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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2005年4月3日放送

特集

竹中大臣の新日本経済入門

ゲスト

竹中平蔵さん(経済財政・郵政民営化担当大臣)

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景気の見方

今回の儲かりマンデーでは、新生活で"日本経済の動きを読む力"をみがげるように…ということで、これ以上ないという経済のスペシャリストに講師をお願いしました!!!

そのスペシャリストとは…竹中平蔵経済財政・郵政民営化担当大臣です!!!
日本経済の鍵を握る中心人物が、今回はスタジオで講師になってくださったのでした。

今回から儲かり改め、がっちりマンデー!!ということでリニューアルしました!!
第一回目のゲスト、竹中大臣も「力が入ってよい、元気がある」と、お褒めの言葉をいただきましたー。

てことで、さっそく経済についてレクチャーしていただきました。

▼大臣の新日本経済入門 その1 景気の見方
そもそも、景気とは一体なのか?
大臣によると、景気とは空気の景色。
つまり、経済がどのような状況にあるか、どのように気分が上下するか…ということから来ているそうです。

では、なぜ景気は上下するのでしょうか?
有名な経済学者であるJ.C.ジュグラーの名言によれば、
「不況の原因はただひとつである。その前に好況があったからだ。」
「好況の原因はひとつ、その前に不況があったからだ。」
生産者の行動によってどうしても発生してしまうもので、景気の上下は止められないし、仕方のないものだとか。

ではその上下する景気において本当に重要なことはというと、どのような状況の中で上下しているのかを理解することなんだそうです。

では、大臣ご自身は新聞のどこを読んで景気の動向をつかんでいらっしゃるのでしょうか?
この質問の答えにびっくり!!
「新聞を読むことは凄く難しいこと」と発言。
そんな難しい新聞とどう付き合っていけば良いのかといえば…

「ひとつのことに深くなれば、他のこともだんだん見えるようになってくる」そうです。
という大臣は、スポーツ新聞にも目を通すんだとか…幅広いです!!!

次に大臣お勧めの、景気の見方はズバリ、景気ウォッチャー調査。

街角の声がダイレクトに反映されるのでとても良く、調査結果が速く出る、そしてGDPともほぼ重なっているという優れものなのです。
これを使えば、新入社員も株が上がるかも!?

株の見方

さてさて、いまライブドアの買収騒動や西武グループのインサイダー疑惑などで日本中が話題にしているのが株!!

そこで、
▼大臣の新日本経済入門 その2 株の見方
そもそも、株価って何でしょうか??
大臣によると、株価=企業の価値。
そして、企業の価値とは、「その企業が将来的にどの程度利益を稼いでくれるかできまるもの」だとか。

では、その将来性のある企業はどうやって見分けられるのでしょうか??
っとたずねると…「それが分かれば、こんな所にはいない」なんて発言が飛び出ましたが、真面目なお話をすれば、「基本的には経営者の能力」だそうです。
分野・業種的にはこれからは、「お金持ちならぬ、時持ちの時代になる」そうです。
これから社会が発展し労働の効率が上がれば、時間が余ってくる。
その時間をどう使うか、によって私達の生活にも変化があるわけです。
ということで、これからの注目企業は「時間消費型の産業」なんだそうです。
つまり、「みんなが余った時間に何をするかを考えれば、上がる株がわかる!!」ということなのです。

そして、ズバリ聞きました!!
ライブドアの買収騒動を大臣はどう思いますか??
「経済の規模が大きくなってきている中ではM&Aも重要な戦略になってくる」と容認気味ですが、「ルールをちゃんとつくり、守ることが重要」としっかり注意してました。

TOBやら難しい言葉が飛び交っていますが、これは「勉強すれば中身は大したことではない」んだとか…ということで、今回の買収騒動は「社会が経済を勉強する良い機会になった」のです。

ちなみに株式ファンド「ETF」については、コメントを差し控えられちゃいました…。

不良債権のその後

▼大臣の新日本経済入門 その3 不良債権のその後
不良債権はどうなったのでしょうか?
2年前には、銀行全体の8.4%もの不良債権がありました。

では、どうやって減らしたのでしょうか??
この不良債権は、銀行の問題であると同時に、企業の問題でもあります。
そこで、産業再生機構やらいろいろ計画を立て、企業・銀行・国が一体となって取り組んだのです。

その努力あってか、2年半後の今は元の約半分に減らすことが出来たそうです!!!
大臣スゴイ!!!

伸びる国の見方

▼大臣の新日本経済入門 その4 伸びる国の見方
これから伸びる国は一体どこですか??
多くの経営者はインドを注目していますが、大臣の注目の国はというと、インド・中国のアジアの2カ国を挙げてくださいました。
特に中国は、「富裕層が増えていること」に注目しているそうです。

では、追い越されてしまう日本は大丈夫なんでしょうか??
大臣によれば、「経済の場合、隣が豊かになれば自分も豊かになるチャンスがある」そうで、日本は「人間の豊かさなどといった質で存在感を表していくことが大切」だそうです。

では最後に、ズバリ有能な社員になるための秘訣を教えていただきました!!
それは…ライバルを持て!!ということ。
論的に張り合えるライバルこそ自分を成長させてくれるそうです。
ちなみに、今の大臣のライバルは小泉総理だそうです!!

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