過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2005年9月18日放送

特集

USEN

ゲスト

宇野康秀さん(USEN代表取締役社長)

番組内容

みなさん、知ってましたか?
あのホリエモンが言っていた「放送と通信の融合」をとっくに始めていた会社があったんです。
それが、株式会社USEN。
総資産2200億円、年間売り上げ1200億円、全国の事業所200ヵ所、従業員数5500人と、規模はすでに大企業そのもの。
今やUSENはIT、ブロードバンド業界が最も注目するキープレイヤーなのです。
今回はUSENの社長、宇野康秀さんがスタジオに登場!

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USEN・宇野社長の波乱万丈の人生とは…?

東京の溜池山王にあるUSEN本社。広々とした空間に350人の社員が働いています。
宇野社長は、父親から事業を継いだ2代目社長なのです。
彼の父、宇野元忠氏が1961年に創業した会社、それが居酒屋や喫茶店でおなじみの大阪有線放送社。
USENと名前が変わった今でも、業界シェア80%という一人勝ち企業なのです。

まさに順風満帆な2代目社長と思いきや、ここまでの道のりは波乱万丈の人生だったのです。
生まれ育ったのは大阪。高校卒業後は東京の大学に進学。
卒業後の1988年、リクルート社の子会社で不動産販売のリクルートコスモスに就職したのです。
ここで営業のイロハを徹底的に叩き込まれました。
「会社勤めは3年以内、必ず起業する」と心に決めていましたが、何とたった1年で退社。
25歳で親の援助をいっさい受けずにあるベンチャー企業を立ち上げます。
それが「インテリジェンス」。
現在年間290億円を売り上げる大手人材ビジネス会社に成長しています。
1997年、順調に成長を続ける会社に新入社員として入社してきたのが、現サイバーエージェントの藤田晋社長。

インテリジェンスが念願の株式上場を控えていた創業10年目のある日、宇野社長に突然の電話。
父がガンに侵されていて、余命3ヶ月というものでした。

「大阪有線を継いでくれ、10年間は何もしないでも経営は大丈夫だから」
父にそう頼まれ悩んだ末、絶好調のインテリジェンスを離れ、父の会社大阪有線放送社を引き継ぐと決断しました。

しかし、この会社はとんでもない問題を抱えていたのです。それが、電柱問題。
有線放送とは、独自のケーブルを電柱に張り巡らし、お店や個人宅に直接線を引き込んで音声放送を届ける事業。
ところがそのケーブルをのせていた電柱は、持ち主の電力会社やNTTに無許可で使用していたものだったのです。
国からの営業停止命令に、大阪有線は抵抗を続けていました。

大阪有線の社長に就任した宇野社長がまず始めたのが、電柱問題の正常化でした。
「電柱使用料を全て払うと会社がつぶれる!」という古株社員からの猛烈な反対を押し切り、宇野社長は電力会社やNTTとの交渉を開始。
全国の720万本の無断使用の電柱を1本ずつ数えて写真撮影をし、宇野社長自ら先頭に立って街を飛び回ったのです。
まる1年がかりの作業の末、ついに各社との和解が成立。
この時支払った40年分の電柱使用料は、数百億円に上りました。
宇野社長によって、電柱問題が正常化されたのです!

2000年、大阪有線放送社は「有線ブロードネットワークス」と社名変更。
この年ついに第一種通信事業者の免許を取得したのです。
会社が正式に国に認められました。
自ら作り育てた会社を離れ、いばらの2代目社長の道を選んだ宇野社長。
USENの快進撃はこれから始まるのです!

さて、スタジオでは宇野社長にお話を伺いました。
Q:それにしてもお父さんはすごいですね、40年間勝手に電柱を使ってたということですもんね(笑)!
A:その当時会社を始めた頃は、電柱の利用規約がきちんとしていなかったということもあります。店のオープンまでに間に合わせるのに、手続きに時間がかかったりもしましたし…

Q:どうして最初にお父さんの会社を継ごうと思わなかったのですか?
A:もともと企業家になりたいと思っていて、父の会社の二代目にはなりたくない、という考えがあったからです。

Q:「10年間は何もしないでも経営は大丈夫」と言って大阪有線の後継ぎを頼まれた訳ですが、実際は電柱問題が発覚しましたよね。もし10年そのままにしていたらどうなっていたと思いますか?
A:改革をしていかないでやっていっても、会社自体は持つには持つと思いますけど、その後10年先は続かないでしょうね。

Q:2代目で会社を繁栄させようとなさっていますが、上場の予定は?
A:ヘラクレスへの上場はしていますが、今は東証一部の上場を目標としてやっております。なるべく早く実現したいと思っています。

宇野社長が始めた通信ビジネスとは?

