道の心臓部分は、ポンプなんです!
当然日本中でコンスタントに売れるというわけ。

こちらは、東京都民の水道水を作る東京・葛飾区にある金町浄水場。
この施設にたくさんのポンプを納入しています!荏原のポンプが、私達の生活を支えているのです。

さらに、下水にもポンプが!
トイレなどから出た汚水は、一旦ポンプ場という施設に集められます。
そこからポンプの力によって、一気に下水処理場に流されているのです!

突然ですがここで…

▼45秒でわかるポンプ講座!〜どのように水を吸うのか?〜
古くからのポンプの主流は往復動型ポンプ!
このレバーを引くと水を下から吸い上げ、押すと水を上に送り出す。
灯油の給油ポンプもこの仕組みです。

しかし、このポンプではなかなかたくさんの水を吸い込めません。

ということで開発されたのが、現在のポンプの主流、遠心型ポンプ!
ポンプ内には巨大な羽根車を内臓。
これが高速回転することで水に遠心力を与え、下から上に送り出しているんです!

遠心型ポンプの水を吸う威力も、すごい!

日本全国のポンプを作ることでトップに君臨し続ける荏原製作所。

そんな荏原の次なる儲かる種は?
国内を制圧した荏原は、世界を狙います!

一体どこへ?
実は、シンガポールのマーライオンから水を出すのは、日本の荏原のポンプだったのです!

もちろんこれだけじゃありません!
世界一となる所以は、こちらのポンプに。
全長18メートル、お値段なんと5億円の巨大ポンプ!

Q:一体どこに売るんですか??
荏原製作所・羽田工場副工場長 村上伸さん:中近東の工業用水用のポンプとして作っています。

荏原製作所が目をつけたのが、中東諸国!
石油高騰の影響を受け、急ピッチでインフラ整備が行われている中、もっとも足りないのが水。
その水を荏原のポンプが海や地下から汲み上げているんです。

う〜ん、これは儲かりそう!

空気を吸うポンプ!?

水をぐんぐん吸い上げてくれるポンプ。
そんなポンプが、もうひとつ吸うものが…空気!

空気を吸うポンプを求めて訪れたのは、東京・大田区の三津海製作所。
どんな最新鋭ポンプがあるのでしょうか?

家族3人で経営するこの会社。
小さいながらも、製造するポンプで数々の賞をもらっています!

じゃあ空気を吸うポンプって一体どんなものなのか?
早速みせてもらうと…なんと、瞬時に2リットルペットボトルが凹みました!

三津海が作っているのが、真空ポンプ!
ものすごいパワーで空気を吸い込みます!

その吸い込みパワーは様々な分野で活躍!
そのひとつが、歯医者さんで使われる歯科用吸引機!
私たちの唾液は、真空ポンプが吸い取っているのです!

そしてこちら、血行促進をはかる吸い玉治療に使われるのも、三津海のポンプ!

さらに、三津海のポンプは私たちがよく使うアレの中にも入っています!
それが、ATM!
なんと、国内の多くのATM内部には三津海の真空ポンプが内蔵され、紙幣を1枚ずつ吸着。
瞬時に枚数を数え、取り出し口に運ぶのです!
国内ではほとんどで、世界でも6割を占めて世界一のシェア。

こんな小さな会社が世界一になったのは、100分の1ミリレベルの部品を組み合わせられる職人たちの熟練の技があるから!

正確な目で部品を作る若手のホープ、田中さん。
組み立てを担当するのがパート歴10年の大塚さん。
28人の従業員ひとりひとりの技術の結晶、それが、世界一の真空ポンプなのです!

思ってもみないところにも真空ポンプがあると聞きかけつけたのが、東京・千代田区の東芝コンシューママーケティング。
真空ポンプを利用した炊飯器「真空圧力炊きシリーズ」。
東芝が作る炊飯器の半分を占める大ヒット商品です!
上蓋内には小型真空ポンプを搭載。
このポンプは、米粒から水の浸透を邪魔する空気を追い出します。
それによって、おいしいご飯が炊き上がるのです!

水も空気も吸い込み、私達の生活の縁の下の力持ちであり続けるポンプ!
まだまだ知らないところに隠れていますよ!

▼さて、スタジオでゲストの方にお話を伺いました。
加藤さん:何がいいかって、出てくるポンプ業界の方がテレビ慣れしてないところですね。それにしても、マーライオンの「ジャー」には日本のポンプが使われていたとは知りませんでした。

田北さん:それ以外にも、たとえばスエズ運河のしゅんせつがあります。川底にたまった土砂をポンプで取り除くのですが、そこで使われているのも、日本のポンプなんです。また、マンションの数だけポンプがあります。4階建て以上のマンションは自分の力では上がれないので、必ず地下のポンプによって水が届けられます。

あなたの知らない意外なポンプを大公開!

我々の想像を超えるポンプはまだあった!
一つ目は、滋賀県・伊香郡の兵神装備に。

モーノポンプとは、フランス人のモーノ博士が開発した独自の吸い方をするポンプ!
電源を入れると中に入った螺旋の鉄棒が回転。
それによって吸い込みパワーが生まれます。
その独特の吸い込みのおかげで、液体だけでなく固体も運ぶことができるんです。

そんなモーノポンプが運ぶ意外なものが…イクラ!
螺旋の鉄棒をくぐり抜けたイクラは、潰れることなく運ばれるのです。

イクラ以外にも、もずくやポテトサラダなど、様々な食品を運ぶモーノポンプは、食品工場で大活躍!
モーノポンプの売り上げは年間100億円!
この勢いで何でも潰さず運びます!

