過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2007年1月28日放送

特集

マイクロソフト

ゲスト

マイクロソフト(株) 佐分利ユージン 執行役常務

番組内容

急成長を続けるIT業界で、2位以下をはるかに引き離す、株式時価総額およそ34兆円!

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マイクロソフト 儲かりの歴史と戦略とは?

王者マイクロソフト、その儲かりのルーツとは?
今や、とんでもなくデカイ、マイクロソフト!
右肩上がりの純収入は10年前に比べてなんと5倍!

しかしそのスタートは、ハーバード大学の大学生、ビル・ゲイツとポール・アレンのたった2人が始めた小さな会社でした。
では、その会社がなぜそんなに儲かったのでしょうか?

それは…「OS」を作ったから!!
実は当時、アメリカの会社が世界初の一般向けコンピュータ「アルテア8800」を発売開始。
ビル・ゲイツたちは、このパソコンを使うための「OS」を作って販売したのです。
以来30年、マイクロソフトの主力事業はOS作り一本。
みなさんが知ってるウィンドウズも、OSの一種なんです。

ところでOSって何でしょうか!?
早速街頭インタビューしたところ…
世界一売れてる商品なのに、意外とみなさんご存じないことが判明!

▼60秒で分かるOS講座
OSとは、オペレーティングシステムの略。
つまり、操作の仕組み。パソコンという難しい機械を、普通の人が簡単に操作できるようにしてくれる仕組みのことなんです。

例えば、パワーショベルで大きな穴を掘りたいとします。
でも、普通の人が一からショベルの操作を勉強して、自分で操作するのは大変。
そんな時、ショベルの運転手を連れてきて、「ここを掘って」と伝えれば、難しいショベルの知識がなくても、ちゃんと穴を掘れますよね。この運転手さんが「OS」。
やりたいことを伝えれば、私たちの代わりにパソコンを操ってくれる、そんな存在なのです。

ビル・ゲイツが作ったOSは、パソコンの操作が難しいことに悩んでいた人たちに大評判に!
そして、当時最大のパソコンメーカーだったIBMが、自社のパソコンに組み込むOSを、マイクロソフトに発注。
こうして、世界中で一番売れてるIBMのパソコンに組み込まれたマイクロソフトのOSは、ほとんど宣伝することもなく売れまくり、がっぽがっぽ儲かったのです。

しかし、マイクロソフトがここまでビッグになったのは、技術がすごいからだけではありません。
当時のパソコン業界の常識をひっくり返す、マイクロソフトの新たな儲かり戦略を生み出したからなのです!

マイクロソフト儲かり戦略

▼マイクロソフト儲かり戦略1 機械(コンピュータ)を作らない
今から30年ほど前は、パソコン本体を作っているメーカーが、それを動かすためのOSを自分で作るのが当たり前でした。
たとえば、あの「マック」を作っているアップルは、今でも本体とOSを両方自分で作っています。

そこで、マイクロソフトは考えました。
パソコン作りはメーカーさんに任せて、うちはOSだけを作ろう!
OS だけでなく、値段の高いパソコンも売った方が儲かりそうですが、そのための材料費もかなりかかってしまいます。
だからマイクロソフトは、本体は作らず、どんなパソコンでも動くようなソフトだけを作るというわけ。
ということは、いったんソフトを開発すれば、売り上げがそのまま儲けになるのでは…?

この狙いは大当たり!
マイクロソフトは、パソコン本体を作るメーカーをどんどん追い抜いていったのです!

そして1995年、ついにあのマイクロソフト最大のヒット商品が登場します!
そう、Windows95の登場です!
それまでのパソコンは、画面上の文字だけで操作していました。
しかしウィンドウズは、パソコンを「絵」を使った操作ができる。
誰にでも使いやすいというコンピュータ界の革命ともいえる製品でした。

パソコンに本格的に「マウス」が採用され始めたのはこの頃から。
キーボードを触るのが苦手でも、感覚的にパソコンが扱えるようになったのです。
簡単に操作ができるウィンドウズは、初心者にも使いやすいということでバカ売れ!
同時に発売されたワープロソフトの「Word(ワード)」、表計算ソフトの「Excel(エクセル)」などがセットになった「Office(オフィス)」もまたバカ売れ!
ここにも、したたかなマイクロソフトの戦略が!

▼マイクロソフト儲かり戦略2 とにかく、みんなに使ってもらう!
例えばワープロソフト。
マイクロソフトが「ワード」を作り出す前から、すでにさまざまなメーカーが「一太郎」などいくつもの優れた製品を作っていました。
そこでマイクロソフトは考えました。
とにかく、みんなに使ってもらおう!
もし、みんなが使うようになれば、同じ方が何かと便利ということで買ってくれる!
みんなが便利になる。で、ますます売れる!