宇野社長の必死の頑張りで正常化した全国の有線ネットワーク。
実はこのネットワークこそ、あるビジネスに利用できる宝の山だったのです。
それが…通信ビジネス!

全国に張り巡らせた22万キロにも及ぶUSENのケーブルは、NTT、電力会社に次ぐ巨大なネットワーク。しかも2000年当時、NTTは通信網のブロードバンド化のため、全国に光ファイバー網を張り巡らせようとしていました。

ところが、そこで出てきたのがラストワンマイル問題。
電柱同士をケーブルで引き込むのは比較的簡単、しかし電柱から個人宅にケーブルを引き込むのは工事も大変で、コストがかかり、全く進まなかったのです。

そこに目をつけた宇野社長は、2001年に自前で持っているラストワンマイルのケーブルに光ファイバーを這わせて、インターネット接続サービスを開始したのです。

「近い将来、日本のインターネットはすべて光ファイバーで繋がるはずだ」
通信インフラの世界に革命を起こそうとする宇野社長の戦略にメディアも殺到、一躍インターネット業界の風雲児となったのです。

しかし業界のもう一人の風雲児が、ラストワンマイル問題を別の方法で解決してしまったのです。
それはソフトバンクの孫正義社長!
光ではなく、既存の電話線を使うADSLであるヤフーBBの販売を開始しました。
ADSLサービスは光ファイバーより容量・通信速度は劣るものの、取り付け工事が簡単で料金も安いという理由から、多くのユーザーを獲得していったのです。
サービス開始から1年半で10万人以下にも満たないUSEN光ファイバーの加入者。
宇野社長の大きな誤算でした。

そこで宇野社長は合理的に判断を変えて、大きな賭けに出ます。
「マンションへの光ファイバーの入線管理はNTT、電力会社などの他社も苦手なところだ。そこに我々は経営資源を集中する」
マンションに特化したこの戦略は大当たり、光ファイバーの普及と共に有線光の加入も大幅に伸び、現在全体の10%、28万人に達しています。

今年3月、有線ブロードネットワークスはUSENと社名変更。
これは「ユナイテッド・センセーショナル・エンターテイメント・ネットワーク」の略、つまり「団結した派手な娯楽組織」に生まれ変わったのです。

現在USENの事業の柱は5つ。
有線放送事業、通信カラオケ事業、店舗レストラン事業、光ブロードバンド事業。

そして現在宇野社長が一番力を入れている次なる儲かりビジネスが、映像ビジネス(動画コンテンツ事業)。これまで音声事業ばかりだったUSENにとって、映像ビジネスへの進出は彼岸そのものだったのです。

昨年100億円を出資して、映画配給会社ギャガ・コミュニケーションズの子会社化に成功。
この夏GAGA・USEN配給で大ヒットした映画「皇帝ペンギン」は、記憶に新しいところです。

そして今年4月、テレビ業界関係者に衝撃が走りました!
それは、USENがパソコンテレビGyaOを開局したからです!!
ニュースから映画、スポーツ、アニメ、さらにはオリジナルのバラエティ番組まで。
この最大の特徴、それはどの番組をどれだけ見ようと、完全無料であること!

4月の開局以来、ついに視聴登録者200万人突破!
これは40年以上の年月をかけて獲得した有線放送の顧客数120万件をすでに大きく超えています。

しかし、これだけの番組をどうして無料で見ることができるのでしょうか?
それは、各番組とも合間にCMが挿入されていて、そのCM広告費で全てが運営されているから。

2005年ついに始まった放送と通信の融合。
そのトップランナーの一つが、宇野社長率いるUSENであることは間違いなさそうです。

引き続き、宇野社長にお話を伺いました。
Q:USENの5つの事業の中で儲かっているのは何ですか?
A:現時点では有線放送事業、通信カラオケ事業が一番いいですね。

Q:パソコンテレビの一番の強みは何ですか?
A:最大の特徴は「オンデマンド」、つまり見たい時に見たい場所で番組を見れるということです。

Q:では、会社を運営する側にとってのパソコンテレビの強みは何でしょう?
A:登録時にユーザーの方に、性別や年齢、地域などの簡単な個人情報を入れてもらうんですね。そうするとスポンサーはこういう人を対象にCMを出そうと戦略を立てやすくなる訳です。

Q:最後に、USENの儲かり戦略を教えて下さい!
A:広告モデルだけでなく有料モデルなども絡めて、複合的に組み合わせていきたいと思います。流通全体を前提としたコンテンツの制作そのものから入っていくのが、次のビジネスプランになると思いますね。

Q:経営において一番大事なのは?
A:世の中のためになるかということを考えて仕事してるか、ということだと思います。世の中のためになることだったら、きっと周りからの信頼も得られるようになるはずだと考えてますから。

USEN宇野社長の今後のさらなるご活躍を期待していますよ!!

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