そしてこちら徳島県・板野郡の共栄造機の製造するポンプも、ある意外なものを吸って儲かっています!
それが…お魚!
その名も、フィッシュポンプ!
今多くの漁船で使われ、一度に最大48トンも!

特徴は、滑らかな羽根車。これを回転させ吸い込むため、魚は全く傷つきません。

このフィッシュポンプのお値段は、300万円。
年間約100台を売り上げるとか。

300万が100台ってことは…社長、結構吸い上げちゃってますね!

ポンプ界期待の星!ヒートポンプ

様々な種類のあるポンプの中で今最も将来の儲かりが最も期待されているのが…ヒートポンプ!

そういえば去年、発売されたナショナルの最新型ななめドラム洗濯機にも、ヒートポンプの文字が。
ではヒートポンプとは何なのでしょうか?

都内で開かれたヒートポンプ・蓄熱普及委員会の発足発表会に、スタッフが潜入。
するとそこに…なんと、森永さん発見!
隣には眞鍋かをりさんも!
さすががっちりメンバー、ポンプにも目を付けていた!

早速森永さんの楽屋を直撃!
森永さんも今後の儲かり機械として、ヒートポンプに太鼓判を押していました。

そもそも、ヒートポンプって何?
東京・八王子市のアースリソースにおじゃましました。

ヒートポンプが運ぶのは…熱。
空気中の熱エネルギーを吸い込み、それをエアコンや給湯器、洗濯機の乾燥などに利用するシステムなんです!
自然にある熱を利用するため、熱を生み出す際に発生するCO2を必要としない!
温暖化対策の切り札として世界中が注目する夢のポンプなんです!

こちらの最新型のヒートポンプは、空気ではなく地中の熱を利用するシステム。
地中熱は気温に左右されないため、常に安定した熱を提供できるのです!
地球にやさしく、電気代の節約もできるというこのシステム。
確かにこれは今後の儲かり産業となりそうです!

今後、要注目のポンプを大公開!
東京・大田区のアルプス電気を訪ねました。

それが…電気を流すと圧力が発生する圧電式ポンプ。
100円玉より小さい、世界最小クラスのポンプです!

一体何につかうのかというと…パソコン!
通常、パソコンのCPUを冷やすためにはファンが回ります。
これが意外とうるさい!

しかし、このポンプを内蔵すると、水溶液が送り出されCPUが冷やされます。
この冷却方法ならまったく騒音は起こりません!
世界中で使われる携帯電話の全てに搭載される日も近いかも…

そうなれば、確実に儲かること間違いなしです!

そしてこちらのポンプは、私達の命を救います!
東京・千代田区にあるテルモのバイスプレジデント、梅村亙さんは、現在アメリカに単身赴任してとある最先端ポンプ製品の開発中!

それが、人工補助心臓「デュラハート」。
このデュラハート、弱った心臓が血液を全身に送り出すのを助けるポンプ!

従来のポンプでは、羽根車が回ると軸の部分が熱を持ってしまい、血液が固まり血管を詰まらせてしまうという危険がありました。
その問題を、こちら磁気浮上型の遠心ポンプが解消!
なんと磁石で羽根車が浮いています!
だから血液を固めてしまうこともなく、全身に送り出すことができるのです!
ヨーロッパでは臨床試験が成功、今年中にも発売予定。
これは売れること間違いなさそうです!!

私達の生活のあちこちでいろんなものを吸いまくってるポンプ業界、まだまだ儲かりそうです!!

▼さて、引き続きゲストの方にお話を伺いました。
大沢さん:ポンプすごいですね。ポンプに謝らないといけないと思いました。ポンプさん、バカにしてすみませんでした(笑)ポンプが人の命を救うなんて、すごいですね。あのポンプがですよ!

田北さん:世界の中で、2005年には2兆5000億円くらいポンプの世界市場があるんですが、そのうち3500億円、10数%を日本が占めています。これからポンプ産業が伸びると考えられているのは、中国が経済発展をすれば、当然水も必要になってくるから。特に中国の水は、南に8割ほど集中しています。揚子江、長江などが南部にはあります。そこで、中国南部の水をポンプで北部に送るという巨大プロジェクト、「南水北調」が今進んでいるのです。そういうことを考えると、この10年でポンプ産業は1.8倍増、4兆5000億円にまでなると言われています。こんな市場は、他にないですよ!

加藤さん:ポンプ会社の株を買っておけば、10年後にどうなってるの!?という話ですよね。

大沢さん:テレビを見ている人にも、ポンプビジネスにこれから手を出そうと考える人はいっぱいいるんじゃないですか!?

Q:今後大活躍するポンプは何でしょうか。

田北さん:空中にある二酸化炭素を液化して、地中に送り込むポンプです。これは温暖化のいい決め手になるかもしれませんね。二酸化炭素を水分にして地中に戻してしまう。天然ガスを採ったところには空洞が残っているので、天然ガスの採掘鉱に送り込む。今は全く夢の段階ですが、非常に役に立つでしょうし、儲かると思いますね。

川田さん:そういえば加藤さん、冒頭でポンプのことバカにしてませんでした??

加藤さん:ポンプ業界の皆様、私みたいな二流芸人がポンプをバカにして…本当にこれからも、ポンプの精進、よろしくお願い致します!!

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