そこでマイクロソフトがとった戦法が、セット売り!
メーカーにオフィスを最初からパソコンに乗せて売る事を提案したのです。
新しくパソコンを買うと、オフィスがもとから入ってる。
こうすることで、「みんなに使ってもらう」。
使い方に慣れれば、次もオフィスを買ってくれる。
こうしてオフィスは、徐々に世の中に普及していったのです。

もう一つの戦法が、「バージョンアップ」。
お客の要望やライバル社の優れた機能をできるだけ早く取り入れて、ソフトを改良する「バージョンアップ」。
これをマイクロソフトはどこよりも速く頻繁に行い、人気を博していったのです。
ワープロソフトは一太郎を抜いてワードがトップに、表計算ソフトもロータスを抜いてエクセルがトップに。
さらにインターネットを見るためのソフトも、ネットスケープを抜き去り、マイクロソフトはパソコン業界に君臨する巨大企業になったのです!

▼さて、スタジオではゲストのマイクロソフト・佐分利常務にお話を伺いました。

Q:佐分利常務は、今おいくつですか?
A:今日で35歳です。
加藤さん:2つ下だ!高3の時の高1だからね(笑)サッカー部の時、よく高1にジュースを買いに行かせていましたよ〜。
A:先輩!

Q:ハードは他に任せて、ソフトを売る。素晴らしい発想ですね。
A:そうですね。ソフトを基本に、今までもこれからも、ずっとビジネスモデルとしてやっていきたいと思っています。ビルの当初のビジョンとしては、パソコンを家庭に1台ずつということで、使い勝手が良ければ普及しますよね。標準化や補完性を心配せずに使えるのが、一番のメリットですね。

Q:ライバル企業がないと、モチベーションを保つ上でも意外と難しいのではないですか?

A:ライバル企業がないってことはないですよ。あらゆるところに、IBMさんなどそういったところはありますし。

Q:ビル・ゲイツには会うんですか?
A:年に2回くらい会います。

Q:どんな方ですか?天才的な発想の持ち主ですよね。
A:経営的には優れている方ですが、ものすごくヒューマンな方で。ジョークは、正直言って下手ですね(笑)

マイクロソフト心臓部に潜入!時代をゆるがす新戦略とは?

世界最強・マイクロソフトの強さの秘密を探るべく、がっちりマンデー取材班は、本社があるアメリカ・シアトルへ。
マイクロソフトの本拠地、キャンパス!
とにかく広い!!

敷地面積は約72万平方メートル!
実に東京ドーム15個分。その中に100以上の建物が並び、3万人の従業員が働いているとか。

しかし…取材完全NG!!
ならば、今度は日本のマイクロソフトに突撃!
一体、社内はどうなっているのでしょうか?

こっそり、社員の方の後について行くと…
「すみません。ここから先はNGです」。
残念!
やはり日本のマイクロソフトも、本社に負けず劣らずかなり厳しいセキュリティ。

そこで、見ても良い場所を案内して頂きました。
それは、マイクロソフトの心臓部とも言えるコンピュータルーム。

Q:一体のこの部屋は何をするところなんですか?
マイクロソフト 田丸健三郎さん:こちらで、マイクロソフト製品開発の検証にこれらの機器を使っております。

Q:このコンピュータ1台はおいくらぐらいですか?
田丸さん:これ一台でマンションが買えてしまうような金額です!

Q:ところで、この扇風機はなんですか?エアコンはどうしたんですか?
田丸さん:マイクロソフトとはいえ予算に限りがありますので、扇風機で空調をしのいでいます。エアコンよりもサーバーを買う方にお金がかかっているというところです…

儲かっててもお財布のヒモはきっちりしてる、マイクロソフトさんでした!

コンピュータ業界ではもはやダントツの儲かり王、マイクロソフト。
世界の95パーセント以上を手中におさめたマイクロソフトが次に目を付けたのは、「家電」。
パソコンとは比較にならない巨大なマーケット。

そこで、マイクロソフトが考えた新たな戦略が…
「家電にウィンドウズを普及させよう!」

実は、私たちの身の回りの様々な電気製品には、すでに機械を操作するためのOSが入っています。
その名は、「TRON(トロン)」。
20年前、東京大学の坂村教授が開発したトロンは元々はコンピュータ用でしたが、動作がすばやく壊れにくいという特徴があり、次第に日本中の家電に使われていました。

ところがそんなトロンも、電気製品の機能がどんどん増えていくに従い、力不足に。
そこでマイクロソフトは、トロンの代わりにウィンドウズを入れようとしているのです。

例えば、携帯電話にウィンドウズ!
今やこんな画面で操作出来ます。

さらに、病院でも簡単な操作で予約が出来るタッチパネルにウィンドウズ。

こちらのレジスターにもウィンドウズ!お金を受け取って、機械に入れるとおつりが自動的に出てきます。

レストランのメニューにもウィンドウズ!

