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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2006年3月12日放送

特集

松井証券

ゲスト

松井証券 松井道夫 代表取締役社長

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ブービーから大逆転!!いま日本一儲かっている会社とは…?

皆さん、日本一儲かっている会社ってどこだか知っていますか?
実はそれは、松井証券!
松井証券は、日本初のインターネット専門の証券会社。
その経常利益率は、なんと62.4%!
名だたる企業を押さえて、見事トップを獲得!
今日本一儲け上手な会社なのです。

しかし、10年ほど前の松井証券は、業界で万年ブービーという存在。
それを日本一儲け上手な会社に変えたのが、証券業界のゴジラ松井こと松井道夫社長!

社長のこだわりは、日本初!
ネット証券で今や当たり前になっている各種のサービス、その多くは松井社長率いる松井証券が編み出したものだったのです。

社員一人あたり3億円を稼ぐ超効率化集団。
その懐具合もよろしいようです…
少数精鋭を目指す松井社長!
人材確保の秘密は、ユニークな入社試験問題にありました!
次々と新たな戦略を繰り出す松井社長。
株の売買金額を300倍にした驚きの経営手腕とは?
「今一番否定しなくてはいけないもの、それは…常識です!」

▼証券業界のゴジラ松井とは…?
早速、松井証券の戦略会議に潜入しました。
松井社長に懸命にプレゼンする社員の皆さん。
ところが松井社長は、「松井が怒ったらどのくらい怖いか、教えてやれよ!!」と逆鱗にふれた様子…。

今では証券業界をリードしていく立場になった松井社長ですが、元々証券業界に入ろうとは思っていなかったといいます。
松井社長は一橋大学経済学部を卒業後、海運業の日本郵船に入社。
そこでの11年間はごく普通のサラリーマン生活を送りました。

1986年に結婚。
これが松井社長の人生を大きく変えることに。
それは、奥様が松井証券の社長・松井武氏の一人娘だったからです。

松井証券に入社することになったのは1987年。
世はバブルの真っ只中。
証券業界は、信じられないくらいの大儲けをしている頃でした。
しかし、当時の松井証券は業界でも下から数えたほうが早く、ブービーが指定席といった感じの会社でした。

そこへ突然のバブル崩壊!
大手証券会社の倒産が相次ぎ、証券業界は生き残りをかけたサバイバルレースに突入したのです。

そんな中、松井社長は業界をあっと驚かせる革命的なサービスを開始しました。
まず手始めにやったのが、日本初、営業マン・ゼロの会社に!
それまでの証券業界は、営業マンが客に直接セールスするのが常識で、営業マンが客を増やしていくものだと信じられていました。
しかし松井社長は、世の中には営業マンの数以上に株に興味のある人がきっといるはずだ、と考えたのです。
そこで、営業マンに頼るスタイルをやめ、その代わり全国紙に松井証券の広告を次々と掲載。
その問い合わせを電話で受け付けることにして、窓口を持たない証券会社として再スタートしたのです。

これが大成功!
バブル崩壊の煽りを受けて、92年、93年と赤字だった松井証券の経常利益は、94年に一気に黒字へと転換したのです。

さらに、松井社長は証券業界を揺るがす革命的なサービスを開始しました。
なんと、日本で初めて店頭株の売買手数料をいきなり半額にすると発表したのです!

手数料は証券業界の儲けのタネ。
それを半分に減らすなど、持ってのほか。
大手証券会社から猛反発を受けることに…

しかし、松井社長の狙いは大成功!
午前9時の取引開始と共に、一斉に電話が鳴り出しました。
手数料が安くなったことで顧客が急増。
結果的に手数料収入は以前の2倍以上に増えたのです!

そして、1998年、日本初の本格的なインターネット株取引を開始!
その後も松井社長は、次々と新しい試みに挑戦。
現在のネット証券で行っているサービス、その多くを先駆けてはじめたのは松井証券なのです。

そして2001年、ネット証券としては日本で初めて、東証一部に上場を果たしたのです!
18年前松井社長が入社した当時は1年でやっと1000億円を取引していた松井証券が、今ではたった1日で1000億円を取引するまでに!
およそ300倍の成長を遂げたのです。

松井証券の驚くべきとんでもない戦略とは…?

昨年3月、松井証券は、住み慣れた日本橋兜町から皇居半蔵門前に建つ現在のオフィスへ移転しました。
兜町時代は、全部で900坪。
今の半蔵門は、全部で600坪。
おや?狭くなってる?

