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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2005年6月19日放送

特集

超儲かりIT企業「サイバーエージェント」

ゲスト

藤田 晋さん(サイバーエージェント代表取締役社長)

番組内容

日本でのIT企業の勝ち組といえば、楽天市場を運営する「楽天」、M&Aなどで規模を拡大する「ライブドア」、ヤフーという巨大ポータルサイトを運営する「ソフトバンク」といった企業が浮かびますが、まだまだ超儲かり企業がありました。

それが、「サイバーエージェント」!!!
株式時価総額1400億円、04年度の売り上げ267億円、
社員数1000人、平均年齢27.3歳と若い!!!
社長の藤田晋さんは現在32歳。26歳の時に史上最年少で東証を上場し、さらにさらに奥様はあの、奥菜恵さんというからうらやましー!!!

ということで、今回は藤田社長をゲストに迎えてがっちり儲かる秘密を探りました!!!

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超儲かりIT企業「サイバーエージェント」

サイバーエージェントとは、インターネット広告を中心にインターネット事業全般を総合的に運営する企業で、簡単に言えばインターネット上でCMを作っている企業なんです。

1973年、藤田社長は社長輩出率全国ナンバー1の福井県で生まれ、それとは関係なくまったくフツーに育ち、1997年に人材ビジネスベンチャー企業インテリジェンスに受かり、藤田さんは営業の道へと進みます。
寝る間を惜しんで1年に5000万円の売り上げを記録しました。

そんな彼が小学生の頃から抱いていた夢、「俺は21世紀を代表する会社を作る」。
入社1年目で、藤田さんは起業に向けて動き出します。
そして、それを強力にバックアップしてくれたのが当時のインテリジェンス社長であり、現USEN社長の宇野康秀社長でした。

当時の藤田青年について聞いてみると
「営業の成績がトップになっても、それ以上に頑張っていた」とか。

そして、入社1年後には独立し、サイバーエージェントを設立します。24歳の春でした。
藤田さんが目をつけたのは脚光を浴び始めたばかりのインターネット業界。

「営業のプロだからこそ、営業の弱いトコを攻めよう」というわけです。
当時のインターネット業界は技術力は○でも営業力は×の人が多かったのでした。

ただ、当時の定説として『インターネットは儲からない』ということがありました。
そこで藤田さんが目をつけたのが、ネット広告だったのです。
ネット上に広告を出したい企業にさまざまなウェブサイトの広告枠を販売して手数料を取る。
まさに、営業力勝負のビジネスです!!

そして、藤田さんが始めたのが『クリック保証型広告』
従来、サイトのページに広告が提出された期間で広告費が決まっていたが、見た人が1回クリックをしたら幾ら、と行動を起こす=広告料金になるという仕組みを作ったのです。
広告をクリックすればするほど手数料が増えると言う歩合制の広告商品をサイバークリックと名づけて営業を開始しました。
この商品は藤田さんの営業力もあって、発売前から受注も好調。

しかし、発注が1週間後に迫ったある日大問題が!
なんと技術システムが作れなくなってしまったのです。
サイバーエージェントは営業マンばかりでシステムを作るノウハウがありませんでした。

そこにあらわれたのが、堀江貴文さん。
そう、現ライブドア社長です。
当時現役のプログラマーだった堀江社長はサイバークリックのシステムを作成。
そして更に、藤田社長&堀江社長でメールマガジンを作成しました。
これは、購読している人全員に公式のメールマガジンを発行するというもので、その中に広告枠を設けて広告を掲載することで収益を得ているのです。
つまり、メールマガジンの会員数が増えれば増えるほど広告の値段も上がり、がっちり儲かっちゃうという仕組みなんです。

そして、1999年の春、アメリカでインターネット関連の株が突如として高騰し始めました。
いわゆるネットバブルと言われるもので、インターネットは儲からないどころか超儲かりそうな業種になったのです。

そして2000年3月。26歳の藤田社長に栄光の瞬間が訪れます!!
それが、史上最年少での上場企業社長誕生というもの。

ネットバブル崩壊で大ピンチ!窮地を救った人物は?

しかし、上場と同時に始まったのがネットバブルの崩壊でした。
インターネット関連銘柄をいち早く処分しなくてはならなくなりました。
そして、株価は1年と持たず、1株1500万円の株が10分の1にまで下落、大損した人からはすさまじいバッシングの嵐にあいます。

そして、藤田社長が最も恐れていたことが起こります。
それは買収!
当時、サイバーエージェントには平均で180億円のストックがあったにもかかわらず、株式時価総額は90億円まで下がっていて、90億円で買収し会社を解散してしまえばまるまる90億円の儲けが来るという非常に危ない状況でした。

万策尽きた後、藤田社長は一人で売却先を選びました。
それが、あのUSENの宇野社長でした。
すると宇野社長の答えは、「お前の会社なんていらねぇよ」。
弱音を吐くなという、宇野社長なりの熱いメッセージだったのです。
どうして買収しなかったのかと言えば、「売却すると言う気持ちの裏で、今でも会社を大きくしていくんだと言う熱い思いを感じたから」だとか。

