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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2005年6月26日放送

特集

ミツカン

ゲスト

中埜又左エ門和英さん(ミツカン代表)

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お酢業界のモンスター「ミツカン」

現在、日本国内では空前の健康ブーム!
そんな中、昨年大ブレークして一躍脚光を浴びたのが、黒酢!
その大ブームですっかり儲かった会社が、ミツカンです!

2004年の売り上げ金額はグループ全体で1500億円以上!
スーパーのお酢コーナーを見ても、並んでいるのはミツカンのマークだらけ。
創業以来200年間、同業他社の追随を全く許さない、お酢業界のモンスターなんです!

今回は、ミツカンの儲けのヒミツを、徹底検証しちゃいます!

ミツカン儲けの礎

日本一のお酢メーカーであるミツカン、その2004年の年間売り上げ高は1500億円!
儲かりルーツは、今から200年前の江戸時代にまでさかのぼります。

▼ミツカン儲けの礎(1)寿司で儲けろ!
ミツカン初代中野又左衛門は、尾張の国で細々とお酢を作っていました。
ちょうどその頃、江戸の町である食べ物が大ブームに。
それは、寿司!

町人花屋與兵衛が発明した、生魚と米を合わせた「にぎり寿司」が江戸っ子たちに大流行。
寿司に欠かせないのは、何と言ってもお酢。
突如お酢は、江戸でバカ売れし始めたのです!
しかも、尾張の中埜又左衛門の作るお酢はおいしく、にぎり寿司にぴったりと大評判になり、大儲け!江戸前寿司の大流行こそが、日本一のお酢ブランドの地位を不動のものにしたのです。

実はミツカンは、日本ばかりでなく、海外でもお酢のトップブランド。
くしくもそのきっかけは、スシブーム!
世界的な寿司ブームにより、日本のお酢はアメリカを始め各国でバカ売れ。
同様に日本のNo.1お酢ブランドのミツカンも大流行していったのです。

▼ミツカン儲けの礎(2)超酢作戦
昭和42年、7代目中埜又左エ門が行ったのが、お酢を超える商品を開発するプロジェクト「超酢作戦」。
そこであの大ヒット商品が登場。
そう、味ぽん!
料亭の味をお茶の間にと、万を持して登場したのが、水炊き鍋用の新商品、味ぽんだったのです。

ところが味ぽん元営業担当の小林信さんによると、当時は全然売れなかったとのこと!
寄せ鍋やすき焼きが主流だった関東では、「水炊き」など誰も知らなかったメニューだったのです。
小売店からの返品の山に、担当者も頭を抱えていました。
そんな時、消費者から思いもよらぬ声が!
「我が家では、味ぽんを餃子に使っています」

そこで、消費者はいろんな用途で商品を使うということがヒントになって、ミツカンはこんなCMを世に送り出しました。

「私は味ぽんを焼肉に使ってます。私はおろしハンバーグに、私は餃子に。
私たちの方が、広告より進んでいると思います。
なるほど、合います!ミツカン味ぽん おたく、何に使ってる?」

このように、味ぽんのいろいろな使い方をPRしたCMで、瞬く間に大ヒット!
ポン酢の代名詞味ぽんはその後、ミツカン全体の約10%の売り上げを担う主力商品へと成長したのです。

ところで、お酢市場はこんなに儲かる一方で、なぜ他の大手企業は参入してこないのでしょうか?
実はお酢は、製造に手間隙がかかる上、商品の重量があり運搬が大変である割に利幅が少ないために、あまり儲からない商品だったのです。
そのためライバルは次々と撤退、唯一残ったのがミツカンだったというわけなんです。
儲からない分野でオンリーワン企業になり、そこで地道に利益を出す。
儲からないからこそ儲かる、それがミツカン儲けの極意だったのです!

愛知県半田市のミツカン本社に潜入!

さて、今回は経済予報士見習の川田がミツカンの儲かりの秘密を探るべく、ミツカン本社がそびえ立つ愛知県半田市に潜入しました!

町を見渡すと、ミツカンのマークが至る所にありました!

江戸の情緒をそのまま残す町並は、ほとんど創業当時のまま。
まさにミツカンの城下町!創業200年の老舗だけあって、歴史の重みを感じさせます。

▼ミツカン儲かりキーワード(1)老舗
老舗の味を作っている工場内をのぞいてみると、蔵の中には昔ながらの生産設備が。
蔵の中には古くからの技術を受け継ぐ生産設備が。
創業当時の伝統的な製法でしかできないお酢を作っています。

ところが、同じ敷地内にある別の蔵には、オートメーション化された最新鋭の設備が!
実は市場に出てくる多くの商品が、現在この設備で作られているのです。
その他多くの工程もしっかりとコントロールされています。
外から見れば古い建物ですが、蔵では古くからの伝統的な設備と最新鋭のシステムが見事に融合しているのです。

続いて川田がやってきたのは、ミツカン中央研究所。
世界最大のお酢の研究所です。
ここは、世に出ているミツカン商品のほとんどを研究開発している、超最重要部署、いわばミツカンの心臓部なのです。
世界一のお酢のスペシャリストたちが日夜研究に励んでいます。
ミツカンの主力商品「純玄米黒酢」を開発した中心人物である、ミツカン食酢開発課の柴田圭一さんにも直撃しました!

