過去の放送内容
2006年1月22日放送
特集
意外と知らない全米長者番付TOP20
ゲスト
パトリック・ハーランさん・デーブ・スペクターさん
番組内容
本日は超ド級世界のお金持ちに学びます。
中でも注目するのが、アメリカの大金持ち！
日本円で1200億円以上の資産家数を国別で見てみると、圧倒的な数でトップを走るのがアメリカなんです！
意外と知らない全米長者番付TOP20
アメリカ億万長者TOP20の資産を合計すると、何と38兆7800億円にも及ぶといいます！
それは日本の国家予算のほぼ半分にあたるとか！！
では、早速全米長者番付TOP20の発表です。
▼19位：長男フォレスト、長女ジャクリーン、次男ジョンのマース3兄弟
資産はそれぞれ何と、1兆1000億円！
その3兄弟の写真は一切手に入らなかったのですが、その儲けのアイテムだけは、世界中誰でも手に入れることが可能です。
それは、あのm&mチョコレート！3人は、世界中で大人気のお菓子を作る会社、マース・インコーポレイテッドの創業者一家なのです。
でも、何でそんなに儲かったのでしょうか？
≪儲けのヒミツ→コーティング≫
いくら手で持ってもべとつかない。
あの溶けないチョコのコーティングが大発明だったのです。
そして、あのスニッカーズもコーティングがきっかけで大当たりだったのです！
▼16位：ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン
同級生コンビだという二人の資産は共に、1兆2100億円！
大学時代に検索サイト「グーグル」を2人で創業し、大成功！
≪儲けのヒミツ→集め上手≫
それまでの検索サイトは検索する情報を人間の手作業で集めていたのに対し、グーグルの2人は機械が自動で情報を集めるシステムを開発。情報量の多さで他を圧倒し、ついに検索サイトNo.1の座を勝ち取ったのです。
野望が尽きない2人は、さらにこんなサービスも開始しました。
その名も、グーグル アース。
自分の見たい場所を検索すれば、世界中のどんな場所でもピンポイントに拡大された衛星画像が見られる驚きのもの。
▼15位：シェルドン・アデルソン
資産は1兆2650億円！
ラスベガスとマカオでカジノホテルを経営し、大成功！
≪儲けのヒミツ→目のつけ所≫
もともとは露店の新聞売りだったアデルソンさん。
若い頃は広告の営業など、仕事を転々としていましたが、1980年にわかに盛り上がってきたコンピュータ業界に目をつけます。
PCやソフトを作る会社を集めて見本市「コムデックス」を開催。
見本市は当時のITブームにのって大儲け！
しかし、ブームがピークを迎えると、見本市をあっさりとソフトバンクの孫氏に売却し、また大儲け！
次にアデルソンさんが目をつけたのが、見本市を開催していたラスベガス。
カジノホテル業界に進出し、またまた大儲け！
すると今度は、アメリカ人より中国人のほうがギャンブルにお金をかけてくれると、マカオでカジノホテルを開業。
それがまたまたまた大儲け！
今年はマカオ全体のカジノ収益がラスベガスを上回る勢いなのだといいます。
惜しくもトップ20を逃した億万長者たち
▼49位：タイ・ワーナー
人形が売れて大儲けしたワーナーさんの資産は4840億円。
ワーナーさんが販売したのがこちらの人形、ヒーニー・ベイビーズ！
これが世界的大ヒットに！
≪儲けのヒミツ→ちょっとした工夫≫
それは、人形の一体一体に名前と誕生日がついているということ。
つまり、同じ名前の人形は2つとないというわけ。
マニア心をくすぐるのは、世界共通の戦略なんですね。
▼41位：ジョン・R・メナード・Jr
日曜大工用品専門のホームセンターを経営して大儲け！
資産は5500億円。
≪儲けのヒミツ→日曜大工は日曜に売れ≫
他の店は土日に休業しているところもありますが、「日曜大工用品を日曜に売らずどうする！」と、土日の営業を開始して大成功！
また、日曜大工以外の商品は一切置かないなど、とにかく日曜大工に特化したオンリーワン手法で急成長を遂げたとか！！
▼さて、スタジオではゲストのお二人にお話を伺いました。
