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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2006年6月11日放送

特集

2006年上半期ヒット商品

ゲスト

北村森さん(日経トレンディ編集長)・オリエンタルラジオ

番組内容

6月に入り、折り返し地点にきた2006年。そこで今回は、2006年上半期ヒット商品に注目。
売れに売れた理由を大解明することで、儲かるポイントを研究しましょう!

そんな今回のテーマにちなんで、ゲストの北村森さんはこんなものを腰につけてきました。
実はこれ、仮面ライダー新1号変身ベルト(31500円)。
仮面ライダー世代のおじさま方の間で、ひそかなヒット商品になっているのだそうです。

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逆転また逆転!激動の6ヶ月!

(1)上半期、シャンプーの販売合戦は激しさを増しています。
これまでは、ユニリーバのラックス・スーパーリッチが独走態勢。
そこへ、今年3月に資生堂のTSUBAKIが参戦。発売一ヶ月で、売り上げの40億円を記録。
いきなり1位へと大逆転したのです!

このロケットスタートを可能にしたのが、有名女優をそろえ歌はSMAPという豪華CM広告。

年間で50億円もの広告費を投資するのだとか。
多額の広告費をかける自動車メーカーでも、10億円かければ破格といわれるほど。
50億円は、広告料としてもこれまでの最高価格なのです。
社員の方は、「50億円の回収はもちろん可能だ!」と自信満々のご様子でした。

(2)薄型液晶テレビの世界でも、逆転に次ぐ逆転が繰り広げられました。
これまではシャープの「アクオス」が圧倒的な強さを見せていました。
ところが、ソニーが新ブランド「ブラビア」を発売。急激な巻き返しを図っているのです。
ソニー独自の液晶パネルを開発したことが、ヒットの大きな要因。

(3)航空業界でも逆転劇が!
これまでトップだった日本航空。
ところが、国内線の搭乗率で全日空が大逆転したのです。
特に上半期になって絶好調なのが、全日空のスーパーシートプレミアム。
全日空が国内線に設定した、ワンランク上のサービスが受けられるゆったりシート。
ビジネスクラスを思わせる、普通席よりも広々したシートです。

お弁当は全路線で90種類以上を用意。有名料亭と提携して作られた料亭シリーズに加え、千歳空港出発ならいくらごはん、富山空港出発なら俵寿司など、国内線ならではの地方色豊かなお弁当まで揃えています。

(4)2006年上半期は、ファーストフード業界でも激変のシーズンでした。
中でも、マクドナルドが開発したえびフィレオは大ヒット!
何と発売早々、一ヶ月で1000万食以上も売れたのだとか。すでにロッテリアが販売していたエビバーガー、モスバーガーの海老カツバーガーを一気に上回って形勢逆転!
そんなエビフィレオ、開発段階で一番苦心したのは…「1口で1エビ」ということ。
1口食べると、必ず1つのエビが食べられることを最大のポイントとして作ったのです。

さて、スタジオではゲストの方にお話を伺いました。
Q:これらのヒット商品を見ると、そのCMが大体思い浮かびますね。
北村さん:やはり、分かりやすいということがあると思います。そして気をつけて見ると分かるのは、TSUBAKIもブラビアも赤を使っているということです。非常に印象に残る色を前面に出しているんです。

Q:これらの商品が逆転できた理由は何だとお考えですか?
北村さん:資生堂のTSUBAKIは特に、ロゴマークの椿からとっているということもあり、社運をかけているのがはっきり分かる商品なんです。「ウチは本気ですよ」という姿勢を、いろんなプロモーションなどで示すことが効く時代になったのです。会社のやる気が分かるということがポイントになると思います。

「崖っぷちパワー」で大ヒット!

(5)三菱自動車が2006年1月に発売した「i(アイ)」。
4ヶ月で2万台を売り上げる大ヒット商品です。

しかし三菱自動車は、2000年に起こった一連のリコール隠し問題のため、最高4747億円もの巨額の赤字を出し、会社創設以来の危機に陥りました。もちろん、新型車の開発は全て中止。

もう後がない、崖っぷちに立たされた社員が追い詰められて考えたことは…他社にないものを作るということ。
そこで浮上したのが、新型軽自動車「i」の開発計画。
たしかに「i」には他社に無いオリジナルのアイディアが満載。
普通は前にあるエンジンを、後ろに置くリアミドシップレイアウト。
エンジンを後ろに置くことにより曲線的で斬新なデザインが可能に。

再スタートをかけた「i」がついに完成!
ところが、心配の種は価格。新しい技術を注ぎ込んだため。
値段は130万円近く。軽自動車としては、破格の値段になってしまったのです。
ところが、売れ行き好調!今まで軽に不満を持っていた本物志向の人々に大ヒット!!
昨年1285億円の営業損益が今年は67億円の黒字に転換!!

(6)続いては、三洋電機。
三洋電機は新潟中越地震で子会社が操業停止に追い込まれ、さらにデジカメ部門の不振などのため、深刻な経営危機に瀕していたのです。

そんな三洋電機が息を吹き返すきっかけとなった大ヒット商品は、充電式の電池「エネループ」。
何と、月産200万本の大ヒット!
ポイントは、自然放電しやすい充電式電池が一年間以上も放電しないで使えるようにした最新技術。
そのため、エネループは店頭で買ってもすぐに使えるのです。

そして、もう一つのヒット商品が!
それは、ドラム式洗濯乾燥機「アクア」。
洗濯乾燥機が月に1万台売れたらヒットと言われる中、今年3月に発売されると25000台が売れるという大ヒット!

