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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2006年3月26日放送

特集

永遠のロングセラー商品

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)・麻木久仁子さん

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お菓子編(チロルチョコ、うまい棒)

▼永遠のロングセラー商品 お菓子編 その1

チロルチョコ

1960年に発売された元祖10円チョコ。
今も一日200万個が生産され、根強い人気なんです!!
それにしてもなぜこんなに売れ続けているのか…
それは、10円という低価格にこだわり続けたからなんだとか。

ロングセラーの秘密(1) 10円へのこだわり

チロルチョコの故郷は、福岡県田川市。
社長は当時高級菓子だったチョコレートを子供たちにも買えるようにしたいと、チロルチョコを作る前から思っていたんだとか。
最初のチロルチョコは1962年に発売され、みつやまだったんです!!
10円チロルは子供たちの間でたちまち大ヒット!!
ところが、オイルショックにより、物価が上昇。それにより価格が、20円、30円と上がるにつれて売り上げが減少。

そこで社長は、大きさを3分の1にして、値段を原点の10円に戻し再スタートをきったんです!!
こうして1979年に現在のチロルの形が出来上がりました!

ロングセラーの秘密(2) 新商品の開発

チロルでは毎年様々な味の新商品が開発されています。
イチゴチョコやパパイヤチョコなど、今まで80種類のチョコを発売!
なかでもチロルチョコ最大のヒットが冬期限定のきなこもち!!

なんとこの冬だけで10億円の大ヒットとなったんです!
そして、そのチロルを開発しているのが、こちらの皆さん。

そんな皆さんには大変な苦労が…
実は一年間に何百個もの試作品をつくり、その中の何個かが商品化されているんです!
試作品の山…。

その中で社長が期待を寄せているのが、この秋発売予定のごまチョコ!!

チョコ一個の利益は一円以下であっても、1日200万個作れば200万円儲かるんです!!
絶えず新商品を開発し、新たなファンを獲得することが、チロルロングセラーの理由なんです。

▼永遠のロングセラー商品 お菓子編 その2

うまい棒


そして10円お菓子といえば…超ロングセラーのうまい棒!!

なんと一日の売り上げは140万本!!
年間4億2000万本以上も売れ続けているお化け商品なんです!
その種類はチーズ、なっとう、えびマヨネーズなど…32種類!!
うまい棒が伸び縮み?

実はうまい棒、その時々の原材料の価格が上がると短くなったり、下がると長くなったりするんだとか。
全種類のうまい棒のうち、最もコストがかかるのは粉末による味付けが2回必要なたこ焼き味なんです!

穴がすごい!!

うまい棒の特徴と言えば、真ん中に空いている穴。
この穴は、強度を増し、輸送中に崩れにくくする効果と食べたときにパリッと歯ごたえが良くなる効果があるんだとか!
そして、うまい棒のキャラクターはウマえもん!!

彼の趣味はコスプレなので、種類によっていろんなウマえもんがみれるんです!!
チロルチョコ、うまい棒などのお菓子のロングセラーの秘密は、その時代の子供達に愛される10円へのこだわりなんです!!

文具・家庭用品編(アロンアルファ、セロテープ、ごきぶりホイホイ)

▼永遠のロングセラー商品 文具・家庭用品編 その1

アロンアルファ

まずはご存知アロンアルファ。

1963年の発売以来、今年で43年をむかえるロングセラー商品なんです。
このアロンアルファを開発・製造・販売しているのが東亜合成(株)。
64年前に設立された、工業用薬品メーカーなんです!!
アロンアルファの瞬間接着剤市場でのシェアは80%!

割り箸にアロンアルファをつけてやかんの取手にくっつけること3秒…
するとやかんが持ち上がった!!
この強力な接着力こそがアロンアルファが売れ続けている理由なんです!!