Q：これまでのランキングを見ていると、「こんなので儲かるの！？」っていうのもありますね。
パックン：例えばヒーニー・ベイビーズという人形は、個人性があるからいくら集めてもかぶらないんですね。
デーブ：どんどんモデルチェンジをして品切れ状態になったりして、なんとなく希少価値があるという演出をうまくしているんです。
パックン：ヒットした後も、また新しいブームにかけることもあります。m&mチョコレートで儲けたマース3兄弟は、その後「ペディグリー」や「カルカン」などのペットフードにも進出したんですよ。
Q：そしてシェルドン・アデルソンは、マカオでカジノを始めてがっちり儲けましたね。
パックン：この人のすごいところは、ピークを過ぎたらすぐに売り出したことです。ギャンブルは不景気知らずの業界ですから、やはり目の付け所がいいですよ。
Q：グーグルで儲けた2人はどれがすごいですか？
デーブ：グーグルはネットの使い方そのものを変えた。自分が検索したものに合わせた小さな広告だけが上がってくるので、広告が目障りにならず、そのさりげなさがいい。
Q：どうしてアメリカ人にはがっちり儲ける人が多いのですか？
デーブ：アメリカはアントレプレナー（起業家）が激励される環境にある。日本ではすぐに出る釘は打たれるけれど、アメリカにおいてはスタート地点が一緒なんです。
パックン：アントレプレナーについては、小学校の頃から言われています。夢として普通に抱いている子どももいるんですよ。また小学生からレモネードを売るなどして、早い段階で自分で商売をやれる環境にあります。そこから土台が生まれるんです。
意外と知らないアメリカ億万長者・TOP10
▼10位〜6位：ウォルトン一族
ここで、驚くべき事実が。何と、10位から6位まで全員同じ苗字、ウォルトンなんです。
全員の資産を合わせると、何と8兆5690億円！！
そんな驚くべきウォルトン一族の商売、それはウォルマート！
アメリカ人なら誰でも知っている巨大スーパーマーケットで大成功！
でも、本当にすごいのは…今は亡き、彼らの父親である創業者サム・ウォルトン！
≪儲けのヒミツ→Always Low Prices 毎日安く≫
特売日やバーゲンによる値下げは行わず、お客さんがいつ来ても安く買えるようにしたのです。
現在はITシステムにも目をつけ、その規模はスーパーでありながらアメリカ政府に次ぐほど！
▼5位：ラリー・エリソン
ソフト開発で大成功したラリー・エリソンの資産は、1兆8700億円！
彼が作ったのは、情報を分かりやすく整理するデータベース。
≪儲けのヒミツ→型破り≫
今まではコンピュータの種類によって違うデータベースを使わなければならなかったところに、どんなコンピュータでも使える型破りなデータベースを作ったのです。
ところで、ラリーさん自身も相当な型破りだとか！
大学を2度中退。結婚4度、離婚は3度繰り返す。
飛行機の時間は毎回守らない。
そしてあのビル・ゲイツと裁判沙汰を起こすほどの大喧嘩をすることも！！
▼4位：マイケル・デル
資産1兆9800億円、世界一のコンピュータメーカー、デルコンピュータの創業社長のマイケル・デル！
≪儲けのヒミツ→おたく道≫
デルコンピュータは、何といっても安さが人気！
注文を受けてから組み立てるので、余分な在庫は一切作りません。
パソコンの部品も、自社のものではなく、その時に値段が安いものを集めて作るのです。
そう、秋葉原に集まる人たちも安い部品を探し、自分でパソコンを作ります。
秋葉原には、マイケルさんの姿も…
マイケルさんは、パソコン道を極めたアキバ系頂点の人物なのです。
15歳のとき、両親に買ってもらったパソコンを自分で組み立てたことがDELLの始まりだといいます。
将来日本のアキバ系からも億万長者が生まれるかも！？
いよいよTOP3の発表！その前に…
なぜそんな順位なのっていう凄い億万長者たち
▼37位：ミッキー・アリソン
その資産は6380億円！
映画「スピード2」に出てきた豪華客船を所有し、世界最大のクルーズ会社を経営。
豪華客船ツアーで大儲け！
≪儲けのヒミツ→先駆け≫
