過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2005年3月20日放送

特集

IPO

ゲスト

齋藤正勝さん(カブドットコム証券 社長)・臼田琢美さん(カブドットコム証券 常務執行役)

■放送内容をシェアする

IPOで大儲け!なひとびと

損する確率がとても低くてドーンと大きく儲けられる、今話題騒然のIPO。
ところで、IPOって一体何なのでしょうか…?

そこでIPOで儲けているという、主婦の内山敏子さんを訪ねてみました。
内山さんは、何と先月はIPOだけで150万円儲けたんだとか!

IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、株式の新規公開のこと。
元々、株は限られた出資者だけが持っているものですが、それを誰でも自由に売買できるように市場に出すことがIPOといいます。

では、IPOがなぜ儲かるのでしょうか?
IPOは市場への公開前に会社が決めた「公募価格」で販売されます。
一方、公開後に初めて市場で決まる価格は「初値」。
この「初値」が「公募価格」を上回ることがとても多いんです。

その理由は、人気の急成長企業の多いIPOに数の制限があるため。
IPOを公募価格で買えば、すごい確率で儲かるんです!
昨年IPOした175社のうち、何と9割以上が初値で価格が上昇!平均倍率は2倍以上!

例えば株式会社リンクワンは、昨年7月に40万円で上場し、初値は281万円。何と7倍に上昇!

まさに夢のような株、それがIPOなんです!

都内に住むコンビニ経営の小林高志さんもIPOで大儲けしているとのこと。
これまでIPOで約700万円儲けたんだとか!

さらに、現役女子大生の雪田みゆきさんもIPOに挑戦中!
株式会社マクロミルの株では昨年1月に公募価格が70万円だったのに対し、初値が170万円にまで上昇。これだけで約100万円も儲けたとのこと!
株主優待がきっかけで株投資を初めてから、IPOで大儲けしています!

このように、たくさんの方が儲かっているIPO。
しかしそこには大きな難関が!それは抽選。

IPOを購入するには普通の株と同じように証券会社に申し込みます。
しかし大人気のIPOには、当然申し込みが殺到。
発行する株には限りがあるため、購入できる人を抽選で選ぶという訳なんです。
でも、当選さえすればとても儲かるので、IPOは今大人気なんです。

東京証券取引所に川田アナが直撃!

そこで2月20日、株式の新規公開を発表したばかりの番組スポンサーであるカブドットコム証券を直撃!
座席を見ると、重役も平社員も分け隔てていません。
それがカブドットコム流なんだとか!

さて、今回カブドットコムが上場しようとしているのは、東証1部。
ところで、この1部って一体何なのでしょうか?

そこで経済予報士見習い川田亜子が、何と東京証券取引所に突撃しちゃいました!
東京証券取引所は、1941年兜町に設立以来日本経済を支え続ける株売買の総本山!
総務部の奥山聡史氏によると、マーケットセンターでは取引が公正に行われているかを監視する売買管理業務を行っています。
昔は手で取引していた株の売買も、今では全てがコンピュータ処理。
この東京証券取引所の中には、マザーズ、2部、1部という3段階の市場があります。
下の図で、上にいくほど審査基準が厳しくなり、その分企業としての格が上がります。

時価総額で比べると2部は20億円以上、1部になると500億円以上でないと上場できないのです。

ところで、ニュースなどで見る東京証券取引所の電光掲示板には、実は知られざるある秘密が隠されていたのです!
実は取引所での売買成立件数が多ければ多いほど、早く回るんです!
速度は8段階まで変わるそうです。

そして、上場セレモニーに欠かせないのがこちらの鐘。
五穀豊穣の意味合いから、5回鐘を鳴らすのがしきたりとなってます。
上場した企業にとっては大変名誉ある儀式なんです。

IPOする企業に密着!カブドットコム

1999年、齋藤氏・臼田氏を中心にわずか数名でカブドットコム証券の前身となる会社が設立されました。
そして5年4ヶ月の異例の早さで3月17日東証一部上場を果たしました。
会社設立に携わった二人が出会ったのは、何とネット上!
株に関するホームページを持っていた臼田さんに齋藤社長がメールを送ったことがきっかけとなって、意気投合したとか。
1999年10月からの金融ビッグバンにより、ルールの改正で商売の方法が自由になったことを受けて、ネット上の証券会社も可能ではないか、という発想に至ったそうです。
また、他のメンバーもネットで呼びかけて集めたとのことでした。

2月24日、カブドットコムでは重大な会議が行われていました。
実はこれは、新規公開の公募価格を検討する会議。
投資家達に行ったリサーチの結果を基に値段を考えます。
こうしてまず仮条件価格が決定。
今回は一株30万・36万円。
まずはこの価格の範囲でブックビルディングを行います。
ブックビルディングとは、買いたい人がいくらなら買うかを申し込むもの。
企業はこのブックビルディングの結果で需要を把握して、公募価格を決めるのです。

ここからIPO購入の本番。
3月1日、ブックビルディング開始。

そしてブックビルディングが終了した3月11日、遂に公募価格が決定しました。
カブドットコムの公募価格は36万円。
この36万円で購入希望を出していた人だけが抽選の権利をもらえます。
実は、公募価格はブックビルディングの上限の価格で決まることがほとんどなので、上限で申し込むことが大切となります。

ここで、IPO当選のポイント!
それは主幹事会社に申し込むこと!
主幹事会社とは、IPOを取り仕切っている証券会社。
主幹事会社は他の証券会社よりも扱う株数が多いため、その分当たる確率が大きいんです。

さて、ここのところ一日の売買件数が連続して記録を更新しているカブドットコムでは、申し込み者が殺到。抽選は全てメインコンピュータで処理されるとのことですが、株を申し込んでいた方々の結果やいかに…

その一方で、新規上場を控え、心ここにあらずのカブドットコムの齋藤正勝社長。
果たして新規上場で初値はいくらになるのでしょうか…?

そしてついに3月17日、カブドットコム証券は東証市場一部にめでたく上場。
カブドットコム証券の新規公開で、公募価格36万円から何と初値65万5千円にまで上昇しちゃいました!!

昨年1年間は全体の9割以上が初値上昇したIPO(新規公開株)。
ここまでの上昇の理由として考えられるのが、その時点での株式人気に大きく左右される、というIPO自体の性質。
このため、全銘柄が上がる時もあれば、当然下がる時もあるのです。
今は人気が高いので、全体的に上がりやすい傾向にあるといいます。

ただ、IPOは公募割れする時もあります。
これをIPOのリスクとして認識しておく必要があります。
そのためにもIPOの過去データや会社情報のチェックは忘れずに、と臼田さんにポイントを伝授して頂きました。

最後に、IPOの抽選に外れても儲かる裏ワザを教えて頂きました。
初値が公募価格を割ったりさほど上昇しない場合は、その後に上昇するケースが多いため、株を上場した後の動きを見て買えば儲けることができるかも!?
IPOは抽選が当たれば儲けられますが、こちらの裏ワザではIPOより儲かる額は少ないかもしれませんが、抽選ではないため積み重ねていけば結構な額になるかもしれない、とのことでした。
皆さんも試してみては!?

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.