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がっちりマンデー!!

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2004年12月26日放送

特集

竹中大臣と郵政民営化!!!

ゲスト

竹中平蔵さん(内閣府特命担当大臣 金融・経済財政政策)

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郵政民営化の原点とは!?

キャッチフレーズは「たたかれても、たたかれても、構造改革」小泉内閣の最重要人物、竹中平蔵 経済財政・郵政担当大臣。今回はこの方がスタジオにやってきました!

竹中大臣は、慶応大学教授、民間人として98年から小渕、森両首相のブレーンとして活躍し、2001年小泉内閣発足にともない、経済財政担当大臣に大抜擢されました。
次の年には金融担当大臣を兼務とまさに大車輪の活躍。
今年7月には参議院議員に初当選し(しかも、トップ当選!!)ついに国会議員に。
日本をもっと「儲かる国」に変革しようと戦う若き大臣、竹中平蔵が現在、経済財政・郵政担当大臣として一番やり遂げなければならない仕事、それが…郵政民営化!!!

今回の放送では大臣をゲストに迎えて、なぜ、今郵政民営化なのか?
地方の郵便局はどうなるのか?
貯金はそのままにしておいていいのか?
など、日本国民の様々な疑問にキャスター加藤浩次が迫りました!

政府は来年3月に郵政民営化法案を国会に提出、2年後の2007年、4月に新しい民営会社をスタートさせる予定です。

現在、国営の日本郵政公社は、郵便配達事業、郵便貯金事業、簡易保険事業、さらに、はがきや切手を売る郵便局の窓口業務を加えて4つの仕事を行っています。
言い換えるなら、物流業、銀行業、保険業、そしてコンビニ業をまとめて国の機関が行っているようなもの。

そこで、これって、別に国がやらないでも、民間で出来るんじゃない??
ということが、今回の郵政民営化の原点なのです。

郵政民営化のメリットとは?

メリットその(1)、無駄がなくなる!?
郵貯と簡保で現在公社が持っているお金は約350兆円。
これは日本中の大手銀行と大手生保を合わせてもかなわないほど巨大な金額です。

これは日本の個人総資産の約4分の1にものぼり、このお金の行き先が、大量の国債購入と無駄づかいの温床といわれる特殊法人への融資に使われているのです。
この資金を民間にまわすことができるというのが第1のポイント。

メリットその(2) 便利になる!?
現在、全国に2万4千もある郵便局の窓口で扱われているのは郵便関連、郵貯、簡保の3つの商品だけ。
これは法律で規制されているためで、もし民営化されればこの制約がなくなり様々な商品を売ることが出来るようになります。
郵便局のコンビニ化で国民が便利になるのは、間違いないのではないでしょうか!?

メリットその(3) スリムになる!?
現在、郵政公社には27万人の職員が働いています。
これは陸海空を合わせた自衛官の数24万人よりずっと多いんです。
この27万人が民営化によって公務員でなくなったら、日本の国家公務員の数がなんと一気に3割も減る、ということになるのです。

政府のスリム化は全国民の望むところ!!!

いいことばかりに見える郵政民営化ですが、一方ではリストラ失業が増えるんじゃないか、ユニバーサルサービスが低下するのではないか、コンピューターシステムに不安が残ってはいないか、民業の圧迫になるのではないか、など、まだまだ不安がいっぱい…。
というわけで今回のゲストの竹中大臣に郵政民営化のことを全部教えてもらいました!

竹中大臣に質問!

質問(1) なぜ今、民営化をしなければならないのか?
現在、Eメールの普及などにより、世界的に郵便の量が年間2%くらいの割合で減ってきているそうです。海外では、オランダ、ドイツ、イタリア、そして郵便の本家であるイギリスまでもが民営化を実現しています。
そのような状況のなかで、民間の活力を利用して創意工夫をしていく必要がある、というのが民営化の考え。
しかも、現在の郵政公社は国の機関なために、税がかかりません。
それが民営化になることによって、税を払わなければいけないようになれば、その分国の財政が潤い、大きなプラスになります!!!
世界にも日本にも、郵便の変革が必要なのです!!

質問(2) 民営化後はどんな組織になるのか?

郵政は多様な顔を持つ存在です。
でも、違う性格の集合体だからこそそれを分けるべきだ、というのが竹中大臣の考えなのです。

質問(3) 貯金はそのままでも大丈夫なのか?
現在の郵貯は国が補償してくれているので大丈夫です。
では民間銀行は…というと、預金保険機構により、1千万までは守ってくれます。
郵貯は1千万円まで預金ができるので今預金している人は、たとえ郵貯が民間銀行になったとしても変化はないのです。

質問(4) 国民や民間企業を圧迫しないのか?
今のままで良いか、というとそうでないとは竹中大臣も認めるとこ。
過疎地の郵便局が民営化することによって、潰れてしまうかもしれないということがあります。
けれど、竹中大臣をはじめとする推進派は、そうならないような法整備を作る準備をこつこつと進めているそうです。

竹中大臣によると、民営化した世界の国々を見てみると、失敗した部分も成功した部分もあるので、その悪い部分を少しでも押さえようと頑張っているそうです。
なぜ、こんなに民営化に力を入れるかといえば、今こそ民間の力が必要だからです。
世間では、クロネコヤマトとの確執などが問題になっていますが、国の組織として支援があるなかで、民間と競争することは確かに民間企業を圧迫しているといえるかもしれません。
それに対する、唯一で最大の解決策は、民営化だそうです。同じ競争条件の基で、フェアに競争するべきだと、大臣は考えているのです。

質問(5) 政界はどんなところ?
ずばり大臣に聞きました!!!すると…
大臣というお仕事、正直しんどいそうです。学者だった頃は、好意と敬意で迎えられたれど、政治家では悪意と敵意でたたかれる、なんて愚痴も聞いちゃいました。
けれど、それだけ、大臣という役職は重要で大きな力を持っているという証拠。そして、総理はその10倍も100倍もしんどいそうです。

竹中大臣に言わせると、小泉総理は魅力的でダンディーな方だそう。
竹中大臣の考える一番良い上司は、
(1)明確な指示を出せる人
(2)指示を出したら絶対ブレない人。

その意味で、小泉総理は、一番良い上司なのだそうです。
総理を目指す気があるのか?と加藤に突っ込まれた大臣ですが、
今のところ、小泉内閣の構造改革実現に全力を挙げることのみに徹するそうです。

ここで、番組的には一番興味のあるとこ、『2005年、何でどうすれば儲かるか?』を聞きました!!

その答えは、「起業」。

大臣によると、経済に関する2007年問題があるとのこと。
郵政民営化が始まる年でもあるし、さまざまな面から財政問題をどうすべきか、という問いに対する答えがでる年でもあるそうです。
その変化の年である2007年にむけて、2005年は準備の年!!
国民の一人一人が、自分の目線で起業を始めていくことこそ、儲かる第一歩なんだそうです。

▼最後に、竹中大臣の仕事の原動力とは…?
人間のキャパシティーはそんなに大きなものではないけれど、誰かの励ましによって力は出ます。
そこで、You can do it!!! を言ってくれる同士・スタッフをまわりに作ることこそが、原動力なんだそうです。

さて、次回の放送は新年スペシャル!!みんな大集合です!!!

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