過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2006年3月19日放送

特集

四季報

ゲスト

田北浩章さん(会社四季報編集長)・細川茂樹さん

番組内容

個人でも気軽に始められ、すっかり身近になった儲けのアイテムである株。
皆さんが株の銘柄選びに決まって使っているものがあるのです。
それは、会社四季報!
会社情報誌のシェアNo.1、77万部を売り上げる、まさに株投資のバイブルなのです。
そこで今回は、四季報を使いこなして株でがっちり儲ける、とっておきの方法を大公開します!!

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四季報記者の取材に密着!

1936年に創刊され、70年の歴史を誇る会社四季報。
毎年220万部以上を売り続ける、ベストセラー&ロングセラーなんです。

会社四季報には、株式市場に上場した会社の様々な情報が書き込まれています。
会社の仕事内容はもちろん、儲かり具合、株主は誰で、お金はどれくらい持っているのか、さらには、社員の平均年収まで、会社の情報が満載。

その中でもっとも重要な記事が会社の業績予想。
それは、これからその会社がどれくらい成長し、どれくらい儲けていくかを独自に予想したもの。
それが、株取引の重要な情報となるのです。
的中率の高い業績予想こそが、四季報大ベストセラーの証であり、ナンバーワンたる所以なのです。

その高い予想的中率をたたき出しているのが、上場企業3824社全てを取材する四季報編集部記者の皆さん。
一体どんな取材をするのか、特別に同行させて頂きました。

食品業界を担当する記者の前田佳子さん。
今回は森永製菓への取材。前田記者の取材ポイントは、下方修正後の来期利益予想を聞き出すこと。
企業側の来期利益予想が過大評価ではないか、という観点からいきなり確信をつく質問をしていました。

四季報記者の取材には、全て役員クラスの方が対応。
四季報の予想記事いかんによっては、株価に影響するため企業にとっても蔑ろにはできない存在なのです。

「来期の見通しを聞く時はまだ決算書にも書いてないので、取材でしか聞けないんですよね。その辺をどうやってうまく聞き出すか。ノーコメントとよく言われますから。」
と前田さんは話していました。

続いて、同行させて頂いたのは、記者歴12年のベテラン、電機業界担当の山田俊浩さん。
取材先は三菱電機。三菱電機は売上げの規模は小さい割に利益率が高いと見る山田記者は、企業側の利益予想よりも利益がアップするのでは、というポイントで取材を進めます。

「今年度も少し上乗せ余地があると分かり、来年度も相当初めから高めの予想計画を出すのではないか。相当力強い記事が書けるのでは」
と、取材後の感触をつかんでいました。

突然ですが、四季報記者に聞きました!

▼私は会社のここをチェックしています。
山田記者は本社の受付を見る!
会社の売上げがそれほど多くないにも関わらず、受付に3、4人の女性を置いたり、高そうなつぼがあったりすると、どうなのかなと疑うのだとか。
高級なつぼなんかを買うのではなく、良い製品を開発するための研究開発費や、良い社員をとるために社員に給料を払うなどしてお金を使っている会社は見込みがあると考えているそうです。
このように四季報の記者は会社のあらゆるところをチェックしているのです。

記者の皆さんが五感をフルに働かせて書いた記事を編集部へ渡し、最終的な業績予想を決めていきます。
さらなる追跡取材を進め、今度は四季報編集部に潜入取材をしようと思ったところ…
怒られてしまいました!

それもそのはず、株価を左右する可能性がある業績予想の原稿があるため、部外者は一切立ち入り禁止。
出版の追い込みの時期は2週間も泊り込みで作業を行います。
何重にもチェックを繰り返し、四季報完成を目指します。
編集長はこの時期に集中して、上場企業3824社全ての記事をチェック。
編集長のOKが出れば、いよいよ出版です!
完成するのが、会社四季報春号。
ぎっしり詰まった情報こそ、四季報編集部の英知の結晶なのです。

▼四季報使いこなし術知っておきたい四季報用語
四季報の業績記事の欄に書かれている様々な予想用語。
中でもこんなキーワードを見つけたら、その会社は要チェック!

中でもこんなキーワードを見つけたら、その会社は要チェック!

底打ち:業績の下降が底に達し、回復に転じるするという意味。
高原:企業が業績好調をキープするという意味。
過小:企業側の利益予想が記者の予想を大きく下回り、もっと利益が出るという意味


▼さて、スタジオでは早速ゲストの方にお話を伺いました。
Q:なるほど、あのように四季報の記者が一社一社訪問して情報を収集するんですね。

田北さん:進藤さんが持っているがっちり商事のデータがありますが、右側に「大幅増額」と出てますね。
これは、前号のデータに比べて30%以上営業利益を増やした時には大幅増額とつけているんです。
一番重要なことは、この予想数字が世界に出るということ。
外国人が買う時にはこれを判断基準としているんですね。
(参照:業績修正変化記号)
↑↑大幅増額前号より営業利益が30%以上アップ
↑増額5〜30%アップ
→前号並5%未満の増額・低額


Q:なるほど、田北編集長は相当儲かってそうな顔をしてますもんね。

田北さん:実は私たちは株禁止です。証券会社の口座すらないんです。

Q:でも、株で儲からなくても四季報の売上げで儲かってるんですよね。

田北さん:これは儲かってますね!