何がそんなにいいのかというと…オゾンの力を使い空気で洗う機能「エアウォッシュ」がついてるんです。
洗いたいけど洗いにくいものなどをオゾンの力で除菌・消臭しちゃう!
そしてもう一つのオゾンを使った世界初の技術、それは「アクアループ」。
これは、最終すすぎの水を下のタンクにためオゾンの力で浄化、もう一度洗濯水として使うという画期的な機能なんです。

でも本当にニオイがとれるのでしょうか?
そこで、用意されたのは番組AD君の1年履き続けたスニーカー。
念のため「臭気メーター」というニオイを測る機械で測定してみると、なんと279。
ちなみにニオイのキツい「くさや」でさえ、180程度。
果たして、AD君の超悪臭をオゾンで消す事ができるのでしょうか…?
出来上がったADくんのスニーカーを臭気メーターで測ってみると…なんと279からほとんど無臭の16へ数値も落ちていました!
三洋電機の崖っぷちパワーから生まれたアクア、恐るべし!

Q:洗濯機アクアの消臭効果はすごいなぁ〜。
北村さん:実際に私もアクアを試してみたんですが、しつこいタバコのにおいが一回でとれましたね!

Q:三菱自動車の「i」はいかがでしたか?
オリエンタルラジオ:これまでの軽自動車には、あまりオシャレなタイプの車がないという印象があったんですが、「i」を見て購買意欲が増しました!

Q:三菱自動車はリコール隠しなどの不祥事が発覚して立ち直りが大変だったと思いますが、何がヒットの決め手となったんですか?
北村さん:今回の軽自動車「i」は専門家に受けましたね。パッケージがいい、質もいいということで、今回は本気なんだということが伝わる自動車になっていたと思います。

「リベンジ魂」で大ヒット!

(7)ソニー LFX事業室長の前田悟さんがおすすめする商品がこちら!「ロケーションフリー」、通称「ロケフリ」。

このロケフリを自宅のテレビに繋ぐだけでインターネット回線を経由し、世界中のどこにいても、日本のテレビ番組が見られるんです。

またDVDレコーダーに繋げば、録画した映像まで見れちゃいます!

さらに、ビデオカメラにつないでおけば、自宅のペットまで観察できちゃう!
パソコンさえあれば、どこでも自宅の状況も見られるとあって、海外で働くビジネスマンに大ヒット!
今全国各地で品切れするお店が続出しているんです!
2月には「ネットKADEN大賞」も受賞して絶好調!開発責任者の前田さんも笑いが止まりません!

しかし成功の陰には、前田さんの熱いリベンジ魂が!
実は、6年前にも同じようなアイディアで新商品を開発していたんです。
それが、家中どこにいても見られるワイヤレス・テレビ、「エアボード」。
しかし、全く売れず大赤字!!
売れなかった理由は、専用のテレビでしか見られず、しかも1セット12万円という価格だったため。
当然、開発スタッフは大幅に減らされました。
80名以上いたスタッフは、一気に20名に削減!
社内の風当たりも強くなり、解散寸前にまで追い込まれたのです!

開発スタッフ一同はリベンジを固く決意。
そしてわずか1年余りで、ロケフリの開発に成功したのです。
売れなかったエアボードは電波が30メートルしか届かないため、家の中限定!
そこでロケフリは、インターネットを利用!一気に世界中どこでも使える商品に大変身!!
更に専用のテレビをやめ、ベース本体のみにしたため、価格はエアボードの4分の1に!
こうしてロケフリは大ヒットしたのです!

「一番大事なのは、悔しさを感じること。今に見てろよ、このままじゃ終わらんぞ!!それがリベンジという気持ちですね」。
前田さんはヒットの要因をこのように語っていました。

「2匹目のどじょう狙い」で大ヒット!

(8)このように失敗を糧にヒットした商品もあれば、気楽に構えてヒットしちゃった商品もあるんです!
嬉しそうに語るのは、岩谷産業の梅本悦司部長。

岩谷産業といえば、カセットコンロなどでおなじみの会社。
ところが、1匹目のどじょうといえるヒット商品は…マイナスイオンドライヤー扇風機「髪サラ」。

一見、普通の扇風機に見えますが、この「髪サラ」からはマイナスイオンが発生するんです。
当時、家電業界はマイナスイオンのドライヤーが流行。
そこで梅本部長は、こんなラク〜な気持ちでマイナスイオン扇風機に鏡だけをつけて発売することに!!
出来上がった商品で、娘さんに髪を乾かしてもらうと…「お父さんこれすごいよ!髪サラサラになる!」と評判に。
部長の予測どおり「髪サラ」は大ヒット!!

そんな梅本部長は、2匹目のヒントとなることを目撃。
何と、ヒーターの前に女の人が頭をかがめて髪を乾かしているではないか!
これはイケる!そう思い、早速ファンヒーターに鏡をつけただけのセラミックファンヒーター「髪サラ」を発売開始!です。
ドライヤーを持たずに髪が乾かせると大人気に。発売三ヶ月で1万台の大ヒットとなったのです!

もう笑いが止らない梅本部長!
そして、ついに3匹目もご用意しました!
この夏に向けて考えたマイナスイオンドライヤー扇風機「髪サラスリム」。
下からは涼しい風、上からは温かい風。もちろんマイナスイオンで髪サラサラ。
これまた鏡をつけて販売!2006年下半期、3匹目のどじょうとなるのでしょうか!?

早速スタジオのゲストの皆さんには、岩谷産業の髪サラシリーズを試して頂きました!
ワンタッチで鏡がポーンと出るその仕組みに、皆さんも驚きのご様子でした。

Q:これから出る注目の新商品について教えて下さい!
北村さん:馬肉。今、都内でも馬肉専門店が増えています。
ジンギスカンよりも馬肉の方がヘルシーですし、店によっては馬肉をしゃぶしゃぶのようにして食べるところもあるんです。

みなさんも、ヒット商品をぜひお試し下さいね!!

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