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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2006年1月29日放送

特集

2006年 バブルに乗る方法!

ゲスト

佐山展生さん(一橋大学大学院教授)・杉本彩さん

番組内容

日経平均株価は昨年から急激な上昇傾向にあり、ボーナスの伸び率も過去最高を記録!!
そしてこの春から企業の求人数も増加!
そんな勢いに乗る日本経済!!
そんな中ささやき始められたのが、バブル景気復活!ということ。

実は今、バブルの兆候とみられる同じような現象が次々と起こっているんです!
そう、そこで重要なのが、おいしくバブルに乗る方法!と降りるタイミングを見極める!こと。
今日のがっちりマンデーは、復活しそうなバブルで儲ける方法を一挙大公開しちゃいます!!

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日本中が狂気したバブル景気

バブル当時に流行ったのは、ジュリアナダンス。
そして繁華街ではタクシーが捕まらないのが当たり前。
そんな中、株価は史上最高の3万8915円を記録。
NTT株が売り出されたのをきっかけに、主婦などを中心とする財テクブームが過熱したのもこの時代。
金余り現象になった日本企業は、海外に目を向け始めました。
三菱地所はアメリカのロックフェラーセンターを2000億円で買収、ソニーはアメリカの映画会社、コロンビアピクチャーズを3700億円で買収。
国内では、投資目的の外車売買が盛んになり、4500万円のフェラーリF-40が2億5000万円という驚きの価格に!!

実は、バブル当時の状況と現在は、驚くほど、そっくりな点が多いんです!!
2005年、小泉首相は強引に衆議院を解散総選挙へともちこみました。
1986年、バブル時代の中曽根首相も、抜き打ち解散をして総選挙に打って出ていたのです!
結果はどちらも過半数を超え自民党が圧勝!
そう、どちらも同じような展開になっているんです!

選挙の争点も、2005年は、郵政民営化。
バブル時代は、国鉄民営化。同じ民営化がテーマなんです!
そしてどちらも選挙後に、日経平均が急上昇!
さらに、流行語、万博、野球に至るまで、多くの状況がそっくりなんです!!

ところで、皆さんはなぜバブルがはじけたのか知っていますか?
そもそもバブルのきっかけとなったのは、1985年にニューヨークのプラザホテルで行われたプラザ合意。ここで、円高ドル安にすることが決定されました。
ところが、円高による不況を恐れた日本銀行は、ちまたにお金が出回るように、銀行にたくさんお金を貸し出しました。
すると、銀行からお金を借りやすくなった企業や投資家は、土地などを買いあさり始めたのでした。

当時は、多くの人が土地の値上がりは続くと信じていたため、どんどん土地の売買が進み、土地の値段はうそみたいに高い金額に。
1990年、地価高騰に危機を感じた政府は、不動産投資のための融資を制限しました。
そのため、土地の買い手は激減。91年をピークに地価は大暴落。
こうしてバブルは崩壊したのです。

そんな中、バブル崩壊のあおりをもろに受けた人がいる…共栄地所の小島虎之助会長。
土地の転売で、9000億円の大儲け。
しかしバブル崩壊で3000億円の借金を背負うことに。
2900億円は返済したものの、100億円の借金はそのままに…。
そんな会長、バブルがはじけてからベンツから自転車に乗り換えたんだとか。

Q:バブル時代は、今と違いましたか。
A:その当時はバブルが当たり前だと思っていました。芸能界ではとにかくたくさんのイベントがあり、そのイベントの製作費も高く、ギャラも高かったです。

Q:佐山さんは、バブル当時損や得はしましたか。
A:損しました。90年の6月にニューヨークに転勤する前に、土地の価格がずっと上昇し続けると思っていたので、89年に家を買いました。その後に売りましたが、4割位損しました。

Q:バブル当時、日本国民はバブルであるということを意識していないですよね。
A:意識していないです。だからバブルなのです。

Q:バブル時代と現在は似ている部分がありますか。
A:実は、結構似てきていると思っているんです。今、お金をどんどん出した人がいるんです。出した人がいるということは、お金が回っていってはいけないようなところにまでお金が回っていっているような気がするんです。まだ本格的なバブルではないですが、このままいけば、バブルになる可能性は大いにあると思います。

2006年バブルに乗る方法!