1996年に世界初の10万トン級超えの巨大船舶「ディスティニー」を就航し、他社を圧倒。99年には、時代のニーズに合わせた全面禁煙にした豪華客船「パラダイス」を就航し、他社との差別化を図りました。
また、インターネット時代到来と共に、ネット販売を開始。先駆けの戦略で大成功！
さらに、歴代興業収益No.1に輝く映画「タイタニック」のブーム後押しもあり、豪華客船クルーズのお客も増加。
アリソンさんは、沈むことのない王者に輝いたのです。
▼31位：フィリップ・H・ナイト
資産は7590億円！
あの世界No.1スポーツメーカー「ナイキ」を創業しました。
≪儲けのヒミツ→やってみる！Just Do It≫
今でこそ世界的なスポーツブランドのナイキですが、60年代は日本のスポーツシューズを輸入して売るしがない代理店でした。
しかし、このままでは大きな会社に仕事を取られてしまうと思い、独自のブランドでとにかくやってみようと考えたのが、NIKEでした。「NIKE」のマークも、美大生からわずか35ドルで描いてもらったものだったのです。
大ブレークのきっかけは、マイケル・ジョーダン。
スポーツ用品としては初めて、商品に有名選手の名前を起用することをやってみたのです！
それがバスケットシューズ「エアジョーダン」。
世界中でプレミアがつくほどの大ヒットに！
その後もタイガー・ウッズなどの有名選手を起用し続け、大躍進！「JUST DO IT」のスローガンのままにビジネスを展開、大成功を遂げたのです。
意外と知らないアメリカ億万長者・TOP3
▼3位：ポール・アレン
資産は何と、2兆4750億円！
ビル・ゲイツ氏と「マイクロソフト」を創設した凄い人物なのです。
今では当たり前となったパソコンで、私たちが簡単にゲームや計算、ワープロ、インターネットなどをできるようになる仕組みを作ったのです。
そのギターの腕前はプロ並み！
▼2位：ウォーレン・バレット
世界の歴史上、最も株で儲けた男、ウォーレン・バレットの資産は、4兆4000億円！
11歳で初めて株を購入。
学生時代にアルバイトで貯めた約100万円を、1代で何と4兆円にしたのです！
何と400万倍！！
一体どんな投資法でお金を増やしたのでしょうか？
≪儲けのヒミツ→好きなモノ買い≫
これまでバレットが買った銘柄とは、コーラが好きだからコカ・コーラ、使っている髭剃りが好きだからGillette、アニメが好きだからディズニー、好きな新聞だからワシントンポスト。
自分の知らない業種は絶対御法度。
どんなにIT業界が好調でもわからないときは買わない。
自分の得意な銘柄を選ぶことが大切なんです。
▼1位：ビル・ゲイツ
マイクロソフト最高責任者会長。
資産は5兆6100億円！
12年連続No.1に輝く大偉業を成し遂げました。
ところで、日本人の平均年収は439万円と言われていますが、それと比較してビル・ゲイツの資産は何と105万年分だといいます。
現在彼は50歳なので、生まれた時から1日3億円稼いだ計算になるのだそうです！
▼さて、スタジオでは再びゲストの方にお話を伺いました。
Q：お金って何なんでしょうねぇ？
デーブ：ビル・ゲイツは別に金持ちになろうとして始めたのではない。ラリー・エリソンは、CIAの下請けでデータベースを作ったんです。そのように、ちょっとしたことで前にやっている仕事の飛躍が始まるんです。そしてそういう人はそれなりに哲学やカリスマ性があったりして、ついてくる人がいっぱいいるんですよ。日本の場合は「企業」という堅いイメージがありますが、アメリカの場合は個人の意志が生きてくるんですね。
Q：今後日本で旋風を巻き起こしそうなアメリカ生まれのビジネスは？
デーブ：アメリカでかなり話題になっているのが、衛星ラジオ！規模が大きく、放送行政の管轄外なので放送コードがない。そのため何を言ってもいいので、過激なんです。今は自動車にも装備されています。日本にはないので、日本でやろうと思ったらできるのでは？
がっちり儲けるためには、何はともあれやってみることが肝心。
大金持ちの「儲けのヒント」にならって、皆さんも小さいところに工夫を見つけて実践してみて下さい。