過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2006年10月29日放送

特集

吉野家

ゲスト

(株)吉野家ディー・アンド・シー 安部修仁 代表取締役社長

番組内容

今回のがっちりマンデーは、どんな逆風も吹き飛ばす吉野家の牛丼の儲かりのヒミツを、ギュ〜ッとまとめて、ド〜ンとお届けします!!
七転び八起きの歴史、牛丼一筋の儲かり戦略とは?
スタジオでは、吉野家の酸いも甘いも、そしてもちろんうまいも、やすいも、早いも全てを知り尽くした、安部修仁社長が全てを語ります!

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吉野家・一号店のヒミツ

吉野家は、日本で最古のファーストフードチェーン!
何と創業から108年。始まりは明治32年、東京日本橋の魚河岸でした。
創業者の松田栄吉は、河岸に集まるお魚屋さんを相手に牛丼を売り出したのが、吉野家の出発点。
忙しい魚市場で働く人はせっかちで、しかも味にうるさい。
だから、吉野家のキャッチフレーズは「はやい・うまい・やすい」。
築地卸売市場のこの場所が、吉野家創業の地。今でも同じ場所に、吉野家が営業中。
市場の中の、昔ながらの飲食店が並ぶ通りに店を構えるのが、築地一号店。

店内は、108年の歴史を感じさせるたたずまい。
来店客も創業当時と変わらず、市場で一仕事を終えたお魚屋さんばかり。
しかし、なにやらおかしな注文が…「ツユだく!かるいので!」とか、「あたま大盛り!」とか。
実はこれらの注文は、築地一号店の特別オーダーだったのです。

「かるいの」とは、肉は並盛、ご飯は少なめでいいですよということ。
値段は、並盛料金の380円。
「あたま大盛り」とは、肉だけ大盛で、ご飯は並盛でお願いしますということ。
こちらは、大盛料金の480円。

さらに、もっとおかしな出来事が…やってきたのは、一人のお父さん。
何の注文もしていないのに、なんと牛丼が出てきた!
築地一号店での究極の隠れオーダー、それは「注文はしない」。

築地一号店の店長である小野寺貴城さんによると、
「お客さんが店に入った瞬間に、我々はそのお客さんが何を頼むか分かりますので、注文をしなくてもオーダーに応じることができます。当店ではそれを昔から引き継いでいるものなので、伝統と言ったらいいんですかね」とのこと。

嬉しいこだわりがいっぱいの吉野家一号店。
なかでも一番のこだわりがこちら…それは、牛丼が毎日食べられること。
復活したとは言え、全国の吉野家で牛丼が食べられるのは、いまだに期間限定。

しかし、一号店ならいつ行っても牛丼が食べられます!
吉野家では、「牛丼の灯を消してはいけない」との思いから、この一号店だけは牛丼を残しているのです。営業時間は午前5時から午後1時まで。
築地市場が閉まっている日は定休日なので、ご注意を!

激動!吉野家 七転び八起き伝説

「はやい・うまい・やすい」で評判になった吉野家は、日本を代表するファーストフード店として急成長を開始します!
1970年には、わずか3店舗、売り上げ3億円だったのが、たった9年で、全国272店舗、売り上げなんと250億円!

絶好調の吉野家は、アルバイトの時給も高かった!
その高い時給につられて、アルバイトで入店したのが、現・吉野家社長の安部修仁。当時21歳。
福岡の高校を卒業後、ミュージシャンになる夢を抱いて上京した安部青年が、生活費を稼ぐために選んだのが、吉野家のアルバイトだったのです。
ところが半年後、「社員になれば、ボーナスが出るぞ!」この話にのって、方向転換して入社。
社員になった安部青年は、めきめきと頭角を現し、入社四ヶ月で新宿東店の店長に、六年目には九州地区の本部長にまで上り詰めました!
安部青年は、吉野家と共に急成長していったのです。

しかしそんな矢先、思いもよらぬ出来事が…
無理な店舗拡大が経営を圧迫したことに加え、アメリカ産牛肉の価格が急上昇。
やむなく肉の質を落とした吉野家は、さらに牛丼を値上げ。
「うまい」と「やすい」を忘れた吉野家から客足は遠のいていく、という悪循環。
そして1980年、ついに倒産!