これも証券業界のゴジラ、松井社長のこだわりなのです。
それは、なぜでしょうか?

「大企業に絶対にならないぞ、という僕なりの意思表示です。
会社というのはこれから規模じゃないんだ。
社員一人当たりにどれだけの価値があるか、それで競っていくんだ」と松井社長は語っています。

つまり、少数精鋭!
これが松井社長の組織作りの信念なのです。
現在の社員数は約130名。
2フロアー分かれて働いています。
少数精鋭であるために不可欠なのは、人選。

そのため、松井証券ならではのユニークな入社試験問題があるのです。
例えば…「マンホールの蓋が四角ではなく丸いのはなぜでしょう?考えられる解答を羅列して下さい。」「一日1分遅れる時計と全然動かない時計のどちらが正確か?あなたの意見を述べなさい。」といった具合。
松井証券に一般教養の試験は一切ありません!

そして松井証券は、年俸制。
その金額を決めるにあたって一風変った制度があります。
上司が部下の働きぶりを評価するだけではなく、部下からも上司を評価するのです。
その評価の基準は、好き嫌い!
その相互評価次第で年俸も変ってくるという訳なのです。

オフィスの中をワゴンに乗って運ばれてきたのは、なんと焼酎やビール!
運ばれた先には、若手の社員さんたちが…
実はこれ、週一回行われる松井社長と若手社員たちの懇親会なのです。

そこで、ウワサの社長が登場。
緊張感漂う懇親会がスタートしましたが、1時間後…
「論理じゃない、パッションだね!」と社員に語る松井社長が。

お酒が入ると、なぜか一人反省モードに入ってしまう松井社長。
そうして、松井証券の夜はふけていくのです…

Q:社長、あの後絶対泣いてるでしょ?
A:最近感情の起伏が激しくなっているんで(笑)大体僕が言うことの8割は間違ってるんですから。
社員から指摘されないと、それが正しいか分からないですよ。

Q:社長は「論理じゃない、パッションだ!」とおっしゃっていましたが。
A:僕は論理が好きじゃないんです。
これからの時代はアナログで考えていくのもいいんじゃないかなと思います。

Q:ところで、松井証券の入社試験面白いですね。
A:どんな問題を出したか、忘れてしまいました。
あんなの、採点したってしょうがないじゃないですよ!!
頭の柔らかい人が考えることを、見て評価しているのです。
例えば、「日本にガソリンスタンドが何件あるか」と言う問題を出したとき、5000軒と答えた人がいた。
それは明らかに間違っているけど、そこに至る一つ一つの論理は正しかったんです。
そこのところを見ているんです。

Q:好き嫌いで評価する制度がありましたが…
A:幼稚園児の好き嫌いではなく、人間の感性を信用しようよということなんです。
好き嫌いには何か理由があるんだ、その感性を大事にしてこれから仕事をしていこうよ、という考えです。

Q:例えば、部下が皆嫌いと言ったらどうなるんですか?
A:それは降格ですね!
仮に部下が理解していなくて上司が嫌われていた場合があっても、そこまで計算すると何が何だか分からなくなる。
だから自然体で行こうという考えなんです。
ただ、唯一好き嫌いで評価されないのは、社長!
社長は数字が全て。
数字を達成できなかったら、その社長は失格。だから、結構シビアですよ。

Q:今後松井証券は何をやろうとしているのですか?
A:今話題になってる東京証券取引所で株をやります。
いずれ、松井証券が取引所になることも十分にあり得ます。
今松井証券は年間40兆円の株の売買をしていますが、それが近い将来200兆になると予測している。
取引所になったら、多分儲かると思いますよ。
お客さんと取引所をつなぐために手数料を取り、取引所に参加する参加料としての手数料を取るという訳です。

Q:恐ろしいこと考えてますね。
A:それは今までやってきたんだから。いいでしょ(笑)

Q:松井社長がやろうとしている、次の「日本初」について教えて下さい!
A:今松井証券では年間40兆円のお金が動いている。
これは購買料になります。
利益を上げた人がいつ、どのくらい儲かったかということを、全部我々が知っています。
その情報を悪用することなく、お客さんの了解の上である会社のお客さんと結び付けて「どこよりも安く買えますよ」と売る。
それによって、お客さんもそのメーカーも喜ぶことになるのです。
そういうシステムを考えています。

Q:社長、天才ですよ!
A:一緒に事業やりましょうか!?(笑)

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