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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2005年2月6日放送

特集

知って得する株の秘密

ゲスト

渡邉美樹さん(ワタミフードサービス代表取締役社長)・若林史江さん(株トレーダー)

番組内容

一口に株といっても、そのやり方や儲け方は様々。
しかし株にはまだまだお得で儲かることがいっぱいあります。
今回はあなたの知らない、知って得する儲かる秘密を大公開!

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儲かる株の秘密(1)持っててほしい

株は、株価が上昇した時に売れば儲けることができます。
でも、企業は株主にできるだけ株を売らずに「持っててほしい!」
そこで、最低年に一回は株主に会社の利益を分配します。それが配当。

配当は株で儲けるための基本中の基本で、いわば銀行の利子のようなもの。
たとえば、一株100円の株+4円の配当→配当利回り4%ということになります。
現金金利よりもよっぽどお得ということで、この配当が今注目されているのです。
さらに、配当には金額が多く貰えるという嬉しいボーナスまで!

それが
▼儲かる株の秘密(1)記念配当
記念配当とは、何か大きな記念を迎えた企業が、株主により大きな配当をくれる嬉しいシステムのこと。創立記念や株式上場記念、商品大ヒット記念など様々あるんです。

実例(1)キューピー株式会社の創立85周年記念の場合

実例(2)サミー株式会社のパチスロ機「北斗の拳」大ヒット記念の場合

ここで要チェック!→→
配当を受けるにはある条件があります。
それは、権利確定日に株主になっていること。

権利確定日とは、配当が貰える権利が確定する日のこと。
その日から休日を除いた5日前に株を持てば、配当が貰えます。
例えば、30日が権利確定日であれば、24日までに株を購入すればいいわけです。
逆にこの日よりも前に株を売ってしまうと配当が貰えなくなるので、要注意。

以上を守れば、あなたも銀行より利回りのいい配当が貰えるかもしれません。

儲かる株の秘密(2)知ってほしい

権利確定日に株を持っていれば、企業が会社の方針を話し合う重要な会議、株主総会にも出ることができます。企業は株主に会社をより「知ってほしい!」ということで、最近は株主総会にいろいろ趣向を凝らしている企業も。

ところで、実は昨年ワタミフードサービスの株主総会に経済予報見習いの川田亜子が直撃していたのです。ワタミをより「知ってほしい」ということで、場内では企業の活動写真展や本の販売、さらには自社農場で採れた野菜も売られていました。

このように、株主によりよく会社を知ってもらうために行われる株主総会。
しかし、企業が株主に知ってほしいと、さらに積極的に行っているものがあるんです!

それが
▼儲かる株の秘密(2)株主優待
株主優待とは、企業が活動内容を知ってもらうために自社製品などをプレゼントするシステムのこと。今、この株主優待が大ブーム。上場企業のうちおよそ20%以上の876社が優待を実施してるんです。
優待品も食料品も始め、デパートの商品券やお食事券、宿泊券などの金券類もいろいろ。
またグローバリー株式会社では、何と約1万2千円〜5万5千円相当の金貨を年に2枚くれるとのこと!

そんな株主優待の魅力にどっぷりはまっているという森永卓郎さんを直撃しました!

森永:私は優待品を貰うために株式投資をしているようなもので、私にとって株はコレクションなんですね。

森永さんのお気に入りはオモチャ系の優待品、中でもTOMYのミニカー!
優待品の中には限定品もあり、モノによってはプレミア価格がつく場合もあるとのことです!

森永:個人にとっては株主優待ほど良いものはない

その理由は…?
理由(1)
それは、毎日の生活で必要なものが優待品としてもらえるので、その分が節約できるということは実質的に金利がついているのと同じだから。

理由(2)
配当金には税金がかかりますが、優待品にはかからないから。

ここで要チェック!→→
権利確定日に株を持っていなければ株主優待も受けられません。
しかも優待を受ける条件には最低持ち株数があり、企業によって100株、200株、500株とその数も様々なんです。

また最近では『株主優待大図鑑』なんて本も売られているほど。
そこで『株主優待大図鑑』の編集部を直撃して、お得に優待を受けられる裏技を伝授して頂きました。

マネーライフの兵藤雄之さんによると、100株が優待を受けられる最低株数の企業の株を、200株持っていても貰える優待品は一つだそうです。
そこでオススメなのが、「株主優待夫婦買い」!
もし200株購入するなら、夫婦で相談して、それぞれの名義で100株ずつ購入。
そうすれば、優待品を2つゲットできるというお得な買い方なんです!

さらに、ゲットした優待品をネットオークションで売ることも可能なんだとか!
買い取り相場を載せているインターネットサイトもあります!

そして株投資のバイブル、『会社四季報』では、配当と優待品の価値をあわせた実質高利回りランキングを掲載!
それを見ると、何と本日のゲスト、渡邉社長のワタミフードサービスは6位にランクイン!
ワタミでは、株主の方に喜んでもらうために様々な試みをしているといいます。
その秘密は後ほどスタジオにて大公開!