しかし吉野家は、再び立ち上がります。
社員も530名から250名へと半分以下に減ったものの、「24時間営業の灯を消すな」のかけ声のもと、復活を誓った吉野家は社運をかけ、当時のキャッチフレーズ「はやい・うまい・やすい」の変更を決定!
それが…「うまい・やすい・はやい」!
ただ順番が変わっただけではありません。

吉野家復活のためには、やっぱりうまい「牛丼」しかない!
だから、牛丼の「うまい」を最優先にしよう。
そんな社員の熱い思いが、この牛丼には込められているのです。
こうして、牛丼の販売を再開した吉野家に、遠ざかっていたお客が戻ってくるようになりました。
なんと、倒産からわずか4年で借金を完済。
1992年、復活のリーダーとなった安部がついに吉野家社長に就任!

2001年、倒産企業としては史上初の東証一部上場を果たしました。
倒産以来、24年連続の黒字を記録。まさに、吉野家第二次黄金時代に突入!
と思いきや…BSE問題発生による牛丼休止。
吉野家は、二回目の経営危機に直面します。
しかし、この困難を乗り越え牛丼は復活を遂げました!

▼スタジオでは、早速安部社長にお話を伺いました。
Q:9月7日の牛丼復活の会見では、社長は目頭が熱くなっていましたね。

A:あの時は、不意を突かれましたね。最後に「お客さんに向かって」と取材陣から質問を受けた時、お客さんがカメラの向こう側にいらっしゃることを想定しながら話したら、ちょっとぐっときてしまいましたね。

Q:こうして短いVTRを見るだけでも、いかに激動だったかが分かりますね。社長はそもそも、ミュージシャンを目指して上京なさったんですね。メジャーのプロミュージシャンを目指していたんですか?
A:いえいえ、メジャーを目指していたらそもそもこんなことはやってなくて(笑)

Q:大卒に負けるなという意識はあったのですか?
A:大卒の人には負けると思っていましたよ。同じキャリアをふんできた同僚の連中には負けたくないとは思っていました。だけど、大卒がどうとかこうとかはあまり考えたことはなかったですね。

Q:1980年に吉野家が倒産した時に、まず考えたことは何ですか?
A:牛丼の質を下げたことなど、自分たちが間違いを犯したことの問題を一つ一つ解決していけば、ちゃんと軌道に乗るだろうという自負はありました。お客さんは来ている。だから、やらなくてはいけないという最低限の集団は必要でした。破産になるまではやろう、という最後の集団でしたね。テレビに出てこんなことを言っていいのか分かりませんが、メディアは我々が経営のいい時は、嘘を言ってまでもてはやすんですよ。ですが、悪くなったら同じ理屈を持ち出して「だからダメだ」と言ったりします。

Q:そこから安定していくかと思いきや、BSE問題に直面しますね。社長の中で、「オーストラリア産に切り替えてみるか」という気持ちはなかったのですか?
A:残念ながら、そうはいかないんですね。早く牛丼を出すことを意識しても、「これは違う」とお客様に失望されるに違いないんですよね。それは、やってはいけない。今だけを見ると右の判断の方がいいかもしれないけど、五年先のことまで考えると、左の判断の方がいいということもあるんですね。だからそういう時は、まず五年先のシーンを思い浮かべるようにしています。五年先から見ると、ここでオーストラリア産に切り替えてしまうときっと後悔する、と思ったんですね。

安部社長の一日に密着!

時代にあわせて変わり続ける吉野家の「うまい・やすい・はやい」。その秘密を探るべく、ミスター吉野家、安部社長の一日に密着しました。

朝8時、安部社長出社。
朝一の仕事として、まず前日の売り上げをチェック。続いて、血圧チェックもして一喜一憂。
午前中は、役員全員を集めての経営戦略会議。昼過ぎ、一人で外出。
なんと、行き先は近所の吉野家!
忙しい安部社長にとって吉野家は、仕事現場であると同時に、便利なランチスポットなんです。