取材中、突然社内アナウンスが。
「官能検査員の方は、今すぐ官能検査室まで来て下さい」

何だか怪しい感じがしますが、一体どんなことが行われているのでしょうか…?

官能検査とは、お酢のテイスティングのこと。
社内の官能検査員試験に合格した社員達によって行われる、ミツカンの味を守るための検査なのです。
厳正な検査をするために、隣とはしっかり衝立で仕切られています。
人間の嗅覚や味覚は思った以上に敏感であるので、機械では差が分からないことも人間による検査で明確になることもあるのだそうです。

酢の研究員はもちろん、広報・総務・営業に至るまで官能検査員はいます。
老舗ミツカンの味や品質は、会社全体で守っているのです。

▼ミツカン儲かりキーワード(2)おきて
200年の歴史を誇るミツカンは、他社では見られないような伝統的なおきてがあります。

ミツカンのおきて(1):社長は代々「またざえもん」
創業以来、ミツカンでは社長に就任する時には必ず「中埜又左衛門」という名を襲名します。

今回はテレビ初公開で、代表の自宅を案内してもらいました。
一見森に見える場所は、全て社長宅の敷地で何と7000坪!
屋敷の中には、代々伝わる骨董品や超豪華な家具が!
先祖代々からの様々な教えが、このお屋敷には詰まっているのです。

ミツカンのおきて(2)借金はするな!
実はミツカン経営の大きな特徴は、借金ゼロであること!!
愛知を代表する世界的企業であるトヨタを始め、ブラザー工業やリンナイなどの大企業も、無借金経営が基本。まさにナゴヤ式!

ミツカン経営のもう一つのおきて、それは株式非公開!
事業を展開するのに必要な資金を自社で十分まかなえるため、株式非公開がおきてとなっています。

▼ミツカン儲かりキーワード(3)健康
最近日本国内では空前の健康ブーム。そんな中、昨年大ブレークしたのが黒酢!
ミツカンが発売した「純玄米黒酢」も2004年売り上げが24億円と、ナンバーワンを獲得!

ところで、お酢の健康効果って?
食酢の主成分は酢酸。
酢酸による健康機能はこちら。実はお酢はものすごい健康食品なんです!

今年、そんな健康機能を十分に生かした健康飲料「マインズ」を発売。
お酢の主成分酢酸で、初めて厚生労働省から「特定保健用食品」、通称「トクホ」マークを取得。
健康の効果を明記できることによって、ブランド力と売り上げがアップすると言われている「魔法のしるし」です!

2005年「マインズ」も、この「トクホ」マークで大ヒット間違いなし!
創業から200年。常に新しいものに挑戦するミツカン、まだまだ儲かりそうですよ!!

中埜又左エ門和英社長に直撃!

さて、スタジオではミツカンの中埜又左エ門和英(なかのまたざえもんかずひで)社長にお話を伺いました。

Q:社長のお名前は珍しいですね。
A:始めは襲名なんてそんなばかげたことはしたくない、と思っていました。だって恥ずかしいじゃないですか(笑)ですが、自分の思いのこもった名前が代々続くということを考えて、ついに一大決心をして戸籍まで変えたんですよ。こちらの名刺を見て下さい!

Q:半田市全体がミツカンというのは、すごいですね。工場の外見は昔からの古さを残す一方で、中はハイテク機器が充実していますね。
A:あの中にはタンクや最新機器がたくさん入っているんですよ。ただ工場の入り口が小さいので、中に入れるのが大変です。だから、工場の屋根を壊して上からクレーンで吊り下げて入れるんです。普通の工場を作るよりもうんとお金がかかります。
ですが、消費者や取引先の方にいかに当社の歴史を五感で感じ取ってもらえるか、ということを考えると、やはり建物が一番感じ取ってもらえるのではないかと思うんですよね。

Q:本社を東京に移されないのもそのことと関係しているのですか?
A:東京に行くことで本当に儲かるのか、と考えると何もない。我々が携わっているのはモノ作りだから、お客様にどういう商品を届けるかということが重要なのです。東京の土地代が高くても、お客さんの心が東京に行くことで分かるならば行くでしょうが、今はその必要はありません。

Q:ミツカンのおきてには「無借金経営」ということがありましたが。
A:あれはウソなんですよ!!確かに今ミツカンは無借金経営であります。ですが、儲かるチャンスがあるんだったら借金もしますよ。私の心の中では、無借金経営とはおきてでも何でもないんですよ。

Q:社長が次の世代につないでいくために大事なことは何ですか?
A:商品の品質を向上させるのも大事ですが、一番大事なのは人の成長ではないかと思います。人の成長があって、初めて会社の成長が実現するのですから。人の心は買えませんもんね。

Q:これからミツカンが進出しようと考えている、儲かりそうなビジネスは?
A:お酢をさらに進化させた、新しいタイプのお酢を作りたいと考えています。より健康的でより飲みやすく、より使いやすい、従来のお酢のコンセプトをはるかに超えたお酢を作ろうと、今は特許の申請をしようとしているところですので、それ以上は言えません(笑)
ミツカンの儲かるビジネスに、今後も大注目しましょう!

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