過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2005年7月31日放送

特集

インド特集 後編

ゲスト

伊藤洋一さん(株式会社住信基礎研究所主席研究員)・飯島愛さん

番組内容

これから伸びる国を見極めれば儲かるチャンスが見えてくる!
というわけで、先週からがっちりマンデーは今急成長中を見せるインドを徹底取材!
11億人もの人口をかかえる巨大国家はとんでもないものを生み出していました。

今日、いよいよ神秘の儲かり大国、インドがその最後のベールを脱ぐ!
インド最大、謎の巨大財閥、「タタ」!
驚異の儲かり財閥、その驚くべき秘密とは!!
さらに、いま世界で最も熱い、インド株をリサーチ!
ついにインド株のすべてが明らかに!
儲かるインド実践編!

■放送内容をシェアする

街で見つけたインド経済 その1 弁当運びビジネス

街を見れば、経済がわかる。というわけで、元気なインドを探して、街に飛び出した。
すると…

実はこの人たち、お弁当を家から会社まで運んでくれる、お弁当運びやなんです。
人口およそ1800万人インド最大の商業都市ムンバイのラッシュは特に凄すぎ!
こんな中を、弁当を持って通勤するのは大変!
で、うまれたのがこのビジネス、というわけなんです。

お昼前、依頼主の家にお弁当をピックアップに行き、最寄の駅に運びます。
オフィス近くの駅にお弁当が到着すると、ここでさらにエリア分けして、それぞれご主人のもとへ、お弁当が届けられるのです。

こんなサービスが成立するのも、インドが「お弁当文化」の国だから。
その背景にあるのが、「インドの多様性」。
インドには20以上の宗教があり、なかには、食べられるものに細かく制限があるものも。
そうなると、食堂で同じお昼を食べるわけにもいかず、みなさんお弁当になるんです。

街で見つけたインド経済 その2 巨大財閥「タタ」

再び街の中を歩いていると…TATAという文字と、このマークよく見かけるんです!

実はこれ、インド最大財閥、タタ財閥のロゴなんです!
インドではタタのない生活は考えられないといっていいほど、さまざまなものを作っているタタ財閥。

そんなTATA財閥の現在の総代表がラタン・タタ氏。
先日発売されたニューズウィークでも表紙を飾った、インド経済の最重要人物!
なんとダメモトでインタビューを申し込んだところ、タタ財閥からまさかのOKが!
意外にもラフな服装で登場したこの方が、TATA財閥総代表、ラタン・タタ氏、66歳。

なんと、年間の売り上げが180億ドル、日本円でおよそ2兆円!
実に91社もの企業を傘下におき、その業種も、鉄鋼、電力、通信、自動車、ホテル、塩や紅茶などの食品、などなど。
タタを経営していく上で、人々の生活の質を向上させたいということを考えているんだとか。

Q:なぜ、TATA財閥はインド1の財閥になれたのでしょう?
A:その秘密はインドのカースト制度にあります。インドの人たちはほとんどがヒンズー教徒で、「カースト制度」という身分制度に縛られ、職業を自由に選ぶことができませんでした。ところが、タタの人たちは別。タタ財閥の祖先は、ペルシャからやってきた「ゾロアスター教徒」。
ゾロアスター教とは別名、「拝火教」とも呼ばれる火を崇める宗教。ヒンズー教徒でない彼らは、カースト制度に縛られず自由に職業を選び、商売をすることができ、インド国内でどんどん伸びていったのです。

タタ財閥のもう一つの大きな特徴は、「社会貢献」。会社は儲けるばかりじゃだめなんです。従業員だけでなく、会社の近くの人たちにも還元しなくてはいけないのです。

というわけで、タタ財閥は、なんと企業活動で儲けたお金のかなりの部分を、国や地域にどーんと寄付してしまうんです。
その額、去年一年だけで、なんと25億!
巨額な寄付で国を支え、おかげで国のサポートも得られるのでさらに伸びるというわけなんです。
そんな会長は岡山で一ヶ月過ごしたこともあるくらいの、日本好きなんだとか。

街で見つけたインド経済 その3 証券会社

次に向かったのは、証券取引所や銀行が集まるインドの金融街。
とてもキレイとはいえない雑居ビル。
ちょっと小さいのですが、ここはインドの証券会社。
インドでは証券会社のほとんどが、こうした小さなオフィスで仕事をしてるんです。

まずはインドの株価指数について。

センセックスとは、インド株式市場の株価指数。
日本でいう日経平均株価のようなもの。
2003年で3000ルピーだった株価が2年後の現在では、7000ルピーを超えています。
たった2年で約2,5倍!

今日のインドの経済成長のスタートは、1990年代。
それまでのインドは、外国籍企業を締め出し社会主義的な計画経済体制をとっていました。

しかし、1991年に深刻な経済危機に陥り、それをきっかけに当時のナラシマ・ラオ首相が自由経済体制への転換を決断。
すると、翌年から景気は一転、成長路線をたどりはじめ、さらに90年代半ばからは、それまでの農業主体の経済から、新しく登場したIT産業がめきめき頭角をあらわし、経済成長はさらに加速していきました。
その結果現在のインド経済は、1991年に比べてGDPが2倍、株価は7倍にもなっているんです。

インド政府の規制のため、現在インド株を日本人が個人で直接買うのは、残念ながら無理。
しかし、個別銘柄の購入解禁も時間の問題なんだとか!

引き続き、スタジオでゲストに質問しました。
Q:投資信託以外に、インドの株を買う方法はありますか。
A:アメリカに上場されているADRから買う事ができます。また、現在インド企業のADRは100銘柄を楽天証券から買うことが可能になりました。

Q:儲かるインド株について教えてください。
A:それは医療関係株です。インドは知識のある人をイギリスやアメリカに派遣し、集中的に学ばせ、インドに戻しているので、医療技術が高いのです、インドはITと言われているが、多面的な側面があって、いろいろな面に注目できるのです。

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.