でも一体なぜ一瞬のうちにくっついてしまうのか…。
普通の接着剤は溶剤型ゴムのりといって、シンナーや水でできた溶剤に、ゴムを溶かしこんだもので、溶剤が空気にふれ、蒸発することで残ったゴムが固まり接着するという仕組みなんです。

一方アロンアルファはシアノアクリレートという液体そのものが空気と反応を起こし、液体から固体へ変化して固まるというものなんです。

しかし、瞬間接着剤といえばアロンアルファとこたえてしまうのには、強烈なインパクトを放つ、CMがあったのです!!

CMの放送開始とともにアロンアルファの売り上げも急上昇!!
アロンアルファのロングセラーの理由には、卓越したCM戦略があったのです!

▼永遠のロングセラー商品 文具・家庭用品編 その2

セロテープ

続いてのロングセラー商品は、セロテープ!

1948年に発売。58年間売れ続けるロングセラー商品なんです!
このセロテープを開発・製造・販売しているのが、粘着テープメーカーのニチバン(株)。
セロテープという呼び名はこの会社の登録商標で、正式名称「セロハン粘着テープ」市場でのセロテープのシェアは60%以上。

このセロテープの誕生には意外なきっかけがあったのです。
時は1947年。
日本はアメリカGHQの占領下にありました。
GHQでは、検閲後の私信を再封かんするのに、大量の粘着テープを必要としていました。
そこでGHQが注目したのが、当時絆創膏のトップメーカーだったニチバン(株)。
GHQはニチバンにセロハン粘着テープの製造を依頼したのです。
そしてセロテープと名づけて国内での販売を開始しました。
しかし発売当初のセロテープは、様々な問題をかかえており、消費者からのクレームが鳴り止みませんでした。
セロテープのロングセラーの理由には、技術者たちの戦いの歴史があったのです!

▼永遠のロングセラー商品 文具・家庭用品編 その3

ごきぶりホイホイ

つづいては、ごきぶりホイホイ!!

発売から33年たった今でもゴキブリ捕獲器の80%以上を占めるロングセラー商品なんです!!

ヒットの秘密(1) カワイイ
1973年、アース製薬はヒット商品に恵まれず、経営難に陥っていました。
危機を乗り越える新商品としてごきぶり捕獲器を開発していました。
名前はゴキブラーに決まっていたのですが、ホイホイとれてホイホイ儲けようということでごきぶりホイホイになったのです!!
箱のデザインもアース製薬の社長が自ら筆を取った力作で、愛嬌たっぷりに描かれたゴキブリの絵は奥様方から大好評!!

それ以上に奥様方を喜ばせたのが、「使い捨て」ということ!!
従来の捕獲器はプラスチック製の生け捕り式で、自分で洗わなければならなかったのです!

ヒットの秘密(2) 高性能
ごきぶりホイホイは技術の結集!
その一つが、特許をとった踏み板!

ゴキブリの触覚は非常に敏感で、粘着剤を感知して逃げることがあるんです!!
踏み板があると、触覚は上を向いたままになり、粘着剤に気づかずに捕まってしまいます!!

そして最新型には更なる進化が!!
普段野菜を食べているゴキブリは肉を好み、そうでない物は野菜を好むんだとか。
そのため、エビ、ビーフ、キャベツ、たまねぎの成分が入ったものを開発!!
また足ふきマットを開発し、ゴキブリが台所などを歩き回って足に油がついてもそれをマットで吸収。
それにより粘着力をアップさせたんだとか!

▼引き続きスタジオでゲストに質問しました。
Q:森永さんはアロンアルファを使った驚くべき裏ワザを知っているそうですが…。

A:実は指紋が取れるんです。
使う道具は、アロンアルファ、グラス、ティッシュペーパー、ビニール袋の4つです。
ティッシュペーパーにアロンアルファを大量にたらし、それとグラスを一緒にビニール袋の中に入れます。

そして、ビニール袋を縛って、1分間待つと指紋が出てきます。

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