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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2005年10月23日放送

特集

竹中先生の新日本経済入門2

ゲスト

竹中平蔵さん(郵政民営化経済政策担当大臣)

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郵政民営化はどうなっていくの?

2年後に郵政の新しい体制がスタートしますが、実は2006年1月に準備会社を設立するんです。
その時点で社長さんになる人を決めておかなければならないのですが、従業員26万人の日本最大級の企業であり、民営化というのは経営を民間に任せるということなので、民間の経営者というものが本当に重要になってくるんです。

Q:もう候補はあがっているのですか
A:それは言えませんが、民間人を登用するということは常識ですね。

Q:国鉄がJRに名前が変わったように郵政もそのようになるのですか
A:会社の名前は、日本郵政株式会社です。Japan Postで確かにJPですが…

Q:郵政民営化で株が上場したりすることはあるのですか
A:銀行と保険会社ができますが、その二つの会社には10年以内に株式を全額処分してもらうことになっているのです。大きな会社の株を全部売るとなると、上場していないと難しいと思います。

株は!日本経済はどこまでいくの?

Q:前回竹中さんに出演していただいた時の日経平均株価が11,667円、今は13,199円と1500円くらい変わっていますが、ここから先、株価はどうなると思いますか?
A:それがわかったら、私はこんなところにいないですが…。軽いことを言うと大変なことになるので、コメントを差し控えます!

Q:日経平均が上っているきっかけはなんですか
A:今年の1月に国会で経済演説をやりましたが、そのときに「もはやバブル後ではない」と言いました。日本でバブルが崩壊した後、不良債権がたくさんできて、私が大臣に就任したときには大手銀行の不良債権比率が8,4%もあったんです。しかし、今は2,9%となり正常化されました。そういった負の遺産を取り払うことができたので、日本人の勤勉さや技術が認められてきたのだと思います。日本人も海外の投資家も日本は郵政民営化なんて出来ないと思っていましたが、それを実現したことで良い意味での驚きを与えたので、このようなことを続けていくことで、日本の未来は明るいと思います。

Q:株価が上って経済が良くなると、銀行の金利は上りますか?
A:今、株価はあがっていますが、物価は0かまたはややマイナスの状態でまだあがっていないのです。物価そのものがあがってくれば、金利はあがってくると思います。しかしそのためにはこの時期からの財政政策が大切なのです。今われわれはものすごいチャンスに直面しているのです!!

Q:前回出演していただいたときに、時間消費型のビジネスがお勧めだとおっしゃっていましたが、今後はどういうビジネスがよいと思いますか。

A:ズバリこだわり追求型ビジネスです!!これから国民は良い意味で専門性を持たなければいけない、つまりおたくになる必要があるのです。今の言葉で言うこだわりですね。例えばグルメな方は、日本一のラーメンやパスタを食べるために、お金と時間を惜しげもなく費やしているんです。ものすごく多様化していて、あらゆるビジネスに時間追求型ビジネスが入り込んでいるということが特徴なんです。

ちなみに竹中大臣は、阪神タイガースだけでなく谷村新司さんのオタクなんだとか。
暇になったら「谷村新司研究」なる本を書こうと思っているほどです。
一番好きな歌は「動天」で、大臣を辞める時にはこの曲をきいて家を出ようと思っているそうです!!

ぶっちゃけクエスチョン!!

一問一問大臣に質問をぶつけてみました!!
竹中さんいわく、国会答弁の場合、まずいときには「個別には言わないが、一般論で…」と言うときがあるんだとか…。今回は一般論なしでお願いします!

Q:自民党は勝ちすぎだと思いますか。
A:必ずしもそうだとは思いません。選挙だから勝つとき負けるときがありますよね。全議席を取ることが完璧ですから。

Q:小泉首相のあとは自分だ。
A:目指していないのでそうは思いません。みんながみんなトップを目指しているわけではないと思います。首相はものすごい重圧と責任の中にいらっしゃって大変な仕事だと思います。

Q:大臣をやめてタレントで稼ぐというのはいかがですか
A:加藤さんの後釜を狙うっていうのはありですかね…!!

Q:これから上る株の銘柄はなんですか
A:「一般論で言うと」、銘柄は経営者で選びます。
洞察力があり、そしてそれを語る力のある経営者の会社を選びますね。

Q:進藤アナがいるからがっちりマンデーに来るんですか。
A:もちろんです!!進藤さんがいると思ってくると加藤さんもいるんです!!

年金はどうなるの?

年金を理解するのに一番良いのは、生命保険の逆と考えることです。
仮に75歳まで生きるとすると、65歳で退職して後の10年間生きるためにお金を貯めていかなければならないと考えているとします。
しかし、交通事故などで60歳で死んでしまうかもしれません。
そのリスクに備えて入るのが生命保険ですよね。
この逆が年金なんです。

例えば、予想外に100歳まで生きてしまうというリスク。
もう一つは、途中で病気などによって働けなくなるというリスク。
つまり年金というのは生きるリスクに対してかける保険なのです!!

年金の制度は、若い人が保険料を負担して、お年寄りが受け取れるようにしましょうというものですが、これが難しくて、今お年寄りの数が増えて若者の数が減ったことでこの年金のシステムが成り立たないのでは、という不安になっているのです。

年金は、「誰かが払って、誰かがうけとる」。
そのバランスを崩れないようにしないと成り立たなくなります。
日本はこのバランスが崩れかけましたが、それが崩れないようにということで、昨年払う金額を多くし、受け取る金額を少なくするという大改革を行ったわけです。

みなさん誤解しているかもしれませんが、公的年金は、自分が払った保険料より受け取る額が少なくなるということはありません。
公的年金には保険料に税金が上乗せされるので、民間の年金保険よりも、絶対に得なんです!

ところで、2008年には国民全員に対して、どのくらい保険料を納めて、どのくらい受け取れるかという個人情報の通知をします!!
郵政民営化や、大学志願者数が大学の定員を下回るなど、ここ5年の間に日本は大きく変わります!!

Q:ボーナス50万円の上手な増やし方とはなんですか
A:50万円をしっかりと投資するということだと思います。そしてその投資の対象を、自分にするのか、他人にするのか決めることが大切です。自分に気力・体力が充実しているのであれば、学校に行って勉強したり、パソコンを買って情報収集してみるのも良いと思います。他人に対する投資ですが、これには株を買うなどの直接投資と間接投資があります。銀行に預けて投資してもらうのもひとつの方法かと思います。

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