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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2005年2月27日放送

特集

コンビニ業界 ローソンの挑戦

ゲスト

新浪剛史さん(ローソン社長)

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東証一部上場企業最年少社長の挑戦!

小売業界において、『儲けの大帝国』と呼ばれるているのが、コンビニエンスストア!
現在の店舗数は4万店を超え、今もなお増え続けるコンビニ、1日に国民の4人に1人がコンビニを利用する割合になっているのです。

そんな儲かり業界を牽引するコンビニ3大ブランドといえば…
業界のリーディングカンパニーでトップを走るセブンイレブン!
そして、王座を狙う業界2位のローソン。
そしてそれを追いかけるファミリーマート。
この3つのブランドで、全体の売り上げの60%を占めています。

そして今、その三強の一角が生まれ変わろうとしています!
それがローソン!
改革の中心に立つのが全国約8000店舗のローソンのトップ新浪剛史社長!
東証一部上場企業最年少の44歳で社長に就任した新浪剛史氏。
183センチの長身、肉体派、体育会系の社長は、2003年8月あの日本郵政公社とのコラボレーションを推し進め世間の話題をさらった人物としても知られています。

そんな社長のモットーは
「やらなくて後悔するなら、やって後悔する」

そう言い切るローソンの若きリーダー新浪氏、そんな社長の「ローソン進化の秘策」に大密着!!!
ローソン独自路線を次々と展開。新世代のコンビニが続々登場!
さらには、コンビニの儲かる秘密!その心理テクニックをも大公開!
今回放送では、不況知らずの超儲かり業界コンビニの舞台裏を徹底検証しました!!!

1974年5月。日本初のコンビニが江東区豊洲に誕生してから僅か30年あまりで、全国4万店舗、年商7兆円を超える超儲かり業界に成長したコンビニ。
それは、国民一人当たりに換算すると1年で約6万円もコンビニで使っている計算になります。

その巨大業界において、トップの座に君臨するのが、ご存知セブンイレブン!
経常利益が1000億円とまさに小売業界の王者。
そのセブンイレブンに追いつき、追い越せを合言葉に王者の座を狙うのがローソンなんです。
セブンイレブンのまねをするわけではなく、あくまで独自戦略でさらなる進化を目指す!
その厳しい戦いの陣頭指揮を取るのが新浪社長なのです。

一体、どんな戦略で戦いを挑んでいるのか!?
会社を取材した金曜日は、カジュアルフライデーということで、皆さん、ラフで自由な雰囲気でした。けれど、そんなカジュアルな雰囲気もここまで!!!

緊張した面持ちのスタッフが紙袋をもって社長室へ行くと、そこでは、そばの試食会が…
弁当を制するものがコンビニを制すといわれるほどコンビニとっての生命線である『弁当』。
ゆえに味の決定は社長自らが最終的に行います。
実は、今回の試食はすでに1度行っていて、社長からの味のやり直しを命じられていたものでした。新たに、そばつゆを改良して社長の試食に望みましたが…。

結果は…やり直し。妥協の許されない厳しい世界でした。

毎日9回は会議があるという社長。
そしての6回目の会議は全国から集まった各地域の幹部250人が終結するリーダー会議。
新浪イズムを全国に浸透させるための最も重要な会議の一つです。

実は、この会議にも社長の厳しさが隠されていました!
それは席順。
この席順は、前年月の売り上げ比率が悪い幹部から前に着席することになっている厳しいものなのです。つまり後ろに座っている方々が、いわば売り上げが一番良かった幹部さん!そして前に座っている幹部さんが、一番売り上げが悪かった地域の方々!
厳しい会議なのです!!

この厳しい姿勢こそが、セブンイレブンを抜いて業界1位の座を勝ち取るために必要なことと考える新浪社長。
セブンイレブンの後は追わない。と、独自の戦略で戦いを挑む新浪社長のキーワードが「個店主義」。
コンビニといえば、どの店舗に入っても同じサービスが受けられるのが特徴ですが、ローソンはあえて、地域の特性などを生かした個性的な店舗つくりを展開しようとしているのです。

コンビニ進化論 独自の戦略で戦いを挑む「個店主義」とは?

▼コンビニ進化論その(1)店内調理
ナチュラルローソンでは女性客を意識した店内構成で、近年の健康志向も強く打ち出しました。
商品構成も独自のブランドを取り揃え、その違いをアピールしています。

さらに新たな戦略として打って出たのが…、ホットデリなるコンビニでの店内調理システム。
レジで、弁当を注文すると、ファミレスで観るような機械を使ってオーダーが入ります。
すると、店内に作られた厨房で、調理専門のスタッフが調理開始するというまさにお弁当屋さんのような仕組みになっていました!