Q:この電子メニューで、売り上げはどうなりました?
家家厨房 伊藤順さん:導入前と比較して、約20%売上げが伸びました!

12年ぶりの切り札Windows Vistaとは??

様々な分野で儲かり続ける王者マイクロソフトが、2007年、12年ぶりの切り札を投入します。
それが…Windows Vista、そしてOffice2007!

ウィンドウズとオフィスを同時に発売するのは、ウィンドウズ95以来!
一体、今までのウィンドウズやオフィスと何が変わっているのでしょうか?

▼変化その1 すぐ電源が入る!
これまでのウィンドウズはどれぐらいかかったのでしょうか?
パソコンのスイッチを押してみると、電源が入るまでに10秒。

ところが、新しいウィンドウズビスタで試してみると…
わずか3秒!速い!

▼変化その2 文字がきれい!
ウィンドウズで使う文字、フォントといえば、おなじみ「MSゴシック」。
これがビスタで変わります!それが、「メイリオ」。
比べてみると、確かにきれい!

Q:どうして「メイリオ」って言うんですか?
マイクロソフト 森洋考さん:日本語で「明瞭」という言葉を語源にしています。

▼変化その3 画面がきれい!
ビスタの一番の特徴は、やっぱりこの画面。
画面が見やすく3D表示もできる「エアログラス」。
きれいで、しかも非常に立体的。
後ろが透けたり斜めになったり。
これはただのオシャレではなく、限られた画面サイズにできるだけ多くの情報を表示するための工夫なのです。

さらに、細かいところにも力が入っています。
ウィンドウズを起動したときに鳴る音も変わりました。
なんと作ったのは、イギリスの有名ロックバンド「キングクリムゾン」のロバート・フリップ。
制作期間なんと1年半!

ビスタと同時発売される、オフィス2007も大きく進化!
特徴を一言で言うと、仕事がもっと速くできる!

例えば、ワープロソフトのワードで表を作るとします。
今までだと、表が出来上がるまで6回もクリックが必要でした。
ところが、最新のワードだと、なんとたった3回クリックするだけで、簡単に表が完成!
美しい文書をより早く。
マイクロソフトでは、パソコンを使う人のパターンを徹底的に研究。
あらゆるメニューを一から作り直して、作業スピードが一番速くなるパターンを作りました。
他にも、グラフの種類がグーンときれいになったりと、かなりのグレードアップ。

世界中に広がるウィンドウズユーザーの数はなんど10億人以上。この人たちがまた買い直すとしたら…
マイクロソフトさん、またまた儲かっちゃいますねー!

▼さて、スタジオでは引き続き佐分利常務に、ウィンドウズビスタやマイクロソフトについて伺いました。
Q:ウィンドウズビスタの立ち上げの音を作るのに、1年半もかかりますかね?(笑)
A:結構凝ったみたいですね〜。こだわりの音なんで、1年半もかけてしまいました。

Q:そして目の前にビスタがありますが、使い方を教えて下さい!
A:以前よりも起動が速くなりました。個人的に好きな機能を紹介します。最近写真をデジタル化することが多いと思いますが、写真の整理が速くなりました。また、いろんなソフトが3Dで見やすくなりました。特に複数のウィンドウを開いている時に、見やすくなりました。

Q:「ビスタ」という名前は会議で決まるんですか?
A:やはり、立ち上げの音の時と同じような議論が炸裂したと思います。

Q:町や村のようなマイクロソフト本社の中で決まるんですよね。あそこはどんな感じですか?一切立ち入り禁止ということですが…
A:非常にカジュアルな環境です。会社というより、大学のキャンパスのようです。シャトルバスがキャンパス内を走っています。会議が違う場所である時などは、バスで移動しています。

Q:社員一人ずつに全員個室があると聞きましたが、入社1年目の社員から与えられるんですか?
A:大概そうです。

Q:でも、大勢いた方が効率がいい時もあると思いますが…
A:連絡はチャットやメールなど、様々な手法でコミュニケーションできますし。効率よく、必要な時はミーティングをしています。

Q:10年後のコンピュータは、どうなっていると思いますか?
A:例えば帰宅する時に、冷蔵庫の中にどのくらい食材が残っているかを携帯端末で調べて、足りないものが分かったらスーパーの方に届けてもらう。そのようなシナリオが展開できるようにしたいと思っています。

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