▼2006年バブルに乗る方法その1 ゴルフ会員権
バブル時代の象徴ともいうべき、ゴルフ会員権。
当時の値上がりは驚くべきものでした。

名門クラブの会員権には、3億、4億というものもあったのです!
2006年、ゴルフ会員権はどんな状況なのか…

ゴルフ会員権市場は、92年をピークに16年にわたる値下がりを余儀なくされたが、ようやく去年年度単位のプラス成長があったんだとか!!

値上がり率の高いゴルフクラブの第一位は成田ゴルフクラブの236.4%up、第二位は麻生カントリークラブの150%up、第三位は富士カントリークラブの66.7%upなんだとか!!
そしてバブル再来を予感して、50代の団塊の世代の人達が多く購入しているそうです。

▼2006年バブルに乗る方法その2 不動産
バブル期、なんといっても投資の花形だったのが、土地などの不動産。
土地の転売をすすめようと、都心では地上げといわれる立ち退きが頻繁に行われていました。
当時の地価上昇BEST3は平河町、九段北、南青山で、たった一年で、上昇率はなんと59.4%!!

そんな不動産にまたバブルがきているのでしょうか…
住宅評論家の櫻井幸雄さんに聞いてみました!

前のバブルがはじけた後のことを考えれば、間違いなくきているんだとか!
実は都心部の土地は2年前から取引現場では上昇していて、それに呼応して、大阪の中心部では一年前、半年前からは、福岡、仙台、札幌でも土地が上がり始めているんです!
これはバブルの時に東京から土地の価格があがって地方に波及していった状況と同じなんです!

▼2006年バブルに乗る方法その3 金
1986年、天皇陛下在位60周年を記念して10万円金貨が発行されて以来、空前の金貨ブームに!
それもあって、87年から2年連続で金の輸入量が世界一位に!
そんな金、2006年はどんな状況なのか…

金相場のグラフをみてみると、金の価格はここ数年で急上昇中!!
1g=2208円に!!
そしてさらに、2006年にはさらに金の価格があがるチャンスが待っているんだとか。
それは、日本経済がインフレに転じるといわれているからなんです!

インフレになった場合には通貨の価値が下落するんです。
その場合金の価格は通貨と違う動きをして、インフレになった場合にはおそらく上昇するんだとか!

▼2006年バブルに乗る方法その4 株
バブル時代、日経平均株価は史上最高の3万8915円を記録!
160万円で売り出されたNTT株は2ヶ月でなんと318万円の最高値をつけたんです!
2006年、株バブルの乗り方について楽天証券経済研究所の福永博之さんに聞いてみました!!

Q:日経平均はいくら位までいくと思いますか。
A:成長率などを考えると、年末までに2万円前後までいくのではないかと考えています。

ここで福永さんから大胆予測が!!

Q:遠い将来、10年後くらいを見越していくとどのくらいになると思いますか。
A:テクニカル的にみると、7万円くらいまでいってもおかしくないと考えています。

果たして株バブル、どこで降りたらいいのでしょう…
森永卓郎さんにも聞いてみました!!

森永さんによると、今年は秋口に日経平均が2万円を突破する可能性があるので、2万円を突破したらかなり警戒したほうがいいんだとか。
2万円を超えたらバブルゾーンに突入することになるから気をつけないといけないのです。

Q:株価が下がるときは、どのくらいまでいくと思いますか。
A:いままでの皆さんがおっしゃったのは日経平均の数字だけですが、株式に投資するときにはどこかの会社に投資するわけです。その会社をみて、その株価と企業の価値に納得して投資すれば、バブルなんて怖くないんです。

Q:2006年のプチバブルで、国内外で様々なイベントがありますが、どの時期が一番危険な時期ですか。
A:自民党の総裁選だと思います。それまでは、特になにもなければ下がることはないと思います。その勢いで年内はあまり変わらない可能性はありますが、新総裁の許の政策によっては大きく変わる可能性はあります。今はまだ本格的なバブルではなく、このまま行くとバブルになる気配を感じている段階です。

Q:今回のライブドアショックからみて、お金の流れについてどう感じていますか。
A:会社の価値や考えをわからずに投資しているというところに問題があると思います。会社の価値と連動していない株価が多いのです。実態を良く見たうえで、適正な株価になっているかということを見極める必要があります。

Q:今100万円あったら、何に乗っかりますか。
A:株がどう考えても割安である会社に投資します。よく勉強して、5社以上に投資します。

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