過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2005年7月3日放送

特集

メイドインジャパン

ゲスト

常盤文克さん

番組内容

経済大国日本!でも経済を支えてきたのは大企業じゃない!

町工場のおいちゃん達!
世界中が中小企業の技術に大注目!
右手の感覚だけで1000分の1ミリの世界を自由自在に!
世界一細い注射針から宇宙を駆けるロケットまで腕一本作っちゃいます!
アメリカ国防総省もお得意様!
なぞの光る物体で世界シェア100%!

さらにスタジオには「エコナ」から「クイックルワイパー」までヒット商品連発の花王元会長、常盤文克さんも登場!
とにかく元気なモノづくりのプロ達が儲かる日本、復活の鍵を伝授します!!

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モノ作りの腕で勝負する男たち!!その(1)株式会社成立

目黒区の住宅街の一角にある金属部品を作る中小企業、成立…。
一体どんな部品を作っているのかー?さっそく社長を直撃しました。
モノ作り一筋50年!!春田昌幸社長73歳!!

モノ作りが好きという春田社長。
自分で作ったというサファイアのカフスボタンは社長の自慢だ!

実はこちらの会社、金属を削る技術が凄い!
一枚の金属の板を1000分の1ミリの狂いもない寸法で精密機械に削り上げていくんです。
こちらで作られる金属部品は、国産H2ロケットの精密部品や、IBMのコンピュータ、人工衛星の部品、ソニーや東芝、日立など得意先は一流企業ばかり。

世界に誇れる見事な削り技術、そのヒミツとは?
なんと、成立では、およそ100人の社員中、8割以上が取るのが難しいとされる技能検定2級、1級の優秀な技術者なんです!!

技能検定とは、溶接や、掘削など、モノ作りに必要な技術が優れた人に与えられる資格なのです。技能検定の賞状がズラリ!!

モノ作りの腕で勝負する男たち!!その(2)北嶋絞製作所

大田区にある北嶋絞製作所。
こちらは絞りという技術だけで年商およそ5億円!

絞りとは長い棒状のへらを使って、一枚の金属版を伸ばしたり、曲げたりする加工法。
へらの角度や押し当てる強さによって形状が微妙に変わるこの技術で、さまざまなハイテク精密部品が作られています。
なんと今回作っていたのはF2戦闘機のタンク部品!

さらに熟練の職人さんは巨大なパラボナアンテナまで作っているとか。

絞り技術の凄さを一目見ようと北嶋製作所には毎日のように世界各国から見学者が訪れます!

みごとな絞り技術を見せるのは、絞り一筋50年、北嶋一甫社長。66歳。

そんな社長のモノ作りの基本は、どうやって作るかを企むこと。
だから自分たちはモノ作りの匠ではなく、企み屋なんだとか。
そんな企み屋の成功の秘訣とは、安い仕事をすれば安い仕事ばかりになってしまう。
職人たるもの、より良いモノを作って高い仕事をすべきということなのです。

モノ作りの腕で勝負する男たち!!その(3)岡野工業

墨田区、岡野工業。
金属プレス加工50年、根っからの江戸っ子、岡野雅行社長。

怒りっぽいけどとっても人のいい岡野社長。
わずか社員6人、プレス加工技術でなんと年商8億円!!
その岡野社長がやっているのは、誰も手をつけていない、企業の試作品を作ること。
金属ケースも岡野社長の作品。携帯電話の電池ケース。
繋ぎ目がなく液漏れしない、小さな金属ケースを世界で初めて作ったのは岡野社長。
携帯電話が小さくなったのはまさに岡野社長のおかげなんです!

現場にはヒミツの品物がたくさん。世界中の大企業から注文が殺到し、大忙し。

岡本社長のモットーは、常に人が出来ないモノに挑戦していくことだとか。
また岡本社長の技術は、今まで無理といわれていた0.2ミリの細さの刺しても痛くないという注射針をつくることをも可能にさせました。

いまや不可能を知らない男として世界中から注目を集める。
今年で73歳の岡野社長、まだまだ、若い者には負けないとモノ作りへの挑戦は止まりません。

モノ作りの腕で勝負する男たち!!その(4)根本特殊化学

荻窪、駅前商店街、牛丼屋と天丼屋の上にあるのが根本特殊化学。
さっそく社長を直撃!
クールビズスタイルで登場したのが、根本特殊化学根本郁芳社長。71歳。

荻窪駅前なのになんと得意先はアメリカ国防総省、ペンタゴン!
さらに、ボーイング、ロレックス、ベンツなど。
一体どんなモノで世界のトップシェアを取っているのか!?

なんと、根本特殊化学が世界に誇る商品は夜光塗料だったんです。
時計の文字盤を初め、テレビのリモコン、そして世界中のお金が偽札防止用として根本の夜光塗料を使っているのです。

世界シェアほぼ100%!!
世界中からライセンス料を取る事ができて根本特殊化学の年商は80億円!!

会社にお金をかけずに研究にお金をかけ続けその結果世界に類をみない蓄光塗料、Z夜光の開発に成功、なんと10分間光を受けただけで10時間光続けることができるんです。

先日、世界からライセンス料を取る優れた会社だと、特許活用優良企業として国から表彰されました。

モノ作りの腕で勝負する男たち!!その(5)岡本硝子

千葉県柏市にある、岡本硝子。
ある特殊なガラス製品で世界のトップシェアを誇ります。
それは歯医者さんやお医者さんが明かりとして使うデンタルミラー。

そして映画を見るプロジェクターのランプにつける特殊ガラス。
光だけを反射して熱を通さないというすぐれもの。
通常のモノの場合、手をかざすとあっちっちとなるがしかし岡本ガラスの商品だと全然あつくない!!

世界シェア70%。岡本硝子の年商はなんと85億円!!
見事世界に通じる会社に育てたのが、岡本毅社長!!

10数年前まではなんと警察官だったのです!

父親の死をきっかけに会社をついだが、なれない営業や、商談に困惑しながらも岡本社長はあることに気がつきました。

それは現場主義!
警察と同じでモノ作りの原点も現場にある!

そこで岡本社長は徹底して現場を訪れ、社員から意見をきき、モノ作りと経営学を学びました。
現場のモノ作りと経営側のマネージメントの融合こそが売れるモノ作りの最大のヒミツです!!

常盤さんに質問 ものづくりとは?

引き続き、スタジオで常盤さんに質問しました。

Q:職人さんのつくるモノは良くても、下請けという安くたたかれていうイメージが強いですが?
A:価格、つまりモノの値段というのは価値を数字で表現したものであると思うのです。だから、価値あるモノを作ったらそれにふさわしい価格で売ることは基本なのです。
ここで常盤さんから一句
モノ言わぬ モノがモノ言う モノづくり

Q:実力は十分過ぎるほどの中小企業のこれからの課題は何ですか?
A:技術をPRするモノをつくることですね。いくら良いモノを作ってもしっかり売らなければお客さんには届かないのです。モノを作ることと売ることは同じであって、それらが一つになって初めて一つのビジネスになるのです。

Q:中小企業が儲かるための秘策は何ですか?
A:大メーカーと中小企業という上下の関係で仕事をするのではなく、"横請け"つまりそれら二つの会社がイコール関係であるパートナーとしてやっていくことが基本です。それをやるかやらないかが勝敗を分けるのだと思います。

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