そして、この窮地を救った存在がもう一人いました。
それは楽天の三木谷社長。
「ベンチャーがたたかれているから助けないと」ということで10億円を投資、株式の10%を買い取り、安定株主となったのです。

そして、2003年、ソフトバンク、孫正義社長が推し進めたヤフーBBによるブロードバンド(高速大容量通信)革命によって日本に再びインターネットの大きな波がやってきました。
サイバーエージェントの株価は一気に回復し、業績も順調にアップ。
現在、インターネット広告業界では、あの電通や博報堂をおさえて売上NO1の実績をあげているのです。

さらに先日、インターネット広告費がラジオの広告費を抜いた、と発表されました。
つまり、ネット広告産業はまだまだ儲かる、成長産業なのです。

起業からたったの8年で、ネット広告NO1の地位を築いたサイバーエージェント、藤田晋。
しかし21世紀を代表する会社をつくる、という挑戦は始まったばかりなのです…

今回ゲストの藤田社長は、「コミュニケーション能力が生きた」ので、成功があったと言いますが、立ち上げ当時は週110時間も働いていたとか。

ちなみに、現時点でも社長の株の資産総額は3,4百億円!!!
儲かってます!!!

渋谷ではたらく社長の一日に密着!

サイバーエージェントの若き社長、藤田晋さんの渋谷ではたらく社長の一日に密着しました!!

9:30 藤田社長の出社。
サイバーエージェントがあるのは、インターネットビジネスのメッカ、渋谷の新しいランドマークとなった渋谷マークシティの高層フロア。
社長室へ入ったとたんに、お仕事の開始です。

10:00 本日最初の訪問、新聞社の取材を受けます。

11:00 月に一度の定時取締役会、この会議には楽天の三木谷社長が出席していました!
お昼は、社長室でランチをかねた子会社役員ミーティング。
食事もお仕事をしながら、というわけです。

そこで気になったのが、社長の隣にあるスケッチブック!
スケッチブックは社長の必須アイテム、これを使うといいアイデアが浮かんでくるんだそうです。

13:00 外部の経営アドバイザーと戦略会議。スケッチブックも同伴です。

13:41 自分の仕事がひと段落したところで、社員のフロアへ気軽に声をかけていますが、普段の社長はぶっちゃけどんな感じなんでしょうか?
「壁を感じさせない」「ちゃんと気を配ってくれる」と社員にも人気のようです。
子会社も入れて1000人の社員のうち、約200人が渋谷本社で勤務。
その半分以上が営業マンなのです。

ところで、不思議なポスターを発見。J2昇格?

儲かり戦略:事業はコツコツ育てる

Jは事業のJ。社員が提案した事業はまずJ3というレベルでスタートし、結果がでるたびにJ2、J1と社
内でのポジションが上がっていく、というシステム。

ところで、次に目に付いたのが社内にゆれる風船…いったい何なんでしょ?
「新入社員と中途社員についていて、名前とかが書いてある」のだとか。
事業だけでなく、人材もコツコツ育てる、そんな社風が伝わってきますね。

14:00 藤田社長は子会社役員との会議をもうひとつこなしてから、六本木にあるレックスホールディングを訪問。
18時、会社にもどったところですぐに来客。プロデューサーのおちまさとさん。
新しい儲かり話、なんでしょうか…
「藤田社長は魅力的」とおちさんも大絶賛。

儲かり戦略:目指せ!業界No.1
インターネット業界は先に成功したものが勝ち続ける世界。
ポータルサイトに月間3000万人が訪れるヤフーや、ネットショッピングモールをいち早く作り上げた天などがいい例です。

さて、ネット広告の分野で一番になったサイバーエージェントが次に目指すNO1は…
ずばりブログ!!
ブログとは、ウェブログの略でネット上に公開される個人の日記のこと。
日本での利用者は現在165万人、開設数ではあのライブドアが1位で58万人、サイバーエージェントは2位につけています。
「年内にはライブドアに追いつきたい」なんて強気の発言も飛び出しました。

次のお客様はなんと、お相撲さん。
この日が初対面という普天王関がやってきた訳は、普天間関のブログの内容が本になって出版されるから。
人気が上がればそれだけアクセス数が増えてアメーバブログに人が集まる、というわけです。

19:00 突然、藤田社長が社員フロアに。
本日最大の行事の始まりです。
月に一度の営業締め会。成績優秀な社員を社長自ら表彰するんです。

スタジオにまで、結束の固さが伝わりました!!
スケッチブックについてたずねると、書くことで整理されるし、一緒にいる人と考えを共有できる、ということから大切な存在なんだそうです。

では、最後にこれから儲かりそうな業種を伺いました!!!
ずばり、それはインターネットでの服飾のビジネス。社長も大注目の業種です。

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