細川さん:四季報は高いんですよ。一冊1750円ですよね。

田北さん:値段を覚えているだけでも大したものだと思いますね(笑)四季報の一社あたりの情報だと35銭くらいしかならないんですよ!

Q:編集長はいくらぐらいとりたいと思いますか?

田北さん:その情報をもとに投資をしてキャピタルゲインを得たと考えたら、10%くらい頂きたいですね(笑)

細川さん:例えば一つの会社がだめになると、全く買い入れのない会社まで全面安になることがありますが、これは一体どういうことですか。

A:A社が破綻した時に伝送する訳です。株式市場は一番多くの市場が関わっているので、人の気持ちがものすごく大事になるんですね。A社が破綻する場合、それに関連して同じ業界のB社にも広告が入らないかもしれない。いわば「前倣え現象」なんです。

四季報達人の活用術とは?

四季報の達人に聞きました。「私はこうやって使ってます!」

▼四季報達人ファイル(1)
静岡の主婦投資家、平岡三佐子さん。
子育てや家事の合間を縫って株投資をする平岡さんは、昼間のちょっとした取引で…
昨年一年間で600万円のボロ儲け!

そんな達人の四季報の使い方とは、後ろの付録から読む!
巻末の特集には、銘柄選びに役立つ細かなランキング情報がぎっしり。
四季報を使いこなす重要なポイントなんです!
巻末の付録から銘柄を決めて本文の会社情報を見るのが、平岡さんのこだわりなのです。

▼四季報達人ファイル(2)
プロの投資家顔負け、アテネオリンピック自転車競技銀メダリスト、長塚智広さん。
長塚さんの活用術とは、浮動株をチェック!
浮動株とは、創業者や役員がじっと持っている株ではなく、一般の個人投資家が持っていて比較的頻繁に売買される株のことを言います。
浮動株の割合が少ないということは市場に出回っていないことを意味するため、株としての希少価値が高く値が上がる可能性が大きいと言うのです。

▼四季報達人ファイル(3)
大学生投資家、梅田裕真さん。
株を始めて6年の梅田君のこれまでの儲けは、1億いかないくらいだとか!!
そんな達人の活用術とは、平均年収÷平均年齢。四季報の右下の欄に載っている社員の平均年収を平均年齢で割ります。
業種ごとにこの数字を並べて、高い数字のものに投資をしていくという方法なんです。

▼四季報達人ファイル(4)
四季報と言えばやはりこの人。
日本一の大株主、竹田和平さん。
四季報の大株主欄に数え切れないほど名前を連ね、投資の業界では超有名人。
その竹田氏が愛用するのが、この四季報なんです。

そんな竹田さんの活用術とは、PERに着目すること!
PER(株価収益率)とは、株価を一株の利益で割ったもので、どれくらい割安でお買い得な株であるかを表します。
この数字が15倍以下だと割安と言われています。

▼最後にもう一つ、超おまけです!
四季報最新号の編集作業が終わった現場に川田が直撃!
ズバリ聞いちゃいました、これから気になる注目の企業!

まずは、ゼネコン業界担当の鈴木謙太朗さん…最大手マンションメーカー!
続いては、自動車業界担当の咲恵司さん…業績回復の自動車メーカー!
最後は、IT業界担当の山田雄大さん…情報を比較して提供する新興IT企業?

記者の皆さん、貴重な情報ありがとうございました!

▼引き続き、スタジオのゲストの方にお話を伺いました。
Q:細川さんは四季報のどの部分に注目していますか?

細川さん:株主が誰かということを見ていますね。有名な人や分かりやすい会社の人だったら、信頼性があると判断しています。どこに投資するかという点については、自分がその会社を好きになることが大事ですね。その際に四季報を使うと、さらに会社のことを知ることができます。

田北さん:私は、がっちりマンデーを見て社長の素顔を知り、四季報で数字をチェックする、という使い方がいいんじゃないでしょうか?

Q:田北編集長が今注目している企業は?

田北さん:世界的にBSE問題や健康問題が注目されていますが、欧米でが売れています。漁業会社で欧米に拠点を持っている会社が、営業成績が非常にいいと注目しています。

皆さんも、四季報を株投資のバイブルとして活用してみて下さいね!

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