▼コンビニ進化論その(2)焼きたて
深沢8丁目のナチュラルローソンでも独自の店舗を展開!
それは店内でパンを焼くコーナーを設置。
焼きたてのパンをコンビニで販売しようとする試みでした。
焼き上がり時間を細かく表示するなどパン屋さん顔負けの本格派。
独自戦略の一つとして全国展開の予定で、人気も上々のようです。

▼コンビニ進化論その(3)地域特性
北海道の帯広にある支店では、それまで1日40万円だった売り上げをある一つのアイデアで60万円にまでアップさせた店がありました。
その秘密とは…、その名も、うどんローソン。
店内にさぬきうどんを食べられるスペースを作ってあるのです。
寒い地域だからこその特徴を生かして始めたうどん店が大成功。
大幅な売り上げアップにつながったのです!
お客様の反応も良く、この成功から全国でもうどん店を併設させたローソンが増えているそうです!

▼コンビニ進化論(4)コラボレーション
佐賀県佐賀市にも、まったく新しい独自展開のローソンが誕生していました。
一見、普通のローソン。と思いきや…、一台のトラックからおろされる大根を運び込む、野菜生産者のご夫婦たちが、勝手に野菜を店内に陳列し始めていました。
表示してある値段を見ると、50円と激安!
実はこのローソン、全国で始めて農協とコラボした産直ローソンだったのです。
通常のローソンの隣に産直の農協が。
そのため安く、かつ新鮮な野菜が手に入るという訳なのです。
大成功を収めたこの店舗。
現在、全国から農協とのコラボをするため、視察に来ているといいます。

コンビニ儲けの心理学

不況しらずの超儲かり業界、コンビニ。
1日、国民の4人に1人はコンビニを利用するというけた違いの集客力!
大手メーカーもひれふすコンビニはまさに儲けの殿堂。
「コンビニに並べればどんなものでも売れる」といわれるほど、ヒット商品はコンビニから生まれていて、実は、そこには、私たち消費者の心理を巧みに操る「儲けの心理テクニック」がぎっしり詰まっていたのでした!!!

そこで今回の放送では、特別にコンビニ儲けの心理学の数々を教えていただき、大公開しちゃいました!!!

▼コンビニ儲けの心理学その(1)どんな商品でも必ず売れる魔法の場所!
コンビニの中で最も物が売れるエリアといわれるプロモーションエンドなる場所、それは店の外からも目に入りやすい入り口すぐの陳列棚のことを言います。
たとえば、そこに季節の商品を陳列することでお客の目に付きやすくなり、入店する気が無かったとしてもその商品につられ、入店させる狙いもある重要な場所なのです。
ここに置けば何でも売れるといわれ、メーカーとっては憧れの「超儲かり席」なんです。

▼コンビニ儲けの心理学その(2)ゴールデンライン
ゴールデンラインとは日本人の平均身長から割りだした、目の高さの位置のこと。
自然と商品が目に入るため、おのずとモノが売れるというわけです。
そのラインの高さは135cm。
店内も無理なく見渡せるちょうどいい高さと言われ、今ではこの高さがコンビニの主流になりつつあるんです。

例えば、ドリンク棚で言えば、2段目3段目のエリアがゴールデンライン!
ここの陳列スペースをどれだけ確保するかで、売り上げは大きく変化各メーカーはこの場所を確保するために熾烈な争いをしているのです。

さらに、このゴールデンラインには人間の習性を利用した更なる心理テクニックが隠されていました!
真ん中に、いつも目にする定番商品を置き、そこに視線を持ってこさせて、そこから自然に目線は右へ、と移動するため、これから売り出したい新商品をゴールデンラインの定番商品の右横に置く→すると売れる!という心理テクニックなのです。

▼コンビニ儲けのテクニックその(3)クレンリネス
コンビニを覗いてみると、店内がとても明るいのに気付きませんか??
実は、床をピカピカにして、天井からの照明を反射させ店内をより明るくし、その結果、商品をよりキレイに見せる、そんな照明効果を利用し、それにより購買意欲を高めていたんです。
コンビニ独特の明るい照明は、このクレンリネスの効果によるものだったのです。
コンビニの限られたスペースには、数え知れないほどの儲けの心理が隠されていたのでした!

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