安部社長、実は牛丼の食べ方にもこだわりが。
どんな食べ方かはスタジオでゆっくり見せて頂きます。
食事の時間はわずか5分。は、早い!
「丼ぶりは早く食べたほうが美味しい」、それは安部流のうまい吉野家の食べ方でもあるみたいです。

▼日本一の吉野家スピード盛り達人
次に我々が向かったのは、吉野家「うまい・やすい・はやい」の最前線!
有楽町店は、日本で一番の売り上げを誇る吉野家なのです。
超儲かり吉野家を切り盛りするのが、「スピード盛りの達人」との異名を持つ加藤忠央店長。

牛丼のためにその1 はやい
なんと、豚丼も含めた全商品を1分以内に出すことを目標にしているのだとか。
ためしに、並盛をオーダーしてみると…なんと16秒!
それでは、ちょっと意地悪な注文をしてみます。「並盛!大盛!並盛!特盛!大盛!並盛!」。
一気に、しかも順番もバラバラに六杯注文しました。
これなら無理と思いきや…なんと45秒で全て揃いました!

提供時間は絶対1分以内。加藤店長の「はやい」への徹底的なこだわりがありました。
たとえば、一度にたくさんの注文がきたとしても、腰にぶら下げた伝票で注文を整理整頓。
「特盛一丁、大盛二丁、並盛三丁!」というように、メニューごとに注文の数を整理して、正確に伝える。
こうすることで、注文後効率よく盛り付けができ、スピードもアップ!

炊飯器やお皿の位置など、店内の全てのものに「はやい」へのこだわりがあります。
「よりスピードを出していけるようなことを常に考えて、配置も変えています」。
ほんの数秒を短縮するシステムの積み重ね、それがスピード盛りの達人である加藤店長の「はやい」の秘訣でもあったのです。

牛丼のためにその2 うまい
はやさの中にも、「うまい」へのこだわりは忘れていません。
厳選され、しっかり調理された牛丼でも、肉の量がバラバラでは吉野家の「うまい」にはなりません。

Q:牛丼が出されるのがすごく早かったですが、量は正確なんですか?
A:はい、量も正確です!大丈夫です!

それでは、実際に見せて頂きました。
並盛の肉の量は85g、許容範囲は±5gです。
加藤店長が盛った肉の量は…88g、お見事!
でも、「ちょっと残念ですね…」と悔しそうな加藤店長。
たった3gの誤差も許せない、これぞプロ!

吉野家では、素早く正確な量で盛らなければ、鍋の前には立てません!
入社した時から、アルバイトも含めて継続したトレーニングをやっています。
24時間営業の吉野家では、従業員の技術指導も営業中に行われているのだとか。
吉野家の「うまい・はやい・やすい」の精神は一つ一つのお店で日々受け継がれているのです。

さて、VTRを見てお腹がすいたと思ったら、スタジオには吉野家の牛丼が用意されました!
そこで、社長に安部流の牛丼の食べ方を伝授して頂きました。

Q:社長の牛丼の食べ方を教えて下さい。
A:最初に肉だけ食べます。次に確認として、ご飯を食べます。その後、肉とご飯を混ぜながら食べて、たまごを丼の上で混ぜて食べます。後は、口の中に入れたら噛んで、入れたら噛んで食べます。まずは素の味のままで食べて頂いて、その後自分の好みで食べて頂くのがいいかと思います。

Q:関東と関西では味覚が多少違いますが、味付けは変えているのですか?
A:たれは世界中の店舗で一緒。味を地域に合わせようという感覚は、吉野家にはありませんね。

Q:社長はスピード盛り付けはできるんですか?
A:僕ね、日本一うまいですよ。

Q:85gのお肉をピッタリ入れられるんですか?
A:……これ、やっぱりいい味だな(笑)

Q:牛丼の完全復活はいつですか?
A:11日1日より、5日間限定で牛丼が復活します。12月からは毎日ランチタイム限定で牛丼が復活する予定です。その後、だんだん夕方にも広げていきたいと思います。

Q:牛丼復活後は、あくまで基本は牛丼一筋ということですか?
A:豚丼も残していこうと思っています。単品での吉野家と、豚丼などが加わった今の吉野家と、二本立てで並行的にやっていきたいなと思います。そういう意味では、この二年半の活動で一気に可能性が広がりましたね。

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