儲かる株の秘密(3)買ってほしい

企業が成長すれば、その分資金が必要になります。
資金を増やすためには、株を「買ってほしい!」
そのため、企業が株数を増やすことがあります。
実はここの儲かる株の秘密があるんです。

それが
▼儲かる株の秘密(3)分割
分割というのは、株主の持っている株の値段を半分にして、そのかわり株数を2倍にするというもの。

しかし、もともと1000円の株の場合、500円で2つになっても金額は一緒じゃないか、と思う人も多いはず。
ところが、分割はとっても儲かるシステムなんです!
なぜなら、分割をした後はほとんど株が上昇するからです!

理由(1)
分割後は株価が下がり買いやすくなる。

理由(2)
急成長の企業が分割をすることが多い。

これらの理由から人気が集中し、結果元の株価に戻ることが多いんです。

実例(1)セブンイレブン
1999年に18400円の株を2分の1に分割しましたが、分割後3ヶ月で何とほとんど元通りの17850円に上昇!2倍近くの儲けに!

実例(2)楽天
昨年86万9000円の株を10分の1に株式分割。
一株86000円になりましたが、今年の頭には12万4000円に上昇!
持ち株は10倍なのでおよそ40万円もの儲けに!

今後株式分割をする企業は、インターネットで検索可能。
あなたも分割で大儲けできるかも!?

3つの儲かる株の秘密である記念配当、株主優待、分割をうまく利用すれば、とても賢い資産運用ができるはず!

ところで、4月に「ワタミ」に社名変更する「ワタミフードサービス」は記念配当を出すのか!?という加藤のぶっちゃけ質問に対して渡邉社長は、企業が利益の何割を配当に回したかを表す数字である配当性向を20%と決めているので「多分出さない」とおっしゃいつつも、「検討してみる」とのお答えを頂きました!

「優待を出しすぎて辛かった時期もあったのでは?」という若林さんの質問に対し、渡邉さんには優待での苦労話をして頂きました。

当初は7億近くのコストをかけ、100株以上持つ株主に6枚、500株以上持つ株主には12枚の1000円相当の食事優待券を出していたワタミ。
何の制限もなく年2回出していたら、なんと優待券が金券ショップに売られてしまうという事態に。
そこでやむを得ず、優待券の使用については忙しい金・土・日曜日以外の一回千円限りに変えたとのこと。
一部の株主からは大ブーイングも起き、説明に追われたという渡邉社長、株主は会社の身内であるので会社の不利益になることは控えてほしい、そして同士である株主には会社を応援してほしい、という渡邉社長の本音も聞いちゃいました。

またワタミフードサービスは全国各都道府県に店がある訳ではないので、近くに店がない株主のために、優待券を産直野菜や特製アイスに変更することもできるのだとか。
会社が不利益だと配当も出ないことがある一方で、これは株主にやさしいサービスですね。

月曜から実践マンデートライ 知って得する株の投資法

配当、株主優待、そして分割。実はこれらを上手に生かした初心者向けの投資法があるんです。
それを考え出したのが、株式評論家として活躍中の木村佳子さん。

その投資法とは、ずばりカレンダー投資法。

配当や株主優待を受けられる権利確定日は、企業によって様々。
そこで、企業を権利確定日で月別にグループ分けして、それぞれのグループから1つずつ企業をチョイスし、株を購入するというもの。
すると、毎月毎月確実に配当や株主優待をもらえるようになる方法なんです。

木村佳子さんは「毎月いろんな優待品が来れば、株を短期で捉えずに激しく売り買いしないので、結果的に株を長く持つことになります。
そのうちに株価が上昇するものもあるので、初心者でも間違いが少なく株と上手に付き合えるのでは」とお話していました。

ここで要チェック!→→
株価や企業の業績チェックも忘れずに!
あまり配当や優待にこだわりすぎると、結局損してしまいますよ。

他にも知って得するこんな投資法が!
それは、権利落ち投資法。

配当や優待品を貰える権利が確定する権利確定日の後は、株を売る人が増えて株価が下がります。これが権利落ち。そこで買う銘柄が決まったら、その権利落ちを狙って買うとお得に株が買えるというわけ。

さあみなさん、明日からチャレンジしてみては?

ところで、損をしないために投資期間はどのくらいがいいのか、聞いてみました。
渡邉社長は、短期投資では不規則なことが起こりうるので、業績とリンクする中長期での投資が有効、とお話していました。
また若林さんは、トヨタ自動車や任天堂のように、景気の波に左右されずに独自の経営を行う会社は右肩上がりなので、それを見極める上でも中長期での投資を一押ししていました。

また、「株は気にしない、ちゃんと利益が上がるビジネスモデルを構築していく」と熱く語る渡邉さんに対し、若林さんはワタミフードサービスをズバリ中長期投資向けだとコメント。
投資先選びにあたっては経営者を見ることも大切だということでした。

最後に、今年株を買うならココという狙い目の銘柄について若林さんに聞きました。
今年はペイオフの全面解禁のために預貯金が株式市場に流れてくるだろうということを推測した上で、割安な株、配当利回りのいい株、あるいは株主優待が得である株を選ぶのがいいのでは、とのことでした。

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